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【回想-055】LH736/KIXNGO/21JUN95

2008-06-11 01:22:43 | 回想のフライト
ルフトハンザで飛んだ関西空港から名古屋空港(現:小牧飛行場)へのフライトです。LH736便というのはこの当時フランクフルト発関西経由名古屋行きというフライトで、この関西名古屋間のみ搭乗しました。

この区間だけ乗ることは通常出来ませんが、絶対不可能ではありません。海外の航空会社は日本国内区間のみの運送は出来ないのですが、例えば業務で便乗する社員などはこの区間のみ搭乗というケースがありえますし、路線の認可によっては、乗り継ぎや途中降機で一般旅客が国内区間のみ搭乗することが認められているケースもあります。

といっても、ドイツから名古屋へ向かう旅客が乗っているのですから、国内便ではなく国際便扱いですので、出入国審査を抜ける必要があります。ただし、海外へ行くわけではないので「出国」ではありません。こういうケースを専門用語で「カボタージュ輸送(通称:CABO)」と呼ばれます。

いささか特殊な扱いを体験したのは、この年の4月に旅行会社に就職し、ルフトハンザが旅行会社社員向けに設定したツアーで、関西空港から名古屋空港を往復した後に、ビジネスクラスの機内食を工場の会議室で試食するという研修に社命を受けて参加したからです。


関西空港のカウンターに集合してルフトハンザ大阪支店担当者の案内で出国審査の乗員専用通路を抜けてゲートへ。ちなみに出国しなくても施設使用料は必要らしく、当時はカードで徴収だったので、手渡されたカードで自動改札機を通過したのちに使用済みのカードを返却しました。

名古屋へ向かうトランジット客が搭乗した後に、我々が搭乗しましたがファーストクラスに名古屋までの旅客がいなかったことから、F席をアサインされました。時刻表上では関西空港発9時5分、名古屋空港着10時という予定ですが、搭乗したB747-430、D-ABVC機は9時10分にスポットアウト、9時19分に離陸して一旦南へ向かいます。

この当時、関西空港発着便は地元との協定で陸上ルートが使えず、名古屋への飛行ルートは本州最南端の串本沖を経由して伊勢湾を北上するという迂回ルートを取ります。あっという間に巡航飛行が終わり、降下に入って名古屋の街を縦断して9時53分着陸、9時57分スポットイン。飛行時間僅か34分でした。ちなみにこのフライトは、個人的記録では4発機による最短飛行時間ホルダーです。

ルフトハンザ社員に急かされて、入国審査をすり抜けてもう一度出国。折り返しのLH737便で関西空港へと戻りました。帰りはビジネスクラス2階席への搭乗です。この往復は、ヨーロッパキャリアへの初搭乗でしたが、ながらくヨーロッパに行ったことがないのに欧州系航空会社に搭乗したことはある、という状態が続きました。ヨーロッパに初めて降り立ったのはこのフライトの9年後、2004年でした。

<右上の画像は復路の搭乗券/REMARKSに“CABO”と表示されている>


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ベルリン在住者)
2009-04-17 14:55:21
びっくりしました。LHには年中のっていますが、こんなこともあったんですね。小牧からも一度のりました。いまは関空より名古屋の方が安いことが多く、マイルのアワードFも名古屋の方がとりやすいので、半々です。が、機内食(Y)で一番うまいのはLHの場合、名古屋発ではないかと思います。いまは釜山ソウル間でこうした韓国内LH国際区間がありますね。
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