
いつまでたっても感情と感動を言葉にできずにいるので、走り書き。読み返さずに書き残しとこ。
ネタばれご免。
QUEEN≪Bohemian Rhapsody≫、
最初で最後の武道館。
私はQUEENのデビュー当時からのファンだった。
申し訳ないけれど、彼らがスタジアム級のバンドになるころには、
デビュー当時、彼らも日本でしか注目されなかったJAPANへと
その興味を移していたけど。 実質7年くらいかなあ。黄金期だったと思う。
だから、彼らがスタジアム級のバンドになってたその様子も、
恥ずかしながら、ライブエイドのことも、今回の映画で初めて知った。
よく言われていることだけれども、本当に、QUEEN以前は、
レッドツェッペリンとかディープパープルといった、猛々しい男脂臭がちょっとしそうな、
そういうバンドしかなくて、いや、グラムロックのバンドがあるにはあったけれど、
Tレックスとかは時代のあだ花という感じだったからなあ、
王道のバンドといえば、そういう大御所たちで、男子たちにはほんとにわかるの?的な
扱いをうけてた気がする、女子は。
QUEENのデビューアルバムのなかの、≪keep yourself alive≫あの冒頭のギターで、
心を奪われた、瞬殺だった。ブライアン・メイ、おそるべし。
日本のロックシーンで、こんなに瞬間で人気が沸騰したバンドって、空前絶後のお、って感じの
QUEENしか思い浮かばない。
ベイシティローラーズはアイドルポップという感じだったし。
初来日、関西では神戸国際会館でのライブだった、そしてそれが私の生まれて初めてのコンサート。
実はまったく記憶がない。 でもそういうもんなんだろうなあ。
その時、着ていったダサい服装は覚えているのに(笑)
その直後から、QUEENのファン友さんを探しはじめ、大阪で私設ファンサークルをやってる女子と
知り合いになった。
ほかにも関西で私設ファンクラブを運営する女子が現れたけれど、その後、渡辺プロが公式ファンクラブを
設立、受け継ぐことになった(のだったと思う)
ファンサークルやってる女子に主催者の渡辺プロから連絡が来て、厚生年金会館でのフイルムコンサートでは、
壇上で、QUEENの魅力を語る、などという一瞬も与えられた(笑)
私は≪プログレッシブロックとハードロックの融合のQUEENは誰もが応援できるバンド≫みたいなことを
話したような気がする(笑)
QUEENが再来日したときは本当にすごかった!
はじめてグルーピーなる、取り巻きセフレさんの存在を知ったのもこのころ。
ロックバンドにはそういう女性たちが群れることがショックだった。まだこどもだった(泣)
友達と一緒に上京、運悪く、ゼネスト当日で、出迎えてくれた東京の友達とともに、
東京駅から投宿する品川のホテルまで、雨の中を歩きに歩いた。
東京の友達はQUEENの泊まるホテル情報を知ってて、同じホテルにチェックイン、
彼らの部屋の扉に英語で書いた拙いファンレターを挟んできた。なんて平和な時代だったろう、警備なしで(笑)
武道館ではアリーナ2列目。すごすぎる上席! 目の前でフレディが踊ってた。
ありえない幸せに酔い、でもおバカなわれら4人は立ち上がって、
lazy on a sunday afternoonで、フレディの前でラジオ体操した(笑)
最高にかっこよかった、あの時のQUEEN。
あのめくるめく万華鏡のような美しい楽曲たちと、
理知的で華やかで美しい彼らは世界で最高にかっこいいアーティストたちだった!
アメリカはいらない、イギリスだけでいい、の嗜好はQUEENが私に残した遺産だ。
QUEENについての記憶をブログに書くのは初めて。おそらく最後になると思うので、
冗長にすぎたけれど、お許しを。
QUEEN≪Bohemian Rhapsody≫、
なかなか観に行けなくて、みんなが絶賛するなか、焦りながら行ったのだけれど、
伝説となりつつあるラスト20分余りのライブエイドの演奏を待つまでもなく、
冒頭から号泣の連続だった。
somebody to love、とかkeep yourself aliveとか、ファンにとってはお馴染みすぎる曲が
のっけからかかるのだから、しょうがない。
応援上映、などという、客席も自由に叫んでいい、リズムに乗っていい上映があるというけど、
そういう機会にいたいと思った!
フレディをはじめ、メンバーは、その容姿は決して瓜二つではないのだけれど、
個々人の性格や癖がスクリーンにそのまま再現されていて、びっくり。
私は当時、一番人気のロジャーテイラー(ロッキンオンはロジャーが表紙の回、売り切れた伝説あり)
が大好きだったから、映画でもやっぱりロジャーの姿を追いかけたけど、
ほんとに、あのワイルドで可愛くて憎めない男の子っぽいロジャーがそのまま!
