その名のとおり、合衆国大統領に敬意を表す祝日の意味合いが強いようです。
アメリカでは、祝日も全国レベルでほぼ一律休みになる日と、州ごとに異なるものがあり、
今日は州ごとに扱いが違う祝日なのでした。祝日ではない州もあります。
NY州では、名称はWashington’s birthdayで、合衆国初代大統領の
ジョージ・ワシントンの生誕記念日的な日ですね。
誕生日は2月22日なのですが、Presidents Dayは毎年2月の第3月曜日になっています。
しかし、これも州によっては、栄誉を称える対象の大統領が異なる場合もあるそうです。
Presidents Day 2019: Alabama omits Civil War leader Abraham Lincoln from Presidents Day holiday
上の記事によりますと、Presidents Dayを祝日とするほとんどの州では、ワシントンと、
2月12日が誕生日であるリンカーンを選択するのだそうです。
しかし、南部のアラバマ州では、南北戦争のリーダーであったリンカーン大統領は、
Presidents Day holidayの大統領からは除外するとのこと。
代わりにワシントンと、独立宣言を起草したジェファーソンを選択しています。
アラバマ州は南北戦争では南軍で、戦争では敗北しています。
そんな戦争に追いやった大統領であるリンカーンは受け入れられないようです。
他の旧南部連合諸州も、Presidents Dayではリンカーンをスルーしているとのこと。
アメリカの歴史は、高校時代に世界史でさらっと習ったぐらいで、ワシントンについては
子どもの頃、桜の木を切ってしまったことを正直に告白したら褒められた、ぐらいのエピソードしか記憶がありません。
リンカーンが大統領だった南北戦争は奴隷解放についてクローズアップされていることが日本では多かったように思います。
しかしアメリカでは南北の対立の諸問題の一部で、そこだけが争点ではないのでした。
南北戦争終結が1865年なので、今から154年前の話をずっと引きずっているのですね。
南部諸州にとってはそれほど深い傷跡になるような戦争(というか内戦)だったのでしょう。
日本では幕末期で、そういえば、やはり対立した藩同士は最近までずっとわだかまりがあったという
話も聞いたことがありますね。
とはいえ、最近ではどんな祝日でも、祝日の意義よりセールの口実になっていて、
このPresidents Dayも、数日前からセールのお知らせのダイレクトメールがバンバン来ていました。
今のトランプ大統領は第45代の大統領です。
トランプ大統領を指しているわけではありませんが、歴代大統領といっても色々な人がいて、
Presidents Dayだからといって、歴代大統領全員を称えたくないという気になる人がいても
仕方ないのかなとも思います。
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