ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

タイトル変更のお知らせ

「今日も、約束通りに。」というタイトルでずっと綴ってきました。 これは「天使の涙」という曲の一節から取ったこのでした、よりパーソナルな内容にするためタイトルを変更しました。

お題は*夏の終わり*

2007-09-29 13:53:03 | WORKS
 男は、ふと、思い出したかのように話しかけてきた。
「私がここで商売ししているだろ?たいがいの人はさ、哀れみの目でちらとこっちみてね
、そして、急に急ぎだして前を通り過ぎて行くのさ」

男は、そういって、靴の磨き上げに入った。
男がぼろぼろの布で、さささっと擦ると、私の靴は艶を増して鈍く光りだしたのが
わかる。

男は、清潔とはいいがたい身なりで、歩道にちょこんと座り、小さないすを置いて
靴磨きをしていた。
来る日も来る日も、ここに座っていた。
いつから座っているのだろう。
去年はいなかったような気がする。
いや、一昨々年からいたような気もする。
気になっているようでも、路上の靴磨きなんて、私の日常の中で締める部分はそんなものだ。

年の頃は、50代くらいか?それとも30代くらい、いや、70歳を超しているのか?
日に焼けてしわが刻まれたその顔は、何歳と言われてもそうかと納得できるようでもある。

今日履いてきた靴は
特にお気に入りだった。
まだ若い靴職人の小さなアトリエで、足形を取り、オーダーしたものだった。
夏の間、もっぱらサンダルやミュールを履いて過ごしたが
今朝は久しぶりに少し涼しい風を感じ、この靴を履きたいと思った。
ファッションを靴に合わせて選んで、さあ靴を履こう
と思うと、意外にくたびれた姿をしていて
がっかりした。でも今日はこれを履かないと。
選んだファッションにも合わないし、今日はこれを履こうと思うことで
仕事に出かける気力を振り絞ったのだ。

しかし歩いていても、電車で座っても
靴のしょげた姿が、気になって仕方がない。

オフィスでも一日妙に落ち着かない気分で過ごしたのだ。
靴が目立たないように、デスクワークばかりをえらんでこなして、一日机に座っていたかった。
しかし、机に座っていても、仕事をする気分は盛り上がらなかった。
「今日やらなければイケナイこと」をなんとか終わらせて
定時の1時間後に、さっと机を立った。

帰り道、いつも通る道端で
男をふと見た。
うつむいていて、眠っているようだった。
この人、靴磨いてくれるんだよなあ。
ふとそう思って、一瞬立ち止まったとたんに、男が顔を上げて
目が合ってしまった。
男の顔が、少し歪んだように見えた。
私は思わず自分の靴に視線を落とした。
すると
「磨くんですか?」
明るくもないが、ぶっきらぼうでもない声で男が聞いてきた。
「はい、お願いします」

道行く人の視線を横顔に感じながら
かなりいたたまれない気分で、靴を任せていた。
男の手元を見ていると
次々と、ブラシやら、クリームやら、布切れやらを取り出して
さっきまでの身をまるめて眠り込んでいる姿からは
想像できないくらい、テキパキと靴を擦ったりつついたりしている。
「今年はなんたって暑かったから、靴もへばってますね。
お客さん、夏はだいぶ忙しかったみたいだね、ええ、足がね、そんな感じでね」
独り言にように、手元だけを見ながら、男はつぶやいていた。

仕上がった靴は、朝の靴とは別物のように
しゃん、としていた。
鈍く光を放って、自信たっぷりだった。

ああ、これがこの人の本当の姿なのか。
ふとそう思った。

翌朝、その道を通るのが、なんとなくはばかられた。
また男と目が合ったら、どんな顔をしたらいいのだろう。
わざと違う道を遠回りして出勤した。
帰りに通ったときは、その日起きた仕事のトラブルで頭がいっぱいで
気にも留めなかった。

