それみし

よしなしこと

虹映え

2006年05月20日 17時46分12秒 | ことのは
みれば又
      さも名残なく
               晴れにけり
    こぼしかけつる
            夕立の雨

寂西 宝治百首(宝治御百首)巻二:夏(1145番歌)

寂西は鎌倉時代中期の人。出家する前は画家(人物画、似絵)としての名が売れていたみたいです。
夏の夕立言えば、さっと降ってすぐに跡形もなく消えていくもの。「さも名残なく」という清々しさが良いですね。

霧雨 雷雨 時雨 豪雨 春雨 梅雨 村雨 群雨 叢雨 驟雨 俄雨
繁雨 白雨 穀雨 地雨 氷雨 通り雨 天気雨 五月雨 小糠雨 
狐の嫁入り 篠突く雨

そういえば気象に関する雨冠の漢字も沢山あります。

雲 雪 雷 霧 靄 霞 露 霰 霜 雹 雰 霾 靂 霎 霖 電

日本はその気候条件から、水の文化が発達している国だそうで
水に関する気象用語はかなり数が多いらしいです。言語的にみて。
単なる雨やら、雪もそうですけど、降水現象をこれだけ細かく呼び分ける
繊細な感覚って、大事にしたいものです。
そんな感覚を育んできた自然の営み自体も、もちろん大事にね。

クイズ:上に挙げた単語や漢字。どれだけ読めますか?そしてどんな状態かわかりますか?

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
んー (スノー)
2006-05-25 22:42:59
雰 霾 靂 霎 霖



この5つが読めない・・





雨って嫌だなあって思うことが多いけど。

これだけいろいろな降り方があるんだって、

風情だって受け止めることができたら、

憂鬱な気分も晴れる・・かな?



気づかせてくれてありがとう^^
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お。 (task2)
2006-05-26 09:01:51
ふん

「雰」囲気とかに使われる文字。霧雰とか、霜雰とか。



ばい

「つちふる」とも読みます。=土降る、即ち黄砂が降る。。。文字通りには水とは関係ないか。



れき

青天の霹「靂」。雷鳴。そういえば「霹」も雨冠か。



しょう

「霎」時=わずかのあいだ、などと使われますかね。使った事無いですね。



ながめ

長雨の転訛。花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせし間に(小野小町)
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