『ありがち日記』

「マイ・ブックショップ」

地元の上映が始まりまして、初日に鑑賞できました。
上映期間も短く、今週末に行かないとということで。

あらすじから。
1959年、戦争で夫を亡くしたフローレンス(エミリー・モーティマー)は、書店が1軒もないイギリスの田舎町で、夫との夢だった書店を開こうとする。しかし、保守的な町では女性の開業は珍しく、彼女の行動は住民たちから不評を買う。ある日、40年以上も自宅に引きこもりひたすら読書していた老紳士(ビル・ナイ)と出会う。 (シネマトゥデイ)

背景として、イギリスの田舎町(漁村でしたね)。
新しいものや余所者に対して、非常に保守的な態度で接します。
そういうところには必ずと言っていいほど、
有力者が幅を利かせてるんですよ。

念願の本屋さんを開店したのですが、その場所はその有力者の女性が
アートセンター(芸術センター)を開きたかったらしく、
とにかく策略を巡らせて邪魔をするわけです。
クリスティーンという少女を雇い、老紳士ブランディッシュと心通わせ、
本屋も軌道に乗っていくのかと思いきや・・・

まあ、一言で表すと、ムカつくよねー。
正直、ハッピーエンドとは言えません。

でもあのささやかな抵抗は、
映画の最初からどことなく予感されていたというか伏線があったので、
何となくもったいない気もするけど納得もしているのです。
本編中に出てくる本のタイトルもポイントですね。
特に『華氏451度』は、本の所持が禁じられた近未来のSF小説。
焚書が出てくるので、それでピンと来るところもあるかもしれません。
私は映画を観終わってから、なるほど!と思いました。

ビル・ナイの老紳士役もグッときましたが、
有力者のガマート夫人を演じたパトリシア・クラークソンもなかなか。
恐ろしいですね、自分の手を汚さず周りを巻き込んで居場所を奪うやり方。
でも、こういうのは当時(1960年頃)もだろうけど、今もあるよね。
閉鎖的な田舎を知っている者からすると「あるある」です…

暗い思い景色に対して、出演者の洋服や小物類は可愛らしいものが多く、
その対比みたいなのも印象に残りました。
本が好き、映画が好きというのも滲み出ている作品でした。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事