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《平清盛》第44回 「そこからの眺め」

2012-11-11 | 大河ドラマ「平清盛」


《平清盛》第44回
   「そこからの眺め」


あらすじ

後白河法皇(松田翔太)と清盛(松山ケンイチ)のはざまで、
心労を重ねていた嫡男・重盛(窪田正孝)は病の床に伏す。

そして清盛の娘で摂関家に嫁いでいた盛子が病死。
平家に暗雲がたちこめる。

清盛が厳島参詣で都を離れているすきに、
後白河法皇は関白・基房(細川茂樹)と手を組み、
盛子の所領を没収、重盛にも魔の手をのばす。

一方、平家では重盛の代わりを誰にするか論議になっていた。

時忠(森田剛)は時子(深田恭子)の息子・宗盛(石黒英雄)を推すが、
反対する者も多く一門は分裂の危機を迎える。

そんな中、後白河法皇は重盛を見舞い、無理難題を押しつけ苦しめる。
そこに現れた清盛は怒り法皇をどう喝するが、重盛はすでに死の淵にいた。

43回のダイジェストムービーはこちら

弁慶役・青木崇高さんへのインタビューはこちら

                         (《平清盛》NHK公式サイト)



金曜深夜、放送があった
『世界の正義を探求するテレビ』
大河ドラマ《平清盛》の魅力を徹底的に語り倒す!


そこでの印象的な内容です。

本郷先生の発言から重点的に。


一番最初に叩かれたのは王家問題らしいのですが
(画面が汚いうんぬんじゃなく)、
日本人は《紅白歌合戦》が好きなんだなあと。
紅(平家)白(源氏)がどちらが勝つか、という。
でも今回は朝廷が絡んで、いわば三角関係。
力関係の複雑さ。

清盛の「俺は何者なんだ」という苦悩にたいする答え。
信西が「だれでもよーい」と言ってくれたのに、
まだこだわっている。
そのことにたいする答え、
救いがこれから最終回までの間に用意されている、
清盛の問いにたいする答えがある。

義朝と清盛の一騎打ちは、唐突すぎてびっくりしたという
発言にたいしては、
当時、一騎打ちというのは普通に行われた。
あれは清盛の、義朝にたいする優しさだ。
兵站がつきた(制作費が尽きた)という側面もあるけれど
(あれだけの兵隊をそろえて撮影するということの費用)
当時はお互いの兵力をもうこれ以上傷つけまい、ということもあった。


玉木宏さん扮する源義朝が退場したあと、
本郷先生は視聴率をさらに心配したそうですけれども、
出席者は後白河との一騎打ち、みたいな側面が加速して、
さらに面白くなったという発言がありましたよ。
(私もそう思う)

《あそびをせんとや生まれけん》、
「俺はおもしろいことをやる」な清盛が、
権力志向に走って《あそび》を忘れ、
悪に走っていったあげく、
でも、そこに救いがあるのだという。



本郷先生とのツイッターのやりとりがありますので、引用しますね。

*********************************************
樹(いつき)‏@libdevotetoL

@diamondfloor41  最終回までの、楽しみな先生の予告、 ありがとうございました。
「おれは何者なんだー!」にたいする救いのある回答をじっくり楽しみに待ちたいと思います。

kazuto hongo‏@diamondfloor41

うん。みんなの力が最後までみなぎっていて。
手抜きいっさいナシです。お楽しみに!@libdevotetoL

**********************************************

>みんなの力が最後までみなぎっている、

わー、素晴らしい。
視聴率なんか関係なしに務めを全うしようとする気持ちに
胸があつくなる思いです。

ではでは、今回、重盛の重篤な病の床で
ごっしー、何無理難題をふっかけるねん、的な展開、
松田翔太さんの《捕食者の演技》(窪田正孝さん談:笑)と
それを受ける窪田さんの熱演、
かけつける松山さんの苦悩を、
息をころしてみつめましょうぞ。

ドラマ後、またいつものようにおしゃべりをお願いします。
例によって私は後日のコメントになりそうですが、どうかよしなに。


なお、感想のコメントは個々人に帰属いたします。
引用、転載はかたくお断りいたしますのでご了承ください。



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37 コメント

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Unknown ()
2012-11-11 20:49:28
こんばんは(・o・)ノ
今、電車の中です。
早く観たいです。
脚本家の方が窪田正孝さんのことを、
《演技をせんとや生まれけん》と絶賛されていました。
観てない人を残念がってもおられましたよ。
うふふ。

電車のなか走って帰りた~い(笑)

