Addicted To U

ハンギョンとヒチョルを応援します!

Miss you vol.2

2009-07-12 | FanFiction(suju)
2005年春。

彼がずっと夢に描いていた、日系の家庭用レジャー機器の製造・販売会社の入社式会場に僕は居た。

期待と不安が入り混じったどこか初々しさのある他の新入社員とは違って、僕は社長自らの有難いお話しにも耳を傾けることなく、ただこの場所に立っているだけで彼と一緒にいるような錯覚に捕らわれていた。


企画開発部。

僕の記念すべき最初に配属された部署だ。

15人という少ない人数でそれぞれの個室が与えられ、サウンドプログラムの仕事をする。

慣れるまでの1年、僕は一緒に入社した同僚と本格的なプログラムを学ぶこととなった。




「シウォン、待って…ちょっと…イヤだっ」

仕事でもプライベートでも一緒になることが多くなったシウォンに、告られたのは『Legend of Chun-Li』の加工作業が終わった夏のこと。

僕は彼を忘れることができず断ったのだが、これだけ同じ時を共有するようになると自然と情が移り、いつの間にか唇に触れられるくらいまでは見過ごしていた。

その年のクリスマス。

大きなケーキとスパークリングワインを持って、今教会に行った帰りだと僕のマンションにやってきたシウォン。

街ではサンタを待ち続けていた子どもたちもすっかり夢の中で、教会から途切れることのない讃美歌が静かに響き渡っている。

「Merry Christmas!」

僕の唇にまだワインの甘い匂いの残る唇を押し当てた。

シウォンの唇は潤っていて、赤いスパークリングワインをまだ味わっているかのように思えた。

お互いの唇に触れるだけの優しいkiss。

いつも通りのシウォンの行為になんら疑問すら感じていなかった僕。

でも、その日は抑えの利かない感情がシウォンの中で弾け、全てを僕にぶつけてきたんだ。


歩くたびに体の真ん中を駆け抜けるような痛みに耐えながら、なんとかバスルームへとたどり着いた。

勢い良く蛇口を捻り、飛び出す水を全身で受け止める。

もう返事の返ることのない彼の名前を何度も何度も呼んだ。

「返事…してよ…」

まだ記憶の中に鮮明に残っている彼が、このまま簡単に消えてしまいそうで声が枯れるまで叫び続けた。



2006年夏。

シウォンと同居し始めてから3カ月。

一緒に暮らす上でのルールってものがだんだんと見えてきた頃。

「来週、弟がソウルから遊びに来るからさ」

何でも3年前にシウォンのママが再婚した相手の連れ子らしい。

北京首都空港の第二ターミナルで同じ年の義弟を待つこととなった。

到着時刻の30分前に着いた僕らは、到着ロビーから放出される多くの旅行客を眺めながら、今夜の夕食の場所を吟味していた。

ソウル便が到着したらしく、隣にいるシウォンの動きが慌ただしくなった。

「僕はココで待ってるよ」

あまりの人混みにシウォンさえも見失いそうで、近くのソファーに座って待つことにした。

数分後…

シウォンが自分より少し低い背格好のほっそりとした男を連れだって歩いてきた。

やっぱり最初の挨拶は韓国語かな…なんて考えながらソファーから立った僕の前で、スモークのサングラスを外すと、ライムブラウンの髪を揺らしながら、僕に握手すべく右手を差し出した。

「よろしくね」

それまでの周囲の雑音が、彼の顔を見た途端に消えてしまった。

まるで、真空の中に彼と僕の二人っきりが存在しているかのよう。


「なんで…なんで僕を置いて行ったの?今まで黙ってどこに行ってたの?どうして?どうして?」

目の前の“キュヒョン”と名を替えて現れた愛する人の腕に掴みかかり、僕の目の前から消えた理由を必死で問いただそうとした。

「ハンギョン、どうしたんだ?」

ものすごい剣幕の僕を必死で止めようと、シウォンは僕を後ろから引き離そうとした。

いきなりの事で、どう対処していいのかわからず困り果てた顔のキュヒョン。

もはや周囲まで巻き込んでの騒動かと思われたその時、僕の昂ぶった神経が事切れて、その場の幕を閉じた。


「気がついた?」

気付くと僕は、いつものベッドの上に居た。

心配そうに僕を見つめるシウォン。

「ごめんね…」



彼はあの時…

「じゃあ、行ってきます」

その言葉を最後に、帰らぬ人となったんだ。

まだ温かいその体に触れると、息を吹き返すんじゃないかって必死に名前を呼んだ。


「ハンギョン…」

シウォンは、僕のキュヒョンへの態度が気になっているようだ。


彼のことはまだシウォンに話せずにいる。

「ごめんね…小さい頃、近所に住んでいた幼馴染にキュヒョンがあまりにも似ていたから…」

僕の心の中に、灰色の染みが冷たく広がる。

「そうか…ならイイんだ」


Miss you

翻訳者:廿廿 庚明顶独家

2005年春。

他一直憧憬的,日系家庭用休闲器械的制造・贩卖企业的新入社员会场。
现在,我站在那里。
与怀抱期待与不安的新入社员们相比,不为侧耳捕捉社长的逐言逐句,而只是站在这里,就让我有种与他并肩而立的幸福错觉。


