マスコミの記者って何様?
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <信越放送ヘリ墜落>記者の遺族が国など相手取り損賠提訴へ
ジャーナリスト清谷信一さんの『魁!清谷防衛経済研究所 ブログ分室』で知った、ちょっと前の新聞記事なんですが。ま、亡くなった記者の会社=信越放送には過失があると思います。信越放送だけでなく、ヘリを飛ばして取材するマスコミ各社の記者はみな、同じ事故に遭う可能性がありますし、現に取材ヘリ同士の空中接触などの事故も過去には起きてます。大きな事故や事件となると各社それぞれの思惑でヘリを飛ばし、空の上から見栄えのする画を求めて安全など二の次で低空飛行を要求するわけです。そして、マスコミが自分の社で持っているヘリで事故ったのならまだ自業自得とも言えますが(地上で巻き添えを喰ったら堪りませんけど)、今回のケースではチャーターしたヘリ会社のパイロットにも同じコトを要求し、そして事故ったのだろうことは充分に考えられます。
つまり始めに記者からの低空飛行の要求があったことは想像に難くないわけです。それがなければ、そもそも入り組んだ地形で送電線も見えにくい山間部で、パイロットが航空法に規定された最低飛行高度に違反(あるいはスレスレかな?)してまで低空飛行をする理由がありません。それなのに、今回は記者の遺族が記者のいた会社のみならず、国、電力会社、航空会社までも訴えるというのですから、正直言って呆れてモノが言えません。記者がヘリに低空飛行をさせて取材する場所がどこになるかわかるはずもないのですから、国や電力会社は日本じゅうの全ての送電線に標識を付けろとでも言うのでせうか。それに亡くなった記者がパイロットに対し「法令に違反し安全を確保できなくても飛べ」などという要求をするはずがないので、安全第一で飛行しなかった航空会社が悪いのだ、とでも言うのでせうか。
ま、当事者が皆亡くなってますから、真相は判りませんけど。
今回のような事故を防止する効果的な方法はですね、代表取材のヘリ1機だけを飛ばしてマスコミ各社はその画を共有することですよ。「視聴者が要求している」などとという言い訳で自らの“報道の自由”を守るより、記者やパイロットそれに地上の安全のほうが大事なのではないですか? それに地上の事故現場で『上空のヘリが五月蠅くて生存者の声が聞こえない』などという事態も避けられますし。マスコミ各社はぜひ真剣に検討していただきたいものです。
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <信越放送ヘリ墜落>記者の遺族が国など相手取り損賠提訴へ
長野県南木曽町で04年3月、信越放送(本社・長野市)がチャーターした中日本航空のヘリコプターが高圧送電線に接触して墜落し乗員4人全員が死亡した事故で、死亡した信越放送記者、三好志奈さん(当時26歳)の家族4人が近く国などを相手取って総額約1億6000万円の損害賠償訴訟を東京地裁に起こすことを決めた。国に対しては、航空法などで義務づける高圧送電線や鉄塔への標識設置基準の指導徹底を怠り、事故を未然に防げなかったことなどを提訴理由にしている。
賠償は国のほかに信越放送とヘリを運航した中日本航空、送電線を設置した中部電力にも求める方針。三好さんの兄の一徳さん(36)=川崎市=は「航空取材に十分な安全対策を講じていなかった信越放送をはじめ国、電力会社、航空会社のそれぞれに重大な過失がある」と話している。
事故は04年3月7日午前9時50分ごろ、長野県南木曽町の木曽川河川敷上空で交通事故取材をしていた中日本航空ヘリが墜落。三好さんのほか同社操縦士の鈴木広芳さん(当時=53歳)▽同社整備士の小室英明さん(同56)▽信越放送契約カメラマンの池田光繁さん(同38)が死亡した。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は05年3月に「ヘリの機長らが高さ約150メートルにはられた送電線に気づかず接触、操縦不能になった」とする報告書を発表していた。【池乗有衣】
(毎日新聞) - 1月12日14時33分更新
