Diary on wind(跡地)

おもにPC関係(2008-2013)、跡地兼日記避難所(2014-)

MS-DOS 5.0/V, 6.2/V, Windows 3.1の2000年問題対応情報

2013-10-03 23:15:08 | DOS/V,Win3.1

Microsoft MS-DOS 5.0/V、6.2/V、Windows 3.1 日本語版の西暦2000年問題対応情報。その昔マイクロソフトのサイトに掲載されていた情報より。(マイクロソフト西暦2000年対応情報開示リソースセンター)(現在はリンク切れ)

要約すれば、いずれの製品も大部分の機能・コマンドは西暦2000年以降に対応しており、1980年1月4日から2035年12月31日までの期間を保証している。あとはRTCやBIOSといったハードウェア側の対応次第。

[補足]IBM製品の対応情報

PC DOS J6.3/V以前
2000問題対応情報の公表時点でプログラムサービスが終了しており、非対応扱い。
PC DOS J7.0/V
修正プログラム(CSD 7.00C)にて対応。
PC DOS 2000
標準で対応済み。
日本語 Microsoft Windows V3.1
修正プログラム(CSD 3.10F)にて対応(WINFILE.EXEの修正のみ)。
OS/2 Warp V3
修正プログラム(WX03006)にて対応。
OS/2 Warp V4
修正プログラム(FX00505)にて対応。

RTC/BIOSと西暦2000年について一般的なロールオーバーエラー

事例1: BIOSプログラムに世紀のロールオーバーを行うコードが無く、RTCの世紀レジスタが更新されません。
POSTの際に、BIOSが1900年から2000年などの無効な日付をマップしないことがあります。たとえば、1999年から2000年に移行する際にPCの電源を切った状態である場合、マシンの電源を投入したとき世紀レジスタは"19"(1900年)に設定されたままになます。
事例2: BIOSが特定範囲の年数しか認めません。
POSTの際に、BIOSが一定の有効な日付の範囲を認めないことがあります。たとえば、一般的に使用されている、あるBIOSチップでは、1994年-1999年および2094年-2099年の年数は認められますが、1980年-1993年または2000年-2093年の年数は認められません。
事例3: BIOSセットアップが、1999年12月31日より後の日付を認識しません。
BIOSセットアップの実行時に、2000/1/1またはそれ以降の日付データの変更が受け付けられないことがあります。

MS-DOS 5.x (Japanese), 6.2 (日本語) 製品ガイド

この情報は、NEC版のMS-DOS 6.2にも適用されます。富士通版、東芝版についても同様。

本製品による日付の処理

MS-DOSは、西暦2000年以降の日付を認識します。年を完全に表示することはありませんが、ファイルの並べ替えは正常に行われます。

下2桁の西暦の処理

下2桁の西暦の日付が入力されると、オペレーティングシステムはその日付を20世紀に属するものと見なします。
MS-DOSのDATEコマンドでは、00-79年の下2桁の西暦は正しく処理されません。この期間内の西暦を下2桁で入力すると、「無効な日付の指定です」というエラーメッセージが表示されます。01-01-2000など、4桁の西暦を使って入力した日付は正しく処理されます。
MS-DOSファイルシステムのAPIでは、1980年からのオフセットとして西暦が保存されます。このため、プログラム内でMS-DOSのAPIから日付を取得して処理する場合は、取得した西暦の値に1980を加算する必要があります。

製品の対応に関する問題

MS-DOSのDIRコマンド(COMMAND.COMの内部コマンド)では、西暦を4桁で表示することができません。
MS-DOSでは、2000年以降について、下2桁の西暦を変更することはできません。正しい日付を入力するには、DATEコマンド(COMMAND.COMの内部コマンド)を使用して、西暦を4桁で入力する必要があります。正しく4桁で入力しないと、「無効な日付の指定です」というエラーメッセージが表示されます。
日付パラメータを使用するスイッチを持つ外部コマンドでは、2000年以降の西暦は4桁で入力する必要があります。
MSBACKUP命名規則では10の位は認識されません。
MS-DOS 6.0のMSBACKUPは、YMMDD形式でバックアップカタログを作成します。西暦の1の位が同じで10の位が異なる(1996年と2006年など)バックアップは、MSBACKUPでは同じ日付に作成されたものとして処理されます。これらのファイルは、異なるファイルであることを示すため、日付の後に1文字を付けて番号付けされます。
たとえば、次のようなファイルがDOS 6.0システム上にあるとします。
CC60829A.FUL (No Description) was created on 8/29/1996
CC60829B.FUL (No Description) was created on 8/29/2006
CC60829B.FUL (No Description) was created on 8/29/1996
実際にバックアップされた日付を確認するには、.FULファイルを開いて最後の行の1行手前までスクロールします。日付はこの行にMM-DD-YYの形式で表示されています。
MSBACKUPでは1999年を超える日付けは認識されません。
MSBACKUPは、バックアップファイルに日付スタンプを作成します。既存のバックアップに上書きするバックアップを作成しようとすると、警告が表示され、ファイルの破壊が防止されます。たとえば、「バックアップ セット CC60828B.FUL のバックアップ ディスク #2 が挿入されました。このディスクは、DEFAULT セットアップを使って 96-8-28 に作成されました。このディスクに上書きしますか。それとも、別のディスクを使ってやり直しますか?」のような警告メッセージが表示されます。バックアップ作成日が1999年以降の場合は、日付は正しく表示されません。たとえば、「このディスケットは DEFAULT セットアップを使って ST-8-29に作成されました。」のように表示されます。
次に例を示します。
CC60829B.FUL = 8-29-CZ (system date = 8/29/2006)
CC60828A.FUL = 8-28-CZ (system date = 8/28/2006)
CC10829A.FUL = 8-29-AC (system date = 8/29/2001)
同様に、1999年以降の日付を含むファイルのバックアップ、復元、または比較中には、ファイルの日付が正しく表示されません。これはユーザーインターフェイス上の制限であり、MSBACKUPでファイルのバックアップ、復元、比較には支障は来たしません。
MSAV.EXE(Microsoft Anti-Virus)Reportファイルでは、西暦2000年以降の日付が正しく表示されません。
Microsoft Anti-Virusを設定して、アンチウィルスの走査情報を記録したレポートテキストファイルを生成することができます。このレポートの日付フィールドでは、西暦2000以降の年は「10」と表示されます。
次に例を示します。
2001年1月1日にアンチウィルス走査を実行すると、レポートには次のような日付が表示されます。
01-01-10
これはMSAVの機能には影響しませんが、今後のアップデートが考えられないため、Microsoftでは主要アンチウィルスソフトウェアとしてMSAVを使用しないことをお勧めします。

推奨事項

現在入手可能なソフトウェアアップデートはありません。また、今後の開発予定もありません。上述のコマンドの使用頻度は低く、簡単に問題を回避することができます。


Windows 3.1 (Japanese) 製品ガイド

必要なソフトウェア

WINFILE.EXEの更新バージョン。詳細については、次のサイトを参照してください。

PC/AT互換機(NEC PC98-NXシリーズを含む)ユーザーの場合
http://www.microsoft.com/japan/win95/Win31_com/31_winfile.htm(リンク切れ)
NEC PC-9800シリーズ(PC98-NXシリーズ以外)ユーザーの場合
http://www.microsoft.com/japan/win95/Win31_com/N31_winfile.htm(リンク切れ)

日付の処理

[内容はMS-DOS 5.x (Japanese), 6.2 (日本語)とほぼ同じ。]

製品の対応に関する問題

コントロールパネルの[日付と時刻]では、マウスを使用して日付を2000年2月29日に設定することはできません。(システムでは、2000年2月29日に正しく移行します。)

推奨事項

コントロールパネルの[日付と時刻]に関しては、現在弊社で調査中です。現時点でこの問題に対処するには、キーボードから変更を行ってください。

Windowsファイルマネージャ(winfile.exe)の修正ファイルは現在リンク切れのため入手できない。Windows 95, 98の西暦2000年問題修正プログラムに含まれているファイルで代用可能。

[EOF]

10/3 B3 U9 Rx


YMF7x4系サウンドカードとSB16のリソース競合を回避 [DOS]

2013-08-20 22:12:07 | DOS/V,Win3.1

DOS環境でYMF7x4(YAMAHA DS-XGチップ)系サウンドカード(AOpen AW744)とSound Blaster 16を共存使用する方法。

YMF7x4にはDOS互換エミュレート機能(Sound Blaster 16相当)があり、Sound Blaster系サウンドカードと同時に使用するとリソースが競合する。それならいっそのこと片方に絞れば、という話になるのだが、Sound Blaster 16はPCM音源の音質がイマイチ、YMF7x4はWindows 3.1に対応していないということで、どちらも捨てがたいのだ。(DOS専用マシンを組めという話はナシで)

Windows 98ではプラグアンドプレイ機能によりリソースが重複しないように自動で設定されたようだが、GamePortだけ競合エラーが出たので、YMF7x4側のGamePortを無効にした。デバイスマネージャーから「YAMAHA DS-XG GamePort」のプロパティを開き、「このハードウェアプロファイルで使用不可にする」にチェックを入れる。(GamePortというのはAW744サウンドカード上の黄色のD-Sub 15ピン端子に接続するジョイスティックを使うためのインターフェースのこと。)
Image: デバイスマネージャ - システムのプロパティ(Windows 98)
Image: AW744/YAMAHA DS-XG GamePortのプロパティ

DOS環境ではYMF7x4のリソース設定はMS-DOS用デバイスドライバ・ソフトウェアに同梱のSETUPDS(DS-XG PCI configuration utility)という設定プログラムを使う、のだが。

SBエミュレートのI/Oポートは220hに固定されていて、設定を変えることはできない。この状態でSB16のDIAGNOSEコマンドを実行するとリソース重複のエラーが出る。YMF7x4の設定は変えられそうにないので、SB16側の設定(JP7/JP8)をいじくってI/Oポートを240hに変更した。

FM PORT ADDRESS(FM音源のI/Oポート)は388hだとSB16と重複するので、それ以外の項目に設定しておく。しかし、ソフトウェアのバグなのか、FM PORT ADDRESSの設定だけが保存されない。私の環境の場合では388hに設定するとFM音源の音はYMF7x4から出力される。388h以外に設定すればSB16から音が出るので、設定は反映されてはいるのだろう。DOSを起動する度にSETUPDSから設定し直すのは面倒なので388hで放置しているが、今のところ問題は出ていない。

DOS起動時のSB16とSETUPDSのメッセージ

Creative DOS Multimedia Architecture (v1.00)
CTSOUND Physical-Level driver (v1.02) for Sound Blaster 16.
Copyright (C) Creative Technology Ltd., 1993. All rights reserved.
    ドライバ・ユニット番号 = 0
    ベース I/O アドレス = 240 hex
    IRQ = 2
    DMA チャネル = 3
    高 DMA チャネル = 5

Creative DOS Multimedia Architecture (v1.00)
CTMMSYS Integration driver (v1.01)
Copyright (C) Creative Technology Ltd., 1993. All rights reserved.

サウンドカードは以下のように構成されました : A240 I2 D3 H5

DOS/4GW Protected Mode Run-time Version 1.97
Copyright (c) Rational Systems. Inc. 1990-1994
DS-XG PCI configuration utility ver 3.14
Copyright (c) YAMAHA corporation 1997-1999. All rights reserved.

 Sound Blaster ......... Port:220  IRQ:5  DMA:1
 FM .................... Port:388

DOSゲーム、Windows 3.1ともサウンド再生は問題なし。この設定構成では先に述べたようにFM音源のI/Oポートが重複しているため、FM音はYMF7x4チップで再生されるが、音はSB16のほうが若干鮮明であることを除けば再現性は良いので、あまり問題にならない。SB16のラインアウトをAW744のラインインにつなげば配線もスッキリ。


Sound Blaster 16 Value Edition for DOS/V (CT2770)

2013-06-26 22:04:37 | DOS/V,Win3.1
Sound Blaster 16 Value Edition for DOS/V (CT2770)
メーカー クリエイティブメディア(輸入販売元)、アイ・オー・データ機器(代理店)
価格 12,800円
発売日 1994年?
対応機種 i386SX以上のCPUを搭載するPC/AT互換機、ISAバススロット
対応OS IBM DOS J5.0/V以降、Windows 3.1J またはそれ以降
機能概要 OPL3(YMF262)、PCM録音/再生(最大44.1kHz/16bit/2ch)、マイク入力、ライン入力、
CDオーディオ入力、ミニジャック出力 2ch x 2、JOYSTICK/MIDIポート、CD-ROMインターフェース
入出力 マイク入力(1ch)、ライン入力(2ch)、CD入力(2ch)、ミニジャック出力 2ch x 2、JOYSTICK/MIDI x 1
備考 カード左にある40ピン端子には別売オプションのCD-ROMドライブを接続可能。

Sound Blasterシリーズの説明はもはや不要だろう。海外のDOSゲームではSound Blaster(またはその前方互換のAdLib Music Synthesizer)が必須であった。ホームユースのデスクトップパソコンでは必ずといっていいほど搭載されていて、一部のノートパソコンでもEnsoniq社やCirrus Logic社のSound Blaster互換サウンドチップが搭載された。

SB16 ValueはSB16から別売のAdvanced Signal ProcessorやWaveBlasterを接続するための端子を省略した製品。オプションによる機能拡張ができないことを除けば、機能やスペックはSB16と同等である。

ドライバー・ソフトウェアの設定などSound Blaster 16 for PC-9800と共通する部分は一部省いているので、こちらの記事を参照すること。
Sound Blaster 16 for PC-9800 (CT2720)

○カード上のCD-IN端子について

カード上のCD-IN端子のピン割り当ては左から[GND,L,GND,R]で、MPC-2ケーブルの端子[L,GND,GND,R]とは異なるので要注意。もっとも、ピンのピッチが違うのでそのままでは接続できないはずだが、両端がMPC-2のケーブルを無理矢理接続すると場合によっては大変なことになる。

○ カード以上のIDE端子について

カード左端の40ピン端子はIDEケーブルでCD-ROMドライブと接続する。これは、当時の海外のPC/AT互換機ではエンハンスドIDEが普及していなかった関係で、CDドライブを接続できるIDEインターフェイスに需要があったためである。
メーカーは、マザーボード上のセカンダリIDEにCDドライブを接続するよう推奨している。また、PnP対応Sound Blaster製品をWindows 95以降で使う場合はデバイスマネージャーからSound Blaster上のIDEインターフェイスを無効にするよう推奨している。

○リソースの設定 (X=Closed, O=Open)

SW 説明 状態 設定
JP7/JP8(IOS0/IOS1) I/Oポートアドレス(Audio) XX 220h-223h
XO 240h-253h
OX 260h-273h
OO 280h-293h
JP9(MSEL) I/Oポートアドレス(MIDI) X 300h-301h
O 330h-331h
JP10(MPUEN) MIDIポート使用 X 有効
O 無効
JP11(JYEN) JOYSTICKポート使用 X 有効(200h-207h)
O 無効

工場出荷時の設定 : XXXXX

通常は工場出荷時の設定で問題ないが、オンボード(マザーボード)のSB互換サウンド機能が有効になっていたりYMF7xx系のサウンドカードを搭載している場合は、リソースの設定を変更するかどちらかのデバイスを無効にする必要がある。割り込み(IRQ)やDMAチャネルの設定はソフトウェアから行う。

ちなみに、Sound Blaster 16 IDE PnP for DOS/VなどのPnP(プラグアンドプレイ)対応製品の場合は、カード上にはリソースを設定するスイッチ等が一切ない。Windows 95以降で使用する場合は設定は一切不要だが、DOSやWindows 3.1で使用するにはCTCM(Creative PnP Configuration Manager)と、CTCU(Creative PnP Configuration Utility)またはICU(ISA Configuration Utility)を組み込んで、リソースが重複しないように設定を施す必要がある。

○ドライバー・ソフトウェアの導入 [DOS,Win3.1]

DOSやWindows 3.1で使用する場合はドライバー・ソフトウェアをインストールする必要がある。Windows 95以降ではOS標準で用意されているドライバーを使う。

DOS/Win3.1用ドライバーは現在も米クリエイティブのサイトからダウンロード入手できる。(ただしドライバー・ソフトウェアは英語。かつては日本語ドライバーも公開されていたが、現在は入手不可。)

ドライバのインストールが完了したら、インストール先ディレクトリ(標準ではC:\SB16)に移動して「DIAGNOSE」コマンドを実行し、Sound Blaster 16 診断ユーティリティを開く。ここでIOポートアドレス、IRQ、DMAなどのリソースの設定を行う。リソースが他のデバイスとバッティングしていればエラーメッセージが表示されるので、必要に応じて他の設定に変える。
Image: Sound Blaster 16 診断ユーティリティ

○標準設定でCONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATに追加される記述 [DOS]

CONFIG.SYS

DEVICE=C:\SB16\DRV\CTSB16.SYS /UNIT=0 /BLASTER=A:220
DEVICE=C:\SB16\DRV\CTMMSYS.SYS

AUTOEXEC.BAT

SET SOUND=C:\SB16
SET BLASTER=A220 I2 D1 H5 P330 T6
SET MIDI=SYNTH:1 MAP:E
C:\SB16\DIAGNOSE /S
C:\SB16\SB16SET /P /Q

起動時のメッセージ

Creative DOS Multimedia Architecture (v1.00)
CTSOUND Physical-Level driver (v1.02) for Sound Blaster 16.
Copyright (C) Creative Technology Ltd., 1993. All rights reserved.
    ドライバ・ユニット番号 = 0
    ベース I/O アドレス = 220 hex
    IRQ = 2
    DMA チャネル = 1
    高 DMA チャネル = 5

Creative DOS Multimedia Architecture (v1.00)
CTMMSYS Integration driver (v1.01)
Copyright (C) Creative Technology Ltd., 1993. All rights reserved.

