中国では中国の電気会社の方と一緒に仕事をしていました。
その電気会社では、従業員の首を切るのは日常茶飯事と聞かされていました。
ある日、一ヵ月後までに仕事を終えないと全員従業員は解雇との命令が下るということがありました。
中国人の従業員は顔色が変わり、それから毎日徹夜の日が続きました。
中国の電気会社では経営者と従業員は完全に分かれておりました。従業員の離職率も非常に高く会社に長くとどまることはありませんでした。
日本のようにひとつの会社を定年で退職するまで勤め上げるということがあります。しかし、中国ではそのようなことはありえないようでした。
せいぜい3年つとめると会社を辞めることになるそうです。
そうするとベテランが育たないことになり、会社の技術力、営業力が拡大することが望めなくなります。
現在、中国人が多く秋葉原や日本橋の電気街に来て電気炊飯器をお土産に買っていきます。
中国に滞在しているときに中国製の炊飯器を見に行きました。4000円位だったかな!日本製も売ってました。
値段は2万円くらい!やはり日本製は高かったので中国製を買いました。
買った中国製は、
欠陥品と言ってもよいと思います。
ご飯の炊き上がりがまずい。
保温ができない。(1時間たつとパリパリになります。)
「なんで炊飯器ひとつ作れないのか?」と思ってしまいます。電気炊飯器は日本製が一番です。
中国の電気会社では、
技術力を持った人をヘッドハンティングすることが多々あります。優秀な人が入ってくるとまず本人のノウハウをドキュメントに書かせるそうです。多くのドキュメントが書かれているそうですがそのドキュメントを継承するベテランがいないのではないか?と思ってしまったりします。
「会社は有為な人材を育て社会に奉仕する公器である。」とは松下幸之助の常々語っていたことでした。中国の電気会社にはそのような考えはないようです。
経営者からある日突然解雇をされたりすることは日常茶飯事でした。
中国にいたときに長期に中国滞在されている日本の方と良く話ししました。彼らが異口同音に言うのは、「中国人の99.99%が金儲けに狂奔している。」とのことでした。
日本には、戦後に中小企業から大企業に育てていった大経営者が多数います。それぞれ独自の経営哲学を持ち多くの有為の人材を世の中に送り出してきました。
われわれはこれらの先輩を持ったことに大いなる感謝の心を持って生きたいと思い、その哲学を学んで生きたいと思います。