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375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】ナショナルマラソン(SunTrust National Marathon 2011)

2011年03月28日 | 大会レポート 2011



3月26日(土曜日)、今年3本目のフル、ワシントンDCのナショナルマラソンを走る。

有名なワシントン桜祭りが開催される前日。市内にはあちこちに桜が咲き誇っており、マラソンコース沿いにも満開の桜を楽しめるスポットがあった。おそらく、それが唯一、この大会で良かった点かもしれない。

レース当日。会場までのアクセスをどうするかで少し迷う。宿泊ホテルがジョージ・ワシントン大学の近くだったので、だいぶ距離がある。余裕を持って到着するならタクシーがベストだが、経費節約の意図もあって、あえてスタート1時間前に運行が開始されるというメトロを利用することにした。しかし実際に電車が来たのはスタート30分前。そんなことだろうとは思っていたけれども、大多数のランナーは同じメトロを利用しているはずなので、主催者側が気をきかせてスタート時間を遅らせてくれるに違いない、といったような楽観的な会話をアメリカ人ランナーと交わしながら目的地の駅に到着すると、すでにアメリカ国歌斉唱が始まっているのが聞こえた。

駆け足で荷物を預け、RFKスタジアム前の指定されたコラル3に整列したのはスタート時間の7時ちょうど。間一髪だったが、さすがに主催者側も考慮して多少スタートを待ってくれたようだ。

というわけで、無事にスタート。今回のコースはおおむねフラットと聞いていたので、あわよくば3時間40分切りを狙うべく、序盤はマイル8分20~30秒を想定して最初の1マイル目の表示を待った。しかしどうやら見逃したらしく、2マイル目の表示を探す。が、これも見つからない。隣りを走る男性ランナーに「マイル表示を見たか?」と聞いたが「いや、おれも探している」ということだったので、どうやら表示そのものがないらしい。これは困った。ペース配分が身上のミナコにとっては致命的な運営上の欠陥である。

やがて国会議事堂に行きあたると、スミソニアンモールの北側の通りを通過。左手にはワシントンモニュメントも見えてくる。18th Streetで右に折れ、ここでようやく5マイルの表示を発見。手元の時計では44分29秒。マイル8分50秒台で、想定よりもだいぶ遅いペースになってしまった。いくらなんでも5マイルまで表示がないのは痛い。仕方がないので、ここからは開き直って、体感のみを頼りに走ることにした。

推定6マイルがコネチカット・アヴェニューの上り坂。応援は比較的多くにぎやかだが、このあたりが序盤戦の山。それを過ぎるとやや下り勾配になり、North Capital Streetの途中で10マイルの表示を見つける。5マイルから10マイルまでが42分11秒。多少挽回してきたようだ。ここで第1回目のエナジーグミの補給。RFKスタジアムが見えてきたところで、ハーフのランナーたちと別れ、一気に寂しくなったフルのランナーのみでRFKスタジアムの外周を1回りする。

中間地点の通過タイム 1時間53分21秒

たとえ後半をイーブンで走ったとしても3時間46分台になってしまうので、とても自己ベストには届かない状況になってきた。ここは気持ちの切り替えが大事。とにかく最後まであきらめずに今できる最善を尽くそう、と心に決める。

後半は17マイル目までは議事堂からスミソニアンモールの北側を通過する同じコース。9th Streetで左に折れ、長いトンネルに入る。ここで第2回目のエナジーグミの補給。トンネルを抜けるとアナコスティア・リバー沿いの風光明媚な通りに出た。おそらくここが全コース中で最も景色の良い区間。一度内陸に入ってから、South Capital Streetの橋を渡ってアナコスティア・リバーの対岸へ渡る。この橋を渡る手前で、道路に「20」という数字が書いてあったのが、20マイル通過のサインなのだろう。

このあたりまで来ると、おそらくマイル9分台まで落ちてきたと思われる。気がつくと3時間45分のペース軍団に飲み込まれていた。この一団に抜かれてしまうと、一気に3時間50分台まで落ちてしまうと本能的に感じ、気合を入れ直して頑張ることにした。正直、一度落ちたペースを引き上げるのはかなりキツかったが、これを命綱と思い、必死で頑張った。21マイル、22マイル、23マイルと粘る。24マイル目でさすがに引き離されてしまったが、多少は遅れたペースを挽回できたはずだ。ここから25マイル目までは、上ったり、下ったりの、なかなか起伏の厳しいコースが続く。脚が上がらなくなり、思うように体も前に進まなくなったが、とにかくあきらめるな、3時間40分台を絶対確保するのだ、「東北人2世」の粘りを見せろ、と自分に言い聞かせているうちに、25マイルの表示を越えた。

あとはEast Capital Streetの橋を下り、RFKスタジアムのゴールに向かっていく最後の1マイル。この1マイルも異様に長く感じた。全力で走っているのに全然スピードが出ないもどかしさと闘いながら、やっとの思いでゴールゲートにたどり着いた。

Finish Time 3時間49分28秒

どうにか3時間40分台を確保。少しでも気を抜いていれば、3時間50分を切れなかっただろう。
想像していたより、ずっとタフなコース。ここは二度と走りたくない。つくづくそう思った。

それでも、前半ハーフ(1:53:21)と後半ハーフ(1:56:07)の落差は2分46秒に抑えた。
あきらめずに、よく粘った、と自分をほめていいかもしれない。

これで通算30回目のフルマラソンを完走。年5~6回コンスタントにフルを走ることができれば、還暦には70回に到達できるという計算になる・・・


★RFKスタジアム前のスタート地点。コラル3の青い旗が見える。


★ゴール直後。今年走ったディズニー(1月)、マルディグラ(2月)に比べて、格段にキツかった。


★荷物を受け取る会場で、まっく王子、かなぶん姫、きゆさんと出会う。


★メディカルで点滴を受けていた(?)はるたぱぱも加わって記念撮影。


★フィニッシャーTシャツとホワイトハウスをデザインした完走メダル。


★EXPO会場では往年の名ランナー、ビル・ロジャースのサイン会も行なわれていた。

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