翌朝、思い切って男が座る道を通ってみた。
「急に秋らしく、今朝も涼しくなりましたね。」
目が合ったら言おう。そう言葉も決めていた。

しかし、そこに男はいなかった。
次の日も、その次の日も。
もう、そこでその男を見ることはなかった。


レイキに願うこと

2007-09-24 20:26:37 | セラピー
今年の1月から、月に1回以上のペースで通い続けているトリートメントサロン「DIAITA」
きっかけは、家のポストに入っていた1枚のチラシ。
普通なら捨ててしまうような、広告チラシでしたが
白黒の素っ気ない感じと、なんとなくここいいかも?と思わせるシックな感じ
ちょうど、自分に合うマッサージを探してあちこちハシゴしていたときだったので
意外と気楽に電話して、訪れたのでした。

たっぷり2時間はかけてマッサージをしてくれること
サロンが女性らしくきれいでほっとできる雰囲気、
セラピストさんの真面目な感じがとても和めて
定期的に通っていました。

だんだん、ゼラピストさんにスピリチュアルな言葉が多くなり、
トリートメント中のヒーリング
レイキ、スピリチュアルカウンセリング、前世リーディング...となってきたので
私はどうしてもスピリチュアルなことが信じられないので、どうしようかと思いました。

でも、段々、ヒーリングの効果があるなあ、と思い出して、レイキも効いてるのかなあ
と最近は思うようになってきました。

レイキお願いイベントをするそうです。

お客さんたくさんお方からお願いを受け付けて
レイキでパワーを送るのだそうです。

正直には「ふーん」という感じでしたが、
レイキのお願いのしくみを彼女のブログで読んで
そうっかあ、とも思いました。

自分のこと以外はお願いできないのだそう。
誰かをどうにかすることは出来ない。
自分の本当の願いに自分自身が気づくこと、自分自身の意識と無意識を合わせる作業だそうです。
自分自身が本当はどうなりたいか?を自分に気づかせてそれに立ち向かう力を持つようにする
ということみたい。

霊的でも、前世でもなくて、
しごく当たり前のことですが、実際自分に向き合うことって難しい。
そのお手伝いの儀式なのかあ。
そんな理解です。
それなら、自分ときちんと向き合うチャンスとしていいかな?

で、考えはじめています。
自分の本当に望んでいる自分の姿ってなんだろう?
そう考えると、かなり難しい。
よく考えて、イベントに参加してレイキを送ってもらおうっと。

Wedding catalogue

2007-09-17 12:35:47 | WORKS
三重に住む「弟分」と大阪の「妹分」が、なんと結婚しちゃいました。
「弟」と「妹」だと思っていたのに、夫婦になっちゃった(笑)

全国あちこちにいる、「兄」、「姉」から、お祝いを贈ろう。

ちょっとひねりの利いた、我等兄弟らしいもの。
兄弟達は、やたらと忙しい男ばかりなので、一番ヒマな私が、段取りを。

私のアソビゴコロで、選べるカタログにしました。

いろいろなところから、品物の候補を選び4品に絞って
その中から選ぶことの出来るカタログを作りました。
手作り感いっぱいに返信ハガキは手描きです。
返信が来てから、私が商品を買い送ります。
費用は、後から兄弟で分担。

このアイディア、喜んでくれるといいな。
返信がきて、品物を送るのが楽しみです♪

嬉しいことは、楽しまなくっちゃね。

秋 への準備

2007-09-16 17:09:14 | 生活改善プロジェクト
今年の夏は、気力充実で、あれこれやりました。
猛暑のなか、着物を着て外出も何回もし、夏着物も堪能したし。

毎週末、新しい(古い知り合いに再会も含めて)出会いがあったような。
楽し夏だったと言えそうです。

さすがに出力全開で、楽しんでいたら
疲れが出たのか、先週から気力が落ちてきました。
体調も崩してしまい、
ここらで一休み。

暑かった夏の名残のように今日も残暑で30℃越えました。

体調を崩してから、家の中がなんだか居心地悪くなり、
なんだろう、この淀んだ「気」の感じ。
掃除もあまりせず、散らかった感じの部屋。
干しっぱなしの洗濯物。
部屋にいると、気分が荒れて寛げない。

