時々、物申したくなるんです

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最近の病院はこんな商売をする

2011年06月09日 02時34分27秒 | 法制度
先日、母が入院しました。
脳の血管に重大な問題があり、脳の放射線治療が必要でした。

昔、同様の症状で入院したことのあるS病院に入院しました。
今回の症状が出た一月程前に一度入院し、施設の関係で手術
日まで日が開くというので一旦退院しました。
そして、先日は手術のための入院ということになりました。

事前の治療方針の説明はきちんとされていたので、こちらも
安心して母に治療を受けてもらっていたのですが、会計上の
問題が突然発生しました。しかも、すでに数日入院していて、
さんざん待たされた後にようやく受けた放射線治療が終盤に
差し掛かったタイミングで初めて、支払いについての事実を
病院側が告げて来たのです。

それは、入院したS病院と、放射線治療を受けたR病院が別の
施設であり、R病院は外来という扱いで、治療代は別請求
になるという説明でした。

うちの両親は収入が殆どなく、しかも扶養家族ではないので、
高額医療制度の申請を入院時にしていました。ベッド代以外
の治療費は高額医療制度の上限までで済む腹積りでした。
ところが、別施設な上に、外来なので高額医療制度の適用外
だと言ってきました。この点は間違いで、外来でも高額医療
制度が適用されると後になって訂正してきたのですが、もし
こちらがすんなり払っていたら、負担を強いられただけ損を
するところでした。

それでもまだ納得がいかないのは施設の問題です。

脳の放射線治療と血管像映は切っても切れない関係なのに、
放射線治療はR病院、血管像映はS病院にしか設備がなく、
母のような脳の血管を放射線治療する人は、必然的に複数の
施設で治療する仕組みになっているのです。
一つの施設になっていれば、脳の放射線治療と血管像映は
一本の会計となり、高額医療制度の上限額までの支払いで
済むのです。
ところが、二つの施設で治療を受けたという事実を作られて
しまったため、それぞれの請求に対して高額医療制度の上限
額まで支払うことになりました。患者側からすれば、2倍の
負担を説明も了解も無く強いられたことになります。

新規開業したR病院はS病院の系列で、施設をまとめるのは
経営的にも、病院の大きさ的にも可能だったはずです。
それなのに、何のために分けているのか。これは、S病院の
系列に限った話ではないです。
M病院、Mクリニックという感じで、やたらと別施設を
作っている病院を最近よく見かけます。

病院経営者、あるいは厚生労働省や関連団体が共謀して、
何らかの利益を得るために悪戯に系列内で施設を分け、
国民に不要な負担を強いているとしか思えません。