北斗星のブログ

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まちづくりの見本として

2012年04月23日 17時42分32秒 | 日記
ちょっと堅苦しい文章ですが、ご了承の程よろしくお願いします。


「まちづくり」という言葉がある(あえて平仮名表記にした理由は、察していただきたい)。言葉そのものは様々な意味で使われ、明確な定義は存在しない。ただし、まちづくりと言った場合の「つくる」とは、新規につくりだすことを意味するものではないという意見で一致しているのではないだろうか。また、多くの場合、地域再興や観光開発などの意味で用いられる。

まちづくりの要素にも様々なものがある。無論、鉄道も含まれる。鉄道は(長距離観光客を除けば)地域の足として機能しており、駅の付帯施設という意味でも地域に寄与するところが大きいのだ。今回は、まちづくりの見本として1つの駅を挙げてみることにする。


その駅とは、JR土讃線および土佐電気鉄道(以下:土佐電鉄と表記、高知駅前電停として)の高知駅だ。

こちらは、ホームのようす。現駅舎は2008年に完成した3代目駅舎で、上にみえる屋根は「くじらドーム」と呼ばれる木造アーチである(もっとも、完全なる木造ではないが)。


こちらは、3番のりばに停車している普通土佐山田行き列車。屋根の解放感があって、ドーム下でも日向のような写真が撮れる。これは南国の解放感を表す当地らしいつくりとなっている。


コンコースにも注目すると…

高知県内に「香美市立やなせたかし記念館」(最寄り駅は土佐山田)があることにちなんで(?)観光名物としてタイアップしているのだろう。列車内外だけでなく、駅施設の至る所にアンパンマン(と関連キャラ)がいる。JR四国では駅と列車でアンパンマンスタンプラリーを実施するなど、遊び心が詰まった企画を行っている。

その地で関連する作家などとタイアップする例はいくつか存在するが(例えば新潟の犬夜叉・ドカベンバスなど)、ここまで全面的で、しかも継続的なものは高知のみだと思う。



こちらは土佐電鉄高知駅前電停側(つまり南口側)からみた駅舎である。路面電車・バス・タクシーが発着し、調和しているように思える。どれかが駅の大部分を制圧しているといったことはない。

また、駅にはちょっとしたコンビニはもちろん小さな雑貨屋、パン屋などが入っており、周辺施設と併せると非常に便利だ。また、坂本竜馬関係の展示館(というよりは観光案内所なのかな?)もある。

各方面に向かうにはバスか土佐電鉄を利用すればよい(例えばショッピングならバス、観光なら土佐電鉄が便利)。特に路面電車が残っているのは、地方都市としては珍しいのではないか(他には富山など、広島は大都市としている)。


鉄道とまちづくりを関連付けるとき、どうしても駅を利用せざるを得ない状況または駅とその関連施設の他に頼るものがない場所を造ることを目指すのがよいのではないか。ここを発信源として、このような魅力的なまちづくりが拡がってほしいと願うばかりである。

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