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乱気流通過中のアナウンス

2005-04-21 16:00:56 | 航空旅行お役立ちメモ
飛行機に乗っているとよくあるシーン。

巡航中に“ポーン”と音が鳴ってシートベルト着用のサインが点灯。
すかさず客室乗務員から「ベルト着用のサインが点灯いたしました。この先、気流の悪いところを通過する予定です。お席にお付きの上、腰の低い位置でシートベルトをお締め下さい・・・」。
やがて、客室乗務員も所定の位置に付く頃、機体がガタガタと振動し始めると、「ただいま気流の悪いところを通過中です。揺れましても飛行には影響ございません。シートベルトをしっかりお締め下さい」。この言葉、機内のどれくらいの人が信じているのでしょうか。

「揺れましても飛行には影響ございません」

初めて飛行機に乗ってから18年、今年の終わりか来年の初めには500フライトに到達しそうで、ここ数年コンスタントに年30回以上飛行機に乗っており、もはや怖いという感覚はない。それでもこの「揺れましても飛行には影響ございません」は“ウソだよ”と毎回思う。飛行機が怖くないといっても、落ちないと信じているわけではない。宙に浮かんでいる以上、どこかのバランスが狂えば、落ちる。そもそも私は着陸を「コントロールされた落下」と認識している。ただ事故遭遇率を考えると、飛行機が怖いのであれば、クルマはもっと怖いし、歩いていてもクルマが突っ込んでくるかもしれない。世の中危険がいっぱいで怖がっているヒマはない。
飛行機が怖いと感じる人にとってこの「揺れましても飛行には影響ございません」はやっぱりウソ・ハッタリだと思っているだろう。では言っている客室乗務員は果たして信じているのだろうか。多分信じて居ないだろう。操縦席の人も同様。大人なら知っているが、振動というものはいろんなものを破壊する。部品がずれる事もあれば、振動で手がすべることもある。前輪がパンクしてガタガタと振動する自転車は、パンク前と同じには走れない。現に乱気流で部品が外れて緊急着陸したケースがあるし、バランスを崩して錐揉みに入ることもある。
つまりこの言葉、機内のほとんどが信じていないということになる。海外の航空会社では耳にした記憶がないし、そもそも何かと英語で放送する日本の航空会社でも、英語では「揺れましても飛行には影響ございません」などと言っているのは聞いたことがない。
それでも、今日もどこかの空で放送されているかもしれません。なかなか不思議な言葉です。

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