フランス語習慣

仏検1級合格者によるフランスとフランス語のおいしい話。語学とフレンチに舌鼓。(Opera 推薦)

Ritz Carlton Tokyo

2007-04-30 22:05:58 | 風水

東京の新名所を二つあげるとすれば、ひとつは、先日紹介した国立新美術館。もう一つは、東京ミッドタウンでしょう。防衛所跡地に三井が建設した大型施設。毎月500万円という破格の家賃が話題を呼びましたが、ゴールデン期間中は大にぎわいです。

この施設のすばらしいのは緑化率。敷地面積の40%が緑という驚きの値です。元々あった公園を利用しているそうですが、公園は敷地の南東の下り斜面に位置しています。風水では、南東の下り斜面は最高。日当たりも水はけもいい。そもそも、緑が育ちそうなところは風水にとっていいところなのです。その緑を抱いてこのビルが建っているわけで、これはきっと栄えるでしょうね。

今日はその45階にある「リッツ・カールトン東京」で朝食。天気もよく、すばらしい眺望を堪能しながら、おいしい朝食を楽しみました。もちろん、価格もそれなり取られますが、これくらいの贅沢なら時々してもいいんじゃない?

Night at the musueum

2007-04-29 21:53:00 | English

今日は久しぶりに映画館に足を運びました。見てきたのが今日のタイトルの映画。邦題「ナイトミュージアム」です。ちなみに、原題は「映画館での夜」という意味。

感想。おもしろかった。ひたすらおもしろかった。英語も分かりやすくていいです。特に楽しかったのはモアイがガムをほしがるところ。

Give me gum gum.

なんて、声は恐ろしいけれど、まるで子供みたいでいい。その上、主人公を馬鹿扱いしているのですが、それが「dum dum」なんて言っていましたが、これなんか先ほどのガム「gum gum」の言葉遊び。

それから、「おれたちはしぶといぜ」という表現は

You cannot get rid of us that easily.

という表現の字幕訳。見た人はどのシーンで出てきたか思い出してみてください。ちなみに、訳は戸田奈津子さんでした。

国立新美術館

2007-04-28 22:36:45 | Francais



この三連休は穏やかな天気が続きます。アウトドアにはもってこいの天気ですが、我が家では文化的な日を送っています。初日は話題の新名所、国立新美術館に行ってきました。都知事選で有名になった黒川紀章氏による設計です。

何を隠そう、あるイベントでチケットを一枚いただいたので足を運んだのです。場所も、自転車で行けばすぐのところだし、ちょうどサイクリングがてらいいじゃない。途中、迷いそうになりながら目的地に着くと、お客さんがいっぱい。といっても、原宿の比じゃありません。館内はスムース。

家内の方はカフェ・レストランに興味津々でしたが、こちらの方は満席。2時過ぎなのに満席とはどういうこと? プライスとメニューを見て作品展へ。



お客さんがたくさん入っていたのはモネの方。行列が入り口からできていました。ぼくたちは、異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900 - 2005 ポンピドー・センター所蔵作品展の方。通常、美術館はコレクションを持っていますが、国立新美術館はコレクションをもたないため、今回のように他の美術館からコレクションを借りて作品展を行うことになります。

ポンピドゥー・センターと聞けばぴんと来る人なら分かるでしょう。作品は現代および近代の作品が主。実際、フランス語のサイトではこのようにその歴史が要約されています。

Le Centre national d'art et de culture Georges Pompidou est né de la volonté du Président Georges Pompidou de créer au cœur de Paris une institution culturelle originale entièrement vouée à la création moderne et contemporaine où les arts plastiques voisineraient avec le théâtre, la musique, le cinéma, les livres, les activités de parole...

パリの中心に現代および近代の芸術に捧げたオリジナルな文化施設を作りたいというジョルジュ・ポンピドゥー大統領の意志から生まれたのがポンピドゥー・センターなのです。実際、今回展示された作品はモジリアーニ、カンジンスキー、シャガールなどに加え、五つの時代に分けて写真などもありました。

カンジンスキーの絵画を初めて見れるとあって期待をつのらせていたのですが、今回は少し空振り。それよりは、シャガールがよかった。あの絵の複製なら家にあってもいいな。ちなみに、入り口で音声ガイドが500円で利用可能になっていましたが、「報道ステーション」(テレビ朝日系列)でおなじみの、テレビ朝日・武内絵美アナウンサーによる録音だったと後で知りました。

会場を出ると外は怪しい天気。東京地方は午後に雷雨を経験。


仏語検定1級に向けて(4)

2007-04-27 22:33:03 | 仏検1級
前回に引き続き、今回は問題集を使って仏検1級への準備を考えてみます。

およそ、試験に関して言えることですが、まずは目標を立てて、次に計画を立てることです。前回に目標は設定をしましたから、今度は、目標の達成に向かって、どのようなステップを踏むか考えることが大切になります。