サウンドカードは以下のように構成されました : A220 I2 D1 H5

○音量調整 [DOS,Win3.1]

Sound Blasterのマスターボリュームや各入出力の音量は、DOS上ではSB16SETコマンドで行う。
Image: SB16SET (DOS/V)

Windows 3.1上ではクリエイティブ・ミキサーで音量調節を行う。標準では音量設定は保存されないため、Windowsを終了すると音量設定がリセットされる。音量設定を保持するには、左上のアイコンをクリックしてメニューから「優先値」を開き、「終了時に設定をセーブ」にチェックを入れる。
Image: クリエイティブ・ミキサー
Image: 優先値 - クリエイティブミキサー

○ドライバー・ソフトウェアの導入 [Win95,98,Me,2000,XP]

ISAバスのデバイスは自動では追加されない。コントロールパネルの「ハードウェアの追加」からデバイス・ドライバーをインストールする。
Image: 新しいハードウェアの追加ウィザード

○JOYSTICK/MIDIポートについて

サウンドカードのD-Sub15ピン端子はジョイスティック端子とMIDIインターフェースを兼ねており、IBM PC互換アナログジョイスティックまたはMIDI機器を接続する

MIDI機器を接続するにはJOYSTICK-MIDIの分岐ケーブルが必要。海外では今でも新品のバルク品が数百円で購入できるが、日本国内ではあまり見かけない。
Image: JOYSTICK/MIDI Cable

ジョイスティックはD-Sub15ピン端子のものを用意する。かつてはマイクロソフトサンワサプライなどから販売されていたが、現在は中古品が少数出回るのみである。JOYSTICK-MIDIの分岐ケーブルは必須ではないので、MIDI入出力を使わないのであればJOYSTICK/MIDI端子に直接接続して使用できる。

Windows 95以降のWindowsソフトでジョイスティックを使うには、コントロールパネルの設定画面から手動でゲームコントローラを追加する必要がある。
Image: ゲームオプション
Image: ゲームオプション

[EOF]


LHA(LZH書庫管理ユーティリティー)の使い方 [DOS]

2013-06-19 23:08:54 | DOS/V,Win3.1

DOS上におけるLHA(LZH形式の圧縮ファイルを作成または展開するソフトウェア)の使い方。

○LHAを入手する

LHAはVectorサイトから入手可能。なお、Vectorサイトに上がっているLHAはVersion 2.55だが、DOSソフトや雑誌の付録FDなどによく添付されているLHAはVersion 2.13(安定版)であることが多い。

○LHAを展開してパスを設定する

LHA255.EXEは自己展開形式になっていて、実行するとそれに含まれているファイルがカレントディレクトリに展開されるようになっている。適当な場所にディレクトリを作って、そこにLHAの実行ファイルを展開する。
例えば「A:\LHA255.EXE」を「C:\LHA」に展開したい場合は次のように実行する。

C:\> MD LHA
C:\> CD LHA
C:\LHA> A:\LHA255

次に、DOSの探索パスを設定する。システムドライブのルートディレクトリにあるAUTOEXEC.BATをテキストエディタで開いて、「PATH C:\DOS」の後ろに「;C:\LHA」を加える。
例えば、EDLINを使って編集する場合は次のようにする。

C:\> EDLIN \AUTOEXEC.BAT
ファイルを終わりまで読み込みました.
*L
1:*@ECHO OFF
2: SET SYS=C:
3: SET COMSPEC=C:\DOS\COMMAND.COM
4: PROMPT $P$G
5: PATH C:\WINDOWS;C:\DOS
6: SET TEMP=C:\DOS
7: LH KEYB.COM JP,932,C:\DOS\KEYBOARD.SYS
*5
5:*PATH C:\WINDOWS;C:\DOS
5:*PATH C:\WINDOWS;C:\DOS;C:\LHA
*E

AUTOEXEC.BATを書き換えたらシステムをリセットする。これにより、カレントディレクトリがどこであってもLHAを実行できる。

○LZHファイルを展開する

LHAコマンドの基本的な書式は、

LHA [命令] [オプション] [LZHファイル] [ファイルパスなど]

というようになっている。例えば次のように実行すると、カレントディレクトリにある「TEST.LZH」というLZHファイルの中身をカレントディレクトリに展開する。

C:\> LHA X TEST.LZH

「X」はディレクトリ付で展開を行うコマンドを意味する。「E」もまたファイルを展開するコマンドだが、オプション(-rx)を指定しないとディレクトリを無視してファイルが展開される。
LZHファイル名の拡張子(.LZH)は省略可能。

「C:\TEST.LZH」というLZHファイルの中身を「C:\TEST」に展開したい場合は次のようにする。

C:\> LHA X TEST.LZH C:\TEST\

LHAに指定するディレクトリパスは最後に「\」を付ける必要がある。これはDOSコマンドの書式とは異なる仕様なので注意。

または、C:\TESTをカレントディレクトリにして展開する。この方法の場合、C:\TESTディレクトリが存在しなければ自分でMDコマンドを使って作る。

C:\> MD TEST
C:\> CD TEST
C:\TEST> LHA X \TEST.LZH

○ファイルを圧縮する

カレントディレクトリに存在する拡張子が「DOC」になっている全てのファイルを「TEST.LZH」に圧縮するには次のように実行する。

C:\> LHA A TEST.LZH *.DOC

「C:\TEST」ディレクトリ下のサブディレクトリを含む全てのファイルを圧縮する場合は次のようにする。

C:\> LHA A -rx TEST.LZH C:\TEST\

既に指定したLZHファイルが存在する場合は、それにファイルが追加される。ファイルを作り直したい場合は一度それをDELコマンドなどで削除する必要がある。


DOSBox vs VPC vs 実機でWin3.1の実効性能を比較

2013-05-24 21:34:50 | DOS/V,Win3.1

DOSBox v0.74、Windows Virtual PC、Win3.1/98兼用で使用している自作PC、当時のWin3.1パフォーマンスモデル NEC PC-9821XpのWindows 3.1上でベンチマークソフトを実行して性能を比べてみる。

仮想マシンたるDOSBoxやVirtual PCの実行速度が実機に比べると劣ることは何となくわかるものの、実際にどれくらいの差があるのか。そこで、ベンチマークソフトを使って性能を測定・数値化し比較してみました。ベンチマークソフトにはWinTach v1.2を使用しました。このソフトはWin3.1現役時に月刊アスキー(パソコン雑誌)で新機種やグラフィックボードのレビューでよく使われていました。こちらからダウンロード入手できます。

以下、WinTach実行結果のスクリーンショットです。画面モードは1024x768ドット/256色で統一しています。各マシンのスペックは最後に掲載しています。

DOSBox v0.74 (using ET4000 display driver)

Windows 3.1はDOSBox標準のDOS上で直接動かしています。PC DOS上で動かすともう少し性能が落ちるでしょう。

Windows Virtual PC (using S3 Trio64V+ display driver)

Windows Virtual PC (using Standard VGA display driver)

標準VGAドライバーを使用した場合の性能も計測してみました。解像度が違うため単純には比較できませんが、それでも専用ディスプレイドライバー(Trio64V+)との差ははっきりと出ています。

My custom built PC (Matrox Millennium G400)

使用しているパーツの世代が世代だけに、さすがにWin3.1機としては爆速といっていいレベルの性能です。

NEC PC-9821Xp (S3 Vision864)

1994年当時では最速クラスといわれていたS3 Vision864を搭載しているだけあって、特に描画処理が速いです。と言われても、ここまでの比較対象と比べたところでピンとこないかもしれません。当時のデスクトップ機でOverallが40あればまずまず、ラップトップ機に至っては10前後あれば速いほうでした。

○WinTachスコア比較表

Machine WordProcessing CAD/Draw Spreadsheet Paint Overall
DOSBox(ET4000) 101.47 75.98 167.32 93.74 109.63
Virtual PC(Trio64V+) 52.27 34.40 56.57 15.46 39.68
Virtual PC(VGA,640x480) 19.22 14.84 3.45 4.73 10.56
Built PC(Matrox G400) 239.15 628.88 309.14 726.01 475.80
PC-9821Xp(Vision864) 33.28 172.90 84.88 110.13 100.30
PS/V Master(Vision864) 38.01 120.58 73.08 88.10 82.42
OptiPlex4100(ET4000/W32i) 25.13 95.84 74.39 59.3 63.66
PC-9821Ap2(86C928) 26.41 74.49 48.23 53.65 50.70
PC-486GR+WAB-S 6.96 5.27 12.33 6.50 7.77

PS/V Master、OptiPlex4100、PC-9821Ap2、PC-486GR+WAB-Sの4機種のデータは月刊アスキー1994年9月号より。

表を見るとVirtual PCについて描画処理の遅さが目立ちます。1994年当時としてはローエンドなWin3.1機と同等の性能ですが、今に仮想環境で使うとなるとアプリケーションによっては動作の重さにストレスを感じるかもしれません。特にグラフィックを多用するゲームはVirtual PCにはきついと思います。

○各テスト環境のスペック

DOSBox, Windows Virtual PC

  • CPU: Intel Core i5-3550 3.3GHz
  • MB: ASRock ZH77 Pro3
  • RAM: 32GB (DDR3-1600)
  • Graphics: AMD Radeon HD7850
  • OS: Microsoft Windows 7 Professional SP1 (x64) 日本語版

Custom built PC

  • CPU: AMD Duron 700MHz
  • MB: Lucky Star K7VAT
  • RAM: 256MB (PC100 SDRAM)
  • Graphics: Matrox Millennium G400
  • OS: IBM PC DOS 2000 日本語版 + IBM 日本語Microsoft Windows V3.1

NEC PC-9821Xp

  • CPU: Intel DX4 100MHz
  • RAM: 14.6MB (72-pin SIMM FPM)
  • Graphics: S3 Vision864
  • OS: 日本語MS-DOS Ver.5.0A-H + Microsoft Windows 3.1

IBM PS/V Master

  • CPU: Intel DX4 100MHz
  • Graphics: S3 Vision864
  • OS: PC DOS J6.1/V + IBM 日本語Microsoft Windows V3.1

DELL OptiPlex 4100/MXV

  • CPU: Intel DX4 100MHz
  • Graphics: Tseng Labs ET4000/W32i
  • OS: MS-DOS 6.2/V + Microsoft Windows 3.1

NEC PC-9821Ap2/U8W

  • CPU: Intel 486DX2 66MHz
  • Graphics: S3 86C928
  • OS: 日本語MS-DOS Ver.5.0A-H + Microsoft Windows 3.1

EPSON PC-486GR + WAB-S

  • CPU: Intel 486SX 25MHz
  • Graphics: Buffalo WAB-S

[EOF]


MBMを使ってDOSとWindows 98でデュアルブートを組む

2013-05-20 23:51:28 | DOS/V,Win3.1

先日組んだ旧型DOS/V機でPC DOS 2000+Windows 3.1とWindows 98SEとでデュアルブートを構成してみる。

DOSやWin9xは1システムに1個しか存在しないことが前提になっていて、HDDや領域ごとにOSを使い分けることは考慮されていません。そのためFDISKで作成できる基本領域は1つのみであることに加え、ブートマネージャーが存在しません。

Windows NT4.0以降とマルチブートを組む場合は、Windowsブートマネージャーを利用すればWin9xやDOSと比較的簡単にマルチブートを組むことができます。方法はこちらを参照。

DOSとWindows XPのデュアルブート

DOSやWin9xだけでマルチブートを組むにはサードパーティーのHDD領域編集ツールとブートマネージャーが必要になります。当時はPartitionMagicという市販ソフトを用いるのが一般的でしたが、現在ではフリーソフトのMBMを使ってマルチブートを実現できます。

マルチブート化にあたってはこちらの方のサイトが参考になりました。

古い実機の環境整備とバックアップ - 暇つぶし日記

1. MBMの起動用ディスケットを作成する

MBMの圧縮ファイルを展開したら、BINディレクトリ内のMBM.144をディスケットやUSBメモリに書き込みます。今回はEMT4WINを使ってMBM起動ディスケットを作成しました。

2. 領域を作成する

MBM起動ディスケットから起動してEdit Partition Tableを選択します。PageUp/PageDownキーで基本領域を作成します。その際にシリンダ0はブートマネージャーのために空けておく必要があるので、最初の領域はシリンダ1を始点とします。
Image: MBM Partition Table Editor

3. DOSをインストールする

普通にDOSをインストールします。既に領域を作成しているのでFDISKを実行する必要はありませんが、Cドライブに対してフォーマットを実行する必要があります。

4. DOSの領域をマスクする

再びMBM起動ディスケットから起動してEdit Partition Tableを選択します。DOSの領域のシステムIDを06hから16hに変更します。これによってWindows 98からはDOSの領域は見えなくなります。

5. Windows 98をインストールする

普通にWindowsをインストールします。こちらもまた、Cドライブに対してフォーマットを実行する必要があります。

6. マスクを解除してブートマネージャーをインストールする

MBM起動ディスケットから起動してEdit Partition Tableを選択。DOSの領域を16hから06hに変更してマスクを解除します。前の画面に戻って、Install Boot Managerを選択、そのままEnterキーで進めるとハードディスクの先頭にMBMブートマネージャーがインストールされます。これで次回起動時からブートメニューが表示されるようになります。

Windows 98では起動ドライブが必ずCドライブになります。(※PC98の場合はAドライブ。)今回の例ではDOSの領域が第1領域ですが、こちらはDドライブとして割り当てられます。
Image: FDISK


Windows 98の動作も安定しているので、当分の間はDOS+Win98兼用機として使っていけそうです。
なお、以前Windows Virtual PCに構築したDOS環境は削除してしまいました。CPUをIvyBridgeに変えてから仮想マシンのDOS上でStack overflowエラーが頻発するようになったので、使い物になりません。今後はWin3.1ソフトと日本語のDOS/Vソフトは実機で、英語のDOSソフトはDOSBoxで使っていく予定。DOS J5.0/Vのライセンスが余るけど、検証用として使うかもしれないのでとっておこう。


IBM MS-Windows J3.1 PTF 3.10F 適用バッチ

2013-05-15 22:10:16 | DOS/V,Win3.1

『IBM版日本語 Microsoft Windows バージョン 3.1 用問題修正ファイル』を適用するためのバッチ。UPDATE.EXEでWindowsディレクトリーを認識できずPTF 3.10Fが適用できない場合にお使い下さい。使用方法はお察し下さい。

