
食器棚の引き出しを整理していたら、沢山の『割り箸』が出てきました。
我が家では、お客様を食事でもてなすときには『割り箸』を使っています。
『割り箸』が、最高のおもてなしであることは、お茶で学びました。
お茶の世界では、最初から最後までが『おもてなし』の一言に尽きますが、でも、多くの言葉を使いません。
『割り箸』もそうです。
お客様を食事でもてなす時、誰も使っていない真新しい箸を準備し、膳に添えます。
それを、お客様自身が袋から出し、二つに割ることで、「未使用」「清潔」であることが、お客様にも自ずから伝わるというわけです。
「あなたのために、新しいお箸を準備させていただきました」
「お心遣い有り難うございます」
言葉に出して言わずとも、行動や所作に込められた深い意味を、亭主と客がお互いに感じ取ることでコミュニケーションになるのです。
膳に添えられた割り箸は『語らずとも通じ合う心』を示していると思います。
私はそんな雰囲気が好きですが、でも、今の時代にはそぐわないかも知れませんね。
何事もハッキリと言葉に出して言う方が、誤解を招く事も無く、キチンと相手に伝わりそうですから。
まあ、それはともかく、夫が亡くなって以来、我が家では食事でおもてなしをするようなお客様はほとんど無くなりました。
当時は大変だと思っていましたが、今にして思えば、楽しかったような気がしています。
これからは、自分自身や息子家族を『おもてなし』するつもりで暮らしていこうと思います。
(*^_^*)
なお、余談ながら・・・
OO寿司と袋に書いてあったり、ビニール袋に入っているコンビニの箸などは、掃除など他の場面で使っています。 (*^_^*)
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