
実は、かなり前に退院しました。
短時間の面会が可能になり、
外来のリハビリが再開され、
通院しやすい近くの病院で リハビリ継続という事で退院しました。
毎日のようにお世話になったリハビリ担当の作業療法士さん。
40分間という短い時間だったが、
それは、殆ど毎日で内容の濃いものだった。

毎日、病室まで迎えに来てもらい、
時間の半分以上かけて、腕、肩、背中、足と入念にマッサージ
手すりをつかんでのスクワット体操。
歩行器や平行棒使っての歩行練習。
そして病室まで送ってもらう。
マッサージを受けている間、プライベートな話や誰にも言えなかった心の内の話もした。
心も身体も許してしまい、あまりに気持ちよくて
眠った事もあった。
退院が決まって最後のリハビリの日。
「この仕事は、『又ね♪』とは言えない仕事。
二度とここに来る事の無いよう送り出さないといけない」
不覚にも泣きそうになった。
この資格を取るのも大変だったろうし、実際のその仕事はかなり年上の年配者ばかり。
医師と密に病状や怪我の様子を確認し合いながら、年上の患者を指導もしなければならないし、謙虚でもある。
お年寄りに信頼されないといけない。
まだ20代の若い若いお嬢さんなのに
凄く人間ができている。
かと思えば、家ではお父さんに甘えたり、本来の可愛い娘さんの姿も垣間見れる。
少し早く時間を切り上げ、まだ誰も来る事の無い病院の中庭をゆっくり一周した。

言葉少ない短い時間だったけど、口には出せない色んな会話を心の中でしてたような気がする。