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ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

【世の中は、いつも忘れっぽいから】厚生労働省調査へ「胆管癌」

2012-07-11 09:02:44 | 気になる出来事記録メモ
ほんとうに小さな扱いで始まった「胆管癌」事件
中小零細の印刷業の現場をたまたま知っていたので、これは重大なことなんじゃないかという気がしていて、気になっていた。

日本は欧米と違い零細企業の町工場に勤務する人の割合が高い。
大企業を頂点とするサプライヤーチェーンの巨大ピラミッドが社会構造に組み込まれているから。

同じ作業の現場といっても、大工場の現場と零細工場の現場は、何もかもが違う別世界だ。
いまどき「女工哀史」のようなことも、普通に起きていておかしくない、と思っていた。
そんな現場で働く人も、自分の置かれた環境やポジションをよくわかっている。

何もわかっていないのは、常に恵まれた環境にある「大手」の人の方だ。お王の中小零細の現場に比べて、自分たちの環境がどれほど特殊なのか、何も知らない。まあ知る必要もなく生きていける、のかもしれないが。

そして、これは「町工場vs大手工場の現場」に限ったことではない。

「現実を知らなきゃいけない」のは、「持たざる人」のほうではなく、「持っている」方の人なのだし、そちら側からしか物事を解決できないのも現実社会というものだと思う。


◆7月11日 時事ドットコム

600の化学物質分析へ=患者の職種調査も-印刷会社の胆管がん・厚労省

 大阪市の校正印刷会社の元従業員らが相次いで胆管がんを発症した問題で、厚生労働省は11日までに、発がん性物質による職場の健康被害を防ぐため、10年かけて約600の化学物質について調査する計画をまとめた。
 職場で規制されず使用されている約6万の化学物質のうち、年間の製造・輸入量が1トンを超えるものについて発がん性を検討。文献などで危険性を絞り込んだ約600の化学物質について、発がんの危険性を調べる。危険性が確認されれば、防毒マスクの着用や排気装置の設置といった規制措置を取るとしている。
 また、印刷会社以外にも胆管がんを多く発症する職種がないか、病院を通じて患者の職種も調べる。(2012/07/11-05:35)


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