くるくるくるみのエンタな生活

エンタテインメント大好き人間くるみのコラム日記です。

白石一文「私という運命について」

2011-02-28 02:43:38 | Weblog
色んなものがそうであるように、本にも“読むべき時”というのがあるような気がする。
ふらっと入った本屋の文庫フェア売り場で、ふと手に取ったのがこの本だった。
裏表紙のあらすじとあとがきをさらっと読んで、“いま”自分が読むべき本であるように感じた。
白石さんは「ほかならぬ人へ」を読んだことはあったが、今回は女性目線の物語で、
よくこれだけ女性の気持ちがわかるな~という内容(終盤の出産シーンなど号泣モノ)に、終始涙が止まらなかった。


物語は4章立てで、29歳~40歳までの「亜紀」の人生を描く。

■1章「雪の手紙」
元恋人・康と、自分の会社の後輩・亜理紗の結婚を知り、式に出るか迷うところから話は始まる。
亜紀は、2年前に康からのプロポーズを受けながら結婚に踏み切れなかった過去を振り返る。

途中で登場する亜紀の母親の言葉。
「料理というのは、自分や自分の愛する人たちを守るとても大切な手段なのよ」
「旦那さんを立てるのは大切だけど、妻というものは、かしずいたり、へりくだったりする必要なんてないのよ。
 男は競走馬で女はその乗り手なの。たてがみにしがみついてるだけじゃ、そのうち振り落とされちゃうのよ。
 手綱をしっかり握って、上手に馬を操る技術と度胸が一番大事なんだから」
―残念ながら、私の母は、こんな大事なことを教えてくれなかったな…と思う。

そして亜紀は、一度だけ訪れた彼の故郷・新潟の母から受け取った手紙を読み返す。
「亜紀さん。選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもないのです。未来など何一つ決まってはいません。
 しかし、だからこそ、私たち女性にとって一つ一つの選択が運命なのです。私とあなたは運命を共にするものと
 信じていました。(中略)女性はそうやって運命を紡ぎながら生きていくのです。世界中の女性が一つ一つの
 決定的な運命に自らの身を委ね、この世界を創り出していく。私たち女性はそのことに誇りと自信を持たなくては
 なりません。私には、私からあなたへとつづく運命がはっきりと見えました。」
亜紀は激しく後悔する。どうしてあの時この手紙を最後まで読まなかったのか。だが、もはや何もかも手遅れなのだ。
失った未来を取り戻すことは誰にもできはしない。―亜紀は泣きながら式場を後にする。

亜紀は下町・両国出身で、康は雪国・新潟出身。私は彼からのプロポーズを断るどころか逆な立場だし、
彼の故郷や母親を見ることはできなかったが、30歳目前にして大きな運命を逃してしまったことを後悔する…
その気持ちは痛いほど自分と重なるところがあり、早くも涙せずにはいれなかった。


■2章「黄葉の手紙」
33歳。福岡に赴任した亜紀は、年下の男性・純平と出会う。同じマンションに住む中学生カップル明日香と達哉との
交流を交えつつ穏やかな日々が続く。が、彼との結婚を考え始めていたある日、
純平が明日香を車の事故に巻き込んでしまう悲劇が起こる。その時の純平の突発的な自己中心的一言に傷つき、
亜紀は彼とも別れてしまう。しかし、東京に戻った亜紀は、明日香から手紙で献身的に看病にきていた純平の姿を知る。

「運命を信じるって、決して、あきらめたり我慢したりすることばかりじゃないでしょう?
 大切なのは、悲しい出来事を乗り越えて、そんな出来事よりももっと大きな運命みたいなものを
 受け入れることなんだと思います。それを教えてくれたのは純平君だったんだと私も達哉も信じているのです。
 純平君のことを嫌いにならないでください」-亜紀はまた一つ、運命を逃してしまったことに涙する。

■3章「雷鳴の手紙」
34歳。亜紀の弟・雅人の妻・沙織が、持病の心臓病で妊娠をしながら30歳で母子共に亡くなる。
精神のバランスを崩す雅人の姿が、なんだか今の自分と重なる。そして、彼の同僚で、
過去に元旦那を浮気相手に奪われた経験を持つ、まどかのキャラクターが私は好きだ。

