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Life Line

18年続いたteacupでの活動をこちらへと引き継ぎました

日々を綴ります 生きている限りにおいて

ECM 3/7

2005-03-08 13:24:25 | ECM
大凸部ではPat Meteny Groupのライブアルバム゛Travels゛より、Phase Dance, Travels, San Lorenzoの3曲を鑑賞。眼下の青々とした海と緑の森が雄大で美しくて、タウナーみたいなやや小難しいものを聴きたい気分には全くならなかった。

サンロレンツォはテンポの緩急と音の強弱の付け方が絶妙。一曲中で内省気分になったり、朗らかな気分になったりするうえにポップという不思議な曲。曲調がころころ変わる点ではクラシック的なのかな。暴論かしら。ライブ盤でもスタジオ盤でも、何度聴いても新鮮だ。この曲に出会えて良かった。
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ECM 3/6

2005-03-06 22:15:38 | ECM
島南下時に、Ralph Towner(guitar)の"Diary"中の曲
・Dark Spirit
・Entry In A Diary
・Images Unseen
・Icarus

の4曲を聴きましたが、タウナーの内省的なクラシカルギターは、寂しい景色と相乗効果を起こして目の前の時を止めました。厳しい自然の景色にはメセニーよりもタウナーが合うな。

この、イカロスっていう曲は、アポロの乗組員の一人が宇宙船内で聴いていた曲で、その方は月面のクレーターの一つをイカロスと名付けたそうです。何だか壮大な話ですよね。

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ECM 3/5

2005-03-05 18:03:15 | ECM
MDを何枚か持ってきているので、旅先でちまちま聴いてます。狭苦しい家より気持ちがいいですな。
早朝、八丈島空港への道を歩いている時に聴いていた、昔作った雑多なベストの中に、Chick Corea & Gary BurtonのCrystal Silence中の3曲、I'm Your Pal, Crystal Silence, Falling Graceが入っていましたが、清涼感ある二人演奏が、開けた景色とひんやりした朝の空気にピタリと合っていて心地よい一時でした。(・∀・)
そういや田中やすおの何となくクリスタルのクリスタルって、この作品のことだったような記憶が。拾い読みで確証無いが。
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ECM 2/17

2005-02-17 21:43:39 | ECM
思いいれ深い作品なんで全曲紹介。

Pat Metheny & Lyle Mays "As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls" ECM1190 1981 視聴

1 As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls
2 Ozark
3 September Fifteenth(dedicated to Bill Evans)
4 "It's For You"
5 Estupenda Graca

Lyle Mays(piano, synthesizer, organ, autoharp)
Pat Metheny(electric and acoustic6&12 string guitars, bass)

Nana Vasconcelos(berimbau, percussion, drums, vocals)

"As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls"
20分45秒のタイトル曲。暗示に富んでいて凄くメッセージ性が強い映像的音楽。無理やり、「これ聴け!」と聴かせてみて、その人に、「どんな思いや風景が浮かんだ?」と訪ねてみたい。車のカセットテープにも入れてある曲なんで僕とドライブしたことある人は多分知らず知らずに聴いてるはず。うるせーなあこれとか思われてなかったかしら(笑)ヘッドホン推奨。実に細かい音使いを楽しめます。打ち込みと生演奏のバランスが絶妙でテクノが好きな人にもおすすめします。

0:00~00:24
人々のざわめき。絶叫している人の声 【ひとびとのくらし。潜む扇動者】

0:024~2:35
ざわめきにベースが重なる。ここからギターで奏でられるメロディは軽快だけどどこかに陰がある。ベース音が低く低く同じ音をかなでているせいかな。【忍び寄る影】

2:35~6:09
アジア的メロディ。【水田に沈む落日。】

6:09~(9:57)~11:00
ここからはNanaのパーカッションが同じリズムをただひたすら刻み、それにLyleのシンセサイザーが幾重にも重ねられる。一体いくつ重ねられてるんだろう検討つかん。爆撃のような音、ガラスを引っかくような音、波のようにうねる音。9:57から、笛系のシンセ音が内省的に静かに静かに、胸に染み入る。ここではいつも"胸に手を当てて何かを考えさせられる"
【多分戦場の情景を表現しているんだろうな。降り注ぐ銃弾や爆弾の雨。9:57は戦闘で束の間の休息。遙か故郷を思う兵士ってとこか】

