ホセ・マルティ『ホセ・マルティ選集 第2巻』日本経済評論社、2005
「第3章 希望の光 グアテマラ」
102
「ピサロがペルーを征服したとき、アタワルパはウアスカルと戦っていた。
コルテスがクアウテモクを攻略できたのは、シコテンカトルがコルテスに手を貸したからである。
アルバラードがグアテマラに侵入できたのも、キチェ族がスツトィヒル族を包囲していたからにほかならなかった。
このように、分裂はわたしたちの死を意味するのだ。
であれば、いかに血のめぐりが悪い人でも、いかに勇気のない人でも、
わたしたちは力を合わせなければ滅びるということくらい、あらためて言われなくてもわかるだろう。
このことは誰もが繰り返し口にするが、実際問題としてその解決方法はとなるとだれも答えを示さない。
生きるということは世の中のために善を行なうということである。
この世は時として牙をむく。そのときやさしくなだめるのだ。それで良心は休まる。
人は、それぞれ、自分にできることをするのだ。」
「第3章 希望の光 グアテマラ」
102
「ピサロがペルーを征服したとき、アタワルパはウアスカルと戦っていた。
コルテスがクアウテモクを攻略できたのは、シコテンカトルがコルテスに手を貸したからである。
アルバラードがグアテマラに侵入できたのも、キチェ族がスツトィヒル族を包囲していたからにほかならなかった。
このように、分裂はわたしたちの死を意味するのだ。
であれば、いかに血のめぐりが悪い人でも、いかに勇気のない人でも、
わたしたちは力を合わせなければ滅びるということくらい、あらためて言われなくてもわかるだろう。
このことは誰もが繰り返し口にするが、実際問題としてその解決方法はとなるとだれも答えを示さない。
生きるということは世の中のために善を行なうということである。
この世は時として牙をむく。そのときやさしくなだめるのだ。それで良心は休まる。
人は、それぞれ、自分にできることをするのだ。」