『ありがち日記』

「裏切りのサーカス TINKER TAILOR SOLDIER SPY」

枯れおやじスパイ最高…!!(超☆誉め言葉っす!!)

劇場公開の時に、何かしら別なことに気を取られていたのか、足を運ばなかった。
SHERLOCKでベネディクト・カンバーバッチの虜になりつつあったけど、
その時は主にコリン・ファース目当てで観に行きたいな~なんて思っていた記憶はある、ね…。

やっと、落ち着いて(?)DVD鑑賞。
今はもうベネさん及びシャーロッククラスタと化した私としては、この英国人俳優たちの共演は、
生唾もの(←変態)で、ものすごい期待をして観てみたわけですが。

お、おぅ…そ、そう来たか…

う~ん、一回観ただけでは何が何だかさっぱり分からん!w
時間軸が入り乱れていて、一つ一つのシーンで起こっていることに、つながりが見出せないというか。
スパイものということで、おそらくあらゆるシーンに伏線があるんだろうなぁとは思うんだけど、
いざ観てみてもそれがどこなのかがほとんど分からない。
2時間ちょい、ストーリーを追っていくことに必死で、終わった後の疲労感たるや
たぶん時代背景や国家同士の関係なども中途半端な知識しかないので、よけいに難しいと感じるんだなぁ。
ということで、見直してみると(すごいでしょ?笑)、この映画はすごいかも…と分かった。
ネタばれになるので、踏み込んだ内容は書かないけど。

英国諜報組織(サーカス)にいると思われている二重スパイを探し出すという任務を背負った男スパイ。
これがゲイリー・オールドマン演じるスマイリーなんだけど、渋く枯れてる感じが出ていて、素晴らしいのよ!
じわじわと真相に迫っていく過程で見られる、冷静かつ冷淡な有能っぷリもたまらない。
次第に崇拝しはじめる(ように見える)、部下のピーター・ギラム(ベネさん)の気持ちも分かるー
あんなにも危険を冒して、仲間に疑われながらも情報を集めさせられているのにね。。。
最初はコイツもしかしてあやしいんでは?とか思って見てたけど、そんなことなかった!
むしろこき使われても、献身的に尽くしてるっていうかね。にやにや。

なぜこんな風に見てしまうかと言うと、
男性同士の恋愛がたくさん出てきていたから。
ギラムも何かの先生みたいな男性と同棲していたし。
ちなみに、訳あって(複雑すぎてここでは説明できない)、その男性と別れるシーンでは、
ベネさんの泣き演技がすんばらしい。一緒に泣きそうになる。
堰を切ったように溢れ出てくる涙。こんなに素晴らしい演技ができる人なんだと、ますます虜に。

それとビル・ヘイドン(コリン・ファース)とジム。
この二人は分かりやすいね、二人で写っている写真とかあったから。
てかこのストーリーで重要なポイントだし。
最後のジムの気持ち、ビルの気持ちはどんなだったのだろうか…と余韻に浸れるところも、
この映画の良いところなのかなと思う。

2回観てもすべてが分かったわけではないから、あまり大きなことも言えないんだけどね。
コリン・ファースとベネさんが出ているだけで、個人的においしかったわけだし…。
良い声のベネさん映画館で観たかったなぁ今更だけど。

他にも収穫があったとしたら、ゲイリー・オールドマン。
スパイとしては有能なんだけど、私生活というか奥さんとの関係では闇も抱えている。
淡々とした口調だし、あまり話さないし(無言の目だけ演技はすごい)、表情もないし、
なのにものすごい存在感で、この人すごい人なんだな~ということが分かった。すみません。

007とか派手なスパイ映画とは違って地味なんだけど、
よくよく考えれば007のほうが現実的ではないよなーと思い至った、この映画観て。
どっちが良い悪いとかじゃなくってさ…うーん、えーっとぉー、どっちも好きなんです!!(笑) 


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