Ｃｈａｎｇｅ？

世界中が遠い国の変革に酔いしれている。
あの国の大統領が変わっただけで自分の生活がいい方にChangeすると錯覚する。

あの国と関係ない極東の島国では自国の首相に目を向けず
大統領と同じ名前の町が厚顔無恥な乱舞を繰り返す。

あの国と宗教の違う暗黒の大陸のある国は
大統領の父親の故郷だというだけで自国に有利な外交が展開されると夢想する。

あの国が世界に与える陰陽の幻想は世界中を覆い尽くす。

どの国も饗宴の正体は『他力本願』

自分はChangeしないが、他人には自分に有利なChangeを強要する。


あの国の昔の大統領が言った。。。

『国があなた方に何をしてくれるかではなく、あなた方が国に何が出来るかを考えよう』

大衆という恐ろしいモンスターの集合体にそんな覚悟はあるのか？

数年前、この国に現われた一人のカリスマに国民は狂喜した。

『痛みに耐えよう！』

まさか、自分に痛みが来るとは誰も思わず、痛み出した時には
全てのシステムをChangeされた後の祭りだった。

カリスマは一部の特権に有利な制度を残し去っていった。

この国の国民はその後に変わる、わが国のリーダーを次々と吊るし上げの処刑場へ引きずり出し葬り去る。

自分は正義と錯覚し、集団心理の思考停止に気づく事も無く。。。

大衆の正義はドイツにナチス第3帝国を誕生させ
大衆の熱狂的支援でわが国は大東亜戦争へ突入し
大衆の熱望する報復でイラクへの空爆が始まり
大衆の選んだカリスマにより泥沼の派遣制度は緩和された

すべて大衆が選んだChangeのはず。。。
思い通りの結果にならなかった大衆国民は、昨日まで崇拝していたカリスマに
全ての責任を押し付けると絞首台へ立たせ、自らはヒステリックに被害者を装う。

あの国に若きカラードの大統領が誕生した。