「私ね、むかし先輩に怒られたことがあるんです。お前みたいにいつまでも後悔したり反省したりくよくよしたりするくらいなら、
 ただじっと我慢して、思い通りにならないから人生なんだって自分に言い聞かせた方がずっとマシだぞって。
 自分が無力だってことを思い知るのが人生の基本だ。そしてその基本にわずかでも別の何かを付け加えていくのが
 生きることなんだって」
「自分の気持ちというのは、どんなに頑張っても理解されないことがあるんだなって。そして、妻である女が、
 “私だって”と言うしかなくなったらもう終わりだなって。人と人との縁はこんなふうに切れるんだ、と思いました」

やがて、再生した雅人が新しい妻と再婚する。
「結婚できない女性が不幸なのではなく、ほんとうに不幸なのは出産できない女性なのかもしれない」
亜紀自信も微妙な年頃を迎え、子供を産めずに死んだ沙織に思いを馳せる。実に女性の心理をついた一言だ。
そんな中、沙織が最期に残した手紙を目にする。
「どうか、哀しまないでください。私は長年の望みを叶えられたのです。命懸けであなたを愛することができたのです。
 私はあなとと出会い、あなたと一緒に生きることができて幸福でした」
―幸せとは、愛するとは、生きるとは、号泣必至の手紙である。

■4章「愛する人の声」

37歳。肺がんを煩い妻と離婚した康と再会する。お互いの10年間抱えてきた想いをやりとりする往復書簡。。
「ある人だけが与え続ける関係はおかしい。ある人だけが与えられ続ける関係もやっぱりおかしい。
 互いが与え与えられることで、それぞれ固有の命を実りあるものにしてこそ、真実の人間関係なのだと僕は思います」
「運命というのは、たとえ瞬時に察知したとしても受け入れるだけでは足りず、めぐり合ったそれを我が手に掴み取り、
 必死の思いで守り通してこそ初めて自らのものとなるのだ」
キャリア女性であった亜紀は、自分との別れを期に煙草を吸い始め肺がんになった彼を気遣い、
仕事をやめて彼を支えることを決心する。40歳を目前にした穏やかな結婚生活。
彼の肺がんの再発の心配がなくなったと同時に、自身の妊娠を知る。
妊娠を知った後の夫婦のやりとり(妊娠がわかった日の喜びや一緒にお風呂に入るシーンなど)が実に温かく羨ましい。

友人の郷美が語る。「子供ってほんとに凄いんだよ。私みたいなエゴの固まりがさ、自分のことはどうでもいいから、
娘が元気に育ってくれればいいって心底思ってるんだから。所詮、人間なんて、自分の夢や希望を実現するのが
一番の望みなんかじゃなくて、その夢や希望を誰かに託す方がずっと満足できるのかもしれない。」

そしていよいよ迎えた出産の日。無事高齢出産を終えて愛しい我が子を抱いた亜紀。が、愛する康の姿がない。
新潟での用事を済ませ、安産祈願の神社に立ち寄ってから妻の元へ向かおうとした矢先、
新潟地震が起こり、酒蔵を営む実家の大蔵の瓦礫の下敷きになってしまったのだ。―読者を襲う絶望感。
悲しみに暮れる中、新潟で祭りが行われる。
康は、「僕が死んだら白い馬になって会いに行くよ」とつぶやいていた。
亜紀は以前、母の言葉の影響か、白い馬に乗って荒野を走る夢を見たことがあった。
思わず外に出ると、祭りの行列の中で、白い馬が、亜紀をじっとみつめていた――(完)

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ついつい、あまりに素晴らしかったので、あらすじを全部書いてしまった。
これから読む人には申し訳ないが、わかっていても十分泣けるかと思うので、ぜひ一読をお薦めしたい。
往復書簡だけで描かれる私の大好きな作品・宮本輝の「錦繍」しかり、手紙が節々で重要な役割を果たしているのもいい。