ただ、問題集を開いて最初から解いていくのも方法ですが、その前に待ってください。試験までにどれくらい日数がありますか? それで問題集のページを割れば、一日のノルマが分かります。

毎日どれくらい時間がとれますか? たとえノルマが分かったとしても、それが現実的に可能かどうか、自分で問いただしてみましょう。無理なノルマは失敗の元です。

問題集は過去の試験問題の傾向にあわせて作ってありますから、全部カバーするのが理想的ですが、時間が足りない場合は、弱点を補強するのがポイントです。80%を100%に高めるのは大変ですが、40%を60%に高めるのは比較的簡単です。

まずは、過去の問題、または問題集に入ってある模試を受けてみて、自己診断から始めてみましょう。実際に問題を見て、これは無理だとあきらめるのは簡単ですが、その前に、どれくらい無理なのか客観的に把握してからでもいいでしょう。

メール英語

2007-04-25 07:10:39 | English

最近の日経新聞の記事で「携帯メール世代」とも呼べる若者たちの問題が取り上げられています。彼らは携帯ですべてを済ませようという傾向があり、たとえば、オークションも携帯で済ませます。携帯メールではすぐに返事があるのが彼らの共通理解で、パソコンのメールユーザーからの反応に遅いとストレスを募らせる。一方、パソコンのメールユーザーからは、携帯メールユーザーの返信内容があっけないと不評をもらう。

携帯メールの発達は、日本で特殊な言語の発達を促しましたが、英語においてもメールで使用される特殊な「短縮スペル」が発達をとげたそうです。たとえば、

B4

とあれば、そのまま発音すれば、これが

Before

ということは分かると思うのですが、たとえば、

PCM



Please Call Me

というのは少しわかりにくい。困るのは、これはまだわかりやすいほうということ。もし、友人からメール短縮語いっぱいのメールをもらったらどうするか? そんなときには下のリンクをが役立ちます。
http://www.askoxford.com/betterwriting/emoticons/?view=uk

Galette des Rois

2007-04-22 09:21:48 | Francais

最近、ガレット・デ・ロワというお菓子が日本でポピュラーになってきています。フランスでは1月6日(キリスト教のエピファニー(仏:Epiphanie)公現節)に食べる料理ですが、確かに、正月辺りにぼくも食べた記憶があります。中に、フェーブと言う陶製の小さな人形が入っていて、切り分けた部位によってそれが入っていたりなかったりします。ラッキーにもこのフェーブに当たった人は、紙でできた王冠をかぶって、そのラッキーさを祝います。

ずっと「ガレット・ド・ロワ」(Galette de roi) または「ガレット・デュ・ロワ」(Galette du roi) だと思ってきたのですが、正しくは、「ガレット・デ・ロワ」(Galette des Rois) だと言うことが分かりました。「デ」だと王(ロワ)が何人もいることになり、通常は王様といえば一人しかいないんだからおかしいじゃないかというのがぼくの考えだったのですが、これは、キリストを複数の王様が訪れたという経緯から来ているそうで、そうなると、複数を示す「デ・ロワ」に落ち着くのだそうです。

いろいろ調べたところ、在アメリカフランス大使館のホームページにこのお菓子に関する記事がありました。
http://www.ambafrance-us.org/atoz/galette.asp

フランス語のページとしては次のが一番優れています。
http://www.euro-info-tourisme.com/France/galettes.des.rois.html

仏語検定1級に向けて(3)

2007-04-21 17:39:49 | 仏検1級
これまで二回にわたって、仏検1級について論じてきましたが、試験対策としては、まず一次試験を突破するというのが大切ということになります。当たり前のことですが、二次試験ではなく、一次試験に対して集中するという方針を貫くのは簡単にできるわけではありません。

そもそも、一次試験は筆記試験と聞き取り・書き取りから構成されています。まずは点数配分を見てみましょう。

筆記試験……100点
リスニング………50点
合計…………150点

2006年度の合格基準点は98点でした。つまりは、100点を取らないと安心できないと言うことになります。目安としては、70%の正解率、つまりは105点を目指していきたいところです。リスニングが得意ならば、リスニングで40点、筆記試験で60点という取り方もあるでしょうが、これはかなりの高得点です。

一方、リスニングが苦手ならば、リスニングで何とか30点を確保して、かわりに筆記試験で70点以上を取得するということになります。平均すれば、筆記試験で65点、リスニングで35点取得して、合格につなげたいところですが、これはあくまで最低ラインですから、目標としては、もう少しあげて次のように目標を設定しましょう。

筆記試験……70点
リスニング………40点
合計…………110点

なお、これ以上の点数、たとえば、120点を目指したいという方はぜひそれを実現してください。おそらく、二次試験でこけなければ、その年の一番になれるかもしれません。

さて、一般的には筆記試験で70点を目指すことになりますが、それにはどうすればいいのか? まずは、問題の内訳を見ましょう。

(1)書き換え問題……4問X3点=12点
(2)多義語……………4問X2点=8点
(3)前置詞……………4問X2点=8点
(4)時事用語…………5問X1点=5点
(5)説明文(動詞)……5問X2点=10点
(6)説明文(穴埋め)…5問X2点=10点
(7)説明文(正誤)……6問X2点=12点
(8)説明文(要約)……3問X5点=15点
(9)和文仏訳…………1問X20点=20点

