ニールス・ボーア「目的という概念は、力学的解析には無縁のものであるにもかかわらず、生物学ではある種の適用性がある」
土曜日は出勤日。
そして夜は会社のお偉い方とお酒を飲まねばなりません。
きっと仕事の話と武勇談しか出ないんだろーなー。
海外出張費の封筒をもらいました。わーい金だ金。金だー。
金は最高だ。
そして夜は会社のお偉い方とお酒を飲まねばなりません。
きっと仕事の話と武勇談しか出ないんだろーなー。
海外出張費の封筒をもらいました。わーい金だ金。金だー。
金は最高だ。
私は虚飾を行わなかった。読者をだましはしなかった。さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬。
太宰治 「津軽」
太宰治 「津軽」
明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。それは、わかっている。けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。わざと、どさんと大きい音たてて蒲団にたおれる。ああ、いい気持だ。蒲団が冷いので、背中がほどよくひんやりして、ついうっとりなる。幸福は一夜おくれて来る。ぼんやり、そんな言葉を思い出す。幸福を待って待って、とうとう堪え切れずに家を飛び出してしまって、そのあくる日に、素晴らしい幸福の知らせが、捨てた家を訪れたが、もうおそかった。幸福は一夜おくれて来る。幸福は、――
拝復いつも思つてゐます。ナンテ、へんだけど、でも、いつも思つてゐました。正直に言はうと思ひます。
おかあさんが無くなつたさうで、お苦しい事と存じます。
いま日本で、仕合せな人は、誰もありませんが、でも、もう少し、何かなつかしい事が無いものかしら。私は二度罹災といふものを体験しました。三鷹はパクダンで、私は首までうまりました。それから甲府へ行つたら、こんどは焼けました。
青森は寒くて、それに、何だかイヤに窮屈で、困つてゐます。恋愛でも仕様かと思つて、或る人を、ひそかに思つてゐたら、十日ばかり経つうちに、ちつとも恋ひしくなくなつて困りました。
旅行の出来ないのは、いちばん困ります。
僕はタパコを一万円ちかく買つて、一文無しになりました。一ばんおいしいタバコを十個だけ、けふ、押入れの棚にかくしました。
一ばんいいひととして、ひつそり命がけで生きてゐて下さい。
コヒシイ
太宰治