彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

漁業の衰退

2023年04月29日 | Weblog

 漁業がここまで衰退してくると、漁業者のみならず消費者にも影響する。

普代村、久慈市の様に漁業で経済を支えている地域は大変です。

温暖化のせいとか、中国やロシアで獲るようになったからとかの話は聞くが

本当なのかどうかも分からない。

  なぜこうも日本だけ衰退しているのか?

GDPも中国にも他国にも追い越され、

給与も20年以上前から横ばいで、国内生産力は落ち、

増えているのは、「いじめ」と高齢者だ。

まともな大人がいないからこうなったということか?

「老害」と言う言葉があるが、日本の高齢者は老害にしかなっていないというのか?

確かに80代現役は、若者には老害かも知れない。

もっと後世世代を補佐したり、知恵を与える役立ち方もあるのだろうが・・・

 

 下のような動画の専門家の話を聞けば、なるほどなと思うが、

なぜ政府は、学者や専門家の意見を取り入れないのかが分からない。

経済でも自然環境にも。

今だけ、カネだけ、自分だけ、か?

 

魚が消えた本当の理由は? 外国のせい? 温暖化のせい? 

漁業のサステイナビリティを考える|片野歩×杉山大志

<以下は、水産専門家の片野歩さんの説明を一部文字お越ししたものです>
 
『下の表は、上がサバなどの青物 下がまだらなどの 資源量推移です。
 
気づいていただきたいのは ノルウェーでは 資源量が増えても 漁獲量を
 
科学的根拠に基づいて制限しているので 意図的に増やしていないということです。
 
しかし 国際的に 魚価が上昇しているので 同じような 漁獲数量でも
 
肝心の水揚げ金額は うなぎ上りです。これは
 
北欧の漁船は日焼けサロン付きの漁船もあります。
とにかく大型漁船は 豪華です 。
 
2016年にノルウェー漁業者の 満足度調査がありました。
実に 99%が満足という結果でした。
 
もちろん小型から大型漁船のすべてのデータです。
 
日本で同じ調査をしたら
 
果たして何%が 満足しているでしょうか
 
漁船は、 個室は当たり前 漁業者は休みが多く高収入です。

 

最大の違いは 国が水産資源を 科学的根拠に基づいて管理しているかどうかです。
 
日本でも水産資源を無種物ではなく
 
国民共有の財産にすることが急務です。
 
自主管理の名のもとに漁業者に管理を丸投げしてきた代償は
 
全国で水産資源の激減と、地域の衰退という悲惨な結果を生んでい ます。
 
問題は 漁業者がたくさん獲ってしまうからではなく、 資源管理制度の問題なのです。 

 

下のグラフは 日本の水産白書からのもので 漁業養殖業を含む 漁獲量推移を示したものです。
 
漁獲量は右肩下がりに減少が続いています。
 
2021年は417万トンと記録が残る1956年以降で 過去最低数量でした。
 
社会科の教科書などでも日本の数字のみが ベースなので
 
ほとんどの学校の先生は、漁業を魚が取れなくなり大変な一次産業と 思い 、
 
子どもにそんな誤解を教えていることでしょう 。

 

次にこれが 世界全体の天然と養殖を合わせた
 
漁獲量推移です 全体では 右肩上がりに増えてみます。
 
青が 洋食ものでオレンジが天然物です。
 
オレンジの天然物は 横ばいですが ノルウェーの資源量推移でご説明した通り
 
漁獲量を増やしてきません。
 
漁獲量は増やしていなくても 国際相場の上昇で肝心の漁業者利益は膨大に
 
なっています。 漁業は世界では 成長産業です。

 

下のホログラフは 本日のプレゼンの中で 皆さんの脳裏に 焼き付けていただきたいものです。
 
 
赤が世界全体で 青が日本。 明らかに傾向が違います。
 
1980年代に 世界では1億トンであった漁獲量は現在では倍の2億トン。
 
一方で日本は1200万トンから400万トンと3分の1に 激減しており減少が止まりません。
 
この現実はその原因究明を含め 広く 社会で議論すべき内容です。


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