サイパンのLOCOな日々

サイパンのフリーマガジン&ポータルサイト
LOCO SAIPAN スタッフによるブログ

サイパン面白発見① 発光キノコの巻

2006年09月23日 12時55分04秒 | 雑記
その友人たちが帰る支度をし、暗い車道をそれぞれの車へと向かって歩いている時。
Rが、「ねー、何か落ちているよ。何だろう、これ。誰か落としたんじゃないの?」と言った。

「エッ?どれどれ。」
と私は暗がりの中を眼を凝らして見ると、地面の上に直径2センチメートル程の
範囲でボンヤリと緑色に発光している物体があるではないか。数は1つだけのようだが、結構明るい。
「???」
蛍、蛍光塗料などが私の脳裏をよぎったが、目視だけではそれが一体何なのかは確証を得ることは叶わず、とりあえずそれを触ってみることにした。
周囲は真っ暗闇なので恐る恐るの手探り状態。最初に手が触れたのは、「緑の光」の手前にあった木の切り株であった。
どうやらそれは、切り株の中にあるようだ。人差し指だけを延ばし、また恐る恐る指の先をそれに近づけて触れた。触感は、冷たく少し柔らかい。

んっ!?キノコ?発光キノコか?
だとしたら、サイパンでは初見である。

早速家へカメラを取りに行き、撮影開始。
とりあえず、ピンボケだが、緑色に発光している物体を収めることができた。

インターネットでの調べに拠ると、八丈島に5種類の光るキノコがあるらしい。
中には、キノコが10本も集まれば字が読めるほど明るい種もあるとのこと。
見頃は、雨の多い季節のようだ。

では、なぜキノコは光るのか?
実際に八丈島へ行き、その島の「きのこ研究会」の方に話を聞いた人が、
インターネット上で次の様な「粋な」報告をしている。

*********************************************
なぜキノコが光るのか、についても伺った。

「虫を集めて胞子を持っていかせる説があるんだ」
「あ、ミツバチみたいですね」
「でも、虫が集まってないんだ」
「ああ……」
「あと、光ってるとナメクジが食べないって説もある」
「あ、なるほど!」
「んー、でもナメクジはむしゃむしゃ食べてるんだよ」
「むしゃむしゃですか……」
「理由もなく光ってるんじゃないかと思うんだ。星だって勝手に光ってるわけだし」

**********************************************

発光キノコを初見した次の朝に再び写真を撮った。
断定はできないが、ヤコウタケまたはギンガタケ(仮称)と呼ばれている種のようである。



数日後の朝、キノコの存在を確かめる為に切り株の中を覗いたが、既にその姿は消えていた。
サイパンのナメクジに食べられてしまったのだろうか?

八丈島には、光キノコの群生を見に行くツアーがある。
サイパンで光キノコの群生の存在を聞いたことはないが、ひょっとすると
この島の何処かでキノコの群れが緑色の光を放っているかもしれませんね。K

八丈町ホームページ内(光るキノコのページ