パリ五輪が開幕しました。
全くのスポーツ音痴の私ですが、一生懸命戦う選手の姿を見るのが好きで、テレビではオリンピックの映像をかけ流しています。
先日は、柔道の阿部兄妹の試合を観ました。

兄・一二三選手は見事に金メダルを獲得。
でも、妹・詩選手はまさかの敗退でメダルには手が届きませんでした。
その瞬間は、何が起きたのか分からなかった様子の詩選手でしたが、自分の敗退を認識すると、体中の力が抜け落ち、自力で立っていることも出来ません。
そして、その後の号泣です。
泣き叫ぶ声は会場に響き渡り、しかも、いつまでも止みません。
その映像を見ながら、その声を聞きながら、私までもらい泣きをしていました。
(詩選手の気持ちが分かるような気がして・・・)
ただ、この映像がネットを中心として世間では批判の対象となったようです。
みっともないとか・・・?
精神的に未熟だとか・・・?
人格的に金メダルの価値はないとか・・・?
確かに、柔道を『武道』として捉えれば、立ち居振る舞いなども含めた精神力が重要なのでしょうが、オリンピックは国際的な『スポーツ』の大会です。
だとすれば、勝って雄叫びを上げたり、負けて泣き崩れたりしても良いのではないか・・・とも思います。
私は、自分の人生を振り返ってみても、あれほど脱力したり、人目も憚らず泣き叫んだことはありません。
それだけに、詩選手が柔道に全身全霊をかけてきた事が分かるような気がするのです。 (観客の『ウタ』コールと拍手には暖かいものを感じました)
今回の悔しさが今後につなげられるならば、彼女にとっては素晴らしい経験になったのではないでしょうか。
詩選手、お疲れ様でした!