これじゃイケナイ。
まずこの淀んだ気の流れを、ちゃんと流れるように。

会社から帰ったら、
気力を振り絞って、少しづつちらかったモノを片付ける。
台所を奇麗にする。
窓をあけて風を通す。
ティートリーとレモンのアロマを焚く。

今日は日曜日。久しぶりにほとんど予定はなくて
午後にマッサージに行くくらい。

掃除機をかけて、洗濯物を畳んで、シーツとかベッドリネンを洗濯して、
台所の排水溝やトイレの掃除をして。

部屋の気が変わりました。
居心地の悪い、澱みは流れて行き
あたたかでふんわりと包んでくれるような気が入ったようです。

明日も完全オフ。
勉強の傍ら、床の拭き掃除をしよう。

夏が終わり
ちょっと心も家も身辺きれいに整えて
また、秋には、
芸術や料理や、着物や街散策や勉強や仕事も充実して出来るように。

ゆっくり、気力を貯めよう。




休日の過ごし方

2007-09-09 20:02:29 | 生活改善プロジェクト
普段は、体力が無い上に、精神的に疲れるので
家でのんびり過ごします。
1週間仕事をするとけっこう消耗して、あまり人に会いたくないのが本音だったり。

家事をさくさくやって、家の中でも奇麗になれば
気分もスッキリですが、
たいていは
昼までごろごろ。
昼ご飯件気分転換の散歩(自転車に乗って浅草近辺)
夕方帰ってきて、居眠りzzz

とか

昼頃までごろごろ
午後は一人でふらりと美術館とか、買い物とか(銀座辺り)、マッサージとか
疲れて帰ってきて居眠りzzz

気持は安まるんですけど
今ひとつスッキリしない感じ.

このところなんだか休日に予定を入れていて忙しい。

先週は、土曜日
以前の職場の取引先で親しかった人のお家へお招きいただき。
お昼からすーっとビールで宴会。

今週は、土曜日近所の病院へ、
心の癒しに、大好きな隅田川が濁流になっているのを見て、なんだか嬉しくなる。
夕方から5時間の宴会。学生時代の仲間内。
日曜日、朝から夕方まで勉強会で人形町へ、みっちり制作しましたよ、大学の課題が捗った。

で、家事は置いておいて
結構スッキリ。気分は充実。
色んな人にあって、あちこち行って疲れていると思うんだけど。
気もいっぱい遣ったんだけど。

ちょっと強くなってきたのかも?
スピリチュアルなセラピストさんの、ヒーリングとマッサージのW効果かも、
とちょっと思います。

POSTALCO

2007-09-01 07:14:56 | 工芸
紙&印刷フェチなお店。
Chance Printing と呼ぶ印刷の機械がある。
木製の箱で、ボールが落ちてインクがはねて、印刷される仕組み。
マーブルとはまた違う、インクは寝模様の楽しい味わいの紙。

革の封筒もかっこいい。
書類や、小物の整理に欲しくなるが、簡単に買える値段じゃなかったので諦める。
プレゼントにいいかな。

古いビルの4階、せんねんそばの脇から狭い階段を昇って
ほんとうにこんなところにお店が?とか訝しく思いながら
4階につくと、POSTALCOと書かれたドアと黒板が。
古めかしい事務所の入口みたい。

中は意外に広々していて、古びたスチールのロッカーに紙類や
切手なんかがあって、やっぱり古いイギリスの事務所みたいな雰囲気。

ノートを買いました。
リング綴じで、中が一ミリ方眼と無地があり
携帯アイディアノートにしたかったので無地を。
リング綴じがちょっと変わっていて、開きやすい工夫がとても使いやすそう。
リピートして買っちゃうかも。

財布や名刺入れや鞄などの革製品も素敵、だけど高いのでそのうちね。

ノートやレターセットやカードはつい欲しくなる、シンプルでおしゃれなもの。

お店にいる若い女性も、おしゃれで素敵でした。
もうここにショップを開いて3年目になるのだそう。
知らなかった。頑張っているのね。
また来よう。
東京駅八重洲南口 八重洲ブックセンター脇を入って次の通りの角のビル。
東京駅も滅多におりないので、面白かった。
地下街にラーメン激戦区とか、ある。
おそるべし東京駅。

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