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【機器修理】Victor UX-MD1 CD/MDミニコンポ

2019年02月05日 | 音響機器修理

 今回の修理は、「Victor(JVC) UX-MD1  CD/MDミニコンポ(発売日:1997年)」だ。前作の UX-E1のコンセプトを踏襲し、小型な2BOXユニットとツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。オプションで専用シングルカセットデッキ(TD-VD1)も用意されていた。


[CD/チューナーユニット:XT-UXMD1、MDユニット:XM-UXMD1、スピーカー:SP-UXMD1、リモコン:RM-RXUMD1








 一方で本機種にはOEMもあった。

  • DENON D-MD01(URCD-MD01、UMD-MD01、USC-MD01、RC-823)
  • SUNSUI MH9(CD-9MH、MD-9MH、S-9MH、RS-1800)

■主な不具合症状と原因

  1. CD再生等不可 → CD光ピックアップの劣化
  2. MDユニットの液晶表示が無い → 同液晶表示板(LCD)の劣化(ビネガーシンドローム)
  3. 操作ボタンの誤動作 → タクトスイッチの劣化
  4. 音量ツマミの誤動作 → ローターリーエンコーダの劣化

■修理
 CD/チューナーユニットを分解し、CDブロックを摘出。



 CD光ピックアップ(Victor(JCV) OPITMA-6)を互換部品と交換し、CDトラバースメカをオーバーホールしてCD認識/再生/選曲の回復を確認。



 MDユニット側の液晶表示が読み取れない。しかし、極端に角度を変えて目視したところ、微かに表示している様子が観察できた。



 同様の症状を調査したところ、俗に「ビネガーシンドローム」と呼ばれる液晶表示板(LCD)の劣化故障であることが判明。メーカーの交換部品は終了のため、OEMの中古機「SUNSUI MH9(MD-9MH)」からLCD摘出し、移植交換した。



 結果、LCD表示の回復を確認。



 押下する操作ボタンの誤動作は、タクトスイッチの劣化が原因。これを全て交換して回復を確認。



 音量調整はアナログ式ではなく、デジタル式となっていた。このため回転式可変抵抗器ではなく、ローターリーエンコーダーが使用されていた。同交換部品の入手が困難なため、これを強制分解・清掃・接点研磨・注油し、正常な音量調整の回復を確認した。



 因みにMD光ピックアップ(MDPU)は「KMS-194E」、ATRAC ICは「CXD2535BR」であった。同MDPUは、純正部品は既に終了して久しく、互換部品も現状では流通が無いようだ。



 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。

♪ あの頃の懐かしい カセットテープ や CD や MD を もう一度 聴い てみませんか

音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪

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