ブライアン・メイは常に紳士っぽくて、優しくて、静かな声で(笑)、
ジョン・ディーコンは絶えず、ちょっと控えぎみのスタンスが懐かしさを際立たせた。
そして、ジョンはロック界の久米宏と呼ばれていたことを思い出した(似てた笑)
フレディは繊細で気難しい、でも自信たっぷりな風格を主演俳優がよくあそこまで演じられたなあと
感動した。
エリートだとは知ってたけど、それはメンバー全員について言えることだけど、
フレディの家が厳格で、まるで日本の家長制度みたいな裏側が語られてて、家族映画の側面もあったな。
反抗するにしても、家族とそのまま絶縁してしまうのじゃないフレディの生き方をリスペクト。
フレディが恐る恐るブライアン&ロジャーのバンドにアプローチするところから、
バンドがはじまるわけだけれども、その位置関係が、ビッグバンドになると逆転するのではなく、
あくまで、家族なんだ!というブライアンたちの姿勢、フレディの迷いや、一時の別れを経て、
再び結びつくに至るストーリーも素晴らしかったなあ。
そのストーリーはほとんどフレディの孤独や苦悩を中心に語られているわけだけれど、
Bohemian Rhapsodyを世に出すためにレコード会社と激しく応酬するくだりで、
家族として成り立つ≪血≫は音楽にほかならないという描写が納得できたし、羨ましかった。
ロジャーがあの名曲の中の「ガリレオ」を高音で歌いなおさせられる場面、ファンとしてはキュンキュンきた。
あんなに男っぽい曲を書くロジャーテイラーだけど、コーラス部分で果たしたものも大きかった、
偉大だったなあとあらためて思う。
フレディの恋人でのちに親友として生涯、フレディの精神を支え続けたメアリー・オースティン。
恋人のことは知らなかったけれど、映画を通じずっとて賢く気高く女性らしくて素晴らしかった!
フレディに彼女がいてくれてよかったなあ(何様発言だけど)
この映画ができるまで構想から10年かかったのだという。
途中で監督が降板したり、フレディ亡き後のQUEENをブライアンかロジャーか、あるいは両方が
入れたかったとかで、そこでも紛糾したらしい。
そこは実在のメンバーだとは言え、すぱっと断ち切ることで、フレディを軸にした物語と
なって、映画としての完成度が完璧の域になったんだと思う。
フレディの家の隣にメアリーが暮らしてて、フレディはメアリーの部屋の明かりにむかって電話をかける。
なんてロマンティックで、淋しくて、悲しい孤独。
絶大な人気を得て、フレディ・マーキュリーであり続けることの重荷やバイセクシャルとしての苦悩に、
彼の生活が荒んでいくところは、ドキュメンタリーの域を超える人間ドラマとして見応えがあって、
その苦しさに胸が痛んだ。
フレディがソロになることを選び、そこで挫折し、ほかのメンバーに許しを請う場面は、
フレディの、決してワンマンバンドではない、偉大なるQUEENの誇りと、フレディを家族と呼ぶ、
ブライアンたちの愛情をリアルに見る思いがした。
映画を見てからずっと、QUEENと離れがたく、動画や映画評をネットで検索している。
彼らの曲を聴いている。 当時はその贅沢さがわかっていなかったのだなあと思う。
フレディは亡くなったけれど、QUEENは永遠。まちがいなく。
シニア夫婦割引を利用した方は他にもたくさんいらしたようで、みごとに中高年ばかりでした。ライブエイドの当時はオットはフォーク一辺倒、私はどんどんひねくれて「マイナーなものこそカッコいい」と勘違いしてたので(←超恥ずかしい)、二人ともほぼまっさらな気持ちでこの映画を観ることができたかも。
うまく言えないけれど、観たあとに音楽の神様にありがとうと言いたくなりました。4人が出会った奇跡、その素晴らしい曲の数々、伝説のパフォーマンス…ほんとにクイーンは永遠のバンドですね。
こんばんはー。
コメントありがとうございます。
映画館朝イチの上映だったんですよ、私の場合。
でも結構なひとが入っててびっくりしました。
ひとりで観るのはかえって気楽だと、拒否られてから思いました、
旦那はひとり、散歩に行ってました^^
>うまく言えないけれど、観たあとに音楽の神様にありがとうと言いたくなりました。
この言葉にじいんときましたよ。
クイーンの楽曲、CMとかによく使われるじゃないですか?
10年くらい前からかなあ?
それまではTレックスがよくつかわれてるなあと思ってたんですけど。
だから、なんか永遠に語られるバンドになりそう、って思ってたんですけど、
この映画で確定しましたね。
フレディがマイノリティであることの苦悩や周知を広めた気がして、
そういう分野でもレジェンドになりそうな。
ロジャーとブライアンはいつまでもクイーンを終わらせたくない、
その思いもわかって、せつなくも愛しいです。
ふたりともめっちゃ良いおじいちゃんになりつつありますねー。
私も年取るはずだ^^