IF "%2"=="" GOTO ERROR
IF EXIST %1\NUL GOTO CHKARG2
GOTO ERROR
:CHKARG2
IF EXIST %2\WINVER.EXE GOTO CHKDSK1
GOTO ERROR
:CHKDSK1
ECHO Checking command arguments is OK.
%2\WINVER.EXE|FIND "3.1" >NUL
IF ERRORLEVEL 1 ECHO Warning: Attempt to update different version of Windows.
ECHO Are you sure to update Windows?
PAUSE
IF EXIST %1\$FIX$\PS55KBD.DR_ GOTO COPYDSK1
ECHO Insert CSD 3.10F DISK1 in drive.
PAUSE
GOTO CHKDSK1
:COPYDSK1
IF EXIST %2\CALENDAR.EXE EXPAND %1\$FIX$\CALENDAR.EX_ %2\CALENDAR.EXE
IF EXIST %2\SYSTEM\CANON10V.DRV EXPAND %1\$FIX$\CANON10V.DR_ %2\SYSTEM\CANON10V.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\CANON330.DRV EXPAND %1\$FIX$\CANON330.DR_ %2\SYSTEM\CANON330.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\EPSON_J.DRV EXPAND %1\$FIX$\EPSON_J.DR_ %2\SYSTEM\EPSON_J.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\E_PAGE01.DRV EXPAND %1\$FIX$\E_PAGE01.DR_ %2\SYSTEM\E_PAGE01.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\E_PAGE01.HLP EXPAND %1\$FIX$\E_PAGE01.HL_ %2\SYSTEM\E_PAGE01.HLP
IF EXIST %2\SYSTEM\E_PAGE01.DAT EXPAND %1\$FIX$\E_PAGEHT.DA_ %2\SYSTEM\E_PAGE01.DAT
IF EXIST %2\SYSTEM\LIPS3.DRV EXPAND %1\$FIX$\LIPS3.DR_ %2\SYSTEM\LIPS3.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\LIPS3.HLP EXPAND %1\$FIX$\LIPS3.HL_ %2\SYSTEM\LIPS3.HLP
IF EXIST %2\SYSTEM\LIPS3CRL.DLL EXPAND %1\$FIX$\LIPS3CRL.DL_ %2\SYSTEM\LIPS3CRL.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\LIPS3GPH.DLL EXPAND %1\$FIX$\LIPS3GPH.DL_ %2\SYSTEM\LIPS3GPH.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\LIPS3IMG.DLL EXPAND %1\$FIX$\LIPS3IMG.DL_ %2\SYSTEM\LIPS3IMG.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\LIPS3RST.DLL EXPAND %1\$FIX$\LIPS3RST.DL_ %2\SYSTEM\LIPS3RST.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\LIPS3TXT.DLL EXPAND %1\$FIX$\LIPS3TXT.DL_ %2\SYSTEM\LIPS3TXT.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\LIPS3VDM.DLL EXPAND %1\$FIX$\LIPS3VDM.DL_ %2\SYSTEM\LIPS3VDM.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\LINSTALL.DLL EXPAND %1\$FIX$\LINSTALL.DL_ %2\SYSTEM\LINSTALL.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\MSC3BC2.DRV EXPAND %1\$FIX$\MSC3BC2.DR_ %2\SYSTEM\MSC3BC2.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\MSGMODE.DLL EXPAND %1\$FIX$\MSGMODE.DL_ %2\SYSTEM\MSGMODE.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\NM.DRV EXPAND %1\$FIX$\NM.DR_ %2\SYSTEM\NM.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\NPDL2.DRV EXPAND %1\$FIX$\NPDL2.DR_ %2\SYSTEM\NPDL2.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PCPR101.DRV EXPAND %1\$FIX$\PCPR101.DR_ %2\SYSTEM\PCPR101.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PCPR201.DRV EXPAND %1\$FIX$\PCPR201.DR_ %2\SYSTEM\PCPR201.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\POWER.DRV EXPAND %1\$FIX$\POWER.DR_ %2\SYSTEM\POWER.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PR101.DRV EXPAND %1\$FIX$\PR101.DR_ %2\SYSTEM\PR101.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PR201.DRV EXPAND %1\$FIX$\PR201.DR_ %2\SYSTEM\PR201.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PR602.DRV EXPAND %1\$FIX$\PR602.DR_ %2\SYSTEM\PR602.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PS55KBD.DRV EXPAND %1\$FIX$\PS55KBD.DR_ %2\SYSTEM\PS55KBD.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PSCRIPT.DRV EXPAND %1\$FIX$\PSCRIPT.DR_ %2\SYSTEM\PSCRIPT.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\RPDL.DRV EXPAND %1\$FIX$\RPDL.DR_ %2\SYSTEM\RPDL.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\USERFONT.FOD EXPAND %1\$FIX$\USERFONT.FO_ %2\SYSTEM\USERFONT.FOD
IF EXIST %2\SYSTEM\VDDD.386 EXPAND %1\$FIX$\VDDD.38_ %2\SYSTEM\VDDD.386
IF EXIST %2\SYSTEM\WIFEDPD.DLL EXPAND %1\$FIX$\WIFEDPD.DL_ %2\SYSTEM\WIFEDPD.DLL
IF EXIST %2\WINHELP.EXE EXPAND %1\$FIX$\WINHELP.EX_ %2\WINHELP.EXE
IF EXIST %2\WINFILE.EXE EXPAND %1\$FIX$\WINFILE.EX_ %2\WINFILE.EXE
IF EXIST %2\WINVER.EXE EXPAND %1\$FIX$\WINVER._ %2\WINVER.EXE
:CHKDSK2
IF EXIST %1\$FIX$\IBMJ5577.DR_ GOTO COPYDSK2
ECHO Insert CSD 3.10F DISK2 in drive.
PAUSE
GOTO CHKDSK2
:COPYDSK2
IF EXIST %2\SYSTEM\IBMJ5577.DRV EXPAND %1\$FIX$\IBMJ5577.DR_ %2\SYSTEM\IBMJ5577.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\IBMJ5587.DRV EXPAND %1\$FIX$\IBMJ5587.DR_ %2\SYSTEM\IBMJ5587.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\IBMPAGES.DRV EXPAND %1\$FIX$\IBMPAGES.DR_ %2\SYSTEM\IBMPAGES.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\IBMPAGES.HLP EXPAND %1\$FIX$\IBMPAGES.HL_ %2\SYSTEM\IBMPAGES.HLP
IF EXIST %2\MSD.EXE EXPAND %1\$FIX$\MSD.EX_ %2\MSD.EXE
IF EXIST %2\SYSTEM\OEM_DA2.INF EXPAND %1\$FIX$\OEM_DA2.IN_ %2\SYSTEM\OEM_DA2.INF
IF EXIST %2\SYSTEM\OEM_ET4K.INF EXPAND %1\$FIX$\OEM_ET4K.IN_ %2\SYSTEM\OEM_ET4K.INF
IF EXIST %2\SYSTEM\OEM_XGA.INF EXPAND %1\$FIX$\OEM_XGA.IN_ %2\SYSTEM\OEM_XGA.INF
IF EXIST %2\SYSTEM\PS55DM20.JFD EXPAND %1\$FIX$\PS55DM20.JF_ %2\SYSTEM\PS55DM20.JFD
IF EXIST %2\SYSTEM\PS55FONT.FOD EXPAND %1\$FIX$\PS55FONT.FO_ %2\SYSTEM\PS55FONT.FOD
IF EXIST %2\README.WRI EXPAND %1\$FIX$\README.WR_ %2\README.WRI
IF EXIST %2\SETUP.EXE EXPAND %1\$FIX$\SETUP.EX_ %2\SETUP.EXE
IF EXIST %2\SYSTEM\SETUP.INF EXPAND %1\$FIX$\SETUP.IN_ %2\SYSTEM\SETUP.INF
IF EXIST %2\SYSTEM\UNIDRV.DLL EXPAND %1\$FIX$\UNIDRV.DL_ %2\SYSTEM\UNIDRV.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\WIN386.EXE EXPAND %1\$FIX$\WIN386.EX_ %2\SYSTEM\WIN386.EXE
:CHKDSK3
IF EXIST %1\$FIX$\101KBD.DR_ GOTO COPYDSK3
ECHO Insert CSD 3.10F DISK3 in drive.
PAUSE
GOTO CHKDSK3
:COPYDSK3
IF EXIST %2\SYSTEM\101KBD.DRV EXPAND %1\$FIX$\101KBD.DR_ %2\SYSTEM\101KBD.DRV
IF EXIST %2\CALC.EXE EXPAND %1\$FIX$\CALC.EX_ %2\CALC.EXE
IF EXIST %2\SYSTEM\DRIVERS.CPL EXPAND %1\$FIX$\DRIVERS.CP_ %2\SYSTEM\DRIVERS.CPL
IF EXIST %2\GAIJIEDT.EXE EXPAND %1\$FIX$\GAIJIEDT.EX_ %2\GAIJIEDT.EXE
IF EXIST %2\HINTS.TXT EXPAND %1\$FIX$\HINTS.TX_ %2\HINTS.TXT
IF EXIST %2\SYSTEM\IADRX.DLL EXPAND %1\$FIX$\IADRX.DL_ %2\SYSTEM\IADRX.DLL
IF EXIST %2\SYSTEM\IAFEP.EXE EXPAND %1\$FIX$\IAFEP.EX_ %2\SYSTEM\IAFEP.EXE
IF EXIST %2\SYSTEM\MOUSE.DRV EXPAND %1\$FIX$\MOUSE.DR_ %2\SYSTEM\MOUSE.DRV
IF EXIST %2\MPLAYER.EXE EXPAND %1\$FIX$\MPLAYER.EX_ %2\MPLAYER.EXE
IF EXIST %2\SYSTEM\MSIMER.DIC EXPAND %1\$FIX$\MSIMER.1IC %2\SYSTEM\MSIMER.001
IF EXIST %2\SYSTEM\MSIMER.DIC EXPAND %1\$FIX$\MSIMER.2IC %2\SYSTEM\MSIMER.002
IF EXIST %2\SYSTEM\MSIMER.DIC EXPAND %1\$FIX$\MSIMER.3-8 %2\SYSTEM\MSIMER.003
IF EXIST %2\SYSTEM\MSIMER.DIC COPY /B %2\SYSTEM\MSIMER.001+%2\SYSTEM\MSIMER.002+%2\SYSTEM\MSIMER.003 %2\SYSTEM\MSIMER.DIC
IF EXIST %2\SYSTEM\MSIMER.001 DEL %2\SYSTEM\MSIMER.00?
IF EXIST %2\SYSTEM\PCPR700.DRV EXPAND %1\$FIX$\PCPR700.DR_ %2\SYSTEM\PCPR700.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PR101T.DRV EXPAND %1\$FIX$\PR101T.DR_ %2\SYSTEM\PR101T.DRV
IF EXIST %2\PRINTERS.WRI EXPAND %1\$FIX$\PRINTERS.WR_ %2\PRINTERS.WRI
IF EXIST %2\PROGMAN.EXE EXPAND %1\$FIX$\PROGMAN.EX_ %2\PROGMAN.EXE
IF EXIST %2\SYSTEM\PS55DSP4.DRV EXPAND %1\$FIX$\PS55DSP4.DR_ %2\SYSTEM\PS55DSP4.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\PS55DSP8.DRV EXPAND %1\$FIX$\PS55DSP8.DR_ %2\SYSTEM\PS55DSP8.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\RPDL.HLP EXPAND %1\$FIX$\RPDL.HL_ %2\SYSTEM\RPDL.HLP
IF EXIST %2\TERMINAL.EXE EXPAND %1\$FIX$\TERMINAL.EX_ %2\TERMINAL.EXE
IF EXIST %2\SYSTEM\VDDC24J.386 EXPAND %1\$FIX$\VDDC24J.38_ %2\SYSTEM\VDDC24J.386
IF EXIST %2\SYSTEM\VGA256CJ.DRV EXPAND %1\$FIX$\VGA256CJ.DR_ %2\SYSTEM\VGA256CJ.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\VGAC24J.2GR EXPAND %1\$FIX$\VGAC24J.2G_ %2\SYSTEM\VGAC24J.2GR
IF EXIST %2\SYSTEM\VGAC26J.DRV EXPAND %1\$FIX$\VGAC26J.DR_ %2\SYSTEM\VGAC26J.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\VGAMONO.DRV EXPAND %1\$FIX$\VGAMONO.DR_ %2\SYSTEM\VGAMONO.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\VKKFNCD.386 EXPAND %1\$FIX$\VKKFNCD.38_ %2\SYSTEM\VKKFNCD.386
IF EXIST %2\SYSTEM\WINOA386.MOD EXPAND %1\$FIX$\WINOA386.MO_ %2\SYSTEM\WINOA386.MOD
IF EXIST %2\SYSTEM\XGAJ31.DRV EXPAND %1\$FIX$\XGAJ31.DR_ %2\SYSTEM\XGAJ31.DRV
IF EXIST %2\SYSTEM\XGAVDDJ.386 EXPAND %1\$FIX$\XGAVDDJ.38_ %2\SYSTEM\XGAVDDJ.386
ECHO The operation completed!
GOTO END
:ERROR
ECHO Error: Invalid command argument.
ECHO An error has occurred!
:END
ECHO --- Exiting ---

[EOF]


DOS/V上のIBMMKKとWin3.1上における日本語入力について

2013-03-01 23:46:28 | DOS/V,Win3.1

IBM DOS/V上のIBMMKK(IBM連文節変換プログラム、IBM Multi-phrase Kana-to-Kanji conversion)とWin3.1上においてMS IMEを使った日本語入力について。

○IBMMKK(IBM連文節変換プログラム)の導入方法

[A] IBM DOS バージョンJ5.0/V以前の場合

DOS J5.02/Vの場合はDOSのセットアップ時にMKKを一緒に導入するかどうかを選択できます。導入しなかった場合やDOS J5.00/V以前の場合は、「連文節変換プログラム 導入ディスケット」をAドライブにセットして、「A:\INSTALL」を実行します。連文節変換プログラムの導入プログラムが起動します。
導入するファイルはDOS/V用とJ-DOS用で分かれています。J-DOSを使用している場合は注意が必要です。(J-DOSにおける使用方法はここでは触れません。マニュアルを参照して下さい。)
Image: 連文節変換プログラム(5605-JFK)の導入

[B] IBM PC DOS バージョンJ6.1/V以降の場合

DOSのセットアップ時にMKKを一緒に導入するかどうかを選択できます。セットアップ時に導入しなかった場合は、DOSのセットアップディスク1をドライブにセットして「A:\SETUP /E」を実行し、オプション・ツールを導入します。
Image: PC DOS J7.0/V セットアップ

PC DOS J7.0/Vでは次のファイルがハードディスクに複写されます。

ファイル 機能・役割
IBMMKKV.EXE DOS/V用連文節変換プログラム
SETUPMKKV.EXE カストマイズユーティリティー
USERDICT.EXE 個人別辞書ユーティリティー
$IBMBASE.DCT ベース辞書(システム辞書)
$IBMCNNC.DCT 国名コード辞書
IBMZIPC2.DCT 郵便番号辞書
$USRDICT.DCT 個人別辞書
$FZKMKJL.DCT 付属語学習辞書
MULTDICT.PRO マルチ辞書用プロファイル

○IBMMKKをDOSに組み込む

DOSには標準では日本語入力システムが備わっていません。DOS/Vには標準で$IAS.SYSが組み込まれているためひらがな・カタカナの入力はできますが、漢字に変換することはできません。漢字変換を利用するにはIAS(Input Assist Subsystem)インターフェースに対応したかな漢字変換プログラムを導入してCONFIG.SYSに登録する必要があります。IASに対応したかな漢字変換プログラムにはIBMMKKの他にATOKやWXなどがあります。
IBMMKKの場合は上記の導入手順でファイルの複写からCONFIG.SYSの設定まで自動で行われます。しかし、CONFIG.SYSの各設定項目について知っておくと、より理解が深まることでしょう。次にCONFIG.SYSに記述するデバイスドライバーのスイッチについて説明します。

$IAS.SYS かな漢字入力サポート(入力サブシステム)
/X=[0|1] EMSメモリー使用(1)
/G=[0|1] スポット変換(0)
/R=[0|1] ローマ字モード(0)
/K=[JP|US|AX|J3] キーボードタイプ(JP) [J5.02/V以降]
/INI=[PATH] DOS/V設定情報(DOSV.INI)のファイルパス [J6.1/V以降]
 
IBMMKKV.EXE DOS/V用IBM連文節変換プログラム本体
/T 定位置変換 or スポット変換
/K 定位置変換時の確定を[Enter]キーとする
/M=[J|F|S|I|B] 変換モードの指定(J=自動変換、F=複合語変換、 S=連文節先読み変換、
I=連文節一括変換、 B=単文節変換)(S)
/I IBM漢字番号 or JIS区点
/L 学習情報を保存する
/R RAM辞書を使用する
/S=fn 辞書プロファイルのファイルパス
/U=fn 個人別辞書のファイルパス [J5.02/V以降]
/Z=n 自動全候補の回数 [J5.02/V以降]
/C 自動文節切り直し機能を使用する [J5.02/V以降]
/J=[78|83|90] JIS区点番号セットの指定(90) [J6.1/V以降]
  • CONFIG.SYSはテキストファイルであり、DOSのシステムがあるドライブのルートディレクトリにあります。これを編集するにはEDLINやEエディターなどのテキストエディターを使います。
  • DOS J5.00/V以前の場合は連文節変換プログラム本体のファイル名は IBMMKK.EXE (J-DOS用と同じ)になっています。
  • IBMMKKVはEXEファイルですが、デバイスドライバーとして組み込む必要があります。
  • PC DOS J6.1/V以降の場合は、キーボードの設定はSETUPVコマンド、CONFIG.SYS内のIBMMKK.EXEに対する設定はSETUPMKKコマンドで行えます。
    Image: SETUPV - DOS/V環境設定 - キーボードの種類

CONFIG.SYSへの設定例。

DEVICEHIGH=C:\DOS\$IAS.SYS /R=1
DEVICEHIGH=C:\DOS\$IAESKK.SYS
INSTALL=C:\DOS\IBMMKKV.EXE /M=S /L /R

$IAESKK.SYSは単漢字変換のデバイスドライバーで、IBMMKKには必須ではありません。単漢字変換を使わないのなら取り外しても問題ありません。

かな漢字変換ドライバーは結構なメモリーを消費します。IBMMKKはEMSメモリーに対応しているので、最低1MBのEMSメモリーを確保しておくと基本メモリーをそれほど圧迫せずに済みます。メモリー割り当ての設定はCONFIG.SYSに対して次のように記述します。

DEVICE=C:\DOS\$FONT.SYS
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS /INT15=1000
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE 1024 RAM
DOS=HIGH,UMB

HIMEM.SYS行の/INT15スイッチは、RAM辞書のためのINT15拡張メモリーを確保します。EMM386.EXEの行について、1024 はEMSメモリーを1MB確保するように指定しています。RAM はUMBメモリーを使用するよう指定しています。メモリーマネージャーはフォントドライバー($FONT.SYS)の後に読み込む必要があります。ただし、PC DOS J6.1/V以降ではHIMEM.SYSの後に$FONT.SYSを組み込むことができます。

○キーボードタイプとIBMMKKの操作方法について

当時はキーボード配列が一つに統一されておらず、機種や用途に応じて様々な種類のキーボードがありました。IBM DOSは次のキーボードタイプに対応しています。(DOS J5.0/V以前ではJPのみ対応。)

タイプ小分類IBM製品型名備考
JP OADG106 5576-A01 OADGリファレンスモデル。現在の日本語106キーボードと同等。
5576-B01 A01型のコストダウンモデル。配列は同じ。
5576-C01 A01型にトラックポイントが付いた。配列は同じ。
PS/55 5576-002 PS/55の標準的なキーボード。PS/2キーボードを基にSAAに準拠。
5576-003 5576-002からテンキー部分を省略した小型キーボード。
5535-S DOS/Vを標準OSとした最初のPC。ラップトップ型。
5523 PS/55note。配列は5535-S準拠ながら表記がOADG仕様になった。
5550 5576-001 マルチステーション5550用の5556 I型鍵盤と操作上の互換性がある。
AX . . AX規格に準拠したPCのキーボード。
US 101 1391401 IBM PS/2標準の拡張キーボード。通称 Model M。
J-3100 . . 東芝J-3100ラップトップ機のキーボード。

次は日本語106キーボードと英語101キーボードにおけるIBMMKKの操作キー割り当て一覧です。

機能/キーボードタイプ日本語106(A01型)米国英語(101型)
変換・次候補 変換 Space
前候補・カタカナ変換 Shift + 変換 Shift + Space
全候補 Alt + 変換 Shift + Ctrl + Space
無変換 無変換 Ctrl + Space
文節を読みに戻す Alt + 無変換 Shift + F3
単漢字変換 Ctrl + 無変換 Ctrl + F3
英数モード 英数 Shift + Caps Lock
Caps Lock Shift + 英数 Caps Lock
漢字番号入力 Alt + 英数 Alt + Shift + Caps Lock
取り消し ESC
確定・実行 Enter
全候補・単漢の前候補 Page Up
全候補・単漢の次候補 Page Down
文字単位カーソル移動 ←↑→↓
文節単位カーソル移動 Shift + ←↑→↓
データ先頭 Home
データ末尾 End
半角・全角モード 半角/全角 Ctrl + `
漢字モード Alt + 半角/全角 Alt + `
ローマかな Alt + ひらがな Alt + Ctrl + Caps Lock
漢字制御メニュー Ctrl + 半角/全角 (該当なし)

