luck&pluck

本、映画、スポーツ、社会、テレビ、漫画の思ったことを書きます

死神の精度

2005-07-24 22:43:11 | book
著者: 伊坂幸太郎
出版社 : 文芸春秋
内容:
死神は、現世にくるとその人物が死ぬべきが現世に残すべきか判断を残す。
死神は音楽が好き。仕事はあまりしない・・・

感想:
最近、DEATH NOTE、BLEACHと死神が素材の漫画が多い。
設定が面白い。最後まで考えたつくりだなぁと思う。
今年はあまり本を読んでいないが一番できはいいと思う。
なんとか映画にならないかなぁ

戦場のローレライ(文庫)

2005-04-06 00:27:36 | book
作者 福井晴敏 
出版社 講談社
ジャンル 戦争物語
内容  昭和二十年、日本が滅亡に瀕していた夏。
 崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、
 男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。
 五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。
 終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、
 この国の現在を問い直す。

感想 
少し設定に無理なところがあるが、その辺を我慢すればおもしろい。
文庫に地図などついているとわかりやすいと思うし、
模型とかついているとさらにいいなあ

浅倉の考えには賛同できる部分が多いが、
その行動は疑問符が・・・
艦長にあまり親近感が沸いてこなかったような・・・

あと戦闘シーンがわかりにくかった。
いろいろ考えることがあるので読んでみるべし

石田先生への質問で一番すきな質問と回答

2004-09-09 00:53:25 | book
石田衣良先生は好きです。
ちょっとまえ(だいぶ前)になるけど質問に答えていて一番好きな答え。

46.先生の作品には、障害を持つ方が多く登場されますね。それには何か理由があるのでしょうか?障害児の母としてお聞きしたいです。(けいこ)

それは普通であることや、健常であることに疑いを感じるからです。ぼくたちはみなそれほどほんとうに普通で健常なのでしょうか。ぼくは障害や病気をもつ人を見ると、そちらのほうがずっと人間的で、普通の人であるように感じます。みんなだって、そう思うでしょう


石田先生への質問

16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号

2004-09-05 14:43:30 | book
著者: セアラ・フラナリー
    デイヴィッド・フラナリー
出版社 : 日本放送出版協会 ;ISBN:4-14-080631-1

内容:1999年、数学とスポーツを愛するアイルランドの16歳が開発した暗号は、専門家たちの度肝を抜いた。天才出現という評価に取材陣が押し寄せ、特許出願によって少女が巨万の富を手にするのでは、という憶測が流れる。思わぬ展開に戸惑いながらも、暗号開発を徹底的に楽しみ、その魅力を伝えようと奮闘するセアラの青春体験記。

感想:弟から勧められた本です。
数学の話を興味がもてる様に面白く序盤書いてあります。
いろいろ面白い問題もたくさんあるし、それを考えるだけでもおもしろい。
人の体験記として読むのもいいかもしれないです。
学校の先生にぜひ読んで欲しい。
教え方で数学嫌いが少しでもなくなるといいなぁ

せんーさく

2004-09-03 00:44:59 | book
作者  永嶋恵美
出版社  幻冬舎 ; ISBN: 4344000153
ジャンル 小説
内容 「俺、帰りたくなくって」29歳の専業主婦・諸藤典子は、インターネットの掲示板で知り合った中学生・浅生遼介から、オフ会の帰りの新幹線の中で別れ際にそう告げられる。典子は家出を思いとどまらせるつもりで、ほんの少しだけ遼介につきあうことにした。が、遼介はなかなか帰ろうとしない。道行きの途中、二人は、遼介と同じクラスの友人の両親が殺人事件にまきこまれ、友人自身も行方不明であることを知る…。巧緻なプロットと衝撃の結末で、静かにこわれゆく現代人の不安とさびしさをすくいとった感動の長編ミステリ。

感想 
一気に読みました。
2000年に書かれた本なのでPHS使っていたり、インターネットのことが
古かったりとあるのがちょっと気になった(でもしょうがない)
トリックというか隠し項目が2人にそれぞれあり、
恐れていることや何をしたいか(あるいは何もしたくないか)が一緒というのが良かったです。(途中まで完全にだまされました)

人間の弱い部分がいっぱい出てくるが共感するところもありますね。
(人を殺そうとは思わないけど)
ミステリーとしても一級品だと思います。
永嶋恵美さんの作品は初読みだったので他の作品も読んでみようと思います

邪魔

2004-09-01 01:44:48 | book
作者  奥田英朗
出版社  講談社 (ISBN:4-06-209796-6)
ジャンル 小説
内容 始まりは、小さな放火事件にすぎなかった。似たような人々が肩を寄せ合って暮らす都下の町。手に入れたささやかな幸福を守るためなら、どんなことだってやる―現実逃避の執念が暴走するクライム・ノベルの傑作、ここに誕生。

奥田英朗さんの作品を読むのは3作目。
インザプール、空中ブランコを先に読んだのでギャップがあった。
3人の主人公がいるのですがどんどんみんな悪い方に行く。
中でも警察官の設定やキャラが良かった。
警察部分は高村薫みたいな感じが少ししました。(気のせいかな)
確かに人生にはいろいろ邪魔なことや人は多い。
そこから転げ落ちるという人もいるだろうし。
作品名もいいし、内容もまあまあ好き。
ただ、やくざとか若者の描き方が下手かな。

