赤い鈴 音楽教室 レッスン日記

清須市のピアノ教室。
二人の子供のママです。
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力強いタッチ もしかして?

2019年04月19日 11時25分37秒 | 日記

小さい生徒ちゃんたちの中には

手が小さく、まだ骨の形成も発達途中で、

大きな音を出すのには不向きな子がたくさんいます。

ピアノを弾くときにまず大事なことは

大きな音を出すことよりも

柔らかい音を出せること。

だから手や指の形にも気を付けて

力を入れずに弾いてもらっています。

 

 

でも、小さい生徒ちゃんの中には

最初から大きな音を出せる生徒ちゃんもいます。

声を出して本を読む「音読」でも

大きな声を出せるっていいことですよね。

ピアノでも

乱暴で怒ったような金属音でなければ

大きな音で表現できることは

一つの大事な技術でもあります。

 

 

比較的手が大きく、

いつも力強いタッチで弾くAちゃん。

毎回たくさん練習してきてくれて

曲もどんどん進みます。

 

 

先日弾いてくれたのは

「おやすみなさい」という題の

静かな曲。

この曲について、

前回のレッスンでは

「夜の曲だから静かに弾くといいよね」とか

「優しい気持ちで弾くと聞いてるひとが眠くなるよね」とか

Aちゃんからとてもいい言葉が出たので安心していたのですが。

 

 

いざ練習してきてくれたのを聞いてびっくり!

めっちゃ元気な目覚めの曲になってる!

 

 

これはたぶん、あれだな。

こういう子に共通してるのは、

「家の電子ピアノの音量設定を小さくしてある」

です。

 

 

幼稚園・保育園や学校へ行く前にも弾いて練習する

真面目な生徒ちゃんで

おうちのピアノが電子ピアノの場合、

だいたいみなさん音量のつまみを小さくしてあります。

 

 

ピアノの先生のおうちで弾くときと同じぐらいの音量で聞こえてくるためには

かなり力を込めて弾かないと音がでない。

耳がよくてレッスンでの音をよく覚えてて

家でもよく練習する子ほど

こういうことがよく起こります。

 

 

おうちの方は朝早くから子どもが大きな音で弾いたらご近所迷惑だろう、と

音量を下げますよね。

そりゃそうだ。

で、その子は何とかして大きな音にしたくて強く弾く。

おうちの方はまた音量を少し下げる。

 

 

こうやって力強いタッチが育まれてしまうのね

 

 

力強い音を出せるのは悪いことばかりではないのてすが

最初にこの弾き方を覚えてしまうと

力を抜いて弾くことが難しくなります。

スポーツでも何でも同じ、

適度な脱力がとても大事なのです。

 

 

Aちゃんのお迎えに来てくれたパパにお話しして、

いつもおうちでAちゃんのピアノを見てくださっているというおばあちゃまにも

レッスンノートでお知らせしました。

電子ピアノでの練習の理想は

「音量設定は大きくしておいて、小さい音になるようにそっと弾く」

です。

 

 

 

そしたらその次のレッスンでは

見違えるほど柔らかくて優しい音で弾いてくれました!!

 

 

いろいろな表現ができるようになると

もっともっと弾くのが楽しくなるね

 

 

 

 

 


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