随分時間が経ってしまいましたが
先月の鹿児島旅レポを。
南九州で初めて東急ハンズが出店すると言うことで
とてもにぎわっていた鹿児島中央駅です。
鹿児島中心部の商業施設建築は、モダンでカッコいいものが多いなと思います。
桜島からの灰が降るからか、鹿児島と云えば「黒」だからか
濃いグレーを用いていることが多くて、シックでクールな印象を受けます。
九州は、博多や熊本や大分や佐賀にも仕事で行きましたが
どこも個性があって雰囲気が違って面白いです。
この日は駅前広場で十島【トカラ】村の収穫祭イベントが開催されておりました。
トカラ列島の料理の試食や珍しい農林水産物など目にしながら
楽しい島の音楽演奏を聞いてました。
そして↑の画像の右下の葉っぱの下では、こんな撮影をするワタシがいた・・・
トカラから運んできた☆の砂。ワンダの足元の小ビンに、お裾分けをいただきました
翌日は、西郷さんの命日ということもあって、南州神社に行ってみました。
神社は見晴らしのよい高台にあって、桜島や市内が眺められます。
この日も、桜島は普通に噴火しておりました。普通に、です。
桜島の真上にあるのは雲ですが、わずかにグレー色で右に流れて行っているのは灰です。
この灰のカタチ!
シカが振り返っているように見えません?
「シシ神様がお怒りじゃ!」 あの灰の下ではエライことになっているはずなのです。。。
最近、噴火が多い桜島。
灰がひどく降ると、晴れていても傘が要ります
季節によっても風向きが大きく変わりますが、
天気予報では、雨予報と同じくらい風予報のチェックが欠かせません。
今回の滞在では市内に灰が流れてくることが多くて、車が大通りを走ると
アスファルトを舞い上がって、砂嵐のようになっていました
火山灰は砂より表面が凸凹しているので、コンタクトさんには大敵です!
とーっても痛くて、こすると眼を傷つけちゃいます
また口の中がジャリジャリしたりもするので、マスクさんが増えます。
道路の排水溝もつまってしまうので、お掃除がたいへん。
雨が降ると、黒いセメントのように重い塊になります。
灰のための専用ゴミ袋と集積所も決まっています。
窓を閉めていてもフローリングがザラザラしたり、
洗濯物は、室内干しが基本だったり…とよく聞きます。
ワタシは乾燥機が好きじゃないので、洗濯物を風とお日様に当てて乾かしたいし
夏は、エアコン使うより窓を開け、風を通して暮らしたいたちなので
閉め切った生活というのが、なにより一番辛いなあと。
そして車は、毎度こうなる…。
「鹿児島は温かいし、食べ物は美味しいし、いいところですね」と地元の方にいうと
「でも灰が降るからね…」と返ってきます。
最初は降灰がピンと来なくて、煙みたいなもの?と思ってたのですが、
実際体験してみると、雨のように空から砂粒が降ってくる感じだあ…と単純にそう感じました。
傘をさすとパラパラ、ポツポツと乾いた音がします。
(あ、でも鹿児島で「砂が口に…」とか口走ると、速攻で「灰だから!」と訂正されます。
…そこは間違えちゃいけないようです)
観光や農作物への影響は特にシビアだと思いますから
鹿児島に住むということは、上手に灰と暮らしていくということなんでしょう。
桜島にあった「ふるさと観光ホテル」には、
海に面した露天風呂にご神木と龍神様を祭ってあって、白い装束を着て入る
とても珍しい温泉でしたが、降灰の影響もあり廃業してしまいました。。。
桜島の灰は温泉の恩恵と表裏一体だったりしますから、なんともやるせないです。
ただ皆さん「それでもやっぱり鹿児島がいい」とおっしゃいます。
灰に負けない長所がてんこもりなのでしょうね
>こんな小さな国土に、世界の活火山の7%がひしめく日本。
御嶽山も然り、富士山が噴火するのも遠い未来ではないのかもしれませんが、
ずっとつき合って暮らしているお手本があるってことは、頼もしい その工夫をもっと学ばねば。
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