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ガチャ目の魚眼レンズ

己のレンズで世間を見回してみる。
独り言と映画とその他

パスティーシュ(蒲田の行進曲)

2006年07月10日 | ラーメンズ
『パスティーシュ』とは、ある作品中のキャラクターや設定などを別作品に盛り込むパロディの形式をいうそうです。
タイトル通り、この『蒲田の行進曲』は 映画『蒲田行進曲』を下敷きにしたコント。
しかし、ちりばめられた元ネタを知らずとも充分楽しめます。そのくらい下敷きにした作品の要素は限定的に使われています。

しかし、本コントの楽しさゆえに、元ネタまで探りたくなってしまう…そんな拡がりを感じさせるのは彼らのコント屋としての力量によるものでしょうか。

用語として使われるパスティーシュとパロディの違いですが、調べてもなかなかピンときません。
個人的にパロディとは『リミッター外し』だと考えています。
真面目な作品で、笑いを巻き起こす。権威ある作品を、庶民の目線まで引き下げる…
下敷きになるものを車に喩えると、改造車を造るのがパロディ。
一方のパスティーシュは、愛車の部品を使用して別の乗り物を造るようなものだと思うのです。

模倣作品については、まだまだ勉強中なので、これからも随時書いていく予定です。

ラーメンズ第11回公演 CHERRY BLOSSOM FRONT 345は、2002年3/29~5/12まで タイトル通り3月から4月にかけて公開されました。
この作品が僕の“生”ラーメンズ・デビューです。
確か チケットには“TOUR CHERRY BLOSSOM FRONT 345”と印刷されていた記憶があります。公演タイトル“椿”“鯨”“雀”ときて、この長いタイトル。当時 公演名の謎解きが囁かれていた記憶があります。

僕が見た『蒲田の行進曲』では、途中でひらひらとひとひらの紙吹雪が落ちてきました。N列という後方の席からも何故かとても目立っていて、そのゆっくりと落ち行く様が妙に記憶に残っています。
エンドトークで小林賢太郎さんが『大阪のお客さんは、紙吹雪を持って帰っていた』とか『これ、1枚1枚ミッキーの顔になってる』とか言ってました(未確認)。

これ以降、ラーメンズ本公演&小林賢太郎プロデュース公演に先輩を誘い 相方を誘い と、マニアの輪を拡げるよう努めるようになりました。
己が良いと思うものには共感してもらいたいのです。
特に良き人には。


振り落とす(ドラマチックカウント)

2006年07月04日 | ラーメンズ
笑いをとる為の手法、その基本単位は〈フリ→オチ〉といっても過言ではないと思っています。
カメラで喩えればピントを合わせるのが〈フリ〉でシャッターを切るのが〈オチ〉…といったところでしょうか。

第8回公演・椿を構成するこの「ドラマチックカウント」は、壮大な言葉遊びです。
そして、これでもかっ!てくらいくやしい思いをさせられます。それはやがて「日本人でよかった」という思いに昇華してゆくのですが。

ドラマチックカウントの作りは非常にシンプルで、フリ→(明転)→オチ→(暗転)の繰返しで成り立っています。
しかし、こんな長い地口オチ(駄洒落で締めること)をやった人見たことない(笑)

パシーっと決まったオチには、爆笑と大いなる拍手が贈られるのです。


ラーメンズ第8回公演『椿』は、2001年1月29日~2月4日にかけて行われ、ビデオは2001年6月20日に発売されました。


ツカミ(絵かき歌)

2006年07月04日 | ラーメンズ
ツカミとは、登場した直後に出す「インパクトの強い笑わせ方」をいうそうです。
観客を自分の世界に引き込む+自己紹介といった形がベストだと思う。
ハイテンション 顔入れ 一発ギャグなど瞬間的なものから、CMくらいの長さのやりとりまで。できるだけコンパクトにまとめた方が観客に伝わりやすい。
いかに『こいつ面白いな』と思わせるか 一次面接のテクニックみたいなものです。但し、面接官は何も質問してこないし、笑う気満々。


ドラえもんが出来上がる唄ではじまる このコント。
いや、出来上がらないけど。
ラーメンズのコントにしては、ツカミが強烈だと感じました。


第9回公演 鯨は、2001年6月~7月にかけて行われ、ビデオ発売は2001年11月の“作品”です。

たまたま近所のレンタル屋さんに置いてあったビデオを 軽い気持ちで7泊8日…ここからマニア道が始まったのでした。