
満観峰・高草山(まんかんほう 470m たかくさやま 501m) 天気:曇り
先週、小笠山でお会いした静岡の女性パーティに、「満観峰がお勧め」と教えて頂いたので、高草山とセットで行って来ました。
↓花沢の観光駐車場
東名を焼津ICで下りてR150を静岡方面に進むと、「花沢の里」の大きな看板が有り、左折する。すぐに観光駐車場と書かれた大きな駐車場があり、そこに車を停める。知らなかったが、ここは結構な観光名所の様だ。準備をして出発すれば、少し先の三叉路にもう一つの駐車場(観光臨時駐車場と書いてある)と綺麗なトイレがある。この三叉路を右(というか真っ直ぐかな)に行けば満観峰、左へ行けば高草山に行く。今日はここを左へ進み、高草山-満観峰-花沢山と回る予定だ。トイレに寄ったらあらためて出発する。
↓変形五叉路。手前から来た。
左へ車道を少し歩くと、上の写真の変形の五叉路に出る。手前の左にも、花沢城址の登り口へ続く舗装の道が分岐している(ので五叉路かな)。右に見えている標識の向きは微妙なのだが、「高草山石脇入口」の標識は真ん中の道を指している様だ。しかし真ん中の道は下っており、右の道が登っているので、迷わずに右の道に向かってしまった。まぁ、全くの間違いとも言えないけど。但し、右へ行って直ぐ先の分岐も右に行けば良かったのだが、私は真っ直ぐの道に入ってしまった。集落の間を抜けて右の道の続きに戻ったが、これは完全に間違いだった。右の道は傾斜が急なジグザグな舗装路で、取り返そうと思ってはりきって歩いたらチョッときつかった。道が尾根を乗っ越すところでやっと山道の分岐を見つけてほっとする。
↓右に登り口。左手に石脇に下る道が続く。
今日は朝から曇り空だが、昼前から晴れの予報だ。陽がなくてチョッと寒いが、急な登りで汗がでる。やっと山道に入ったが、登山道は何回も舗装道路を横切りながら登っていく。坂本への分岐を過ぎると一直線の階段道が続くが、ここの道の両側にたくさんの椿の木が植えられている。まだまだ蕾も多くあり、これはすごい椿ロードになりそうだ。
↓椿ロード。
↓やぶ椿。まだつぼみもいっぱいだ。
結構たくさんの人が登ってくる。皆さん荷が少なくて足が早い。地元の方が多いようだ。坂本Bコースの分岐はベンチが有り展望台になっている。その上は道脇に水仙が植えられており、短い距離だが水仙ロードになっている。すぐ先で満観峰への道を右に分ければ、その上が高草山の山頂だった。山頂には高草大権現の社、NTTの中継所、たくさんのベンチがあり、大勢の人がお参りし、休憩し、登って来、下っていく。
↓山頂の高草大権現
地図では山頂の先に三角点が有る様なので先に進んでみる。山頂西側にもう一つの高みがあり、道が続いている。登ってみると、三角点とソロモン群島戦没者追悼の慰霊碑が建てられている。
↓右手に三角点。左が慰霊碑。周りにはやしの木が植えられている。
山頂に戻ったらさっきよりもさらに人が増えているの。面倒くさいので素通りして満観峰に向かう。山頂下の満観峰への分岐を左に折れると、道はさきほどより細くなる。が、充分に良い道が続いている。樹間から遠くに山頂ハゲ山が見えるが、あれが満観峰だろう。思ったより遠いなぁ。
↓左奥が満観峰でしょう。
その先のコルから少しだけコンクリートの舗装路を進む。さらに、放棄されて背丈より高くなった茶畑の横を通る、手が入っていない竹林の脇を抜ける、綺麗に枝打ちされた植林帯の中を進む。ここは人里に近い里山ですね。高草山から45分位いで舗装の細い農道が通る鞍掛峠に降りた。直ぐ下は茶畑、四駆の軽トラックがエンジンをふかして上がって来た。
↓鞍掛峠
鞍掛峠から尾根の左を巻き道を進む。相変わらず登山者が大勢通る。ランナーさんも多い。やがて尾根の乗っ越しに登ると道が分岐する。右へ登る方向が満観峰で、左へ下る方向にはつたの細道とある。満観峰へ登っていくと道が二つに分かれるが、どちらへ進んでも山頂で合流する。自分は展望が良さそうな右の道を進んだ。そこから、花沢山とそこへ向かう縦走路の尾根、その右にはさっき登った高草山が見える。
