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 ここ数年はコスタデルソル暮らし。

セマナサンタが始まりました。

2016-03-20 11:56:33 | セマナサンタ
なんか、準備イベントやらがあったりして既に始まっている気配ですけど。

セマナサンタとは日本語では聖週間。

キリストが子ロバに乗ってエルサレムに入った「棕櫚の日曜日」から
最後の晩餐の「聖木曜日」
磔刑された「受難の金曜日」
墓場から蘇った「復活の主日」(イースター)

の一週間のお祭りです。

春分の日から数え、最初の満月の次の日曜日に「復活の主日」が来るように計算されるので毎年日にちが違います。
そして今年2016年は今日3月20日から始まります。


罪深い自分に代わってイエスが受難してくれている、というキリスト教の基本?というかクライマックスのお祭りなので、
イエスが生まれたとされるクリスマスよりも重要なイベントのようです。


あたしの住んでいるような小さな町は日、木、金、土、日にその日のテーマの数台のデコレーションされたイエスやマリアの乗っかった山車(担ぐから御輿か。)が吹奏楽隊の荘厳な音楽と共にそれぞれ神輿を所有する教会から出発して町を行進します。

御神輿は古い物で18世紀に作られているみたいです。
運ぶ人40人、って書いてあるのや140人て書いてあるのもあるから、同じ人がずっと担ぐわけではなく交代する場合もあるし、担ぎ続ける場合もあるのかな?周りで行進だけする人も含んでいるのかな?
でも本当にゆっくりゆっくり10時間くらいかけて町を廻るらしいので、相当辛いらしいです。

ひと昔前は、担ぎ手がいなくてお金を払って担いでもらっていたこともあるって、聞きましたが。
今は人気復活で、大勢の人が担ぎに集まるようです。
そして、人々は願掛けをして担ぐようです。
ストイックな人だと裸足だったり、アイマスクで見えなくして担いだりもするみたいです。

あたしの知り合いの友達は普段はふざけた男なのにこの時期は禁酒菜食になるそうです。

「救世主はロバに乗ってエルサレムに入城する」、という預言通り自分の運命を知りつつロバに乗ってエルサレム入りしたイエスや、
「私たちの為に受難している」イエス、
そして預言通り3日後に復活するイエス、
自分の息子を見守り涙するマリア。。。
そのテーマを見るだけで、グッときてしまうのでしょうけど。
さらに悲し美し神輿。
そしてそれを盛り立てる金管楽器と太鼓。
サエタ。
自分の神への思い。キリスト、マリアへの思い。担ぐ人への思い。
それを見守る観光客、見物客の群衆。
それらが一体となってこのイベントを盛り上げるわけですねえ。



隣町のマラガはだいぶ盛大らしいです。
一日に10台くらい御神輿が出る。毎日。
普段10分で行けるところが1時間もかかっちゃうくらい町は混雑。
マラガ出身の俳優アントニオバンデラスも余程多忙でない限り毎年担いでいるらしいので、会えるといいな。うふ。

ちなみに10年前のカディスのセマナサンタの様子はこちら。ちょびっとですけどね。

行ってみたらまた写真でも載せることにします。



こんなお菓子が売られていましたよ。
のこ装束もセマナサンタ名物です。クランではありません。
意味はわかりませんので、誰かに聞いてみます。


ところで、セマナサンタはもともとはスペインの農業のお祭りだったようです。

これからの作物の豊作の為の雨ごいのお祭り。

それがスペインのキリスト教化を進めるときに丁度イースターと近いってことで、
それまで神輿に乗っけていたものをイエスやマリアに替えて
作り変えたお祭りだそうです。(世界的にそういうの多いですけどね。)

だから、この時期はよく雨が降るって。

なんか日本の御神輿に似ているなーーって思っていましたが、そもそも同じものなのね。

と、思った次第です。

そういやあ、女性の担ぎ手っているのかしら、こっち。。。



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