もちろん私は、亜紀のように運命と思えた彼と再び人生を共にすることは難しいであろうことはわかっているし、
別の運命の人とめぐり合えるのかも、その運命をちゃんと掴み取ることができるのかも、
そして子供を産むことができるのかもわからない。それでも、この大きな運命を逃してしまった絶望感と戦っている今、
この物語は、運命とは、人生とは、生とは死とは、幸せとは、女性とは…様々な示唆を私にあたえてくれる。

(あとがきより)
「人生は自分自身の意志で切り開く」「運命という存在に身を任せ、あるがままを受け入れていく」その狭間で、亜紀は揺れ動く。
人は自らの意志で自分の人生を選びとることができるのだろうか。自分に最適な人生の選択肢とは。将来に何が起こるのか。――

みんなで飲もうよ☆

2011-02-24 20:09:57 | Weblog
クッキー第二弾作った!飲み会あるといいな♪
集まれるといいな。来るといいな。
楽しく話して食べて、カラオケも行きたいな!

実現しますように☆
よろしく!

かさぶた~ひとりごと~COSMONAUT

2010-12-15 02:06:53 | Weblog
3年前の今頃も、こうして「orbital period」を聴いてた。
その日もメンバー出演のラジオを聴いた後、満を持して聴いた。
X'masに会えるよう願いながら、離れた場所で同じ音を聴いてた。

3年前の私は未熟で、自分のことばかり考えて、
その頃彼が“何か”に悩んでいたのを薄々感じながら、
傷つくのを恐れて、何もしてあげられなかった。

そこに書かれていた「ひとりごと」は、今の私が直面している問題そのものだった。
3年前の彼の苦しみと同じ場所に立つまでに、3年もかかってしまった。
3年後の私で3年前の彼を、抱きしめてあげたい気持ちになった。
私があの日、口にすべき言葉は「大丈夫なの?」ではなく「大丈夫だよ!」だったのだ。

私が今まで出会ってきた人、今私のまわりにいる人の中に
私は何か残してきてますか?私はまだいますか?


■三ツ星カルテット
 メンバーのことを歌ってるんだろうけど、どこかで繋がってる、
 そんな気持ちにさせてくれる歌。

■R.I.P.
 今聴くとなんだか逆説的。サマーランドの帰り、バンプ歌いまくったあの日。
 めちゃくちゃ幸せだった。そんな当然を想うだけで、どれだけ貴重だったかを知る。

■ウェザーリポート
 「触れないのが思いやり そういう場合もあるけど
  我ながら卑怯な言い訳 痛みを知るのがただ怖いだけ」
 …そう、それじゃだめだったんだ。相手の痛みをむしろ
  包み込んであげなきゃだったんだ。

■分別奮闘記
  なかなか捨てられないゴミ。。

■モーターサイクル
  死んだ魚の目の私。心はきっと丈夫だぜ。

■透明飛行船
  「優しさの真似事のエゴでも 出会えたら 無くさないように」
  「ひとりごと」のアンサーソングみたいな歌。

■魔法の料理
  名曲。前作でいうと「花の名」的な。お互いの子供に聴かせよう。約束。

■HAPPY
「消えない悲しみがあるなら 生き続ける意味だってあるだろう」
   この曲にHAPPYというタイトルが付いている意味は深い。

■66号線
  あったかい曲。飴玉みたい。こんな風に相手の不安に寄り添って、
  大丈夫だよ、信じてるよと、言ってあげればよかったな。

■セントエルモの火
  「言いたい事は無いよ 聞きたい事も無いよ ただ 届けたい事なら ちょっとあるんだ」
   いつも私のちょっと先を行く、キミに贈る歌。

■angel fall
号泣してしまった。そのまま届けたい歌。
   「一人減った未来を 一人多かった過去を 抱きしめた胸に 今もある星を」
   「消えない勇気を受け取ったよ 臆病なあなたから 確かに」
同じように想ってくれてたら、私も少しは役に立てたのかな。

