luck&pluck

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凍りついた香り

2004-08-25 01:08:47 | book
作者  小川洋子
出版社  幻冬舎 (ISBN:4-344-40136-0)
ジャンル 小説
内容 今でも彼の指先が、耳の後ろの小さな窪みに触れた瞬間を覚えている。まずいつもの手つきでびんの蓋を開けた。それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた―。孔雀の羽根、記憶の泉、調香師、数学の問題…いくつかのキーワードから死者をたずねる謎解きが始まる。

恋人が自殺してしまい、その原因を探しに実家やその恋人が変わってあろうチェコに行き何かを見つける。
男性作家にはかけないようなきれいな表現がたくさんあり素敵な話です。
途中で出てくるスケートや数学の話もきれいです。
ちょっと物足りないと感じる部分もありましたが。

全体に透明感といいにおいがしそうな話でした。
絶版って本当なんでしょうか?ちなみに図書館で借りて読みました。