20230324都若丸劇団
≪都晴香誕生日公演≫
京橋於京橋羅い舞座
久しぶりに連休になったので、都観劇に行って参りました。
一日のお休みだとからだが死んでてお出かけ無理←これを無惨という^^
≪第一部お芝居≫「ただいま 曙の刻」
(敬称略)(当て字)
おとき(晴香)の兄・長治(若丸座長)は2年前、父親の死をきっかけに、
ヤクザ稼業(親分=キャプテン、子分=舞斗、あきら、木村など)から足を洗った。
いまはなんでも屋をしている。きょうも若い娘(みずき)と出かけたりして、
おときにあきれられる。おときは良い人をみつけて嫁に行きたいと思っているが、
良縁には恵まれず、おときを好きな若い衆(蘭香、明鶴、朝来ら)にまといつかれる始末。
かつての一家のおかみさんは昔出入りの際に抗争相手に目の前で自分の赤ん坊を
踏み殺され、それ以来、精神に異常をきたしてしまっていた。
人形を抱いて、団子を食べさせてやろうと一家を出てきたおかみさんを連れ戻そうと
する子分(舞斗)だった。
ある日、子分(舞斗)がやってきて長治に一家に戻ってくれと懇願する。
新手の一家が縄張りを手に入れようとしているという。
長治はどうしても戻れない理由があると話し出す。
実は父親(星矢)が若い頃の出入り(おかみさんが赤ん坊を殺された)で、一家皆殺しをしたが、
相手方親分の生き残りの赤ん坊がおとき(晴香)だったのだという。
そのとき、母親(つばさ)は乳飲み子を亡くしており、生き残りの子を亡き娘の代わりに
育てることにしたのだと。そのことは親分(キャプテン)だけが知っていた。
父親が死に際にその秘密を打ち明けたため、長治は一家にいられないと堅気になったのだった。
その話をもうひとりの子分(倖生)が立ち聞きしていて、おかみさんに知らせると駆けだす。
あとを追う子分たち、そして使いにやったはずのおときもその話を聞いてしまっていた。
おときは長治に自分が抗争相手の娘であったなんて、もう妹として生きていられないと死のうとするが、
長治に説き伏せられ、一緒にどこかに行こうという。
そこに、子分に、自分のこどもを殺した親分の娘がいると教えられ、おかみさんが怒り狂うようすで
踏み込んでくる。
もみ合いになるところ親分(キャプテン)がおかみさんを引き離し、こどもは天にいる、
おときを殺して、あの子が喜ぶと思うのか、と諭す。
おかみさんは納得するが、みんなの注意が逸れている瞬間に、長ドスを首にあて・・・
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最後は兄妹が一家に見守られて、旅に出ていくシーンで終わりました。
狂乱するおかみさんを、ゆかりさんが熱演で演じ、
そのおかみさんを怒りなだめ、説得する親分をキャプテンが熱演、
妹に秘密を知られ、死のうとするのを引きとどめる長治(座長)も渾身の演技、
だらしない兄と思っていたのに秘密を知ってからも自分を守って暮らしてくれた長治に
申し訳なく死のうとするおとき(晴香)の名演・・、
それぞれの登場人物が主役のような名演技でした。
追伸、剛副座長は遊びに来た近所のおじいちゃん役でした。あぐらかいてました。
ひかるさんはおじいちゃんに寄り添うおばあちゃん役。セリフを噛んでしまい、
2行のセリフが4行になったと。ミックスでも何度も謝ってらっしゃいました。
≪第二部舞踊ショー≫
幕開け
「船は三十石櫓は八丁」あきら、蘭香、元気、まりあ
「風枕」若丸座長女形
「雨の大阪」あきら
「ツキヨミ」晴香&みなさま
「さらば恋人」倖生
「もしも明日が・・・」ゆかり
「I’M A MESS」舞斗
「明日へ」晴香
「傘んなか」キャプテン
「風にむかうものへ」~「義風堂々」若丸座長&みなさま
≪晴香ちゃんハピバ≫から≪ミックスジュースへ≫
祝辞(ひかるさん、つばささん)
若丸座長より(概略です)
「女の子は男の子たちみたいにご祝儀をたくさん戴いたり、
ご贔屓さんがたくさんついたりすることもないけれども、
お給金のなかからお金をためたり、切り詰めたりして、
誕生日の衣装を作ったり、一生懸命振付を考えたりする。
その懸命さが美しいし、素晴らしいと思います。
これからも精進していってください。期待しています」