■宇宙飛行士への手紙
   R.I.P.と対のような歌。過去を支えに今を生き、未来を想って今を生きよう。

■イノセント
   「自分を嫌えば許される それは間違い 自意識が過剰 そもそも嫌えていない」
   ただただ純粋に。見返りを求めず。。

■beautiful glider
そう、いつだって頑張って考えて、僕らはここまでやってきた。
   今は、「夜明け前」。

■ボーナストラック
   おじさんの歌?をCDで聴きたかったなあw


3年前の自分のブログを読んだ後、同じようにベランダに出てみた。
あの日と同じように、今日も星がキレイだ。三ツ星カルテットが見えた。

ここからが凄かった!…GC@日本武道館☆

2010-10-27 22:24:35 | Weblog
さて、ちゃっちゃと書かなきゃ。GCの続きです。

<奥田民生>
10.寺田メドレー(寺田)
11.脳がない(寺田)
12.眼(with 寺岡呼人)

 …えっとですね、「寺田」っつーのは、「寺岡呼人と奥田民生=寺田」です。
 数年前このイベントで生まれたユニットだそうな。
 「星になれたら」でのピンクな興奮冷めやらぬ中、寺田の2人はニヤニヤしながら現れた。 
 まるで、その空気感のギャップを自ら楽しむかのように。
 「皆さんトイレタイムですよーw」なんて民生が言うが、もちろん席を立つ者はいない。

 で、始まったのが10。「♪(神田川のメロディで)寺田はもう忘れたかしら~」
 てな具合に、歌謡曲をパロッて歌っていく。しかも、1フレーズだけww。
 さらに、「♪(招き猫ダックのメロディで)民生と呼人が力を合わせてBOØWYの復活を〜 布袋ヒムロック(ポーズ付き!)」
 てなネタを連発する“招き猫ダックシリーズ”にもう、お腹イタイwwww
 で、極めつけは「モニカマン」!!!
 要は、吉川晃司の「モニカ」と西条秀樹の「ヤングマン」をごちゃまぜにして、
 しかも物真似たっぷりで歌うのデス…みんなで♪Y・M・C・A!モニカ~(爆笑)!!!!

 一見、他の出演者に比べるとおチャラけてお茶を濁したかのようにも見える民生であるが、
 いやいや、これはテレ屋な彼なりの、立派な先人たちへのリスペクトである。
 むしろ力量があるからこその遊び心。そして、「傘がない」のパクリwである11では
 車に乗らなくなった若者たちにメッセージを発し、呼人の新作収録の共作12では、 
 老眼を歌いながら同世代にエールを送る。彼だけは自分のソロ曲を歌わなかった。
 ある意味、このイベントの趣旨を理解し、謙虚に表現してくれたのは彼かもしれない。


<寺岡呼人>
13.花火
14.マチルダ(with 桜井和寿)
15.ハローグッバイ
16.飲んだくれジョニーを探して(with 仲井戸麗市)

 …で本イベントのホスト登場。意地悪な見方をしてしまえば、
 今回のイベントは、彼の新作の絶好のプロモーションでもあったw。
 
 14は、正直、GCのアルバムで歌っているかまやつさんに申し訳ないのでは(汗)と
 思ってしまうくらい、桜井バージョンは完璧であった☆☆☆
 20歳くらい年下の彼女にあてた初老の男の歌なのだが、「休みの日」もこの曲も、
 ほんと、大きな愛の歌だな~と、しみじみしてしまいました。。

 そして、今回のイベントのハイライトは、この後のシーンだったと私は思っている。

 寺岡「僕が始めてライブを見たのは15歳の時で、初めての東京にドキドキしながら、
    ここ武道館にやってきたのでした。そう、2階スタンド正面上のその辺り!
    で、RCサクセションというバンドのこの人に憧れて、その想いを込めたのがこの曲です。
    その曲を、ココ武道館で、一緒に演奏できるとは幸せです」

 というようなMCのあと現れたのが、CHABOこと仲井戸麗市であった。
 私は真横からこのシーンを見ていたので、ステージ中央から出てくるCHABOさんと
 よっひーが向かい合って邂逅するシーンは、GCのジャケ写のような象徴的美しさだった