ジャーナリスト清谷信一さんの『魁!清谷防衛経済研究所 ブログ分室』で知った、ちょっと前の新聞記事なんですが。ま、亡くなった記者の会社=信越放送には過失があると思います。信越放送だけでなく、ヘリを飛ばして取材するマスコミ各社の記者はみな、同じ事故に遭う可能性がありますし、現に取材ヘリ同士の空中接触などの事故も過去には起きてます。大きな事故や事件となると各社それぞれの思惑でヘリを飛ばし、空の上から見栄えのする画を求めて安全など二の次で低空飛行を要求するわけです。そして、マスコミが自分の社で持っているヘリで事故ったのならまだ自業自得とも言えますが(地上で巻き添えを喰ったら堪りませんけど)、今回のケースではチャーターしたヘリ会社のパイロットにも同じコトを要求し、そして事故ったのだろうことは充分に考えられます。
つまり始めに記者からの低空飛行の要求があったことは想像に難くないわけです。それがなければ、そもそも入り組んだ地形で送電線も見えにくい山間部で、パイロットが航空法に規定された最低飛行高度に違反(あるいはスレスレかな?)してまで低空飛行をする理由がありません。それなのに、今回は記者の遺族が記者のいた会社のみならず、国、電力会社、航空会社までも訴えるというのですから、正直言って呆れてモノが言えません。記者がヘリに低空飛行をさせて取材する場所がどこになるかわかるはずもないのですから、国や電力会社は日本じゅうの全ての送電線に標識を付けろとでも言うのでせうか。それに亡くなった記者がパイロットに対し「法令に違反し安全を確保できなくても飛べ」などという要求をするはずがないので、安全第一で飛行しなかった航空会社が悪いのだ、とでも言うのでせうか。
ま、当事者が皆亡くなってますから、真相は判りませんけど。
今回のような事故を防止する効果的な方法はですね、代表取材のヘリ1機だけを飛ばしてマスコミ各社はその画を共有することですよ。「視聴者が要求している」などとという言い訳で自らの“報道の自由”を守るより、記者やパイロットそれに地上の安全のほうが大事なのではないですか? それに地上の事故現場で『上空のヘリが五月蠅くて生存者の声が聞こえない』などという事態も避けられますし。マスコミ各社はぜひ真剣に検討していただきたいものです。
むしろ裁判の途中で、KWATさんの指摘したようなマスコミのあり方なども取り上げられることになるでしょうから、これはこれでいいんじゃないでしょうか。
いずれにしろ、11年前の阪神大震災の時にもマスコミのヘリコプターの評判はさんざんでしたし、なにかというとわんさと飛来するマスコミヘリには何らかの規制なり、協定なりが必要になると思います。・・・っていいながら、何もしないまま一体何年経ってるんだか^^;
あるいは同じマスコミを庇おうと毎日新聞側が恣意的な記事を書いたのかしらん?
当時もマスコミのヘリが自衛隊ヘリ運行の邪魔になったそうですが、中越地震の時もチヌークの前を横切った阿呆がいたそうです。少なくとも自衛隊機が1000ftの空域を使うなら、彼らは1500ft以下には下がってこないように規定を設けるべきでしょう。あと旋回方向を右側のみとして(機長席が右側のため)、衝突を回避するとか。
それからヘリ乗務員もMk.1アイボールセンサーを最大限に駆使して、見張りを徹底的にするよう各航空会社は周知させる義務はあると思います。
雲仙普賢岳の噴火のとき、取材のためと称して地元タクシーを「現地徴用」し、立ち入り禁止区域に乗り入れて取材中に火砕流が発生して、記者がタクシー運転手ともども死亡した事件がありました。(多分「カネならいくらでも出すから」と無理に出させたのでしょう)
当時は確か彼らを美化したような報道がなされたように記憶していますが、自分なら「他人を巻き込むな」と言いますし、運転手の遺族ならその記者の所属していた報道機関を告訴しています。
このときマスコミの空撮に使われたカメラシップは、陸上自衛隊の輸送ヘリ(バートル?チヌーク?)でしたが、FODによる出力低下の為オートローテーションにて不時着、一人の怪我人も出さずその後すばやくバックアップのHU-1を差し向け、図らずもその高い飛行技術と対処能力を全国に知らしめました。
でも彼らは学ぼうとしません。だから、彼らは他の企業、特に交通機関の事故に対して「なぜ安全第一を守れなかったのか」などとは本来口が裂けても言えないはずです。先のJR羽越線の脱線事故に対する毎日新聞のように、抱腹絶倒な馬鹿げた社説を書いてるヒマがあったら、まず自社の取材姿勢を改めていただきたいもんです。