例によって図書館から。
つい先日、川島なお美さんの訃報が報じられました。亡くなる直前まで、舞台活動をし、インタビューに対応し、そして最期は夫に見守られ静かに亡くなったと伝えられています。彼女が”女優根性”を貫いたとマスコミは書いていますが、QOLを優先したということでしょう。彼女の選択と経過は近藤誠氏の「すすめ」に準じているように思います。
この本では「もし自分がガンと診断されたら」という視点から、有名人の例をあげて、ガンごとに治療方法やその必要性などついて解説しています。基本は「ガンは切るな」「抗がん剤は使うな」です。患者に語りかけるような文調で読みやすいです。
しめくくりには、ヨーロッパの有名な言葉「メメント・モリ(死を意識せよ)」と対になるラテン語「カルぺ・ディエム(今日を楽しめ)」が紹介されています。死は確実に訪れるからこそ、いまを充実させて生きろ、ということらしい。確かに!!!
つい先日、川島なお美さんの訃報が報じられました。亡くなる直前まで、舞台活動をし、インタビューに対応し、そして最期は夫に見守られ静かに亡くなったと伝えられています。彼女が”女優根性”を貫いたとマスコミは書いていますが、QOLを優先したということでしょう。彼女の選択と経過は近藤誠氏の「すすめ」に準じているように思います。
この本では「もし自分がガンと診断されたら」という視点から、有名人の例をあげて、ガンごとに治療方法やその必要性などついて解説しています。基本は「ガンは切るな」「抗がん剤は使うな」です。患者に語りかけるような文調で読みやすいです。
しめくくりには、ヨーロッパの有名な言葉「メメント・モリ(死を意識せよ)」と対になるラテン語「カルぺ・ディエム(今日を楽しめ)」が紹介されています。死は確実に訪れるからこそ、いまを充実させて生きろ、ということらしい。確かに!!!
あたっていることもたくさんありますし(既に「定説」となっていることが殆どですが)、
逆に 過剰ながん治療で寿命を縮める例もしばしばありますから・・・。
ただ近藤さんの主張されていることは20~30年前と殆ど変っていません。
根拠となるデータも旧いもの、既に意味のないものが殆どです。
まるで医学薬学の進歩が20~30年、停止しているように思われるほど、
実際の臨床・研究の現場を離れている方の説だと思います。
救える命を救えない、伸ばせる寿命を縮める、
あるいは放置することで苦しい末期を迎える例・・・。
そういうことについて顧みない無責任さも私の目には垣間見えます。
勿論、様々な選択肢があっていいですし、
私も近藤さんや安保さんの免疫論の書を読み得るものはたくさんありました。
ですから近藤理論で救われている方にとやかく言うものではありません。
ただ 研究の現場も臨床の現場も離れ、売らんかな!
の姿勢には
がんキャリアとしては釈然としない思いがつきまといます。
拙ブログの「腎がんのメモリー5」をお訪ね下されば幸いに存じます。
http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/4c30adf899185b5096020e8d0da5cda7
近藤誠氏にはたくさんの著書があり、すべてを読んだわけではないですが、中身はたいてい似通っているような気がしますね。
この本はあくまでセカンドオピニオンという位置づけで書いてありました。
次は「長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか? : 絶対に後悔しないがん治療」を予約してあります。
それぞれの意見を読んで参考にしようと思っていますが、抗がん剤だけはパスしようと思います。