日高の山に魅せられて !!

ハンパな山男の山行記録 !!

念願の芽室岳北東尾根ルートへ !!

2013年05月22日 | 日高山脈
芽室岳(1753.7m)
5月19日(日) (曇り上部晴れ)
単 独

行動時摂取水量    800ml(食事を含むポカリと水の量)
行動距離       約14.600m
行動時間         9時間37分

                                            赤線がルート、青線が予定していたが外したルート 

5:00 起床 → 6:30 出発 → 7:10牧場内車止め7:30 → 8:36 C760m雪陵帯 → 10:27 1355m → 11:51 P1537m → 12:12 JP1352m → 13:42 山頂 → 14:00山頂出発 → 14:49JP1352m → P1537m 15:00 → 牧場内車止め17:07 → 17:25芽室鳳の舞温泉→ 18:40自宅

朝、5時に起きる。半年ぶりの登山である。右足の甲の亀裂骨折、右膝の痛み等、怪我もあり何かと忙しく山はすっかりご無沙汰である。準備を済ませ6時半に出発する。どんよりと低くい雲が垂れ込んでいる。7時過ぎに丸山牧場内行き止まりに着く。ガスが垂れ込み視界は20m程度、まったくのホワイトアウトである。昨日確認したはずの取り付もよくわからない。もっとしっかり確認しておくべきであった。中止? いや行けるところまで?

                取り付は全く見えない           たどり着いた雪陵 

 決断出来ぬまま、準備をすませ出発。スノーシューを抱え柵沿いに東の沢付近まで来る。視界は20mほど。笹藪が雪のため倒れており比較的取り付やすそうなので、ここらあたりから藪こぎでまっすぐ雪陵を目指す。全くの感である。スノーシューは邪魔になるので、柵のそばにデポ。帰りを考え視界の利く範囲でマーキングテープを枝に取り付ける。200mほど進むと廃道に出る。廃道を少し東に移動し取りつきやすそうなところよりさらに上を目指す。全く雪陵帯の位置が分からない。10数枚用意してきたテープも残り1枚、撤退か?もう少し進んでみようと50mほど行くとホワイトアウトのその先の白さがなんとなく濃く見える。ひょっとして? と思いさらに進むと雪陵が現れる!! やった!! ルートを踏破してもいないのに嬉しくてしょうがない。

                       深さ3mほどの亀裂落ちると厄介だ         山頂へ続く雪陵帯

雪陵帯に上がり最後のテープを取り付け、あとはこの雪陵帯を山頂目指して進むだけ!! 来て良かったとほっとする。雪が腐って抜けないか心配しながら先へ進む。ほとんど視界は無いが雪陵帯が充分に道案内してくれる。特別危険なところもない10m幅位の立派な雪陵帯、何の心配もいらない。緊張感もなくスローペースで一歩一歩上を目指す。1000mを超える頃、垂れこめた低い雲を抜ける。青空が開けてくる。日焼け止めを慌てて塗る。雲海に浮かぶ剣山・久山岳などを眺めながら進む。

                               雲海に浮かぶ剣山

 
遠くに大雪なのだが??
一部雪陵が消えている部分があるが10mほども巻けば済む程度で何の気にもならない。P1537mで芽室岳が現れる。あこがれの山頂から東尾根が眼前に広がる。嬉しい!! が、サングラスを忘れ目が痛い! 必ず何か忘れてしまう。半年のブランクでペースは上がらない。P1537mからJP1532m間は雪陵も薄く腐れ何度か踏み抜く。13時が撤退のタイムリミットと考えていたが、すでにJPで12時10分過ぎ。あと1時間以上は掛かる。しかし、ここまで来て撤退?この時点で再度の挑戦は考えられず、ヘッドライトもあるので山頂を目指す。いよいよ、あこがれの稜線登りである。この何年かの思いが走馬灯のようにめぐる。そして、いよいよ最後の急登!? と思っていたが、意外と緩く両斜面への角度もさほど怖さは感じない。ピパイロの北稜線、戸蔦別の東稜線からすると全くの余裕である。

       
山頂プレーととその後ろに・・・・・・

13時半過ぎに山頂にたどり着く。予定より1時間近くオーバーである。何人かの踏み跡がある。夏尾根ルートで来たのであろう。1969峰チロロ岳・ピパイロ・伏美岳等々、良いな~っ!! まだ、ピパイロへの縦走は可能である。

                          ピパイロ岳と1967峰
                                    札内岳とエサオマン
                          十勝ポロシリ岳
大雪がやたら遠く見える。おにぎりをほおばり、早々に下山。尻滑りで時間を稼ぐ。
帰りも1000mを過ぎるとホワイトアウト。マーキングをたよりに無事下山。出発時には全く見えなかった尾根取り付も雲の上昇により、車止めの正面にある事がわかる。

実は車止めのすぐ前にあった雪陵
1時間のロスか? それでも何とか日没1時間前に下山。いつもの芽室鳳の舞温泉に浸かり帰宅する。充分に満足出来る登山であった。

      


《つぶやき》

これからの毎日眺める芽室岳、今までと違い満足感で眺める事が出来るだろう。
危険なところは特にない。
山頂に人影を見たが、誰にも会わなかった。熊の気配もなし。
このルート、時間はかかるが晴天であれば、のんびり眺望を楽しみながら登るには良い感じだと思う。
春山一泊がベストかも?!夜は星空!!に十勝大平原の街明かり等を眺め胃袋に浸みる酒の味!!一泊で再来しよか。
ホワイトアウトの中、雪陵帯にたどり着けて良かった。
マーキングテープは充分に用意すべきだ。
この時期にこのルート、幸運である。
右股関節に軽い痛み。膝の痛みもあり今後予定している縦走に耐えられるのか?!
もう少し体を鍛え、来月の縦走に備えなければ。

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