凍りついた香り

2004-08-25 01:08:47 | book
作者  小川洋子
出版社  幻冬舎 (ISBN:4-344-40136-0)
ジャンル 小説
内容 今でも彼の指先が、耳の後ろの小さな窪みに触れた瞬間を覚えている。まずいつもの手つきでびんの蓋を開けた。それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた―。孔雀の羽根、記憶の泉、調香師、数学の問題…いくつかのキーワードから死者をたずねる謎解きが始まる。

恋人が自殺してしまい、その原因を探しに実家やその恋人が変わってあろうチェコに行き何かを見つける。
男性作家にはかけないようなきれいな表現がたくさんあり素敵な話です。
途中で出てくるスケートや数学の話もきれいです。
ちょっと物足りないと感じる部分もありましたが。

全体に透明感といいにおいがしそうな話でした。
絶版って本当なんでしょうか?ちなみに図書館で借りて読みました。

犯人に告ぐ (ネタバレあり)

2004-08-19 22:28:55 | book
著者  :雫井脩介/著
出版社名:双葉社 (ISBN:4-575-23499-0)
ジャンル:警察小説
内容 連続児童殺人事件―姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の、劇場型捜査が始まる。


福井晴敏と伊坂幸太郎が帯に推薦文を書いていて読みました。(横山秀夫だけだと読まなかった)
誘拐事件や殺人事件を警察の視点から犯人を追い詰めていく話。
伊坂さんが書いているように2章を読み終わった後、かなりの勢いで読めました。
昨今、児童が誘拐や殺害されてなかなか解決しないことがおおいですね。
確かに警察もきちんと捜査をしていると思うのですが、
メディア(特にテレビ)を使うことも多くなりましたね。(この本まではいかないけど)

スクープや裏取材ってあんなもんでいいのか?とか
最初の手紙の正体とか考えさせられます。
警察も焦っているだろうし、手柄取りたいだろうしね。

ただ残念なのは伏線の張り方がちょっとね(わざとしているのかな?)
それと小川さんをもう少し大事にやって欲しい気もしました。
初めて雫井さんの小説を読んだんですが他のも読もうと思います。(まずは火の粉から)
量は多いけど読みやすかったから。

ちなみに警察が主人公では「マークスの山」(高村薫著)が一番です。

経済ってそういうことだったのか会議

2004-08-17 00:07:35 | book
佐藤 雅彦 (著), 竹中 平蔵 (著)
出版社: 日本経済新聞社 ; ISBN: 4532191424

私が一番好きな経済書?!
お金 株 税金 アメリカ 円ドルユーロ アジア経済 投資 企業 労働
とあり好きなところから読んでもいいし、はじめから読んでもいい。
私が好きなのは
税金

円ドルユーロ
アジア経済
の順に好きです。
アジア通貨危機が何であるか? 株での基本的な名前や役割
ユーロにするメリットやデメリット
など分かりやすい

2000年にハード版で出て、文庫版は2002年出版なので
少し前なのですが、そんなに世の中の仕組みは変わっていないので大丈夫だと思いますよ。

ただ、すごーく残念なのはみんな知っている竹中平蔵 金融・経済財政大臣なのですが
本の内容と実際の政策等にギャップを感じてしまうんですよね。
竹中さんが大臣になったとき「小泉さんやるやん」と思ったんですが、
実際には竹中さんちがうなぁと思うことが多い。
確かに外で見ているのと実際に内閣や議員になると違うんだろうけどね

いい本です。

amazon

約束

2004-08-15 08:21:40 | book
作者 石田衣良
出版社:角川書店 (ISBN: 4048735497)

ジャンル 短編小説
内容  かけがえのない大切なものを失ったとき、人はどのように立ち直ることができるだろう――。直木賞作家が再生への祈りをこめて紡いだ、絶対泣けるセブン・ストーリーズ。


約束、青いエグジット、天国のベル、冬のライダー、夕日へ続く道、ひとり桜、ハートストーンの7つの短編小説
確かに感動する話です。石田さんの話は時々露骨に感動させようというのがある。
それが心地いいときもあるけど、そのままだよって思うこともある(笑)
好きな順は
約束(自分を守って目の前で親友が通り魔に殺された少年はPTSDになってしまい・・・)
青いエグジット(引きこもりで片足ない少年がスキューバをすると言い出し・・・)
夕日へ続く道(登校拒否を続けている少年が廃品回収の男の手伝いをし・・・)
天国のベル(急に話し声が聞こえなくなった子供、でも電話のベルだけは聞こえた・・・)
冬のライダー(へたくそライダーが謎の女性から教えてもらうことで上達するが・・・)
ハートストーン(子供が急に病気になり、親も病気になってしまい・・・)
ひとり桜(毎年写真を撮っている桜の木、今年も撮っていると)

ほぼ掲載順になってしまいました。
泣きそうになる話もあります。なかなかいい本です。