興味深いのは説明文の配点です。(1)-(4)がフランス語そのものに関する問題とすると、(5)-(8)はフランス語での理解力を問う問題です。(1)-(4)を足すと33点ですが、(5)-(8)を足すと47点になります。これまでの中で、知性・教養を問うのが仏検1級だと書きましたが、これを見ればそのこは明々白々です。もし、フランス語が非常に優れているので(1)-(4)で高い正解率を誇ったとしても、(5)-(8)で点数が悪ければ、合格はおぼつきません。

逆に、(1)-(4)で失点しても(5)-(8)で挽回することが可能だということになります。まずは、そのことを肝に銘じて、問題集を解いていってください。次回は、どのように問題集を利用するかに迫ります。

Sarkozy.fr

2007-04-20 22:45:20 | Francais


フランスの大統領選が近づいてきましたが、現在のところ、「サルコジ氏」がリードをしているようです。ぼくは初めてフランスにいたときに彼の顔や発言をテレビで見て、その発話のよさに感動していたので、なんだかなつかしいのですが、一方で「サルコジ氏」という日本語の表記にとまどいも覚えます。というのは、実際の音は三音節にしか聞こえないからです。たぶん、「サッコジ」と発音する方が音は近く聞こえるかもしれません(かなり乱暴な言い方なので反論予想)。

それはともかく、現在は、ブログやウェブサイトを使いながらキャンペーンするようです。サルコジ氏のサイトを見つけたので紹介します。

http://www.sarkozy.fr/

意味は分からなくても、彼の生の声を聞くことができます。

Winning

2007-04-17 23:18:50 | English

本屋で平積みになっているのを発見。ジャック・ウェルチのベストセラーがペーパーバックで手にはいるとあって、その場で購入を決めました。お値段1,176円(消費税込み)。活字も読みやすそうなのが決め手になりました。ちなみに、映像からたどるリンクではハードカバーになっています。お値段3,200円。

納得がいかないのは、日本語版のハードカバーは2,100円。でも、読めるのなら、こういう大切な言葉は原語で読むという原典主義を貫きたい。後で日本語版があるのを見つけて悔しいのをいろいろ理屈付けしてますが、正直、少し悔しかったのであります。

大切な言葉を二つあげると、

mission statement : how do we intend to win in this business ?

values : so specific, nitty-gritty and descriptive behaviours that they leave little imagination

でも、もう一つうれしかったのは、「政府はお金を稼いでいるわけではなくて、お金をもらっている。しかし、社会の大切な一部である。winning companies が増えて、そして、そこに働く人が増えるということは、健全な経済のエンジンとなる。政府により大きい収入をもたらすという意味で、これは、自由で民主主義な社会の基礎となる。だから、勝つことはいいどころかすばらしいことなのだ」という文章。

Winning companies and the people who work for them are the engine of a healthy economy, and in providing the revenues for government, they are the foundation of a free and democratic society.
That's why winning is great.

仏語検定1級に向けて(2)

2007-04-16 07:25:42 | 仏検1級

仏検1級は一次試験と二次試験からなっています。一次試験は筆記試験と聞き取り・書き取りから成り立ち、一方、二次試験の方はプレゼンが三分、その後質疑応答が約六分ということになっています。合格率から見ると、一次試験の合格率が10%を上回るくらいで、その中の80%が二次試験でも合格しています。

これはどういうことなのでしょうか? ぼくの分析は次の通りです。1級においては、フランス語を実際に運用する能力に加えて、フランス語でどれだけのことを理解できるかという教養も問われます。ただ流ちょうに話すことなら、小学生時代をフランスで過ごした日本人の子供にもできますが、それだけで十分とは考えていないのでしょう。豊かな文化を誇るフランスとしては、1級においては知性・教養も求めたいのだと思います。

フランス語を実際に運用する能力は準1級までで相当のレベルがチェックできると思いますが、知性・教養については、1級で初めて試練を受けることになります。、1級に挑戦する受験者の多くは、準1級に合格しているでしょうから、フランス語を運用する能力についてはそれなりのしっかりした基礎をもっているのだと思います。だから、一次試験に合格した受験者の80%が二次試験でも合格をするのでしょう。

しかし、知性・教養を試された場合、それまでのアプローチではうまくいかないことがたくさん出てきます。おそらく、このために、帰国子女であっても一回では合格できないというケースもあるのでしょう。それだけに、1級においては、知性・教養も問われる一次試験が大切ということになります。

上の分析が正しいと仮定すると、どのような対策をすれば1級に合格できるのでしょうか? この点について、次回、さらに詳しく見ていきたいと思います。