375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】第3回NYCハーフマラソン Presented by NIKE

2008年07月29日 | 大会レポート 2008


★第3回NYCハーフマラソンの表彰式。女子の部では、キャサリン・ヌデレバ選手が第1回大会に続く2度目の優勝。3位には、加納由里選手が入る。
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7月27日(日曜日)。今年3回目を迎えるNYCハーフマラソンを3年連続で走る。

早朝5時くらいからサンダーストームに見舞われる不穏な天候。一時はレース開始が遅くなるかとも思われたが、開始予定時刻の7時までには雨脚が一段落し、いくぶん涼しくなった空気の中で、1万人を超えるランナーがスタートを切った。

まず、前半のセントラルパーク。今月に入ってからあまり距離を踏んでいないこともあって、抑え気味に走る。調整不足のためか、今回はいつにも増してアップダウンがキツく感じられた。

最初の3mileは8分ペースを大幅にオーバー。5㎞地点の通過タイムは25分を超えるスローペース。その後6mileまでは、ギリギリで8分を切るという苦しい闘いが続き、10㎞地点の通過タイムも50分を超えていた。

1mile   8分09秒 
2mile  16分21秒 (1mileから2mile 8分12秒)
3mile  24分33秒 (2mileから3mile 8分12秒)
4mile  32分28秒 (3mileから4mile 7分55秒)
5mile  40分27秒 (4mileから5mile 7分59秒)
6mile  48分25秒 (5mileから6mile 7分58秒)

脚も重く、この調子では、良くて1時間45分くらいかな…という感覚だった。

ところが6mile付近で突然、流れが変わる。

きっかけとなったのが、ある女性の応援の一言。それも自分への応援ではなく、「アヤちゃん頑張って~!」という声援だった。アヤちゃんというのは、NYマラソン中毒患者の会のラン仲間。声の主は、同じ中毒患者のラン仲間、みゆきさんだった。

その声援を聞いて、「あっ、アヤちゃんが近くを走っているのか」と思い、何となく気持ちが楽になった。闘っているのは自分だけではない。苦しさに気を取られ忘れかけていた、当り前の事実に気がついた時、「それじゃ自分も頑張らなきゃ」と急に力が湧いてきたのである。

結果的に、その「女神の声」は、自分への応援エールとなったのだ。

これを分岐点に、それまで死にかけていたのが嘘のように、驚異の逆襲が始まる。

7mile      56分09秒 (6mileから7mile   7分44秒)
8mile  1時間03分40秒 (7mileから8mile   7分31秒)
9mile  1時間11分18秒 (8mileから9mile   7分38秒)
10mile  1時間18分53秒 (9mileから10mile  7分35秒)
11mile  1時間26分34秒 (10mileから11mile 7分41秒)
12mile  1時間34分14秒 (11mileから12mile 7分40秒)
13mile  1時間41分35秒 (12mileから13mile 7分21秒)

7番街からタイムズスクエアにかけては、いつもながら沿道の大声援で気分が高揚し、一気に加速。
10mile地点で1時間18分台に乗せた時、タイム的にもまだまだ行けると確信する。疲れの出てきた11~12mileの直線コースをどうにか粘り、最後の1mileは、ほぼ全力疾走で駆け抜けた。

ゴールタイムは

→→→1時間42分15秒(7:48/mile)。

終わってみれば、自己ベストまで、あと16秒と迫るセカンドベストを記録。
絵に描いたようなネガティブ・スプリットで、昨年に続き1時間42分台をキープした。

レース前の調子は決して満足なレベルではなく、いい時期の7~8割の仕上がりという感じだったが、その状態でもこれだけのタイムで走れたのは好材料かもしれない。

レース後は、ミシガン州在住のラン仲間、コスメル前村さんと表彰式を見学に行く。

女子の部では、前日のエキスポで、夢のご対面を果たしたキャサリン・ヌデレバ選手が2度目の優勝。36歳になるが、まだまだ強い。北京五輪に向けて、調子を上げてきているようだ。


★レース前日、「Meet the Athletes」のコーナーで、参加者の質問に答えるキャサリン・ヌデレバ選手。左は北京五輪マラソン米国代表のデイゼン・リツェンハイン選手。


★なんと、ヌデレバ選手との2ショットが実現!


★ヌデレバ選手のサイン入りゼッケン。「God bless you」の言葉通り、本番では不思議な力を発揮?


★「影の功労者」となったアヤちゃんと記念撮影。


★ミシガン州から参加したコスメル前村さんも加わって、もう1枚。



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