京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

草木染めと染液抽出後の残滓で石鹸づくり

2022-06-07 19:02:30 | 研究・教育・体験



そろそろ京都を含めた近畿地方に今年の梅雨明けが発表される頃かと思っていたら、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表があったそうですね。すでに先月初旬から中旬に梅雨入りした沖縄地方と奄美地方の次は九州、四国と順番かと思いきや、西日本や北陸東海をすっとばしたようですね。

さて、梅雨空や雨に似合う花と聞いて思い浮かぶのはアジサイ(紫陽花)かもしれませんが、こちらの花も似合うのではないでしょうか。ドクダミ(蕺)です。


ドクダミの花(過去記事より再掲。2020年5月撮影)


はびこるように生える姿をあちこちで見かけ、庭づくりを楽しんでいる方からすると嫌われ者のひとつかもしれませんが、染色にも使えるので一度は試してみたいと思い、昨夏に購入した夏用の帽子が度重なる洗濯(手洗い)で色褪せてしまったので、ドクダミの葉を使って挑戦してみました。



これはこれでよい色と言えるのかもしれませんが、購入時に近い色は裏面の色で、いわゆるカーキ色なのですが、かなり赤茶けて白っぽくなっています。



今回は染色工程は省略して、できあがりだけ紹介します。



同条件で撮影できたとも言い難いのですが、実物を見ても染まったと言えるほど染まっていません。つばの部分だけ黄色っぽくなり、遠目から見るとやや緑色っぽく見えます。半分強がりですが、あまり真っ黄色に染まるのもなあと思っていたので、これでよしとします。また別の染料を使った草木染めで重ね染めしてみてもよいかもしれません。

ところで、このドクダミですが、染液をつくるため煮出して色素を抽出していると、葉がどろどろとしたペースト状になっていきます。いったん抽出液を濾した際に採れた茎葉の残骸から固い茎や葉柄部分だけ取り除き、少し丸めてみたのがこちら。



これを使って何かできないかと考え、ほぼ聞きかじりの内容なのですが、家にあったちびた石鹸を寄せ集め、耐熱容器に入れてひたひたの水と一緒にレンジでチンして溶かしてからペーストと合わせて弱火で煮詰めたて固めたのが冒頭の写真のドクダミ石鹸です。



紙パックを型枠にして流し込み、数日後に取り出して陰干しで自然乾燥したものです。撮影したときでおよそ10日ほど自然乾燥したものですが、もう少し乾燥させたほうがよいのかな?

何せ、分量もめちゃくちゃなので石鹸として役立つのかどうかもわからない状態なので、もう少ししてから肌荒れ等のパッチテストもかねて使ってみることにします。

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