英語キーボードではかな文字は以下のように割り当てられます。
Image: 英語キーボードにおけるかなキー配列
(出典: DOS J5.0/V 入門書 追加情報 P.5)

IBMMKKではローマ字入力においても記号キーはカナ入力扱いになります。つまり、日本語106キーボードの表記通りに文字が入力されます。例えば、長音(ー)を入力するには[¥]キーを、中点(・)を入力するには[Shift]+[/]キーを押します。これは現在一般的になっている入力方式とは異なる部分です。

DOSの起動時点では半角英数入力になっています。106キーボードで漢字入力モードに切り替えるには[Alt]+[半角/全角]キーを押します。制御メニュー(画面最下行)に「漢字」の表示が出ます。「R」とあればローマ字入力、なければカナ入力に設定されています。スポット変換の場合は現在のカーソル位置に入力文字列を表示し、定位置変換の場合は制御メニューに入力・変換中の文字列を表示します。
次はEエディターにおける漢字変換中のスクリーンショットです。
Image: Eエディターにて連文節変換

変換候補が複数ある場合は、何回か[変換]キーを押すか、[Alt]+[変換]キーを押すと全ての候補を表示します。全候補の表示は[PageUp][PageDown]キーで切り替えます。
Image: 単漢字変換の全候補表示

○日本語MS-Windows 3.1上における日本語入力

Windows 3.1には日本語入力システムとして標準で MS IME for Windows が搭載されています。IBM版の日本語MS-Windows V3.1では、MS IMEに加えてWindows上でIASインターフェース準拠のDOS用かな漢字変換プログラムが使えますが、使い勝手の面であまりお勧めできません。辞書ファイルを共有する必要が無ければ、Windows用の日本語入力システムを使いましょう。使用する日本語入力システムはWindowsセットアップより変更できます。
Image: Windowsセットアップ

MS IMEで使用するファイルは次の通りです。

ファイル機能・役割
MSIME.EXE MS IMEプログラム本体
MSIMEFEP.DLL MS IMEインターフェース
MSIMEKNL.DLL 漢字変換
MSIMELIB.DLL 各種ライブラリ
MSIMER.DIC 国語辞書
MSIMED.SYS 付属語辞書
MSIME.DIC ユーザー辞書
MSIMEUTY.EXE 環境設定プログラム
MSIME.INI 設定情報ファイル
MSIME.HLP ヘルプファイル

次は日本語106キーボードと英語101キーボードにおけるMS IMEの操作キー割り当て一覧です。

機能/キーボードタイプ日本語106(A01型)米国英語(101型)
起動トグル Alt + 半角/全角 Alt + `
全確定 Enter Shift + Space
1文字削除 Delete Shift + Ctrl + Space
前文字削除 Backspace Ctrl + Space
文字カーソルを先頭に移動 Home
文字カーソルを末尾に移動 End
文字カーソルを文字単位で移動 ←→
文節文字戻し Esc
前候補を表示 BackSpace
次候補を表示 変換 Space
かなトグル変換 無変換 (該当なし)
対象文節の末尾を縮める Shift + ←
対象文節の末尾を伸ばす Shift + →
候補を表示
部首による変換 F5
全角ひらがなへの変換 F6
全角カタカナへの変換 F7
半角への変換 F8
全角英数への変換 F9

○Windowsアプリケーションで日本語入力システムを使用する

日本語入力モードのオン・オフを切り替えるには[漢字]キーを押します。[漢字]キーは106キーボードでは[Alt]+[半角/全角]キーにあたります。詳しい操作方法はマニュアルを参照して下さい。
次はMicrosoft Word for Windows 5.0における漢字変換中のスクリーンショットです。
Image: Microsoft Word 5.0にて日本語入力

変換候補には数字が表示されませんが、数字キーで候補を選択することもできます。
Image: MS IME 変換候補

プログラムマネージャーの 日本語入力 グループから MS IMEの設定 アイコンをダブルクリックして開くと、各種動作を設定できます。
Image: MS IME for Windowsの設定

MS IMEは他の日本語入力ソフトと比べると機能・変換精度とも劣っています。もし手に入るのならATOK for Windowsを導入することをお勧めします。MS IMEはすべてのファイルが1枚のFDに収まる程度の容量ですが、ATOK8 for Windowsでは辞書ファイルだけでFD3枚分もあります。当時の雑誌のレビューでも、いくつかの日本語入力ソフトの中でトップの高評価を得ています。
Image: ATOK9によるかな漢字変換

○参考文献

  • IBMパーソナルシステム/55 IBM DOS バージョン J5.0, J5.0/V 連文節変換プログラム ユーザーズ・ガイド、日本アイ・ビー・エム株式会社、1991年
  • IBMパーソナルシステム/55 IBM DOS バージョンJ5.0/V 入門書(カンタンDOS)追加情報および導入ガイド(英文)、日本アイ・ビー・エム株式会社、1992年
  • PC DOS J6.1/V カンタンDOS、日本アイ・ビー・エム株式会社、1993年
  • PC DOS J7.0/V コマンド解説書およびメッセージ集、日本アイ・ビー・エム株式会社、1995年
  • PC DOS 2000 日本語版 ユーザーズ・ガイド、日本アイ・ビー・エム株式会社、1995年
  • Microsoft Windows Operating System Version 3.1 日本語入力ガイド <MS IME for Windows>、マイクロソフト株式会社、1993年

[EOF]


MS-DOS上でUSB-HDDを使う [Win98/Me]

2013-02-04 22:25:23 | DOS/V,Win3.1

Windows 98のMS-DOS起動ディスクからUSB-HDD(USBメモリ)を使ってみる。

以前にWindows 98のセットアップファイルから起動ディスクのイメージファイルを自動で作成するツールを公開しましたが、今度はそれを改良してUSB-HDDドライバなどの様々なツールを自由に組み込めるようにしました。また、サブディレクトリの書き込みをサポートしました。(たぶん今回の改良で一番苦労した部分。)
すっかり作れるところまで作りきった気分なので、これ以上機能を増やして更新する予定はありません。参考にならないソースコードを同梱しているのでそれは自由に使っても使わなくても構いません。

以前の記事

USBメモリでWindows 98の起動ディスクを作る

更新したツールはこちらに置いてあります。(注: 別途Windows 98のセットアップファイルが必要です。)

http://astra.digi2.jp/

ツールの使い方はそちらのドキュメントを参照していただくとして、ここではツールのことは置いて、Windows 98/MeのMS-DOSモードからUSB-HDDを使う方法を紹介します。


○必要なもの、使用するソフト

  • kxlrw40an.exe KXL-RW40AN Win98SE用ドライバー http://panasonic.jp/com/support/drive/cdrrw/kxlrw40an/download.html
  • mhairu.zip もっとはい~る Dos用ドライバ http://www.novac.co.jp/driver/hd350w/hd350w_drv.html
  • USB1.1またはUSB2.0のインターフェース
  • FAT32フォーマットが可能なUSB-HDD

ダウンロードしたファイルは実行せずにLhaForge等のアーカイブソフトで展開します。展開したら、kxlrw40an.exeに含まれているUsbaspi.sysと、mhairu.zipに含まれているDI1000DD.SYSを取り出します。これをDOSのシステムを組み込んだディスクドライブに持って行きます。

○CONFIG.SYSにデバイスドライバを追加

DOSのシステムと同じドライブのルートディレクトリにCONFIG.SYSというファイルがあるはずなので、これをテキストエディターで開き、次の2行を下の方に追加します。

DEVICEHIGH=USBASPI.SYS /V /E
DEVICEHIGH=DI1000DD.SYS

これはUSB2.0接続のUSB-HDDを使用する場合の設定例です。USB1.1接続の場合は/Eスイッチを省略してください。

  • /W - USB接続のフロッピーディスクドライブを使用する際は、このオプションを付ける。
  • /E - 接続するポートがUSB2.0の場合には、このオプションを付ける。
  • /P=XXXX - デバイスドライバを登録する際に目的のI/Oポートに割り当てることができない場合に、このオプションでI/Oポートを4桁の16進数で指定する。

USB1.1接続かUSB2.0接続かを判別するには、以下の手順で行います。

○USB1.1(OHCI/UHCI)、USB2.0(ECHI)、USB3.0(XHCI)を判別する。

USBデバイスを接続したら、Windows上でデバイスマネージャーを開いて、メニューバーから「デバイス(接続別)」を選択します。

「ACPIユニプロセッサPC」→「Microsoft ACPI-Compliant System」→「PCIバス」→「PCI標準PCItoPCIブリッジ」とたどって、目的のデバイスらしき名前の項目を探します。このあたりはシステム構成によって若干異なります。

そのデバイスが「USB ユニバーサル ホスト コントローラ」(UHCI)または「標準 OpenHCD USB ホストコントローラー」(OHCI)に属している場合はUSB1.1。「標準エンハンス PCI to USBホストコントローラー」(EHCI)に属している場合はUSB2.0接続です。ちなみにXHCIはUSB3.0で、USB3.0接続のUSB-HDDは基本的に使えません。
I/OポートアドレスはUSBホストコントローラのデバイスのプロパティから「リソース」タブで知ることができます。
Image: Standard Enhanced PCI to USB Host Controller Properties

設定したら、あらかじめUSB-HDDをつないでおいたまま、DOSを起動します。BIOSの起動デバイス順位の設定でUSB-HDDが上位になっているとDOSが起動しないことがあるので、USB-HDDの起動順位は下げておきます。
USB-HDDはFAT(FAT16)またはFAT32フォーマットでないとアクセスできません。容量に上限があるのか、それともFAT32の上限である2TBまで使用できるのかは不明です。

以下はCONFIG.SYSの設定例です。

FILES=20
BUFFERS=15
STACKS=9,256
DEVICE=HIMEM.SYS /VERBOSE
DEVICE=EMM386.EXE RAM 2048 VERBOSE
DEVICEHIGH=BILING.SYS
DEVICEHIGH=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICEHIGH=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICEHIGH=JKEYB.SYS /106 JKEYBRD.SYS
DEVICEHIGH=RAMDRIVE.SYS /E 3072 512 224
DEVICEHIGH=USBASPI.SYS /V /E
DEVICEHIGH=DI1000DD.SYS
DEVICEHIGH=OAKCDROM.SYS /D:MSCD001
LASTDRIVE=Z
DOS=HIGH,UMB

起動時のメッセージ

ASPI Manager for USB mass-storage  Version 2.06
 (C)Copyright Panasonic Communications Co., Ltd. 2000-2003

    Controller  : 00-02-1 VID=10DEh PID=005Bh (1043h-815Ah) EHCI
                :         MEM=FEB00000h-FEB000FFh(256Bytes)
    USB Device  : HOST [00-02-1 VID=10DEh PID=005Bh (1043h-815Ah) EHCI]
                :   |-- VID=0411h PID=01F2h HS
                :   ^-- 1 device(s)
    ASPI Device : ID:0 LUN:0 = BUFFALO  USB Flash Disk   1.00

DI1000 ASPI DISK Driver Ver 2.00
Copyright(C)2001 NOVAC Co.,Ltd.

Available ID = 0
ID 0 = HD .. BUFFALO USB Flash Disk
 #1 :  基本DOS(FAT32)  7709MB drive = E:

Microsoft Excel 5.0をアップデートする [Win3.1]

2012-12-03 23:42:58 | DOS/V,Win3.1

Microsoft Excel Version 5.0(日本語版)に、エクセル 5.0 アップデートサービス1、アップデートサービス2を適用してみる。

○MS-Excel 5.0の概要

そもそもExcel 5.0に関する情報が少ないので補足しておきます。
「Microsoft Excel for Windows Ver.5.0」は1994年2月に発売されました。価格は単体で58000円、Word 5.0とセットにした「Microsoft Office for Windows Ver.1.5」が78000円でした。VBA(Visual Basic for Application)を採用した最初のバージョンです。競合ソフトはLotus 1-2-3、三四郎、Quattro Pro。ちょうどWindows 3.1がブームになった頃で、Windows 95専用となるExcel 95が登場するまで販売されていたので、現在でも中古市場でちょこちょこ見かけます。Excel 95以降は32ビット化されているので、Excel 5.0は最後の16ビット版Excelです。つまりWindows 3.xで動作する最後のバージョンのExcelです。

Excel Ver.2.1からExcel95(7.0)までのバージョンアップの経緯

製品名 発売日 価格 備考
Microsoft Excel Ver.2.1 1989年5月 98,000円 最初の日本語版Excel、約35,000本出荷
Microsoft Excel Ver.2.1 for Windows 3.0 1991年3月 98,000円 バージョンアップは無償
Microsoft Excel for Windows Ver.3.1 1991年10月 98,000円 バージョンアップ価格は25,000円
Microsoft Excel for Windows Ver.4.0 1992年10月 98,000円 バージョンアップ価格は25,000円
Microsoft Office for Windows Ver.1.0 1993年 78,000円 Word 5.0 + Excel 4.0
Microsoft Excel for Windows Ver.5.0 1994年2月 58,000円 乗り換え版は20,000円
Microsoft Office for Windows Ver.1.5 1994年3月 78,000円 Word 5.0 + Excel 5.0
Microsoft Office 4.2 Standard 1994年9月 98,000円 Word6.0+Excel5.0+PowerPoint4.0+Mail
Microsoft Excel for Windows 95 (CD-ROM) 1995年12月 45,000円 数量限定の発売記念パッケージが20,000円
Microsoft Office Standard for Windows 95 1995年12月 72,000円 Word95+Excel95+PowerPoint+Schedule+

上記の製品は全てWindows版です。最初のWindows用日本語版ExcelはVer.2.1ですが、それ以前にMacintosh(漢字Talk)用の日本語版Excelが1986年に発売されています。

○インストールメディアについて

セットアップディスクのメディアは3.5インチ2HDフロッピーディスクの1.2MB(PC98用)と1.44MB(PC/AT互換機用)があり、どちらのフォーマットかはFDのラベルに記載されています。中のデータは同じなので、3モードFDDがあれば、PC/AT互換機で1.2MB、PC98で1.44MBのメディアを使用しても問題ありません。
マイクロソフト エクセル ディスク1 セットアップ

○アップデートサービス1を展開する。

アップデートサービス1はかつてマイクロソフト公式サイト(WWW)のダウンロードページに公開されていましたが、現在ページは削除されています。かろうじてファイルのみ残っていました。

  • ディスク1 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up01.exe
  • ディスク2 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up02.exe
  • ディスク3 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up03.exe
  • ディスク4 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up04.exe
  • ディスク5 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up05.exe
  • ディスク6 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up06.exe
  • ディスク7 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up07.exe
  • ディスク8 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up08.exe
  • ディスク9 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up09.exe
  • ディスク10 http://download.microsoft.com/download/excel50win/exl5up/5.0/w95/ja/exl5up10.exe

ファイルはDOSアプリケーションでLHAの自己展開形式になっています。
あらかじめDOS上でMD(MKDIR)コマンドで「DISKx」という名前のディレクトリを作っておきます。これはアップデートのインストール時に必要になります。
それから、作成した各ディレクトリをカレントディレクトリにして各ファイルを実行・展開します。コマンド入力が面倒になるので、DOSKEYかKI-Shellを使用することをお勧めします。


コマンドは「cd C:\disk2」「C:\exl5up2」というように実行します。これを実行すると、exl5up2.exeから展開されたファイルがC:\disk2(カレントディレクトリ)に移されます。

○アップデートサービス1をインストールする。

Windowsを起動してファイルマネージャーを開き、DISK1のディレクトリからSETUP.EXEを実行します。
ファイルマネージャ

アップデートセットアップが起動したらメッセージに従ってインストールします。
Microsoft Excel 5.0 セットアップ

プログラムグループの選択

アップデート完了後、Windowsが再起動します。
更新されたかどうかを確認するため、Excelを起動してメニューバーから「?」→「バージョン情報」を開きます。
著作権表示が「Copyright (C) 1985-1994 Microsoft Corporation」になっていれば更新されています。

○アップデートサービス2を展開・インストールする。

アップデートサービス2はつい最近までMicrosoftダウンロードセンターに公開されていたのですが、サイトを一新したときに削除したのか現在は入手できません。上に同じく、かろうじてファイルのみがダウンロードできるようです。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=25146
http://download.microsoft.com/download/excel50win/EXL5UPD2/5.0/W95/JA/Exl5upd2.exe

ファイルはExl5upd2.exeの1つのみです。なぜか自己展開ファイルが32ビットWindowsアプリケーションになっているため、DOSやWindows 3.1上では実行できません。あらかじめWindows 95以降のPCで展開しておきます。
アップデートサービス1でやったような面倒な作業は不要です。Windowsのファイルマネージャーから、展開したファイルにあるSETUP.EXEを実行します。
VBAアップデート