 気が付いたら、涙が止まらなくなっていた。
 呼人さんの気持ち、CHABOさんの気持ちを想うと涙が止まらなかったし、
 自分も初めてライブを見た日のことを思い出した。
 14歳(中2)の年末、横浜アリーナ。サザン15周年の「しじみのお味噌汁コンサート」。
 場所は、2Fスタンド上から7列目。もち米粒。当時読んでいた「mcシスター」を真似して
 キャスケットの帽子なんか被って精一杯のオシャレをした。その興奮は私を変えた。
 私もいつか一緒にお仕事をしたい…そう思ったからこそ、今がある。
 あの時の自分に誇れる自分になれているだろうか。。いろんな気持ちが込み上げる。

 
<仲井戸麗市>
17.ティーンエイジャー
18.月夜のハイウェイドライブ(with 桜井和寿)

 …そして、CHABOさんが来てから涙が止まらなくなってしまったのは、
 CHABOさんを見れば見るほど、キヨシローさんの不在を感じてしまったからである。

 CHABO「僕も15の時、武道館に来て、ビートルズを見たんだぜ!
     そして、キヨシローが復活ライブをやったのもココだったな。
     そんな場所で、今日は若い人たちと一緒にできて嬉しいぜー!」
 そんなMCで歌ってくれた17の後、今回の出演者1人1人についてコメント。
 「歌を丁寧に歌う奴だなーと思った」という最高の賛辞を受け、再び桜井登場。
 名波の引退試合やらKANさんのライブやら、この頃の桜井さんはとても自由である。
 ただ、歌うことを楽しみ、実に丁寧な歌唱で、花を添えた。
 

<フィナーレ>
19.GIBSON (全員)
20.ウタガデキタヨ(全員)

<アンコール>
21.夏色(全員)
22.雨上がりの夜空に(全員)
23.フォーエバーヤング(全員)


 …最後は、CHABOさん含めた全員が横に並んでの大団円。
 やっぱり圧巻は22。(全員with忌野清志郎)と書きたいくらい、
 大きな玉ねぎを見上げると、日の丸と一緒に、キヨシローさんが笑っているような気がした。

 3時間半くらいだったのだろうか。時計を一切見なかったからわからない。
 このメンバーなら朝までやってていいよ、イノワーもイージューも歌っちゃってョ!
 と思ってしまったくらい、いつまでも聴いていたいライブだった


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■最後の挨拶で呼人さんは、「これからは、規模よりも価値観の時代。
規模とか関係なく、自分の価値観を一緒に見つけて、大事にしていこう。」と語った。
ほんと、このイベントには確かな「価値」があったし、
だからこそ、翌日誰とも語り合えない孤独を感じてしまった。
やっぱりこうした価値観を共有できる人と、一緒にいたい。
余りに素晴らしいイベントを見てしまった反動で、
今の自分の仕事や価値観を共有できる人が周りにいない環境に空しくなってしまった。
私はやっぱりエンタテインメントが大好きで、そういう人と一緒にいたいし、
自分も何か価値のあるものを生み出したい、そんな想いに駆られた。


■また、平城遷都もこのイベントも素晴らしかったのは、
アーティスト自らが主体となって出演者を呼びかけ、互いをリスペクトし合うことで、
音楽そのものの価値を浮き彫りにしていく、そんなコラボイベントの成功事例として成立していたことである。
大概の対バンイベントは、主催者側のご都合で出演者を並べ、結果チケットが売れ残ってしまう。
だが、今回のイベントの内容の濃さとGCのパンフにズラリと並んだレコード会社の名前を見た時、
なんだか温かい気持ちになった。折りしも宇多田の問題があったので、
音楽はアーティストのものか、レコード会社のものかということを、考えてしまう。
答えは両方ともYESである。が、本当の答えは、音楽は聴く者が決める。
聴く者にとって血の通った価値を感じられるか、ということが重要なのではないかと思う。


