375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

創業87年! 浅草のプロマイド専門店「マルベル堂」

2008年03月03日 | 旅の写真館(日本編)


海外生活が長くなっているせいか、あるいは歳のせいなのか、たまに日本に帰国すると、自分が生まれ育った時代、昭和30年代から50年代にかけてのノスタルジーが、強く湧き上がってくる。現在のようにiPodやCDプレーヤーではなく、ターンテーブルでレコードに針を落としていた時代。テレビが普及して間もなく、東京・横浜あたりの都会でも、まだ市電が走っていたレトロな時代が、妙に懐かしくなってくるのである。

そのような回顧的な気分になった時には、ここに訪問するといいだろう。
知る人ぞ知る、日本で唯一のプロマイド専門店マルベル堂

場所は、浅草の新仲見世通り。小さい入口には、往年のスターのプロマイドがぎっしりと飾られている。地下に降りると、さらにすごい数のプロマイドがある。
なにしろ、大正10年(1921年)5月5日以来、今年で創業87年を迎える老舗なのだ。
スターの顔ぶれも、昭和時代の芸能界を代表する人たちが総出演といった感じである。

ちなみに、マルベル堂では、ブロマイド(Bromide)ではなく、プロマイド(Promide)と呼ぶ。この2つの単語は似ているようだが、意味が違う、というのがマルベル堂での主張なのだ。ブロマイド(Bromide)というのは、臭化銀を用いた印刷紙のことで、その印刷紙に焼いた写真がプロマイド(Promide)になる。実は、プロマイドのほうは和製英語なのだが、すでに長い歳月を経て定着した呼び方なので、実際、その主張は正しいだろう。

マルベル堂が87年間で出版したプロマイド総数は、2380人以上のスター85000版以上にも上るという。現在の若い人たちの間では、プロマイドを集めるという趣味は主流ではなくなってしまったようだが、自分たちの世代が少年時代だった頃は、まるで宝物を集めるように、好きな歌手や芸能人のプロマイドを集めていたものだ。

スターに憧れるというのは、「夢」を育むことにつながる。いつの時代でも、スターは貴重な財産なのである。


★キャンディーズ、ピンク・レディー、山口百恵、松田聖子、・・・と並んでいるすぐ近くには、なんと本田美奈子の新着プロマイド(!?)も。

   
★さっそく買ってしまいました。現在のお店の女主人(?)は、美奈子さんの事務所のボスと個人的なつながりがあるらしく、今後も新しい作品を仕入れる予定とのこと。


★「マルベル堂」のある浅草・新仲見世通り。ちょうど東京マラソンを4日後に控えていて、応援の垂れ幕があちこちに出ていました。


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