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【機器修理】SHARP MD-Z1 MDラジカセ

2016年07月15日 | 音響機器修理

 今回の修理は、「SHARP MD-Z1 MDラジカセ(発売日:1994年2月)」だ。年に一度くらいは修理依頼をいただくような一台だ。過去の紹介記事はこちら。

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 [SHARP MD-Z1 MDラジカセ]

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■主な故障と原因

  1. CDトレーの開閉不良 → 同ゴムベルト及びグリス劣化
  2. CD再生時の音とびが酷い → ピニオンギア破損(亀裂)
  3. MD再生時に音とびがあり、録音にも失敗する → MD光ピックアップの経年劣化 → ※修理不可と診断

■修理

 申告の不具合症状が無事に確認できたので、分解を開始。

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 CDローディングユニットを分解・清掃・グリース再塗布。同ユニットのゴムベルトを交換し、CDトレー開閉の回復を確認。

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 CD音とびは、やはりピニオンギアに生じた亀裂が原因だった。本機種では、CD光ピックアップよりも、こちらの劣化の方が早いケースが多い。

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 同型中古機の流通もほぼなくなり、入手できたとしても同様の故障を有する確率が高い。

今回、修理方法を思案した結果、破損した既存歯車を撤去し、代わりにエラストマーパイプを設置した。歯車駆動ではなく、摩擦駆動へ変更した次第だ。同パイプの内径と外形を試行錯誤し、正常にCD演奏する状態に回復できたことは幸いだった。

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 一方のMDの不具合は、MD光ピックアップの劣化が原因だということは判明している。しかし、同部品は既にメーカーの部品供給が終了して久しい。これまでは中古品で何とか修理してきたのだが、今日(2016/5)に至り、修理を断念する状況となった。

 理由としては、(1)MDの論理調整に必要な技術情報が入手できないこと、(2)これを回避するために必要な正常な同MD中古ユニットが入手できなくなたこと、だ。

 上記を修理の依頼主にご了解いただき、修理完了とさせていただいた。

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