東京 → 仙台間の新幹線車中で、"
Travels"を全部。
これ、二枚組なんで、キースのソロコンサートと同じく、あまり通して聴く機会は無いのですが、2時間ほど拘束される新幹線は長い作品を聴くのに丁度いいのです。彼らが旅をしつつ数多くの公演をこなしていた1982年の頃のライブの模様が収録されてます。ジャケットはそのときの道中の写真。タイトル曲は、和泉宏隆さんがアルバムに収録されていて、先日の銀座で、リクエストに応えて弾いていただけました。
旅行中にTravelsを聴くのはかなりベタな行為に思えますが、驚くほどいつもいつも車中とか自然の風景に合うのです。雨の時も風の時も夜でも朝でも。
タイトルが、Travel"s" と複数形なところが、ミソ。
・Travel
・Travels なんだか単語が心に染み入る度合い違いませんか。
Travels にすると、あなたの旅とわたしの旅、他の誰かの旅 とか、あの時の旅と今の旅のような、意味合いの豊かな広がりのようなものを僕はとても感じるのです。インストゥルメンタルの場合、歌詞が無いですから、タイトルというのは大事で、聴きたいなあと思わせる要素の一つです。Pat Methenyさんの音楽のタイトルは、とっても思わせぶりで聴きたいと思わせるのがうまい!このアルバムではないですけれども、
・Last Train Home
・To The End Of The World
・Everyday(I thank you)
・First Circle
なんだか聴きたくなりませんか?きっと彼はロマンチストなんでしょうな。
トラヴェルズのレコードの帯に乗ってた文句が、
"いつかどこかで、君が感じたあの想い、あの香り"
だったそうです。確かにこの文句の通り、
なんとなく懐かしくて感傷的で前向きな気分にさせてくれます。
難解なところはないです。旅のお供にいかがでしょうか。
数少ない、とても元気になれるECM盤の紹介でした。