晴香ちゃん「きょうお誕生日をむかえさせていただきました」
舞台「セクシー」
舞台&お客さん「サンキュー」
(おお、セクシーゾーンのケンティのご挨拶やん)
晴香ちゃん、今年はずっと「セクシーサンキュー」で
行くそうです。(サンキュー=39歳なので)
まだ30代、若いよ、今年いっぱいは←( ´艸`)
ミックスジュースの時、いつもの楽屋での様子をお見せしたいと、
BGM流して、納豆をかきまぜるパフォーマンス。
座長に匂いのするものを舞台でするな!と嫌がられてました(笑)
ミックス明け~
「夜桜哀歌」星矢
(着物の花柄を「てっさ」と言い続ける座長「食べたいわ~」と)
「告白」若丸座長
「鏡花水月」剛副座長
ラスト舞踊
「海の家」
アンコール
「ナルバキスン」
晴香ちゃん、個人舞踊のあと、泣きすぎて化粧をやり直したそうです。
それに時間がかかるので、流れを組み立てなおしたとか。
白塗りのお化粧は崩れると、そこに白を重ねてももとに戻らないのだそう
(まるでケーキのようですね)
時間がおしてると言われてました。
晴香ちゃん、去年までの誕生日公演で、申し訳なく、悔しい思いをしたことがあったそうで、
今年は力の入った、素晴らしいお芝居になりました。
個人舞踊のブルーのお衣装はドレスのようで、
客席からのご祝儀をおさめるところに苦心されてたような。
衣装がとってもお似合いでした。
お肉モリモリのケーキを戴いたらしく、座長が早く脇へ引くようにと。
「醤油かけて卵の黄身載せて今すぐにでも食べたいわ」って。
晴香ちゃんへの贈り物ですよ、ざちょー( ´艸`)
颯貴くんは胃腸かぜで食べられないらしく、点滴をうけているとか。
復活の倖生さんは二部前のアナウンス、元気でした。
わちゃわちゃの若手がおらず、控え目元気くんだけなので、
ちょっと寂しかったかなー。スムーズな運びであればあるほど。
座長が最近、アイデアがたくさん湧いてるそうで、
そして、振付も30分くらいで出来上がるのだそうです。すごおい。
それ、全部形にして、惜しみなく観せてくださいませ~←
振付は早くできるし、それを説明してもみんなスイスイ理解してくれるから、
集中して稽古できるし、完成するのだそう。
座員たちをねぎらう言葉もありました。
そして、晴香ちゃんの誕生日公演が終わったら、やっと自分の誕生日公演の
セリフを覚え始められる、とのことでしたよ。
いや、座長、それまでにもまた、新作、あるいはレアレアなお芝居、やってくださいよ~。
遠慮しなくていいですよん。
京橋に行ったのは超久しぶりだったので、すぐ下の階に≪くら寿司≫ができているのを
初めて知りました。めっちゃ便利やん! 観劇前に食べられるのかな。
その下の階にはセカストが入ってたし、浦島太郎状態になりましたわ。
入れ替わりのあるなか、劇場を守ってくださってるんだなあと、あらためて、
このコロナ禍での苦難の日々とそれを乗り越えてくださっていることに感謝しました。
全然行ってない私が言うのもおこがましいことではございますが。
梅田呉服座ではもうすでにノーマスクでもOKになってるそうです。
(ノーマスクの方は声出し禁止)
都ではマスク着用をお願いしてるし、素人だから判断はよくわからないけど、
9月梅田に乗るときも、どうするか、状況はまだわからないとのことでした。
コロナ禍の悪夢の長い日々が少しずつ、規制も緩くなってきていますが、
コロナウイルスが撲滅されたわけではないので、密度、密閉度の高い環境では
劇団員を守るため、お客さんお互いを守るため、そして劇場を守るために、
規制緩和はできれば、ゆるりゆるりと行ってほしいなあと思いました。
今後、外に出ていく機会、いろんなジャンルで開放的になれると思いますが、
これはみんなが努力して勝ち取った結果であること、救急車に乗れなかったり、
医療の手が届かずに亡くなった方、ほかの病気のお見舞いも行けなかったこと、
焼き場が混雑してお葬式を延ばさなければならなかったことなど、
ずっと忘れずに、油断せずに、一日一日を感謝しましょうね。
前売り券の手売りを座員さんたちがされてて、日常が戻りつつあることを
嬉しく思うと同時にいろんなことを考えた帰り道でした。
晴香ちゃん、お誕生日おめでとう。きょうの公演、サンキュー!
お疲れ様でした!