○アップデートサービス1のファイル一覧

ディレクトリーは  C:\DISK1

ACMSETUP EX_     107,930 94-07-25    0:00
ACMSETUP HL_      13,063 94-07-25    0:00
ACMSETUP ST_      21,914 94-07-25    0:00
ADDINFNS XL_       5,198 94-07-25    0:00
AUTOFILL XL_       5,721 94-07-25    0:00
AUTOSAVE XL_      13,301 94-07-25    0:00
BOOKST   XL_      32,338 94-07-25    0:00
CBTLIB4  DL_      10,393 94-07-25    0:00
COMMTB   DL_      21,026 94-07-25    0:00
COMPLINC DLL      40,032 94-07-25    0:00
CROSSFNC XL_       1,325 94-07-25    0:00
CTL3D    DL_      10,085 94-07-25    0:00
DECOMP   EXE      39,188 94-07-25    0:00
EXCEL5   INF      26,710 94-07-25    0:00
EXCEL_BB DL_      44,047 94-07-25    0:00
FILELIST TXT       9,085 94-07-25    0:00
INSTPUBJ SQL      23,787 94-07-25    0:00
MSCPYDIS DL_       8,827 94-07-25    0:00
MSINFO   EX_      17,662 94-07-25    0:00
MSSETUP  DL_      93,217 94-07-25    0:00
MSSPELL  DL_      41,455 94-07-25    0:00
MSTOOLBR DL_       5,590 94-07-25    0:00
NETWORK  TXT      17,973 94-07-25    0:00
ODBC     DL_      20,158 94-07-25    0:00
ODBCADM  EX_       3,253 94-07-25    0:00
ODBCFE10 DL_      13,285 94-07-25    0:00
ODBCINST DL_      34,270 94-07-25    0:00
ODBCINST HL_      11,834 94-07-25    0:00
QUICKPRV CB_      65,859 94-07-25    0:00
REPORTS  XL_      46,999 94-07-25    0:00
SALES    XL_       3,189 94-07-25    0:00
SAMPLES  XL_      50,888 94-07-25    0:00
SETUP    EXE      40,096 94-07-25    0:00
SETUP    INI         149 94-07-25    0:00
SETUP    LST         672 94-07-25    0:00
SLIDES   XLT      20,992 94-07-25    0:00
SLIDES   XL_      44,943 94-07-25    0:00
SOLVEREX XL_       5,419 94-07-25    0:00
SOLVSAMP XL_      14,873 94-07-25    0:00
UPDTLINK XL_       7,028 94-07-25    0:00
VIEWS    XL_      35,079 94-07-25    0:00
XLCALL   DL_         940 94-07-25    0:00
XLCBT    DE_       4,516 94-07-25    0:00
XLCONVMP DL_      25,135 94-07-25    0:00
XLREADME HLP      17,865 94-07-25    0:00
XLSLIDES DL_      19,385 94-07-25    0:00
_MSSETUP EX_       9,147 94-07-25    0:00
       49 個         1,105,841 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK10

ANALYSIS XL_       7,077 94-07-25    0:00
CHART2   XL_       5,915 94-07-25    0:00
EXCELLES CB_     355,319 94-07-25    0:00
MACROFUN HL_     818,757 94-07-25    0:00
PARTS    WJ_         402 94-07-25    0:00
QTRSALES XL_       6,568 94-07-25    0:00
SALES    XL_       3,210 94-07-25    0:00
SCHEDULE WJ_         513 94-07-25    0:00
STOCKS   XL_       4,574 94-07-25    0:00
TREND    XL_       5,833 94-07-25    0:00
       12 個         1,208,168 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK2

ANALYSF  XL_      31,932 94-07-25    0:00
ANALYSIS XLA      45,056 94-07-25    0:00
ANALYSIS XL_     150,968 94-07-25    0:00
ATPVBAJP XL_      36,933 94-07-25    0:00
EXCEL    E1_     720,783 94-07-25    0:00
FUNCRES  XL_      18,820 94-07-25    0:00
PROCDB   XL_      29,579 94-07-25    0:00
XLPSS    HL_     111,964 94-07-25    0:00
       10 個         1,146,035 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK3

CGMIMP   FL_      23,263 94-07-25    0:00
EPSIMP   FL_      34,895 94-07-25    0:00
EXCEL    E2_     733,608 94-07-25    0:00
IFFPCD   DL_       4,924 94-07-25    0:00
IFFPCX   DL_       6,874 94-07-25    0:00
IFFTIFF  DL_      18,879 94-07-25    0:00
JSHIMP   FL_      29,030 94-07-25    0:00
MSQUERY  HL_     249,268 94-07-25    0:00
PCDIMP   FL_      13,361 94-07-25    0:00
PCDLIB   DL_      40,551 94-07-25    0:00
PCXIMP   FL_       7,389 94-07-25    0:00
PICTIMP  FL_      30,425 94-07-25    0:00
TIFFIMP  FL_       7,389 94-07-25    0:00
WMFIMP   FL_       2,967 94-07-25    0:00
       16 個         1,202,823 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK4

EXCEL    E3_   1,142,009 94-07-25    0:00
SHARERES DL_      17,968 94-07-25    0:00
XLHELP   DL_       7,354 94-07-25    0:00
        5 個         1,167,331 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK5

CCAPI200 DL_      25,585 94-07-25    0:00
CCARD200 EX_      62,957 94-07-25    0:00
CUECARD2 DL_         791 94-07-25    0:00
MAINXL   H1_     901,858 94-07-25    0:00
MSQUERY  CU_      56,865 94-07-25    0:00
SOLVER   DL_      52,751 94-07-25    0:00
SOLVER   XL_      94,431 94-07-25    0:00
        9 個         1,195,238 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK6

DBNMP3   DL_       4,988 94-07-25    0:00
DRVSSRVR HL_      57,797 94-07-25    0:00
MAINXL   H2_     930,348 94-07-25    0:00
SQLSRVR  DL_      83,307 94-07-25    0:00
        6 個         1,076,440 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK7

93SALES  XL_      27,588 94-07-25    0:00
ACCOUNTS XL_      18,680 94-07-25    0:00
BUDGET   XL_      12,080 94-07-25    0:00
EXCEL5   RE_       1,507 94-07-25    0:00
EXCELCBT CB_      65,146 94-07-25    0:00
MAINXL   H3_     532,182 94-07-25    0:00
PRODUCTS XL_      18,743 94-07-25    0:00
SUMMARY  XL_      10,540 94-07-25    0:00
XLEN50   OL_      84,886 94-07-25    0:00
XLINTL   DL_     234,546 94-07-25    0:00
XLJP50   OL_      91,290 94-07-25    0:00
       13 個         1,097,188 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK8

CTL3DV2  DL_      10,323 94-07-25    0:00
CUSTOM   DI_          14 94-07-25    0:00
FFILEJP  DL_     118,346 94-07-25    0:00
MSSP_AM  LE_     148,754 94-07-25    0:00
SDMDBCS  DL_      59,736 94-07-25    0:00
VBA_XL   H1_     847,133 94-07-25    0:00
VER      DL_       5,737 94-07-25    0:00
VSHARE   38_       7,241 94-07-25    0:00
XL5GALRY XL_       2,944 94-07-25    0:00
       11 個         1,200,228 バイトのファイルがあります

ディレクトリーは  C:\DISK9

ART      XL_       7,600 94-07-25    0:00
CHART    XL_       9,795 94-07-25    0:00
DDEML    DL_      19,854 94-07-25    0:00
HOME     XL_       7,586 94-07-25    0:00
MSDBCS10 DL_       8,915 94-07-25    0:00
MSQUERY  EX_     352,132 94-07-25    0:00
QRYINTL  DL_      19,204 94-07-25    0:00
VBA_XL   H2_     668,574 94-07-25    0:00
VBSTOCK  XL_       7,521 94-07-25    0:00
XLODBC   DL_      25,110 94-07-25    0:00
XLODBC   XL_      14,439 94-07-25    0:00
XLQUERY  XL_      52,069 94-07-25    0:00
       14 個         1,192,799 バイトのファイルがあります

Norton Utilities WipeInfoを使ってFD/HDDを完全消去 [DOS]

2012-10-15 22:07:42 | DOS/V,Win3.1

ネイティブDOS上でSymantec社(もとはPeter Norton Computing開発)のThe Norton Utilitiesに含まれているツールの一つ「WipeInfo」を使って、フロッピーディスクやハードディスクのデータを確実に消去する方法。
今回はNorton Utilities 7.0(英語版。1993年発売。当時の価格は27000円前後。)をWindows 7のWindows Virtual PC上のPC DOS J2000で使用している。ソフトウェアジャパンから発売された日本語版ザ・ノートン・ユーティリティーズを使用している方は、メッセージを置き換えて読んで欲しい。

1. Norton Utilitiesを起動。

まずDOSを起動する。DOS/Vの日本語モードで起動した場合は、「chev us」コマンドを実行して英語環境に変更する。
そしてコマンドライン上で「norton」を実行する。
PC98版やDOS/V版の場合は日本語環境のまま「norton」を実行する。

2. WipeInfoを起動する。

Commandsの一覧から方向キーでWipeInfoを選択してエンターキーで起動する。

3. 消去方法を設定する。

「What do you want to wipe?」の画面で「Configure」を選択する。
WipeInfo

設定画面では上下キー、TABキーで選択項目の移動、スペースキーで選択、数字キーで数値の入力を行う。
Wipe Configuration

  • Fast Wirpe - 定数で上書きする。処理速度は速いが確実ではない。数値には書き込む定数を指定する。
  • Government Wipe - 最初に全て1で上書きし、次に0を上書きしてから定数で上書きする。DoD5220.22-Mアルゴリズム。最初の項目には0/1の上書き回数、2つめの項目には書き込む定数を指定する。標準設定の「246」はDOSのFORMATコマンドで完全フォーマット実行時にデータ領域に書き込まれる値。
  • Repeat Count - 上で指定した処理を行う回数を指定する。

4. 消去対象を指定する。

A: ファイル・ディレクトリーを消去する。

「What do you want to wipe?」の画面で「File」を選択する。
File Nameで消去するファイルやディレクトリを指定する。
Wipe Files

  • File Name
    • Include suvdirs - サブディレクトリを含める。
    • Hidden files - 隠し属性のファイルを含める。
    • Confirm each file  - データが削除されたことを確認する。
    • Read-Only files - 読み取り専用属性のファイルを含める。
  • Wiping Method
    • Wipe files - ファイルを完全消去する。(ファイルを管理領域から削除し、データの残骸を指定した方法で上書きする。)
    • Delete files only, don't wipe - 通常の削除処理を行う。(ファイルを管理領域から削除するだけ。)
    • Wipe unused file slack only - ファイルの末尾の未使用データだけを完全消去する。(ファイルはクラスタ単位で管理されるため、ファイルの末尾に空きができてもそこは使用領域になる。その使用領域は空き領域の消去では消去できない。)

B: ディスク・ドライブを消去する。

「What do you want to wipe?」の画面で「Drive」を選択する。
Drivesで消去するドライブを上下キーで選び、スペースキーで選択する。「Wiping Method」で「Wipe entire drive」を選択する。

C: ドライブの空き領域を消去する。

Bと同じく「What do you want to wipe?」の画面で「Drive」を選択する。
Drivesで消去するドライブを上下キーで選び、スペースキーで選択する。「Wiping Method」で「Wipe unused areas only」を選択する。


日本語MS-Windows 3.1の概要 [PC/AT互換機]

2012-09-21 23:57:36 | DOS/V,Win3.1

Windows 3.1についてネット上に活用情報は転がっているものの、日本語版についての基本的な情報がない。そこで日本語Microsoft Windows 3.1についてここにまとめてみる。

○概要

Microsoft Windows 3.x [ja:Wikipedia]

Microsoft Windows 3.1 日本語版はマイクロソフト(PC/AT互換機用、PC-9800シリーズ用)、日本IBM(PS/55およびPC/AT互換機用)、日本電気(PC-9800シリーズ用)、富士通(FMRシリーズ用、FM Townsシリーズ用)など、各社から発売された。PC/AT互換機で動作するWindowsにはMicrosoft版とIBM版がある。
いずれも単体では動作せず、別売のIBM DOSまたはMS-DOSをハードディスクに導入した上で、DOS上からWindowsのセットアッププログラムを起動してハードディスクに導入する。
ちなみにPC/AT互換機で動く日本語版Windowsの最初のバージョンは3.0。下の画像は初期のDOS/V機の広告。(1991年)
Image: Advert of Seiyu DynaStar PS-386/33Image: Advert of IBM PS/55 5523S, 5530Z SX

○パッケージ外観写真

Image: Box of Windows 3.1 for IBM PC released by MicrosoftImage: Windows 3.1 for NEC PC-98 released by Microsoft
Image: Box of Windows 3.1 for IBM PC released by IBMImage: Windows 3.1 for NEC PC-98 released by NEC
左上から、Microsoft MS-DOS 5.0/V対応版、Microsoft PC-9800シリーズ対応版、IBM版、NEC版。
IBM版以外のパッケージ写真はぱそこん倶楽部さんのサイトより拝借。

○カタログデータ

[Microsoft] マイクロソフト ウィンドウズ 3.1 日本語版 カタログ データ

■必要システム
コンピューター本体 80386SX以上のCPUを搭載しているIBM PC/AT互換機
必要ソフトウェア Microsoft MS-DOS 5.0/Vおよび
IBM DOS J5.02/V、またはそれ以降
最小稼動メモリ容量 4MB
推奨メモリ容量 6MB以上
必要ディスク装置 最低 25MB以上のハードディスク空き容量
Windowsをハードディスクに組み込むために、
少なくとも 1台のフロッピーディスクドライブが必要
ディスプレイ VGA互換ディスプレイアダプタ
キーボード 106日本語キーボード、AX日本語キーボード、101英語キーボード、
IBM5576-001/002/003、5523-Sキーボード
マウス マイクロソフト マウス、または互換マウス
■パッケージ内容
ディスク FD12枚またはCD-ROM1枚
配布メディア 3.5インチ FD、または CD-ROM
マニュアル お使いになる前に/今日から使える Windows3.1/機能ガイド/日本語入力ガイド
発売元 マイクロソフト株式会社
■価格(税抜)
Microsoft Windows Version 3.1 標準価格 19,800円
Microsoft Mouse & Windows Version 3.1  標準価格 24,800円

一部内容はこちらのページを参考にしております。
"Microsoft Mouse & Windows Version 3.1"はWindows 3.1とマウス"Microsoft Mouse Version 2.0"(単体価格12,500円)とのセットです。

[IBM] 日本語Microsoft Windows Version 3.1 カタログ データ(差分のみ)

■必要システム
システム装置 [PS/55 note]
5523-S0、N23SX、C23V、M23V、N27SX、N51SX/SLC、C52 486SLC
[PS/55]
5510-S/T、5530-S/T/U/V/W、5535-S、5540-T、5550-S/T/V/W/N/Y、
5560-W/N、5570-T/V、5580-Y/W、8595-J
[PS/V]
2405-W/Y/N、2410-Y/N
[Thinkpad]
220、320、550BJ、720C
[PS/55 Ultimedia]
9557-1BA/2BA
必要ソフトウェア IBM DOS J5.02/V以降
■パッケージ内容
ディスク 3.5インチ2HD(1.44MB)14枚またはCD-ROM1枚
マニュアル お使いになる前に/今日から使えるWindows3.1/機能ガイド/
日本語入力ガイド/IASインターフェースかな漢字変換プログラムを使うには
発売元 日本アイ・ビー・エム株式会社
■価格(税抜)
日本語 Microsoft Windows V3.1 (ディスケット版) [5605-PEW] 標準価格 21,800円

○IBM版のMicrosoft版との違い

  • DOSプロンプトとIBM DOSとの互換性・安定性を高めている。
  • IAS準拠のかな漢字変換プログラム(IBM連文節変換プログラムやATOKなど)がWindows上で使える。(Windows標準のMS-IMEに切り替え可能。)
  • PS/55プリンター(IBM 5577/5587)をサポート。
  • PS/55高解像度ディスプレイII、XGAディスプレイアダプター/A、XGA-2表示アダプター/A、PS/V(ET4000チップ)、 ThinkPad(WD90C24、WD90C26チップ)のディスプレイドライバーが付属。(Microsoft版と同様のVGA用ディスプレイドライバーも付属。)
  • システムフォントがPS/55仕様。ただしIBM DOS付属の$FONT.SYS以外のフォントドライバを使用している場合や、MS-DOS/V上でWindowsを使用している場合は、MSゴシックになる。

○各社から発売されたバージョン3.0以前の日本語MS-Windows

Windows 3.0以前はマイクロソフト社(日本法人)からは単体パッケージは販売されておらず、各PCメーカーからそれぞれが販売する機種に対応したWindowsが発売された。以下にその一部を挙げる。なお、当時のWindowsのキラーソフトである日本語版Excelの最初のバージョン「Microsoft Excel Version 2.1」は1989年5月に発売されている。

メーカー 製品名 価格(円) 発売日 対応機種
日本電気 日本語MS-Windows - 1986年12月 PC-9801VX4/WNに付属
日本電気 日本語MS-Windows(Ver.1.01) 20,000 1986年12月 PC-9800シリーズ
日本電気 日本語MS-Windows(Ver.1.02) 20,000 1987年6月 PC-9800シリーズ
富士通 日本語MS-Windows Ver.2.0 20,000 1988年7月 FMRシリーズ
日本電気 日本語MS-Windows(Ver.2.0) 21,000 1988年9月 PC-9800シリーズ
ソニー MS-Windows 2.1 ? 1989年 QuarterLシリーズ
エプソン MS-Windows Ver.2.11 20,000 1990年3月 PC-286/386シリーズ
日本電気 日本語MS-Windows(Ver.3.0) 25,000 1991年1月 PC-9800シリーズ
富士通 日本語MS-Windows V3.0 25,000 1991年2月 FMRシリーズ
エプソン 日本語MS-Windows V3.0 25,000 1991年3月 PC-286/386シリーズ
日本IBM 日本語MS-Windows V3.0 25,000 1991年3月 PS/55(DOS/V)
富士通 日本語MS-Windows V3.0 L12 25,000 1991年6月 FM TOWNSシリーズ
ソニー 日本語MS-Windows Ver.3 35,000 1991年6月 QuarterLシリーズ

○日本語MS-Windowsの最初のバージョン

日本マイクロソフトの社史では、1987年6月に日本電気からNEC PC-9800シリーズ用に日本語MS-Windowsが発売されており、これが最初のMicrosoft Windows 1.0日本語版とある。しかし、実際はそれよりも前の1986年12月に発売されたNEC PC-9821VX4/WNで日本語MS-Windowsがプリインストールされており、ほぼ同時にPC-9800シリーズ用MS-Windowsの単体パッケージも発売されている。
それでは、1987年6月発売のMS-Windowsは何かというと、月刊アスキー1987年7月号には「表示スピードを高速化した」という説明があることから、初版の問題を改良したバグフィックス版だろう。