感想、楽しみにしています。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m

では後程。
返信する
Unknown (まろうさぎ)
2012-11-11 20:50:52
いやぁ、ちょっと震えがとまらないかも。
「銭ゲバ」の貧血おこした回みたい。

BS→地上派の両方を見て、両方ボロ泣き。
うわぁぁぁ、ヤバイ、ヤバイ。
脚本も演出も演技も、みんなすごすぎる!
深呼吸して、顔洗ってきます!
返信する
Unknown (まろうさぎ)
2012-11-11 20:59:15
内裏で腕を広げて伸びをする清盛の前に現れた祇園女御(not乙前)が、「そこからの眺めはいかがですか?」と問う。
権力者の一番近くで、その闇を見てきた彼女の問いは、重い。その時は「いい眺め」と答え射ていたのに、、、

「そこからの眺め」は、、、真っ暗でした。
そして、今、底にいる後白河はうっすら笑う。

太政大臣を辞めた時と同じシチュエーションなのに、あの時とは全く違う。
哀しい。怖い。

返信する
Unknown (キョーコ)
2012-11-11 20:59:52
樹さん
まろうさぎさん
こんばんは。

ごめんなさい、今夜は無理ポです>_<
必ずや録盛して、へっぽこ感想文を書きに参ります。たぶん火曜日以降…

皆さんのご感想を楽しみに。
返信する
Unknown (まろうさぎ)
2012-11-11 21:02:20
あのアホ歌の回は、心底がっかりしたものですが、ここにきて、あれを使うとは!!
がっかりしたことを申し訳なく思います。
あそこで「家族を大事にする」清盛を描いたことで、「家族をつつく(いたぶる)」という後白河の作戦になるのか!


しかし、ごっしー、あんた、ひどすぎるよ(号泣)
重盛も、律儀に答えなくていいのに!!
あの、若き日の双六の再現。
必死に重盛をかばう清盛。後白河のひどい言葉から守るように、耳をふさいだところに、清盛の愛を見ました。
でも、あれ、聞こえているのよね(「銭ゲバ」で実証済み)
返信する
Unknown (まろうさぎ)
2012-11-11 21:04:14
樹さん、キョーコさん
こんばんは!
お二人とも、覚悟してご覧ください!
もうね、心拍数が下がるほどの哀しさと怖さです。
返信する
Unknown (さく蔵)
2012-11-11 21:06:58
樹さん、お疲れさまです!
まろうさぎさん、キョーコさん、こんばんは。
40年前の双六シーンの回収、こう来たか!本当にすごい脚本ですね。
清盛がてっぺん取ったというのに、とても幸せそうに見えなくて。
時子が言仁さまを抱き上げたシーン、次にこのツーショットを見る時は…
と胸が痛い。
ずしっと疲れました。

来週は捨蔵さまもはかなくおなりになりそうだし…^^;
返信する
Unknown (アンネッタ)
2012-11-11 21:08:16
樹さん、まろうさぎさん
こんばんは

今回も濃かったですね、松山さんの老醜芝居。

アイドルカテゴリーの役者さんが主演だったら、手っ取り早く数字は稼げたかもしれませんが藤本さんのホンに伍する「醜さ」を容赦なく体現出来るのは松山さんだけでしょう。
翔太さんも全開なので、窪田さんの名演に感じ入りつつも、
「そうこなくちゃな」と思っている鬼畜な自分がいます(笑)
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Unknown (まろうさぎ)
2012-11-11 21:15:53
さく蔵さん、アンネッタさん
こんばんは!

いやぁ、すごい、すごいとしか言いようのない回でした。ずっしりと重い。。。

さく蔵さん
そう言われれば、次に時子が親王を抱っこする時は壇の浦。。。うわぁぁぁぁん!

アンネッタさん
手にもしみがありましたよね。老醜をしっかり描いていて、素晴らしい。しかも大河の主人公なのに!来週はまさに「老害」丸出し。
ごっしーは、もう、底の知れない哀しさと黒さで固まってしまって、憎らしいけど、悲しい人です。
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Unknown (まろうさぎ)
2012-11-11 21:22:52
頂点に立ったはずなのに、完全に滅亡への道をひた走っている。
清盛も、重盛が死んで、自分を見失った。
前回も思ったけれど、言仁親王を見て笑うシーンの笑い声の下品さ。
(「太平御覧」をプレゼントにするじじバカぶりは、微笑ましかったけれど)

雄たけびシーン、予告と角度が違いますね。いや、贅沢。放送時のカットの方がいいし。

今回、音楽が控えめで、それが熱演を邪魔しない意図を感じて、よかった!
返信する

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