元女優・早乙女愛さん
早すぎる死を悼む
映画「愛と誠」「女猫」などに出演した元女優の早乙女愛(さおとめ・あい、
本名瀬戸口さとみ=せとぐち・さとみ)さんが20日午前3時51分(現地時間)、
多臓器不全のため米シアトルのワシントン大学病院で死去した。
元所属事務所が26日、明らかにした。51歳。鹿児島県出身。
葬儀は近親者で済ませた。育児を理由に引退後は、シアトルで静かに暮らしていた。
早乙女さんは8年前に移住した異国の地で永遠の眠りについた。元所属事務所によると、
11日に「体がだるい」と体調不良を訴えて入院。治療のかいなく20日に息を
引き取った。詳しい病状や臨終の様子などは同事務所にも入っていないが、
突然の悲報は仕事仲間たちに衝撃を走らせた。
早乙女さんは高校生時代の1974年、西城秀樹(55)が主演した松竹映画「愛と誠」
(監督山根成之)の相手ヒロイン役の一般公募に応募。4万人近い難関を突破して、
不良の誠に純愛をささげる学園理事長の娘・早乙女愛役をゲット。そのまま芸名にして
デビューした。「続・愛と誠」(75年)、「愛と誠・完結編」(76年)にも続けて
出演し、スター街道を駆け上がった。
その後も野村芳太郎監督の「迷走地図」(83年)や山城新伍監督の「女猫」(同年)、
五社英雄監督の「北の蛍」(84年)、テレビ朝日のドラマ「新ハングマン」などで
存在感を発揮した。
とりわけ医大内の陰謀に立ち向かう女医を演じた日活ロマンポルノ「女猫」では日本人
離れした豊満な肉体を惜しげもなく披露。野村誠一氏撮影のヌード写真集も評判を呼んだ。
女優業の一方で、86年に青年実業家と結婚。97年5月に長男を出産した。
12年目にして恵まれた子宝に「オッパイをあげたとき、涙がポロポロ出てきました」と
ママになった喜びを口にしていた。子育てに専念するため、00年公開の「新・仁義なき
戦い」を最後に芸能界を引退。夫の仕事の関係で02年からシアトルで生活していた。
関係者によれば、夫とは2年前に離婚したが、そのままシアトルにとどまり、愛息と暮らし
ていた。葬儀は23日に近親者により現地で営まれ、すべて済ませた後の発表となった。
◆早乙女 愛(さおとめ・あい)1958年(昭33)12月29日、鹿児島県高山町生ま
れ。高校在学中の74年、映画「愛と誠」でデビュー。引退まで約60本の映画やドラマに
出演した。「愛と誠」の主題歌や、松任谷由実が作詞・作曲した「魔法の鏡」などの
レコードもリリースしている。
(スポニチ/livedoorニュース)
映画「愛と誠」で共演した歌手の西城秀樹(55)は書面でコメントを寄せた。
「突然の訃報に驚いております。清純さと強さを兼ね備えた数少ない女優さんでした。
もう何年もお会いしておりませんでしたが、残念でなりません。心よりご冥福をお祈り
いたします」と悼んだ。映画では「早乙女愛」が心を寄せる不良青年、太賀誠を演じた。
「早乙女愛役のオーディションの時、初対面の彼女を見て、劇画からそのまま抜け出して
きたような存在感に驚いたのを、今でも鮮明に覚えています」としのんだ。
(スポニチ/livedoorニュース)
西城秀樹 / 初主演映画・『愛と誠』予告編
http://www.youtube.com/watch?v=KPNcVxnXr7E
悲報を聞いて、びっくりしました。
「愛と誠」、西城秀樹さんが主演するというので、
大きな話題だったと記憶しています。
早乙女愛役、
気の強そうな、お嬢様を絵に描いたような《愛と誠》時代、
九州の女子力みたいなものを感じて、
すごいなあ、と感じた記憶があります。
役名が芸名になるって、大丈夫なのかなと心配した覚えが(汗)
映画は観たことがなかったけれど、
(ドラマでは池上希実子さんが早乙女愛を演じてた)
ブームになりましたよ、「愛お嬢さんよ」というのが^^
その後、たしかに「ハングマン」という仕置き人みたいなドラマで
姐御っぽくなっておられたと思います。
かっこいいなあ、この変化。と感心した覚えが。
健康的な感じの方だったので、まさか、
こんなに早くお亡くなりになられるとは思いもしませんでした。
第一報後、お子様を待ち望んでやっと得られたと、
この記事を読んで胸がつまりました。
さぞかし、息子さんの行く末が気がかりだったことでしょう。
早乙女さんがこころから愛された息子さんが、
大切に成育なされますように。
早乙女さんが女優を引退されていたのも知りませんでした。
息子さんの成長、これからゆっくり、目を細めて、
すこしはなれたところから見守りたいと思っていらっしゃったでしょう。
ご無念、いかばかりかと思います。
でもきっと、あったかい九州のご家族やゆかりの方々が
手厚くサポートしてくださることでしょう。
かっこいい女性の面影、いつまでも忘れません。
どうかどうか、安らかにお眠りください。
マイケル・ジャクソンさん、早乙女愛さん、
同学年の方々の訃報には身体の力が抜ける思いです。
ご冥福をお祈りいたします。
>劇画からそのまま抜け出してきたような存在感に驚いた
顔に疵のある男とお嬢様の恋、
Lや風太郎を思い出します。
昨日はお世話になりました。
早乙女愛さん、
気の強いお嬢様役から、姐御肌へと、見事にイメージを脱皮なさってましたよね。
お名前聞かなくても、ずっと存在していたから、
大きなニュースにもなったのだと思います。
今、愛と誠を読んだら、きっと誠が事あるごとに疵を持ち出して、女々しいやつと
思うのでしょうけれど、
暗い過去をもつヒーローとして新鮮でしたよね。
風太郎となるほどかぶります!!