そんな○○に魅せられて

数字と実感

先日、こちらの日系フリーペーパーを読んでおりましたら、

市長が貧困撲滅への貢献で受賞

という記事が目に留まりました。

英文記事はこちらのようです。市の公式ウェブサイトに掲載されておりました。

Mayor Bloomberg Receives Award for Anti-Poverty Efforts from Children's Aid Society

リンク先のグラフをみると分かりますが、全米の20の大都市のうち、貧困率が「増加しなかったのがNYCだけ
というのが受賞理由なのでした。

…なんだか「撲滅」のイメージとは程遠いですね。
かろうじて増加を抑えただけ、という気がします。
他都市と比較して「NYCはマシ」と申しますか。
それだけよそでの貧困層の増加がより深刻になってきていることへの、単なる裏返しに過ぎないような気もします。

私が勉強不足でこの記事から読み取っていないだけかもしれませんが、
この間のNYCの収入別の世帯数の転入、転出がどうだったのか、というのが良くわからないのですね。

普段の街中を見ていると、全体的に収入が底上げされた、というか貧困層の増加が抑えられているという感覚は
私個人だけかもしれませんが、全くありません。
NYCの特徴として、貧困層はプロジェクトと呼ばれる公共住宅群に集中しているので、そこの人口はほぼ一定です。
とにかく住宅費が高いので、払えないならNYCを去るしかない一択、という感じになってきています。
超個人的な考えですが、NYCの一般住宅に住んでいる世帯が貧困層と呼ばれる収入レベルに落ちると、
住宅費を始めとする生活費が抑えられる、他の市なり州なりに転出するしか生活できなくなるので、
結果的に「貧困層が増加していない」ということになるのでは、と。

毎日毎日、雑誌やウェブサイトや新聞には、新しいファンシーなレストランやお店の紹介が賑やかに紹介されています。
一方で、日々の暮らしギリギリな人も沢山いて、ホリデーシーズンも2つも3つも仕事を掛け持ちして
全く休めず、家族と過ごせない人もいます。

年末はチャリティーイベントがあちこちで開かれるので、複雑な気持ちになります。
なんかあまり明るくない話題続きですみません。
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