日本電気のMS-Windows V1.0はこちらが参考になる。
NEC PC-98版Windows Ver1.0とDOS Ver3.1 - 我楽多

Image: Windows 8 Pro DSP Limited Edition Back
Microsoft Windows 8 Pro DSP 限定版の特典封入BOXの裏面の一部。

Image: MS-Windows 1.0 Advertisement from Nikkei Computer Aug.5,1985
日経コンピュータ1985年8月5日号に掲載された、アスキーによるMicrosoft Windows 1.0の広告。Microsoft日本法人設立以前はMicrosoftの製品はアスキーが扱っていた。結果的にWindows 1.0は発表から発売まで1年以上かかった。


○日本IBMから発売されたWindows V3.1(いずれも販売は終了しています。)

製品名 プログラム番号 価格(円) 販売開始日 販売終了日 最終リビジョン
日本語 Microsoft Windows V3.1 5605-PEW 21,800 1993年5月 1999年12月 3.10F(1997年10月)
日本語 Microsoft Windows V3.1 (CD-ROM版) 5605-PFW ? ? 1999年12月
日本語 Microsoft Windows V3.1 マニュアルなし 5606-PEW ? ? 1999年12月
日本語 Microsoft Windows V3.1 (CD-ROM版) マニュアルなし 5606-PFW ? ? 1999年12月
日本語 Microsoft Windows V3.1 マニュアルのみ 9995-PEW 5,000 ? 1999年12月 -

○IBM版MS-Windows 3.1Jの問題修正ディスケット(アップデータ)について

IBM版Win3.1用のバージョン3.10Fへのアップデータが現在もVectorサイトよりダウンロード入手できる。現在はマイクロソフトのサイトから削除されてしまった、ファイルマネージャー(WINFILE.EXE)の2000年問題の修正も含まれている。
修正ファイルが適用されたことを確認するには、DOS上で「C:\Windows\WINVER.EXE」を実行する。「[IBMJ]Windows J3.10F」と表示されれば修正ファイル適用済み。なお、後からプリンターのドライバーなどをWindows 3.1のセットアップディスケットから導入する場合は、3.10Fのアップデータを再度実行して修正ファイルを適用する。

○Win3.1をインストールする

Win3.1の実用的な情報は下記記事を参照。

DOS/VとWindows 3.1を動かす [PC/AT互換機]

○Win3.1のスクリーンショット

Win3.1のスクリーンショットは下記記事を参照。

NEC版MS-Windows 3.1のスクリーンショット集 [PC98] (リンク切れ)
DOSBoxにWindows 3.1日本語版を導入

○Win3.1付属のマニュアル類

資料名称 付属先
Quickユーザーズガイド Windows 3.1がプリインストールされている機種
お使いになる前に パッケージ版、マニュアル・パッケージ(9995-PEW)
今日から使えるWindows 3.1
機能ガイド
日本語入力ガイド(MS-IME for Windows)
IASインターフェースかな漢字変換プログラムを使うには

○Win3.1日本語版 各マニュアルの目次

Windows 95以降では150ページ程度のマニュアル1冊が付属するのみで、基本的な内容しか書かれていないが、Windows 3.1(パッケージ版)には合計約1200ページものマニュアルが付属する。特に機能ガイドではWindows付属のアプリケーションのメニュー項目一つ一つの解説から、System.iniとWin.iniの設定項目まで、スクリーンショットを交えた詳細な説明がある。

Quickユーザーズガイド
Image: Front of Quick user's guide
B5変形版、251ページ
Win3.1がプリインストールされたパソコンにはQuickユーザーズガイドが付属する。その代わり、パッケージ版に付属のマニュアルは「マニュアル・パッケージ」[9995-PEW](税別5,000円)として別売で扱われていた。

  • Part1: What's Windows?
    • Microsoft Windows Version 3.1 とわかりやすく使いやすいコンピュータ
    • ポイント1: 使いたいものが、絵で表されます。
    • ポイント2: マウスを使って操作します。
    • ポイント3: アプリケーションが違っても、基本的な使い方は同じです。
    • ポイント4: 機能はメニューから選びます。
    • ポイント5: データを簡単に再利用できます。
    • ポイント6: Windowsは楽しく使えます。
    • ポイント7: 共通に利用できる内容が広がります。
    • ポイント8: 複雑なこともわかりやすくします。
    • ポイント9: MS-DOSのアプリケーションも利用できます。
    • ポイント10: Windowsの機能は広がります。
  • Part2: How to Windows
    • Windowsの使い方を学びます
      • これからの練習の内容と目的
      • 練習の準備
    • マウス:最初の道具
      • マウスの働き
      • まず動かしてみましょう
      • ボタンの意味
      • 直感的な操作
    • Windowsの基本機能:プログラムマネージャ
      • プログラムマネージャの切り替えの練習
      • プログラムマネージャの働き
    • アプリケーションのアイコンとウィンドウについて
      • アプリケーションのメニュー
      • アプリケーションのアイコン
    • アプリケーションの基本操作
      • ウィンドウの各部分の名称と働き
      • ウィンドウの大きさを変える
      • ウィンドウとアイコンを移動する
      • メニューコマンドを使う
    • アプリケーションを動かしてみよう
      • アプリケーションの起動
      • アプリケーションの機能選択
      • アプリケーションのウィンドウ操作
      • アプリケーションの終了
    • Windowsの終了
    • アプリケーションを利用するために
    • 複数のアプリケーションを組み合わせて使う
      • 絵の入った文書
      • 2つのアプリケーションを使って
      • 応用
    • 作成した書類の整理とバックアップ
      • ファイルマネージャの紹介
      • フロッピーディスクをフォーマットする
      • ファイルをコピーする
      • ファイルを削除する
    • 楽しく使うWindows
      • 画面表示に使われている配色を変える
      • 画面の背景を変える
      • スクリーンセーバーを設定する
  • Part3: More about Windows
    • Windowsの2つの働き
      • アプリケーションを使うための基本操作のまとめ
        • アプリケーションの起動と終了
        • ウィンドウの移動とサイズ変更
        • 2つのアプリケーションを同時に使う
        • 画面の整理
        • アプリケーションの操作方法がわからなくなったときは
      • 基本プログラム
        • プログラムをグループ別に管理する プログラムマネージャ
        • ファイル操作の基本 ファイルマネージャ
        • 印刷の状況を表示する プリントマネージャ
        • Windowsの司令塔 コントロールパネル
        • データを切り取りまたはコピーして貼り付ける クリップボード
        • WindowsからMS-DOSアプリケーションを実行する MS-DOSプロンプト
        • MS-DOSアプリケーションを管理する PIFエディタ
        • 実行中のアプリケーションを切り替える
      • 日本語入力
        • MS IME の設定
        • 文字コード表
        • 外字エディタ
      • アクセサリ
        • ライト
        • ペイントブラシ
        • レコーダー
        • メモ帳
        • カレンダー
        • 電卓
        • 時計
        • カードファイル
        • オブジェクトパッケージャ
        • メディアプレーヤー
        • サウンドレコーダー
        • アイコンエディタ
      • ゲーム
        • ソリティア
        • マインスイーパ
      • Windowsの拡張とバックアップ
        • Windowsの機能拡張の仕組み
        • 機能拡張のまとめ
        • Windowsセットアップ
        • WindowsセットアップとWindowsの再インストール

お使いになる前に
Image: Front of Before use
B5変形版、104ページ

  • はじめに
    • 準備するもの
  • セットアップを始めよう
    • セットアップとは何か
    • あなたに合ったセットアップを選びましょう
    • 高速セットアップを始めよう
    • カスタムセットアップを始めよう
  • Windows 3.1の新機能
    • WYSIWYGを実現するTrueTypeフォント
    • マルチメディアに完全対応
    • データを活用するOLE機能
    • より使いやすくなったファイルマネージャ
    • ドラッグとドロップでダイレクトな操作が可能
  • 困ったときは
    • 「困ったときは」の読み方
    • セットアップする前のトラブル
    • セットアップ中のトラブル
    • セットアップした後のトラブル
    • 問題解決のためのテクニック
    • セットアップのメッセージと解決法

今日から使えるWindows 3.1
Image: Front of You can use Windows 3.1 today
B5変形版、139ページ

  • ようこそWindowsの世界へ
  • 本書の読み方
  • Windowsのトレーニング
    • 名前を覚える
    • Windowsを終了する その1
    • Windowsを終了する その2
    • ウィンドウを移動する
    • プログラムマネージャの大きさを変える
    • プログラムマネージャを画面いっぱいの大きさにする
    • 「メイン」グループを大きく表示する
    • プログラムマネージャをアイコンにする
    • プログラムマネージャのアイコンを動かす
    • 「ゲーム」グループのアイコンをウィンドウにする
    • 「メイン」グループを手前にもってくる
    • 「アクセサリ」グループを手前にもってくる
    • グループウィンドウを整理する
    • ウィンドウからはみ出した部分を見る
  • ヘルプを使おう
    • プログラムマネージャのヘルプを読む
    • ヘルプを読む
    • 現在している作業のヘルプを呼び出す
  • ワードプロセッサを使う
    • ライトを起動する
    • 文章を入力する
    • 間違えた文字を直す
    • 案内状を保存する その1
    • 案内状を保存する その2
    • タイトルを大きくする
    • 文字の位置を変える
    • 読みやすいように行間を空ける
    • 差出人名を文章の終わりに移す
    • タイトルをゴシックに変える その1
    • タイトルをゴシックに変える その2
    • 案内状のその他の様式を整える
    • 印刷の方法を確認する
    • 案内状を印刷する
    • ライトを終了する
  • 作画ソフトを使ってみる
    • ペイントブラシを起動する
    • 筆ツールで落書きをする
    • 描いた絵を消してみる
    • 地図の大きさを決める
    • 道路を描く
    • 建物を描く
    • 地図に文字を入れる その1
    • 地図に文字を入れる その2
    • 文字を目的の場所に移す その1
    • 文字を目的の場所に移す その2
    • 地図を保存する
  • 文章に絵を入れる
    • ペイントブラシを終わらずにライトを起動する
    • 案内状のファイルを開く
    • 地図をクリップボードに入れる
    • 案内状に地図を貼り付ける
    • 地図の位置を直す
    • 完成した案内状を印刷する
  • アイコンを使いこなす
    • 「案内状」グループを作る
    • 案内状のファイルをプログラムマネージャに登録する その1
    • 案内状のファイルをプログラムマネージャに登録する その2
    • 案内状のファイルをプログラムマネージャに登録する その3
    • アイコンから直接に案内状を開く
    • 案内状のアイコンを削除する
    • 「案内状」グループを削除する
  • 広がるWindowsの世界
    • 標準のアプリケーションでこんなことができる その1
    • 標準のアプリケーションでこんなことができる その2

機能ガイド
Image: Front of Functions guide
B5変形版、826ページ

  • 機能ガイド
  • 本書の表記について
  • Windowsの基礎知識
    • Windowsの基本要素
    • マウスとキーボードの基本操作
    • メニューの使い方
    • ウィンドウの使い方
    • ダイアログボックスの使い方
    • Windowsヘルプの使い方
    • アプリケーションの使い方
    • 文章の扱い方
  • プログラムマネージャ
    • プログラムマネージャについて
    • グループの取り扱い
    • アプリケーションアイコンの取り扱い
    • アプリケーションの起動
    • プログラムマネージャの終了
  • ファイルマネージャ
    • ファイルマネージャについて
    • ディレクトリウィンドウでの作業
    • ディレクトリウィンドウの調節と整列
    • ネットワークドライブの使い方
    • ファイルとディレクトリの取り扱い
    • アプリケーションの起動
    • フロッピーディスクの管理
    • ファイルマネージャの終了
  • コントロールパネル
    • コントロールパネルについて
    • 画面の配色の変更
    • 画面の設定
    • プリンタの組み込みと設定
    • シリアルポートの設定
    • ネットワークの設定
    • フォントの使い方
    • 各国対応の使い方
    • マウスの設定
    • 日付と時刻の設定
    • キーボードの調整
    • ドライバの組み込みと設定
    • サウンドの使い方
    • サウンドの場面への割り当て
    • MIDI設定の変更
    • エンハンスドモードの設定
    • 日本語入力システムの設定
  • プリントマネージャ
    • プリントマネージャについて
    • プリンタの組み込みと設定
    • 文書の印刷
    • ネットワーク印刷の管理
    • プリントマネージャの終了
  • MS-DOSアプリケーション
    • MS-DOSアプリケーションについて
    • MS-DOSアプリケーションの使い方
    • PIFエディタの使い方
    • MS-DOSアプリケーションの起動
    • MS-DOSアプリケーションの実行方法
    • アプリケーション間での情報の交換
    • 実行時のディレクトリの変更
    • MS-DOSアプリケーションのメモリ管理
    • 常駐プログラムの使い方
    • MS-DOSプロンプトの使い方
  • PIFエディタ
    • PIFファイルとPIFエディタ
    • 基本設定をする
    • 詳細設定をする
  • ライト
    • ライトでの作業
    • 文章の編集
    • 文章の整形
    • ライトのファイルの取り扱い
    • 文章の印刷
  • ペイントブラシ
    • ペイントブラシについて
    • 簡単な絵を描く
    • 文字の入力
    • ペイントブラシツールの使い方
    • 絵の編集
    • ペイントブラシの高度な機能
    • ペイントブラシのファイルの取り扱い
    • 絵の印刷
  • ターミナル
    • ターミナルについて
    • 接続の準備
    • ファンクションキーへの設定
    • 通信時間の表示
    • ホストコンピュータへの接続
    • ファイルの送信と受信
    • ターミナルウィンドウの文字の扱い
    • 印刷
    • 通信の終了
  • いろいろなアクセサリ
    • 電卓
    • カレンダー
    • カードファイル
    • 文字コード表
    • 時計
    • メディアプレーヤー
    • サウンドレコーダー
    • アイコンエディタ
    • 外字エディタ
  • Windowsアプリケーション間での情報のやり取り
    • アプリケーション間の情報のやり取り
    • OLEについて
    • 絵の埋め込み
    • 絵のリンク
    • サウンドの埋め込み
    • サウンドレコーダーのファイルのリンク
    • リンクの管理
    • 貼り付け形式の変更
    • オブジェクトパッケージャの使い方
  • Windowsの最適化
    • 最適化について
    • システムの設定
    • Windowsを起動する前のメモリの設定
    • マルチタスクの設定
    • スワップファイルの使い方
    • SMARTDriveの使い方
    • 環境変数TEMPの使い方
    • メモリマネージャの使い方
  • セットアップによるWindowsの利用環境の変更
    • Windowsセットアップの使い方
    • MS-DOSからのWindowsセットアップの使い方
  • 用語集
  • 索引

日本語入力ガイド MS-IME for Windows
Image: Front of Guide to input japanese
B5変形版、155ページ

  • MS IMEをお使いになる前に
    • MS IMEとは
    • 本書の構成
    • 表記の規則
  • 文字の入力と変換操作
    • 日本語入力の概要
      • 日本語入力の手順
    • MS IMEの基本操作
      • MS IMEの起動と終了
      • モード表示
      • ガイド表示とテンプレート
      • 文字の入力方式
      • 文字の入力モード
      • 文字の変換と確定
      • 変換方式
      • 適切な変換を行う方法
      • 変換後の読みの修正
      • 特殊な日本語入力方法
    • より快適な日本語入力のために
      • 単漢字の変換
      • 文節単位の変換
      • 句読点での変換
      • 特殊な単語の入力
      • テンプレート独自の機能を使う
  • MS IME操作環境の設定
    • 環境設定プログラム
      • 環境設定プログラムの起動方法
      • 基本機能の設定
      • ユーザーインターフェイスの設定
      • 辞書の設定
    • 辞書のメンテナンス
      • 単語の登録
      • 単語の削除
      • 辞書の整理
      • 辞書の変更
  • 付録
    • MS IMEの仕様
      • MS IMEの格納場所
      • 各テンプレートの表示属性
      • エラーメッセージ一覧
    • キー操作一覧
      • MS IMEテンプレートのキー操作
      • WX2テンプレートのキー操作
      • VJEテンプレートのキー操作
      • ATOK7テンプレートのキー操作
    • ローマ字・かな対応表
    • 登録品詞について
    • 記号・部首読み一覧
      • 特殊記号名一覧表
      • 罫線文字
      • 第1水準漢字の読み一覧表
      • 部首名一覧表
    • 特殊な単語の読み一覧
      • 特殊単語名一覧表
      • 顔マーク一覧表
    • 漢字コード表
      • JIS第1水準漢字コード表
      • JIS第2水準漢字コード表

IASインターフェース かな漢字変換プログラムを使うには
Image: Front of How to use IAS interface Kana-Kanji convertion
B5変形版、9ページ

  • ご注意
  • 特記事項
  • はじめに
  • かな漢字変換プログラムのCONFIG.SYSへの登録
  • かな漢字制御メニュー
  • [コマンド(C)]メニュー
    • [設定(S)...]コマンド
    • [単語登録(W)...]コマンド
  • シフト表示(S)メニュー
    • [常時(A)]コマンド
    • [漢字モード時(K)]コマンド
  • [導入(I)]メニュー
    • [追加(A)...]コマンド
    • [更新(U)...]コマンド
    • [削除(D)...]コマンド

MS-DOS/PC DOSでフリーエリアを極限まで確保する

2012-07-21 00:08:19 | DOS/V,Win3.1

以前MS-DOS 6.2/Vにおいてフリー領域を確保するという記事を上げましたが、あれからさらにいろんなことがわかり、もっと突き詰められることがわかりました。そこで、さらにさらにコンベンショナルメモリを空けていこうと思います。目標は600KB free

今回はWindows Virtual PC(仮想マシン)上のMS-DOS 6.2/Vと自作PC/AT互換機(実機)上のPC DOS 2000日本語版で検証しています。