■そして、このようなイベントに出演するには、ある程度の音楽的技量が必要である。
今回両イベントに出演した人たちは皆、若かりし頃、先人たちに憧れ、彼らをリスペクトし、
その価値を自分たちなりに昇華していくことで音楽を伝承してきた人たちである。
だから、他の人の曲もなんなく歌えるし、それで感動を与えられる。
欲を言えば、こうしたイベントに出られる若手がもっと出てきてほしい。
自分たちのオリジナリティを追求するだけでなく、ミスチルやゆずをアッと言わせるカバーで
聴かせてくれるような若者も見てみたい。そうやって音楽そのものを分かち合い、
伝承していく余裕を、もっと若い世代にも繋いでいけたらいい。
それが、20回目のゴールデンサークルに向けて、私が願うことである。

以上!ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました☆

呼人CHABO民生桜井ゆず中…「Golden Circle vol.15」!

2010-10-27 01:33:28 | Weblog
余韻が冷めていってしまうのが悲しいです。
ずっとずっと忘れたくない、そんな気持ちでいっぱいです。
10月24日(日)、武道館にいた誰もが、そう思っているはずです。
あの日あの場にいた皆さん、お疲れ様。最高だったね。まさにゴールデンサークルだね。

…以上!  といって終わらしてしまいたいくらい感無量なのですが、
音楽を愛する全ての人にとって大事なことを、このイベントは再認識させてくれたので、
少しでも多くの人に、このイベントの「価値」を伝えたいと思います。

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「Golden Circle」は、元ジュンスカで、ゆずのプロデューサーでもある
寺岡呼人さんが主宰となって10年前から始まったイベントです。
テーマは「音楽が生み出す縦のつながり」。当時33歳だった呼人さんによる、
上の世代・同世代・下の世代をつなぐ独自のイベントをできないかという想いから始まりました。

ユーミンとゆずによるコラボシングル「ミュージック」を記憶している方もいるのでは。
私もこの曲でその存在を知りつつも、足を運ぶのは15回目の今回が初めてでした。
今回の出演者は超強力!そして場所は武道館!
私の席は、超大興奮のステージバック席最前列!
位置的には、正面から観て左真横でしたので、常にステージを真横から見ている状態。
ただ、ステージ周りにぐるりと1周できる花道があるので、
近くに来てくれると手紙を渡せるくらいの距離wで、もう…ヤバかったデス(汗)。


では、その全貌をご紹介いたします☆☆

1.ミュージック(全員)
  …いや~まずはなんとイケメン揃いなイベントなんでしょう♪中ちゃん含めネw
  にしてもこの曲の歌詞、聴きなおすと改めて泣けるっ。。
  聴く人のそれぞれの想いとシンクロした時、音楽には命が宿る。本当にそう思う。

<中村中>
2.織江の唄
3.戦争を知らない僕らの戦争 (with寺岡呼人)

  …いきなり有名でもなく重苦しい2曲。でも会場がシラケてはいないのは空気で感じる。
  歌う方も今日の観客には届くと信じて唄ってくれている。このイベントならではの、
  無言の信頼関係が感じられた2曲でした。

  にしてもこの日の中くんは、広瀬香美並みのMCの面白さww
  ゆずのコンサートに好きな人と行った、ほろ苦い想い出を語ってくれました。

<ゆず>
4.嗚呼、青春の日々
5.君は東京
6.星がきれい (with寺岡呼人)

  …当然ながら、会場にはゆずっ子が多かったですね~。
  ゆずはミスチルとは一卵双生児みたいなもので、両方のファンという人が非常に多い。
  (バンプとミスチルという組み合わせもよくあるが。サザンとミスチルという
   私みたいな人はレアだが。まあ、皆それぞれのゴールデンサークルの元に聴いているのサ)
  上京してきた当時の想い出などを語ってくれたゆずも、もう34歳。
  我々と同世代なわけで…若い頃と変わらぬピュアな気持ちを持ち続けていたい、
  でも大人にもならなきゃいけない、そんな同じ時代を生きている感がありました。

<桜井和寿>
7.and I love you
8.休みの日
9.星になれたら(with 寺岡呼人)

