375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】フローズン・ペンギン・ハーフマラソン(2014 NYCRUNS Frozen Penguin Half Marathon)

2014年03月03日 | 大会レポート 2014

 

3月1日(土曜日)、56歳になってからの最初のレース、その名も「フローズン・ペンギン・ハーフマラソン」なる大会に参加する。

会場はブルックリンのベイ・リッジ(NYCマラソンでヴェラザノ・ブリッジを渡り終えて最初に通過するイタリア系住民の多い区域)。主催はNYRRではなくNYCRUNSという謎の団体。先月行なわれたセントラルパーク・マラソンもこの団体が主催しているが、いかにも大都会なNYRRのレースに比べるとローカルな運営で、この日のレースも300名をわずかに超える程度のランナーが集まった。

3月になるというのに、この週末はまたも冬の大寒波が襲来。-10℃に近い低温で夜が明け、午前10時のスタート時も間違いなく-5℃を下回っていたであろう。いくらウォーミング・アップしても体が温まらず、さながら南極大陸に生息する冷凍ペンギンのごとく、寒風に震えながらスタート時間を待つ羽目になった。

ハーフマラソンの場合、最近の目標タイムは100分切りがスタンダードではあるが、氷点下のレースに関しては実績が全くない上に、ここ2ヶ月は走行距離もせいぜい200km前後。予測がつかないままに、ともかく今できる限りのトライアルをしてみようということで、スタートを切った。

Mile 01: 8分07秒(08分07秒)
Mile 02: 8分07秒(16分14秒)
Mile 03: 7分57秒(24分11秒)=マイル表示なし・ラップは推定値
Mile 04: 7分56秒(32分07秒)
Mile 05: 8分01秒(40分08秒)=マイル表示なし・ラップは推定値
Mile 06: 8分01秒(48分09秒)

対岸にスタテン島を臨むベイ・リッジ・アヴェニューの桟橋付近から、ヴェラザノ海峡沿いを南に向かうコース。2マイル過ぎで有名なヴェラザノ・ブリッジの下を通る。体感で8分を切るくらいの勢いでスタートしたつもりだったが、ラップタイムは思った以上にかかっている。やはり寒さの影響もあって身体機能が今一つの様子。関節や筋肉もガチガチに硬い。小刻みなストライドで歩数を稼ぐしかない状況で、文字通りペンギン走法の序盤戦となった。

ヴェラザノ・ブリッジを過ぎたところでいったん折り返し、スタート地点に向けて北上する。そしてまたスタート地点で折り返し、2度目の南下コースに突入。そのまま9マイル地点まで南下を続け、ここで折り返して最初のスタート地点までひたすら北上していく。

3マイル以降はやや調子が出てきたと思いきや、マイル8分前後を維持するのが精一杯。マイル表示もあったりなかったりなので、ペース配分もいい加減になる。ざっくり計算してマイル8分で1時間45分前後でゴールできればいいかな・・・というのが中盤戦での皮算用となった。

Mile 07: 8分12秒(56分21秒)=マイル表示なし・ラップは推定値
Mile 08: 8分13秒(1時間04分34秒)=マイル表示なし・ラップは推定値
Mile 09: 8分13秒(1時間12分47秒)

ところが7マイル目になると、この皮算用も怪しくなってきた。脚がだんだん重くなってきて、さらにペースが遅くなる。いつもなら追いつけそうなランナーにも簡単に引き離される。やはり冬の走り込み不足が響いているのだろうか・・・と思いつつ、一方では決してあきらめることなく、虎視眈々と反撃のチャンスを待った。8マイル過ぎで、用意していた最終兵器ハニー・スティンガーを投入。ヒューストンマラソンでは見事に終盤の起爆剤となったが、今回はどうだろうか? 

やがて9マイル目、最後の折り返し地点を通過し、ゴールへ北上する最後の一本道に突入!
運命を決する最後の闘い!

そしてここからは、思いもかけない劇的な展開が待っていたのである。

Mile 10: 7分20秒(1時間20分07秒)
Mile 11: 7分55秒(1時間28分02秒)
Mile 12: 7分43秒(1時間35分45秒)
Mile 13: 7分18秒(1時間43分03秒)

折り返し地点の手前で、今まで先行していた若い女性ランナーを追い抜く。
これが反撃の狼煙となり、起死回生の猛攻を開始! 
冷凍ペンギンのような小さな走りが、急に伝説の大怪獣ペギラに変身したかのような別人の走りとなった。

10マイル目のラップ、なんと7分20秒!
さっきまでマイル8分を切るのに四苦八苦していたのが、突然の豹変!
いったい、このエネルギーはどこから来るのだろうか!?

11マイル目、12マイル目も7分台を維持。終盤を迎えて、ようやくレース・モードになってきた。
こうなってくると勢いは止まらない。最後の13マイル目は渾身の力を振り絞って、先行するランナーを次々にぶっちぎっていく。
あたり一面を氷河に変えていくような大暴走! 
それも追い抜き際にわざとスピードを上げて相手を心理的に蹴落とすような荒業も使うのだから、われながら性格が悪い。

13マイル目は、なんと最速ラップの7分18秒!
最初からこのくらいのペースで走っていたらとんでもないタイムになるであろう・・・と思われるような猛烈なラスト・スパートで、走り終えたペンギンどもが群れをなす桟橋のゴールエリアに飛び込んだ。

Finish Time 1時間43分43秒(7:55/mile)

9マイルまでは苦しい闘いが続いたが、最後の4マイルは見事に生き返った。
ヒューストンでのレース展開が、そのままの形でハーフで再現。やはりハニー・スティンガーの威力は本物だったか?

マイル8分、1時間45分の皮算用はどうにかクリア。過去5回実現している1時間40分切りまでには準備が足りないものの、現状を考えればまずまずの出来と考えていいだろう。

次のハーフは3月30日のザ・ラヴラン・フィラデルフィア。相性のいいフィリーでもあり、今よりは暖かい気候になるはずなので、ぜひ満足のいくレースをしたいと思う。

■MEMO■
総合順位 73位/326人中
男女別順位 56位/171人中
年代別順位 4位/20人中(AGE 50-59)


★ニューバランス製のハイテク・シャツと完走メダル。

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