企划开发部。
值得纪念的我的第一个工作部门。
只有15人的小型部门,但给予了每个人独立的个室环境,从事音频软件的开发工作。
用1年的时间来习惯这份工作,我和其他同期入社的同事们学会了很多专业的编程技术。



始源等等。。不要。。

被无论是工作还是私人时间都常相处在一起的始源告白,是在『Legend of Chun-Li』的加工作业快结束的夏末的时候。
那时虽因为不能忘记他拒绝了始源。
但长时间的相处,最终还是让我弃械投降,慢慢开始试着接受。然后不知何时开始,接吻也变得稀松平常起来。
那年圣诞。
从教会归来的始源,捧着蛋糕和红酒,来到了我的公寓。
大街上等待圣诞老人的孩子们吵吵嚷嚷,教会里赞美歌静谧的乐声源源不断。
「Merry Christmas!」
始源把吻印到我的唇上,嘴里还残留着红酒甜蜜的气息。
始源的唇温润婉转,亲吻的感觉像是在品尝红酒。
那是一个未作深入相互厮磨温柔的浅吻。
同往常的kiss没有任何差别,所以我也丝毫没有怀疑始源的深意。
只是没想到,始源压抑过久的情感终在那天爆发,如排山倒海而来。

每轻微挪动一下脚步,身体就被扯得生疼,好不容易才支持到了浴室。
拧开龙头,任溅出的水花浇遍全身。
一遍又一遍呼喊他的名字,虽然再也不可能得到回应。
回答。。我啊。。
那一声一声逐渐淡漠而去的呼喊,像是要把记忆中还尚为明朗的他也一并吞噬殆尽。



2006年夏。

和始源开始同居的第3个月。
彼此的生活习惯也渐渐开始互相适应。
下周,我弟弟要从首尔过来旅游。
据说是始源母亲再婚的时候,对方带来的孩子。
和始源在首都机场第二航站楼等待与我同岁,但似乎应称呼为弟弟的人。
比飞机抵达时间早到半小时的我们,一边从大厅向里眺望出站的人群,一边商量着去哪解决今天的晚饭。
从首尔来的飞机似乎已经降落,身边的始源也开始蠢蠢欲动。
你去找吧,我在这儿等你。
怕被人群隐没,我决定在近处的沙发坐下让始源好安心去寻觅。


不一会儿。
始源领着一个比他稍许略矮一些,非常清瘦的男子走了过来。
最初的招呼是不是用韩语比较好呢。。
我考虑着站起身来。
对方摘下墨镜,微微扫到棕色的发梢,像是要与我握手一般递出了右手。
你好。
刚刚为止周围所有嘈杂的声音,都在我看到他脸庞的瞬间静止下来。
好像,真空的世界里,只有我们2人存在。
为什么。。。为什么要扔下我一个人?这么长时间你一声不吭去了哪里?为什么?到底是为什么?
死死揪住眼前这个改名换姓为“キュヒョン”我一直深爱的人,拼命追问着他当初从我身边消失的理由。
韩庚,你怎么了?
始源用力夹住我的胳膊,试图把我的手从キュヒョン身上分离开来。
而キュヒョン的表情,像是被这突发的事件所惊吓到,只是呆在原地一脸困惑的表情。
待到周围的人都开始因这场骚动对我们侧目的时候,我过于兴奋的神经终于越过极限,骚动亦由我的晕倒而落下帷幕。


你醒了?
睁开眼的时候,发现已经躺在自己的床上。
身边是注视着我一脸关心的始源。
对不起。。。

那时,他只留下一句,我去去就回,却也没有回来。
所以,当キュヒョン活生生得站在我面前的时候,给我一种是不是那个人又活着回来了的错觉,才会控制不住自己的情绪。

韩庚。。。
始源似乎想要问我关于下午在机场的事。
但是关于他的一切,我还从来不曾对始源提起过。
抱歉,キュヒョン他,长得实在太像和我从小一起长大的一个朋友了,所以。。。
一种无法言喻的忧伤开始在我胸口蔓延。
是么。。。这样的话,我就放心了。。



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