 …お分かりの通り、世代順に進んでいく本イベント。次は40歳の桜井氏である。
 数あるミスチルの曲から今回なぜ7を選んだのだろう。私も大好きな曲だけど、
 若い2人の恋の歌ではなく、色々な痛みを経ての大人の愛の歌である。
 8はbank bandでカバーもしているジュンスカの名曲。いい曲である、ほんとに。
 そして、この2人が揃えば…アリーナから「君といた夏!」なんて叫んだおバカさんがいたけれど、
 当然2人の共作による9である。肩を組んで少年のように駆け回る2人がすぐ傍に来て大興奮!
 40代の2人が肩を組んで歌うこの曲で、前半戦の興奮はピークに達した!!


※3時間半に渡る長丁場でしたので、今日はここまで。
 次回、爆笑と号泣の後半戦につづく!!!

平城遷都1300年祭 大極殿音絵巻 の巻。

2010-10-26 00:21:38 | 素敵なステージ
朝霧JAM2日前に風邪をひき、治ったと思ったら、また2日前になって風邪をひき、
どーなることかと思いましたが、“仕事は無理せず、遊びは無理する”アタクシ。
なんと、奈良まで行ってきちゃいましたよ、はい。

とゆー訳で、まずは、スタレビ、杉山清貴、KANの出演による、
「平城遷都1300年祭 大極殿音絵巻」のお話。

そもそも、私がKANさんを気に入ったのは、元彼の影響以外の何ものでもない。
もともと桜井さんがKANさんの超リスペクターであることは知っていたけど、
結婚式のビデオやら車の中やら色々聴かされるうちに、一発屋じゃなかったんだ(失礼!)と恐れ入った。
泣きのバラードから、笑っちゃうような曲まで飄々とこなす、まさに「良質なPOPS職人」。
それでいて、歌詞がとても、あったかい(時にお茶目)。
さらに、その魅力は、ライブに行くと破壊的であるwwwww
(ちなみに、ホワイトデーにと思って最初にチケットとってあげたのは私だゾ!と声を大にして言いたいw)

そんな常に面白いことをしないと気がすまないKANさんと、
スタレビ要さんとの掛け合いは、絶対に面白いに違いない。
そして、スタレビは3曲しか知らない私だが(夢伝説、木蓮の涙、今夜だけきっと)、
一度は見たいと思っていたので、KANさんと一緒というのは好機会であった。

でもって、場所は、せんとくん!!!
ゆるキャラ好きの私としては、せんとくんグッズ買えるじゃん!というのが
残りの3分の1の理由でございまして、31歳アホな女の一人旅でございました。

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って、そんな前置きはいいとして、せんと君グッズも買いあさり、せんとくんショーも見て、
肌寒くなってきた18時、ライトアップされた大極殿をバックに、ライブは始まりました。

◇登場BGM  2001年宇宙の旅のテーマ
 :既に会場クスクス。たいそうなオープニングやな~・・・
  と思ったら3組揃って登場。恒例KANさんの衣装は~…羽がついてるーー!!(爆笑)

1 夢伝説
 :いきなりこの曲が聴けるとは! 素晴らしき3人のハーモニー!!

2 二人の夏物語
 :清ちゃんの曲で聴いたことあるのはこの曲だけでした、すいません KANさん踊りすぎ!

3 まゆみ
 :こないだの「僕らの音楽」見てから、この曲ますます好きになってる。

MC 要「なんか君、しょってるよね??」
  KAN「しょってると?? これは、生えてるんです!心がキレイな人には生えてくるんです」
  要「そーいえば、俺も背中がムズムズしてきたな…」
  KAN「要さんも、やっと心がキレイになってきたんですねー」

4 木蓮の涙
 :一気に知ってる曲2曲きちゃったよ、どーしようw

この後、KANちゃん清ちゃんはハケて、スタレビだけのパート(ちなみにこの2曲以外は全て3組コラボ)。

5 夢への地図
6 めぐり逢えてよかった :この曲がすごい良くって、泣きそうになりました

また2人が出てきて、「このコラボバンドに名前を付けよう」コーナー。

MC スタレビのメンバーの方「はい!“大極伝説”。一応、“でん”がかかってます」
  要  「おーうまいねw」
  KAN 「シングルは“大夢伝説”ですね。♪~「ずっと」遠い 昔のことさ~」
  要  お腹痛いwwww「ずっとってなんだよwwww・・・」