○上位メモリからUMBメモリとして使用するアドレス範囲を手動で指定する

UMBメモリは本来はシステム予約領域である部分からメモリ管理ドライバが未使用領域を探し出して、それをプロテクトメモリの一部分のミラーとして割り当てています。しかし、DOSに標準で付属するEMM386は未使用領域を探し出す精度が悪く、一部の領域しか割り当てられない場合が多いです。その場合に、メモリマップがはっきりしているのであれば、ユーザーが直接UMBメモリの領域を指定することでより多くのUMBメモリを確保できます。

Windows Virtual PCの上位メモリの未使用領域の情報がこちらのページにあります。

Tuning DOS inside Virtual PC - MSDN Blogs

こちらによれば「DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE RAM /I=B100-B7FF /I=C600-C7FF /I=CC00-CFFF /I=E600-EFFF /FRAME=D000」を入れればいいということで、次のように設定してみました。

○設定例1 (MS-DOS 6.2/V 手動設定)

CONFIG.SYS

DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE RAM /I=B100-B7FF /I=C600-C7FF /I=CC00-CFFF /I=E600-EFFF /FRAME=D000
DEVICEHIGH=C:\DOS\SETVER.EXE
DEVICEHIGH=C:\DOS\BILING.SYS
DEVICEHIGH=C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\DOS\
DEVICEHIGH=C:\DOS\JDISP.SYS
DEVICEHIGH=C:\DOS\JKEYB.SYS /106 C:\DOS\JKEYBRD.SYS
DEVICEHIGH=C:\DOS\ANSI.SYS
DEVICEHIGH=C:\DOS\KKCFUNC.SYS
DEVICE=C:\DOS\MSIMEK.SYS /A1
DEVICE=C:\DOS\MSIME.SYS /D*C:\DOS\MSIMER.DIC /DC:\DOS\MSIME.DIC /C1 /N /A1
DEVICEHIGH=C:\VMADD\CDROM.SYS /D:IDECD001 /L:E
LASTDRIVE=E
FILES=30
FCBS=1,0
STACKS=0,0
DOS=HIGH,UMB

SETVER.SYS、ANSI.SYS、MSIME.SYS、MEIMEK.SYSは必要でなければ外した方がいいでしょう。CDROM.SYSはVirtual PCの追加機能にあるCD-ROMドライブデバイスドライバです。Virtual PCの追加機能をインストールするとVMADD386.SYSが追加されますが、共有フォルダー機能を使わない場合は不要です。実機で動かす場合は適切なドライバのファイルパスに変更して下さい。

AUTOEXEC.BAT

@ECHO OFF
LH C:\DOS\SMARTDRV.EXE /X
PROMPT $p$g
PATH C:\WINDOWS;C:\DOS
SET TEMP=C:\DOS
LH C:\DOS\NLSFUNC.EXE C:\DOS\COUNTRY.SYS
C:\DOS\CHEV.COM JP
SET DOSVMADD13=INSTALLED
LH c:\DOS\MSCDEX.EXE /D:IDECD001 /E /L:E /M:8

MEM /Cコマンドの実行結果

1MB 以下のメモリを使っているモジュールは:

  名前            合計       =   コンベンショナル    +   上位メモリ
  --------  ----------------   ----------------   ----------------
  MSDOS       12,269   (12K)     12,269   (12K)          0    (0K)
  HIMEM        1,120    (1K)      1,120    (1K)          0    (0K)
  EMM386       4,256    (4K)      4,256    (4K)          0    (0K)
  MSIMEK      11,728   (11K)     11,728   (11K)          0    (0K)
  MSIME        8,528    (8K)      8,528    (8K)          0    (0K)
  COMMAND      4,208    (4K)      4,208    (4K)          0    (0K)
  SMARTDRV    29,488   (29K)     29,488   (29K)          0    (0K)
  MSCDEX      15,856   (15K)     15,856   (15K)          0    (0K)
  JKEYB        5,888    (6K)          0    (0K)      5,888    (6K)
  KKCFUNC      4,096    (4K)          0    (0K)      4,096    (4K)
  ANSI         4,784    (5K)          0    (0K)      4,784    (5K)
  CDROM        4,304    (4K)          0    (0K)      4,304    (4K)
  NLSFUNC      2,544    (2K)          0    (0K)      2,544    (2K)
  SETVER         640    (1K)          0    (0K)        640    (1K)
  BILING      12,160   (12K)          0    (0K)     12,160   (12K)
  JFONT        2,880    (3K)          0    (0K)      2,880    (3K)
  JDISP       19,328   (19K)          0    (0K)     19,328   (19K)
  空き       599,184  (585K)    567,824  (555K)     31,360   (31K)

メモリの概略:

  メモリの種類         合計    =   使用中   +    空き
  ----------------  ----------   ----------   ----------
  コンベンショナル            655,360       87,536      567,824
  上位                  87,984       56,624       31,360
  予約済み             393,216      393,216            0
  XMS メモリ*          65,972,304    3,019,856   62,952,448
  ----------------  ----------   ----------   ----------
  全メモリ             67,108,864    3,557,232   63,551,632

  全 1MB 以下メモリ       743,344      144,160      599,184

  全 EMS メモリ                          33,947,648 (33,152K)
  空き EMS メモリ*                       33,357,824 (32,576K)

  * EMM386 は EMS メモリをシミュレートするために XMS メモリを使っています.
    空き EMS メモリは空き XMS メモリの変更によって変わることがあります.

  最大実行可能プログラムサイズ                567,728   (554K)
  最大空き上位メモリブロック                    13,792    (13K)
  MS-DOS はハイメモリ領域に常駐しています.

この結果を見ると、SMARTDRV(ディスクキャッシュ)、MSIME(日本語入力システム)、MSCDEX(MS-DOS CD-ROM Extensions)がコンベンショナルメモリを消費していることがわかります。
Virtual PC上ではSMARTDRVなんてあってもなくても大して変わらないので、大量のファイルを操作する時以外では外しておいた方がいいかもしれません。もしくは/Mスイッチで前読みキャッシュのサイズを制限すれば、ある程度コンベンショナルメモリの消費を抑えることができます。

○サードパーティのメモリ管理ソフト(QEMM386)を利用する

Quarterdeck QEMM 8J
MS-DOSにはMEMMAKER、PC DOSにはCentral Point RAMBoostというメモリ最適化ツールが付属します。MEMMAKERはそれなりにコンベンショナルメモリを確保できますが、CONFIG.SYSを書き換えるだけでメモリ管理ソフトはEMM386なので、実行効果は上の手動設定とそれほど変わりません。RAMBoostはそれ自身が多くのコンベンショナルメモリを消費するため、役に立ちません。RAMBoostを使わずに手動で設定した方がいいです。

ということでDOS標準のツールでは限界があるので、サードパーティのメモリ管理ソフトを使うことにします。今回はソフトバンクから発売されていたQuarterdeck社のQEMM 8Jを使います。QEMMは数あるメモリ管理ソフトの中でも特に広く使われたソフトで、日本でも1万円ちょっとの値段で販売されていたようです。残念ながらQuarterdeck本社はSymantec社に吸収され、日本の販売元も移管や合併を繰り返し、それから10年近く経った今ではインターネット上のQEMMに関する情報はほとんど跡形もなく消えています。
(日本におけるQuarterdeck社の製品の販売代理店は、ソフトバンク株式会社(QEMM)、株式会社プロンプト(WINProbe)、株式会社テクノコム(Procomm)、ウイニングラン・ソフトウェア株式会社(MagnaRAM。1995年11月提携開始。1999年に親会社のメディアビジョンに吸収される。)、クォーターデック株式会社(開発のみ)、株式会社メディアヴィジョン(2004年に親会社の丸紅株式会社による再編で解散?)。)

QEMMはPC/AT互換機でしか動作しません。日本でDOSが普及していた頃はまだPC98が一般的だったため、PC/AT互換機のDOSソフトはかなり希少です。新規入手は難しいでしょう。

Quarterdeck OPTIMIZE
QEMMをインストールする前にCONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATを適当な名前でコピーしてバックアップを取ります。QEMMをインストールすると初回時はOPTIMIZEコマンドが実行されます。設定は自動インストールで進めて問題ありません。ただ、Virtual PCではStealth ROM機能が正常に動作しないので、「STEALTHチェック」の画面でESCキーを押してスキップします。また、QuickBoot機能も正常に動作しないので、OPTIMIZEコマンド完了後にQSETUPコマンドで設定メニューを開いてQuickBoot機能を無効にします。自動最適化中は何度か再起動し、高確率でフリーズするので、その度にリセットします。詳しい設定方法は製品付属のユーザーズガイドを参照して下さい。以下CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BAT、MEM /Cの実行結果を上げておきます。

○設定例2 (MS-DOS 6.2/V + QEMM 8.0J)

CONFIG.SYS

BUFFERS=38,0
FILES=8
FCBS=1,0
STACKS=0,0
LASTDRIVE=E
DOS=HIGH,UMB
DEVICE=C:\QEMM\QEMM386.SYS RAM BE:N R:5
device=c:\qemm\dos-up.sys @c:\qemm\dos-up.dat
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /SIZE=11040 C:\QEMM\QDPMI.SYS SWAPFILE=DPMI.SWP SWAPSIZE=1024
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:4 /SIZE=17104 C:\DOS\SETVER.EXE
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:4 /SIZE=12752 C:\DOS\BILING.SYS
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /RES=2880 /SQF /SIZE=22624 C:\DOS\JFONT.SYS /P=C:\DOS\
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:1 /SIZE=21888 C:\DOS\JDISP.SYS
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /RES=5888 /SQF /SIZE=17760 C:\DOS\JKEYB.SYS /106 C:\DOS\JKEYBRD.SYS
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:5 /SIZE=4960 C:\DOS\KKCFUNC.SYS
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:1 /SIZE=9968 C:\DOS\ANSI.SYS
DEVICE=C:\DOS\MSIMEK.SYS /A1
DEVICE=C:\DOS\MSIME.SYS /D*C:\DOS\MSIMER.DIC /DC:\DOS\MSIME.DIC /C1 /N /A1
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:1 /SIZE=5152 C:\VMADD\CDROM.SYS /D:IDECD001 /L:E
SHELL=C:\QEMM\LOADHI.COM /R:2 /RES=4288 /SQF C:\COMMAND.COM C:\ /P

AUTOEXEC.BAT

@ECHO OFF
C:\QEMM\LOADHI /R:5 /LO C:\DOS\SMARTDRV.EXE /X /B:4096
PROMPT $p$g
PATH C:\QEMM;C:\WINDOWS;C:\DOS
SET TEMP=C:\DOS
C:\QEMM\LOADHI /R:4 C:\DOS\NLSFUNC.EXE C:\DOS\COUNTRY.SYS
C:\DOS\CHEV.COM JP
SET DOSVMADD13=INSTALLED
C:\QEMM\LOADHI /R:4 c:\DOS\MSCDEX.EXE /E /D:IDECD001 /L:E /M:8
c:\qemm\loadhi /r:3 c:\vmadd\idle.com

MEM /C

1MB 以下のメモリを使っているモジュールは:

  名前            合計       =   コンベンショナル    +   上位メモリ
  --------  ----------------   ----------------   ----------------
  MSDOS        9,517    (9K)      9,517    (9K)          0    (0K)
  QEMM386        784    (1K)        784    (1K)          0    (0K)
  MSIMEK      11,728   (11K)     11,728   (11K)          0    (0K)
  MSIME        8,688    (8K)      8,688    (8K)          0    (0K)
  LOADHI         112    (0K)        112    (0K)          0    (0K)
  COMMAND      4,208    (4K)        272    (0K)      3,936    (4K)
  SMARTDRV    21,312   (21K)     13,104   (13K)      8,208    (8K)
  JDISP       19,248   (19K)          0    (0K)     19,248   (19K)
  ANSI         4,784    (5K)          0    (0K)      4,784    (5K)
  CDROM        4,288    (4K)          0    (0K)      4,288    (4K)
  FILES          208    (0K)          0    (0K)        208    (0K)
                  96    (0K)          0    (0K)         96    (0K)
  WKBUFFER       528    (1K)          0    (0K)        528    (1K)
  LASTDRIV       464    (2K)          0    (0K)        464    (0K)
  INSTALL        160    (0K)          0    (0K)        160    (0K)
  QDPMI        2,848    (3K)          0    (0K)      2,848    (3K)
  JFONT        2,880    (3K)          0    (0K)      2,880    (3K)
  JKEYB        5,952    (6K)          0    (0K)      5,952    (6K)
  DOS-UP         240    (0K)          0    (0K)        240    (0K)
  IDLE           544    (1K)          0    (0K)        544    (1K)
  SETVER         640    (1K)          0    (0K)        640    (1K)
  BILING      12,208   (12K)          0    (0K)     12,208   (12K)
  NLSFUNC      2,544    (2K)          0    (0K)      2,544    (2K)
  MSCDEX      15,856   (15K)          0    (0K)     15,856   (15K)
  KKCFUNC      4,128    (4K)          0    (0K)      4,128    (4K)
  空き       627,840  (613K)    611,040  (597K)     16,800   (16K)

メモリの概略:

  メモリの種類         合計    =   使用中   +    空き
  ----------------  ----------   ----------   ----------
  コンベンショナル            655,360       44,320      611,040
  上位                 106,560       89,760       16,800
  予約済み             393,216      393,216            0
  XMS メモリ           65,953,728    2,957,248   62,996,480
  ----------------  ----------   ----------   ----------
  全メモリ             67,108,864    3,484,544   63,624,320

  全 1MB 以下メモリ       761,920      134,080      627,840

  全 EMS メモリ                          66,355,200 (64,800K)
  空き EMS メモリ                        62,996,480 (61,520K)
  最大実行可能プログラムサイズ                610,864   (597K)
  最大空き上位メモリブロック                     9,424     (9K)
  MS-DOS はハイメモリ領域に常駐しています.

600Kオーバーまであともう一歩というところです。
ちなみにQEMMが標準で認識するメモリサイズは最大64MBですが、CONFIG.SYSでQEMM386.SYSにUSERAM(UR)パラメータを加えてメモリアドレスを指定すれば、最大256MBまでメモリを使うことができます。
Quarterdeck MANIFEST (MFT)

○設定例3 (PC DOS 2000 日本語版 + QEMM 8.0J)

CONFIG.SYS

BUFFERS=20
FILES=40
STACKS=8,256
DOS=HIGH,UMB
COUNTRY=081,932,C:\DOS\COUNTRY.SYS
DEVICE=C:\QEMM\QEMM386.SYS RAM BE:N R:2 ST:F
device=c:\qemm\dos-up.sys @c:\qemm\dos-up.dat
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /SIZE=30160 C:\DOS\$FONT.SYS
DEVICE=C:\DOS\SETVER.EXE
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /SIZE=33904 C:\DOS\$DISP.SYS
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /SIZE=3088 C:\VBE\LPVR\LPVROLL.EXE
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /SIZE=14096 C:\DOS\$IAS.SYS
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /SIZE=9744 C:\DOS\ANSI.SYS /X
DEVICE=C:\QEMM\LOADHI.SYS /R:2 /SIZE=6176 C:\DOS\RAMDRIVE.SYS 4096 512 256 /E
INSTALL=C:\DOS\IBMMKKV.EXE /M=S /Z=4 /C /S=C:\DOS\MULTDICT.PRO /U=C:\$USRDICT.DCT
device=c:\qemm\loadhi.sys /r:2 /size=33824 oakcdrom.sys /D:mscd001
SHELL=C:\QEMM\LOADHI.COM /R:2 /LO C:\DOS\COMMAND.COM /P /E:512 /H

BUFFERS、FILESはUMBメモリに移動させるため、あまり切り詰めていません。CDドライブの使用に必要なOAKCDROM.SYSとMSCDEX.EXEは多くのメモリを消費するので、不要なら外しておきます。LPVROLL.EXEはDSPXVBE(V-Textドライバ)使用時のテキストスクロールを高速化する補助ドライバです。

AUTOEXEC.BAT

@ECHO OFF
SET SYS=C:
SET COMSPEC=C:\DOS\COMMAND.COM
PROMPT $P$G
PATH C:\QEMM;C:\DOS;C:\WINDOWS
MKDIR D:\TEMP
SET TEMP=D:\TEMP
SET TMP=D:\TEMP
c:\ksh\ksh.com
c:\qemm\loadhi /r:1 c:\dos\keyb.com jp,932,c:\dos\keyboard.sys
C:\QEMM\LOADHI /R:1 C:\DOS\MSCDEX.EXE /E /D:MSCD001
VER

KSH.COMはKI-SHELLという常駐型のシェル拡張ソフトです。必須ではありませんがあると非常に便利です。自動でUMBメモリに導入されるので、LOADHIの指定は不要です。

起動時のメッセージ

Starting PC DOS..

