こういう手があったんですね。
「国交相 復興に向け国が生コン工場建設へ (NHK 3月3日)
太田国土交通大臣は、東日本大震災の被災地の建設業者らが集まった会合で、生コンクリートの不足によって復興に必要な事業に遅れが出ないよう、国が現地に生産工場を建設する方針を明らかにしました。
仙台市で開かれた会合には、太田国土交通大臣や宮城県の村井知事、それに被災地の建設業の代表らが出席しました。
はじめに国土交通省の担当者が、復興に向けた事業が本格的に始まった場合、一部の被災地では堤防や道路の建設に欠かせない生コンクリートが不足する恐れがあると報告しました。
これを受けて、太田大臣は沿岸部に高速道路の建設が計画されている岩手県の宮古地区と釜石地区に、生コンクリートを生産する工場を国の費用で建設する方針を明らかにしました。」
生コン工場を国が作るという、とんでもない?発想の転換!
すばらしい。
具体的には、
仙台で復興加速化会議 生コン公共プラント設置 国交相方針 (河北新報 3月4日)
船渡、気仙沼、相馬・双葉3地区の必要量が供給量を大幅に上回る見通しとなったことや国が整備中の三陸沿岸道路工事の進行具合を踏まえ、判断した。三陸沿岸道工事用の生コンクリートのプラントは宮古、釜石両地区に建設する方針。
同日に仙台市であった国と被災3県などが復興の現状を話し合う「復興加速化会議」で示した。
太田氏は、会議終了後の記者会見で「(会議を通じて)14年度に工事量が多くなることが分かった。工事に支障が出ないように取り組む。(プラントは)基本的に国で造る」と述べた。記者会見に同席した村井嘉浩宮城県知事は「一日も早く完成するよう全力で協力する」と歓迎した。
東北地方整備局によると、3県沿岸部の計9地区の生コン需要見通しは、気仙沼が14年度に月間供給量1万9000立方メートルの5.7倍に当たる10万8000立方メートルに達すると試算。大船渡は13年度以降、現在の最大2.9倍、相馬・双葉も最大1.6倍の量がそれぞれ必要になると見込む。」
気仙沼で5.7倍、大船渡で2.9倍、相馬で1.6倍!という需要が見込まれる。
早急に復興を進めていかないとますます傷口が広がる。
そもそも、生コンが足りないという話は昨年の9月から言われていました。
「焦点-大震災から1年半/生コン不足 対策急務 宮城 (2012年9月4日)
東日本大震災からの復旧・復興工事が本格化する宮城県で、生コンクリートなど建設資材不足への懸念が強まっている。沿岸部を中心に需要が急増し、原材料を供給する業界は増産態勢を敷くが、生産量に限界がある。工事着工がピークを迎える来年度は資材不足がより深刻化するとみられ、県や東北地方整備局は対策を強化している。」
「原材料の増産 もはや限界/県外調達、探る動きも」
業者によると、設備の関係でこれ以上の増産は不可能とのことです。さらに、設備投資しようにも、復興が長く続くわけでないため設備投資できないそうです。
生コンは作って2時間以内に流し込まないと駄目だそうです。従って、貯蔵がきかないんです。
ピザやたこ焼きのようなものです。ちがうか?!!
そこで国が作る!
すばらしい!
宮城県の村井知事は、「被災者にとって朗報ではないか?」と言ったそうですが。国が具体的に方針を出して復興を加速させていくことに驚きと喜びを感じました。
このことから、大きく東北の復興が進むことを願っています。