↓左花沢山と縦走路の尾根
分岐から一登りで山頂部が草原になっている満観峰の山頂に到着した。ここも大勢の登山者が休んでいる。天気は曇りのままで富士山は見られないが、眼下に静岡の街、その右には駿河湾と遠くに伊豆半島が見えている。これはたしかに、晴れていれば絶景のはずだ。
↓満観峰山頂
山頂は広くベンチも沢山ある。空いているベンチを独り占めして、金ちゃんヌードルの昼飯にする。陽が無いので風が吹くと寒く、吐く息が白く見える。ストーブの火がありがたい。ヤッケを羽織ったがそれでも寒いので、昼を食べたら出発しよう。山頂からは東西南北に何本も道が下っている。方向を確認し、「花沢山」の標識を確認してから下る。こっちの道は東海自然歩道のバイパスルートだと書いてある。
↓花沢山への縦走路へ下る
ここからの道はモノラックのレールや古い作業小屋などがある、人間の臭いの濃い尾根道になる。しばらくは小さな登り下りだったのが、登山道として整備された階段の道になり、一旦大きく下ると日本坂峠に降り立つ。ここは、思ってたのと違う、小さな峠だった。峠の道脇には地蔵様が祭られている。
↓日本坂峠。振り返って見たところ。チョッと見えているのが地蔵様です。
峠からの登り返しが思ってた通りに、キツイ。振り返れば満観峰、右手には焼津港と藤枝の町、左手には安倍川と静岡市に日本平が見える。
↓静岡方面の展望。天気が、ぜんぜん、回復、しないじゃないか。
↓こちらは焼津・藤枝方面。
結構な急登をこなせば道が平らになって花沢山に到着した。さっきの急登でブチ抜かれ人がここで休んでいた。話を聞けば、ここから焼津駅に下って電車で東京に帰るとのこと。え~っ、なんで東京からわざわざ、こんなとこまで来るの、、と思った。こんなとことは失礼だよね、うん。花沢山の山頂は展望は無いが大きなベンチが有る。この先、もう登りは無いはず。少し休憩しよう。
↓花沢山山頂
10歩戻って、分岐から花沢への下山道に入る。分岐の標識には「かんぽ・小浜」と書いてある。すぐ先にまた分岐が有り、左は用宗へ、右がかんぽ・花沢と書いてある。右へ進めば、樹林の平坦な道はすぐに階段の激下りになり、それでも少しの下りで木のベンチの有るコルに降りて、右に花沢への分岐が有る。小さな標識だが黄色いので良く目立つ。
↓花沢への下り口
ここからの道はチョッと悪くなる。倒木などもそのままで足元も少し悪い。道は沢沿いにどんどん下っていく。いままでの道にくらべれば、けっこうワイルドな道だが、15分も下れば舗装の林道に降りる。そこに「花沢山」の小さな標識が有った。
↓舗装の林道に降りたところを振り返る。
あとは舗装路歩き。標識に従って下っていくと、花沢の水車小屋の上の分岐に着く。花沢の集落には観光客も多い。綺麗な梅が咲いている(冒頭の写真)。今日は晴れなかったじゃないか、とぶつぶつ言いながらながらぷらぷらと歩いて駐車場に戻った。
↓雰囲気のある花沢の町
これはなかなか歩きがいのある一周でした。しかし、晴れた日に来るべきなのでしょうね、満観峰は。でっかい富士山、見たかったなぁ。高速使ってこんなとこまで来たので、折角なので焼津魚センターに寄って、酒のさかなに「カツオのなまりぶし」を買って帰りました。(こんなとことは失礼だなぁ)。
TIME カシミール(軌跡は手書きです)
花沢観光駐車場(8:05)-三叉路(8:15)-登山道分岐(8:55)-坂本分岐(9:30)-(9:55)高草山(10:15)-鞍掛峠(11:05)-(11:50)満観峰(12:40)-日本坂峠(13:30)-花沢山(14:15)-花沢下降口(14:35)-花沢山入口(14:50)-(15:20)花沢観光駐車場