11:00~12:20
lyleは楽器をオルガンに変える。教会のお葬式で流れてそうな曲調。
【レクイエム】

12:20~14:10
不穏なベース音。ギュワァーンという暴力的な、上昇音が唐突に入り、直後に、2:35~と同じアジア的メロディがより激しくかなでられる。
【一発の爆弾によって戦闘再開。倒れていく兵士達】

14:10~15:45
シンセのロングトーンが幾重にも重ねられる。安堵感と浮遊感がある。thirty-eight...fourty-two...fifty-five....three.... という声が入る。何なんだろう? 死んだ者の年だろうか。【魂の救済】

15:45~18:25
空間を埋めるようなシンセ。それの後ろには、空港でのアナウンスのようなもの。口笛。子供達の遊ぶ声。【無事帰還した者の出迎えかな】

18:25~20:45
キラキラした音、重厚間のある音。様々なシンセ音が重ねる。曲中で一番明るい部分。ニュースが読まれるような声。表現されてるのは朝なのかな。オルガンのロングトーン~子供の遊ぶ声で長い長い曲は終わる。【きらめく朝日。再び始まる日常。破壊から再生へ】


僕がこの曲から感じるのはこんな感じだな。色んな人の色んな解釈が聞いてみたい。


"Ozark"
イギリスのどっかの片田舎の伝統音楽みたいなメロディ。爽やか。ピアノが踊る。

"September Fifteenth"
1980 9/15はピアニストビルエバンスの命日。このアルバムのレコーディング中に亡くなったそう。曲自体は彼の死の前にできていたんだろうけど、Lyleはビルエバンスを敬愛していたから、この曲のタイトルはこれしかない!って思ったんじゃないかな。PatとLyleのデュオ。幽かなoberheimシンセが曖昧な感情の流れや空気の存在感をかもし出し、そこにPatのアコギが感傷的に絡む。言葉じゃ足りなくて伝えられない悲しみだって楽器に卓越すれば伝えられることもあるんだね。

""It's For You""
オープニングでPatがかき鳴らすギターの音が底抜けに明るい。その後のLyleによるAメロが絶品。どこか悲しげで、でも希望いっぱいで・・。アメリカの雄大な景色が目の前に広がる。行ったことないけどとにかく広がる。いやおう無しに広がる。無駄な音一音も無し。アルバム中で一番突き抜けている曲。悲しげな曲の後にこれを置くのは大正解だな。この人たち、このアルバムを作ったとき、大体今の僕と同じくらいの年なんだよね。あんたら何者だ(笑)。

"Estupenda Granca"
正直この曲ではNanaいらない・・・・。ボーカルかなり音痴なんで美メロ殺しちゃってるよー!感情たっぷりに歌ってるのは分かるんだけどね。

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ECM2/13

2005-02-13 03:26:10 | ECM
再開。

Keith Jarrett "La Scala" ECM1640 1997 視聴
1. La Scala, PartⅠ
2. La Scala, PartⅡ
3. Over the Rainbow

Keith Jarrett(piano)

イタリアミラノのスカラ座ってとこで録音されたからLa Scalaなのでしょう。PartⅠの最初と最後が激綺麗。イメージとしては・・・・脆く儚く崩れ去る希望、良き昔への憧憬。→人生の荒波。鳥羽一郎的。→皆辛いけどこのメロディで頑張れるだろ!的キース流励まし。

PartⅡは美メロは殆どない抽象的な演奏。気迫はビシバシ伝わってきますが。Over the rainbowは一音一音本当に心を込めて弾いてるのがわかるな。彼にとっては鍵盤はともだち!ですな。


ライナーノート内のキースの言葉によれば、公演終了後、楽屋に60くらいの英語の話せないおじいさん(25年間スカラ座の指揮者の助手をしてきて、その間全てのコンサートを見てきた人)が訪ねてきて、こんなやりとりがあったそうです。

訳す時間ないのと、ちょっと長いので英語のまま書きます。そのうち訳すかも。

With tears in his eyes at times and gesturing towards his heart to try to convey that his feelings were storonger than words, he told me that he had all my albums and had for many years been a great fan of my music. but that nothing had prepared him for the experience of this live solo concert at La Scala. He said it was the strongest, most moving(again putting his hand to his heart and with tears in his eyes)musical experience he ever had, even though he had heard countless concerts at La Scala and even though he had all my recordings.

My wife and I looked at each other, not really knowing what to do or say. I thanked him, but there was no proper way to say thank you for reinforcing the fragile(and at times, distant)knowledge that music is in the making of music. The heart is where the music is.

Keith Jarrett

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