Quarterdeck Expanded Memory Manager 386 V8.0J
Copyright (c) 1986-1996 by Quarterdeck Corporation
U.S. Patent Numbers 5,237,669 and 5,367,658
Serial number: xxx
Registered to: xxx

Total Memory Available to QEMM386:   65152K


Loading font files ...
$FONT.SYS Version 1.31 was installed.
$DISP.SYS Version 1.32 が導入されました。
LPVROLL ver 1.10 (c)鯖/LP-Project. 1996-97
$IAS.SYS Versino 2.43 がEMSメモリーに導入されました。
IBM RAMDrive version 3.10 virtual disk D:
    ディスク・サイズ        : 1024K
    セクター・サイズ        : 512 バイト
    クラスター・サイズ      : 1 セクター
    ディレクトリー項目数    : 256


This driver is provided by Oak Technology, Inc..
OTI-91X ATAPI CD-ROM device driver, Rev D91XV352
(C)Copyright Oak Technology Inc. 1987-1997
  Devuce Bane        : IDECD001
  Transfer Mode      : Programmed I/O
  Number of drives   : 1

連文節変換ルーチン(IBMMKKV.EXE Version 7.00)が EMS メモリーに導入されました。

KI-Shell for AX & DOS/V (ver1.73g[EMS])
    (c)1986-97 by K.Ishino,T.Hotta,yuuji,Mr.No
        HistBuff=501 AliasBuff=200 DirStack=15393  37FEh Bytes used
UMBにロードしました.
MSCDEX Version 2.25
Copyright (C) IBM Corp. 1986-1995. All rights reserved.
     Drive E: = Driver MSCD001 unit 0

PC DOS Version J7.0/V

Revision 1

以下はMEM /Cコマンドの出力です。

1MB 以下のメモリーを使用しているプログラム/ドライバー:

  名前            合計       =   基本メモリー   +   UMB メモリー
  --------  ----------------   ----------------   ----------------
  SYSTEM       9,184    (9K)      9,056    (9K)        128    (0K)
  RSTRCFG        112    (0K)        112    (0K)          0    (0K)
  QEMM386        768    (1K)        768    (1K)          0    (0K)
  IBMMKKV     22,288   (22K)     22,288   (22K)          0    (0K)
  KEYB         6,512    (6K)      6,512    (6K)          0    (0K)
  MSCDEX      13,536   (13K)     13,536   (13K)          0    (0K)
  KI-SHELL    14,352   (14K)          0    (0K)     14,352   (14K)
  DOS-UP         240    (0K)          0    (0K)        240    (0K)
  $FONT        5,360    (5K)          0    (0K)      5,360    (5K)
  $DISP       33,888   (33K)          0    (0K)     33,888   (33K)
  LPVROLL        800    (1K)          0    (0K)        800    (1K)
  $IAS         7,136    (7K)          0    (0K)      7,136    (7K)
  ANSI         3,808    (4K)          0    (0K)      3,808    (4K)
  RAMDRIVE       432    (0K)          0    (0K)        432    (0K)
  OAKCDROM    28,864   (28K)          0    (0K)     28,864   (28K)
  FILES        2,096    (2K)          0    (0K)      2,096    (2K)
  FCBS           272    (0K)          0    (0K)        272    (0K)
  WKBUFFER       528    (1K)          0    (0K)        528    (1K)
  LASTDRIV       464    (0K)          0    (0K)        464    (0K)
  STACKS       2,752    (3K)          0    (0K)      2,752    (3K)
  INSTALL        160    (0K)          0    (0K)        160    (0K)
  COMMAND      4,208    (4K)          0    (0K)      4,208    (4K)
  - 空き -   623,504  (609K)    603,072  (589K)     20,432   (20K)

メモリーの概要:

  メモリーのタイプ    サイズ    =  使用済     +  使用可能
  ----------------  -----------   -----------   -----------
  基本                  655,360        52,288       603,072
  UMB                   125,920       105,488        20,432
  アダプタ RAM/ROM      332,832       332,832             0
  Extended (XMS)     67,043,328     5,963,776    61,079,552
  ----------------  -----------   -----------   -----------
  システム全メモリ   68,157,440     6,454,384    61,703,056

  1MB 以下全メモリ      781,280       157,776       623,504

  全 EMS メモリー                      67,305,472  (65,728K)
  使用可能 EMS メモリー                61,079,552  (59,648K)

  全 XMS メモリー                      67,043,328  (65,472K)
  使用可能 XMS メモリー                61,079,552  (59,648K)

  実行可能プログラム最大サイズ            602,704     (589K)
  使用可能最大 UMB メモリー                18,368      (18K)
  使用可能 HMA メモリー                    12,224      (12K)
  DOS は HMA 領域に常駐しています

実機ではStealth ROM機能はフレーム法(各種BIOS ROMの配置を変えずにBIOS ROM領域にページフレームを重ねる手法)を指定することで動作しました。そのためUMBメモリは123KBも確保することができました。ただ、Windows 3.1の動作が不安定になりました。ROMのステルス化はなかなか難しいようです。

日本語Microsoft Windows 3.1でのメモリ状況モニタ

QEMM for Windows
Manifest for Windows


Win3.1でMatrox Millenniumビデオカードを使う

2012-06-18 19:48:37 | DOS/V,Win3.1

日本語MS-Windows Ver.3.1でMatrox Millenniumビデオカードを使う。

この前までVirtual PCやDOSBoxでWin3.1を動かそうと苦労していましたが、やはり実機で動かしてこそではないかと思えてきました。
そこで既存のPC DOS J2000マシンにWin3.1をインストールして、まずは表示まわりを改善していくことにしました。
標準ではディスプレイ表示がVGA(解像度640x480ドット、16色)とSuper VGA(800x600、16色)しか選べません。快適に使うには1024x768ドット、256色表示は欲しいところです。高解像度表示にはビデオカードのドライバが必要ですが、当然RadeonやGeForceなどの現行のGPUにはWin3.1対応ドライバなどありません。
そこで中古で現在でも安価で入手しやすいMatrox MillenniumのPCI接続ビデオカードを使うことにしました。

○用意したもの(主要部品のみ)

  • AMD Athlon 64 3400+(CPU) : さすがに7年前の製品とあって、最近のソフトやゲームでは動作がもたつきます。それでもDOSが一般的だった頃のスペック(80486 33MHz)とは比べものにならないほど速く、DOS・Windowsとも快適に動作します。
  • Asus A8N-SLI(マザーボード) : PCI-Expressスロットを搭載しながらも少し古い世代のマザーボードです。BIOSのフロッピーディスクサポートに問題があり、個人的にはDOSの使用にはお勧めできません。
  • Matrox Millennium II 4MB(ビデオカード) : G200/G400ではなくあえて古いモデルを選んだことに特に理由はありません。強いて言えば、昔使っていたPC98のフルカラーウィンドウアクセラレータボードX2とグラフィックチップ(MGA-2164W)が同じで、少し愛着があったからです。VGA BIOSのバージョンは1.0.000です。
  • IBM PC DOS 2000日本語版(オペレーティングシステム) : DOS単体製品の最終バージョン。現在はCD-ROM版(実質アップグレード版)以外は入手困難。試したことはありませんが、Win9xのMS-DOSモード上でもWin3.1が動きそうな気がします。
  • IBM 日本語 Microsoft Windows V3.1(オペレーティング環境) : Ver.3.1まではOSというよりはDOS上で動く「オペレーティング環境」。MS-Windows 1.0の宣伝では「MS-DOSのグラフィック拡張OS」としていました。別売のDOS J5.02/V以降が必要。現在では入手困難。Win3.1は様々なメーカーから発売されましたが、MGAドライバーはIBM版とMicrosoft版に対応しています。

○手順

1. 日本語版Win3.1用Matrox MGAドライバーを入手。

日本語版のドライバーはなぜか中国語のMatroxサイトにあります。

Millennium/Millennium II/Mystique/Mystique 220/G100/G200/G400 MGA Windows 3.1J Drivers

ダウンロードしたらファイル(win31x_161j.zip)を適当な場所に展開します。

2. 優先初期化GPUをPCIビデオカードに変更。

設定対象のPCの電源を入れたらBIOS設定画面に入り、優先して使用するディスプレイアダプターをPCIに変更します。
例えばA8N-SLIの場合は「Advanced」→「PCIPnP」→「Init Display First」の設定を「PCIEx」から「PCI Slot」に変更します。
設定を保存・再起動したら再びBIOS設定画面に入り、電源ボタンを押して電源を切ります。(BIOSの設定によっては電源ボタンを長押ししないと電源が切れません。)

3. ビデオカードをマザーボードに取り付ける。

ディスプレイケーブルはPCIビデオカード側に接続します。

4. Win3.1用ドライバーをインストール。

PCの電源を入れてWindows 3.1を起動します。
ファイルマネージャーで先ほどダウンロードしたドライバーファイルの展開先フォルダーを開き、「setup.exe」を実行します。

MGA Software Installation
インストールの途中でWin3.1のセットアップディスクが要求されることがあるので、用意しておきます。

ファイルのコピーが完了するとこんなメッセージが表示されます。
警告
まるで昔の翻訳プログラムに掛けたかのような文章です。ちゃんと日本語にすると「DDCに対応するモニターが見つかりました。モニタープログラムの使用は推奨しません。テスト機能は利用できません。DDCよりも手動設定を優先しますか。」となります。このメッセージでは「キャンセル」をクリックします。
DDC(Display Data Channel)はディスプレイがPCのグラフィック出力側に使用可能な画面モードなどディスプレイの仕様を伝える仕組みで、現行のほとんどのPC用ディスプレイが対応しています。古いディスプレイはDDCに対応していないため、PC側ではディスプレイを認識できませんでした。そのため、誤った画面モードに設定してディスプレイが表示されなくなることがありました。そうならないために当時のビデオカードには画面モードをテストするツールが付属しました。
ちなみにWin95以降で画面モードのテスト、Win98以降でDDCに標準で対応しています。

5. ドライバーのインストールを完了してWindowsを再起動します。

もしWindowsの起動に失敗したり、画面の表示がおかしくなったりした場合は、Windowsを起動せずDOS上でカレントディレクトリをWindowsフォルダに移し、コマンドラインで「setup」を実行します。上下方向キーで「ディスプレイ」を選択して「VGA ゴシック 10pt.」に設定します。この手順でWindowsのディスプレイドライバが元の標準ドライバに戻ります。
Windowsセットアップ

6. ディスプレイの解像度や色数などの画面モードの設定について。

MGAドライバーのインストールがうまくいけば、Windows起動後にプログラムマネージャーに「MGAパワーデスク」というプログラムグループが作成されます。
MGAパワーデスク

画面モードの設定はMGAコントロールパネルで行います。
最大4つまで設定を記憶でき、ホットキーやMGAクイックアクセスですぐに別の画面モードに切り替えることが出来ます。
MGAコントロールパネル

MGAコントロールパネル Mode 1 セットアップ
既定の設定では大きいフォント(ラージフォント)に設定されています。Win3.1標準サイズのフォントにするには「スモールフォント」に設定します。

これでディスプレイ関係は満足。
あとはサウンド関係を何とかしたいところだが...こいつぁ難問だ。


DOSで使えるテキストエディター

2012-05-19 22:13:14 | DOS/V,Win3.1

MS-DOSやPC DOSで利用できるテキストエディターソフトウェアの一覧。

PC/AT互換機のMS-DOSやPC DOS、DOS/V、DOSプロンプトなどで利用できるテキストエディターを挙げてみます。なお、ここでのテキストエディターはスクリーンエディターを指し、EDLINなどのラインエディターや一太郎・WordStarなどのワードソフトは除外しています。

○説明について

  • 区分 - P(Product)=エディタ単体の商用ソフト、F(Freeware)=フリーソフト、NF(Not Free)=商用ソフトに付属のツールなど
  • メーカー/著作者 - ソフトウェアの作者。社名や管轄の変更はわかる範囲で併記しています。
  • 初版 - 製品が最初に発売された年を記しています。
  • 価格 - ここで紹介する商用ソフトは現在では販売終了したものがほとんどなので、なるべく時期を統一すべくDOSが普及していた当時の実売価格を記しています。
  • 機能 - 機能の対応を対応(o)または非対応(X)で表しています。対応(o)となっていてもバージョンや版によっては対応していない場合があります。
  • 英語モード対応 - MS-DOS、PC DOSまたはDOS/Vの英語モード、USモードで利用できます。
  • 日本語モード対応 - DOS/V(MS-DOS 5.0/V、6.2/V、IBM DOS Jx.x/V)の日本語モード、JPモードで利用できます。
  • 同時編集対応 - 同時に複数のファイルを開いて編集できます。ソフトによっては作業領域(ウィンドウ)の分割もできます。
  • V-Text対応 - DOS/Vでフォントサイズや画面解像度を変更して表示桁数・行数を増やすための日本語表示デバイスドライバの統一仕様「V-Text(HiTEXT)」に対応しています。
  • DOS窓対応 - Microsoft WindowsのMS-DOSプロンプトやコマンドプロンプト(NTVDM)のウィンドウモードで利用できます。なお、Windows Vista、7では英語モードのみ対応。また64ビット版Windowsでは実行できません。
  • 画面例 - 編集画面のスクリーンショット画像です。一部のソフトは入手できないために画像を用意できませんでした。V-Textに対応しているソフトは$DISPVC.EXEとFONTXと要町フォントを使って106桁x40行で表示しています。

○テキストエディターソフトウェアの一覧

先にフリーソフトの中からイチオシを紹介しておくと、日本語環境なら"JED"、英語環境なら"FTE"がお勧めです。

日本語Brief (Brief)
区分 P
メーカー Solution System, Inc. / 日本システム株式会社
初版 1984年(英語版)
価格 36,500円(1991年)
機能 英語モード対応 X
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 ?
DOS窓対応 ?
画面例 Brief (This image is from Wikimedia)
備考 スクリーンショットは本家の英語版。
Eエディター(PC DOS E Editor)
区分 NF
メーカー IBM Corporation / 日本アイ・ビー・エム株式会社
初版 1993年
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 O
DOS窓対応 O
画面例 E
備考 PC DOS標準付属のテキストエディタ。OS/2の拡張エディタがベース。
EDIT(MS-DOS Editor)
区分 NF
メーカー Microsoft Corporation / マイクロソフト株式会社
初版 1991年
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 ?
DOS窓対応 O
画面例 EDIT
備考 MS-DOS/V標準のテキストエディター。上はVer.1でトップはVer.2。
EPSILON
区分 P
メーカー Lugaru Software, Inc
初版 1984年
価格 52,000円(1988年)
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 X
同時編集対応 O
V-Text対応 X
DOS窓対応 ?
画面例 なし
備考 Emacsライクなテキストエディター。
FTE (Folding Text Editor)
区分 F (現在はオープンソース)
著作者 Marko Macek
初版 1994年
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 X
同時編集対応 O
V-Text対応 X
DOS窓対応 X
画面例 FTE
備考 窓分割機能や簡易なファイラー機能を搭載しており、マウス操作にも対応する。
コマンドプロンプトで実行できるWinNT(32ビット)版も存在する。
DOS上で実行するにはCWSDPMIを組み込んでおく必要がある。
JED
区分 F
著作者 H.Okikawa
初版 1994年
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 O
DOS窓対応 O
画面例 JED
備考 エディタとしての機能は市販ソフトに劣らず、動作が軽快でスクロールも速い。
MicroEMACS DOSV対応版
区分 F
著作者 Daniel M. Lawrence他
初版 1985年(オリジナル)
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 O
DOS窓対応 O
画面例 MicroEMACS 3.9J(V)
備考 GNU EMACSは多くの有志・メーカーによって様々なOSに移植されている。
上の画面はMicroEMACS 3.9に漢字/V-Text対応パッチを当てた版。
MIFES
区分 P
メーカー メガソフト株式会社
初版 1985年(PC98版)
価格 32,000円(1992年)
機能 英語モード対応 X
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 O
DOS窓対応 ?
画面例 なし
備考 Windows版は今でもバージョンアップが続いており、根強いファンをもつ。
NEED
区分 F
著作者 うのしん
初版 1990年
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 O
DOS窓対応 O
画面例 NEED
RED2
区分 P
メーカー 株式会社ライフボート
初版 1989年(OS/2版)、1990年(PC98/FMR版)
価格 29,800円(1992年)
機能 英語モード対応 ?
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 ?
DOS窓対応 ?
画面例 なし
備考 同社のPC98版MS-DOS用テキストエディタ「RED++」の後継製品。
SE3
区分 F
著作者 京都コンピュータ学院 情報科学研究所
初版 1991年
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 X
DOS窓対応 X
画面例 SE3
SED
区分 F
著作者 MITSU
初版 1994年
機能 英語モード対応 X
日本語モード対応 O
同時編集対応 X
V-Text対応 X
DOS窓対応 O
画面例 SED
Sedt
区分 NF (現在はF)
著作者 Anker Berg-Sonne
初版 1985年
価格 $50
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 X
同時編集対応 O
V-Text対応 X
DOS窓対応 O
画面例 SEDT
備考 現在はノーサポートだがフリーウェアとして使用できる。(参照)
TE(簡易エディター)
区分 NF
メーカー 日本アイ・ビー・エム株式会社
初版 1992年
機能 英語モード対応 X
日本語モード対応 O
同時編集対応 X
V-Text対応 O
DOS窓対応 O
画面例 TE
備考 IBM DOS J5.02/Vのサンプルディスケットに収録されたプログラム
The SemWare Editor(TSE, 1994-) (QEdit, 1985-1992)
区分 P
メーカー SemWare Corporation
初版 1984年
価格 54,000円(1988年)
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 X
同時編集対応 O
V-Text対応 X
DOS窓対応 X
画面例 QEdit
備考 備考
ゆーぴーメモ INFO SELECT
区分 P
メーカー Micro Logic Corp. / 株式会社アシスト
初版 1991年
価格 8,700円(1991年)
機能 英語モード対応 ?
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 X
DOS窓対応 ?
画面例 なし
備考 Micro Logic社"Info Select"の日本語版。厳密にはエディタではない。
VEDIT PLUS
区分 P
メーカー Greenview Data, Inc.(CompuView Products, Inc.)
初版 1984年
価格 42,000円(1988年)
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 X
同時編集対応 O
V-Text対応 X
DOS窓対応 O
画面例 VEDIT
VZエディタ
区分 P
著作者 c.mos(兵藤嘉彦) / 株式会社ビレッジセンター(Village Center, Inc.)
初版 1989年(PC98版)、1991年(DOS/V版)
価格 7,000円(1991年)
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 O
同時編集対応 O
V-Text対応 O
DOS窓対応 O
画面例 VZ Editor for DOS/V
備考 商用では後発のソフトだが優れたマクロ機能と安価さ故に大ヒットした。
作者の都合でWindowsには移植されなかったが、別の作者が開発した
Wz Editorが実質的なWindows版VZ Editorと考えられている。
94年1月に「最後にして最大のバージョンアップ」としてVer.1.6が発売された。
XE
区分 F
著作者 水巻マチ
初版 1995年
機能 英語モード対応 O
日本語モード対応 O
同時編集対応 X
V-Text対応 O
DOS窓対応 O
画面例 XE
備考 DOS/Vで利用する場合はDPMIが必須。