で、清ちゃん曲コーナー。

07.君のハートはマリンブルー
08.Glory Love
 :曲知らないけど、私には昭和歌謡のDNAが流れておりますので、ノリノリですよ
  半田健人と飲みたいぜ!という気分になりましたよ、オメガドライブですよ。

MC 要「普通こういうイベントでは、それぞれが数曲ずつやって、
    最後にとりあえずビートルズやって…みたいなのが多いんだけどね。
    僕らは違うわけで、こうして、やっぱり…ビートルズかなと(爆笑)」

で、披露されたのがこの曲。赤盤青盤聴いてたのが思わぬ予習に。
09.Nowhere Man

MC 要「僕らはコンテストに出ては、微妙な賞を貰ってたってのが共通してて…(中略)」
  KAN「そうですね、僕もバンドでコンテスト出たのに、その後デビューの話もなく…
    原宿を歩いてたらスカウトされまして(一同笑)。ジュモンボーイに選ばれてwwww・・・」

そんな、KANさんコーナー!!ここで、ある意味、“大夢伝説”な演出が・・・。

10.全ての悲しみにさよならするために
 :名曲バラードですよ~また泣きそうに…と思ってたら、ギターソロの間奏のところで、
  要さんがステージ脇に移動。で、針金で風にたなびく形に固定されたマフラーをつけ…
  突如現れたお立ち台にのぼり、これはもしや~・・・・


  そう、下からスタッフがマイケルばりの送風機ーwwww
  マフラーをたなびかせ、B'Z松本かっ!という感じでギターを弾く要っちに、
  会場、大大大爆笑ーーーーーーーーー
  
  要「いや、俺はKANちゃんの曲でこれやっていいの?って聞いたんだよ」
  KAN「いやもう、是非と。ピアノも燃えましたよw。
    歯医者さん行ったばっかなのに、歯で弾いてましたねー」
  要「そうそう、俺、普通の人より、のどちんこデカイんだって!」
  KAN「へー 要さんがのどちんこって言う分にはアリなのに、
    僕がち○こって言ったら、大ひんしゅくですからね」…その後も大極殿を背にち○こ連発。

で、KANさんのコール&レスポンシビリティ(責任感を伴うレスポンスw)コーナー♪

  KAN「なんと大きな?」 一同「平城京!」
   「壁に耳アリ?」  一同「障子に目あり」 KAN「クロードチアリだろ!」
   「着の身着のまま?」一同「・・・」    KAN「木の実ナナ!」

そんな流れで、もう今年は何回聴いたでしょうというこの曲。
 
11.よければ一緒に

と、ここでふと空を見上げると、満月見えた~

ここから各持ち歌アッパーチューン怒涛の3連発!
 
12.と・つ・ぜ・ん Fall In Love
 :スタレビのもろEW&Fなディスコチューンで、ゴキゲンでした!
 (KANさんにもアースを土台にしたDISCO'80という曲がありますが)
13.さよならのオーシャン
14.愛は勝つ

15.愛の歌 :本編ラストのこの曲(スタレビ)もよかった。


<アンコール>

KAN「グループ名、今思いついたんですけど、平ちゃんです!城ちゃんです!京ちゃんです!
    3人合わせて、平城京!っていうのどーですかね。
    僕はやっぱり、へー(屁)で」と、お○らポーズ。
 要 「大極殿に向かって、屁はないだろ(汗)・・」

EN1.おらが鎮守の村祭り
  :スタレビさんのサンバ風の1曲。さすがベテラン、音楽の幅が広く遊び心もありますなー。

EN2.AMAZING GRACE
  :最後はアカペラでこの曲。一足お先のクリスマスのような荘厳な雰囲気で幕を閉じたのでした。

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いや~、基礎がしっかりした、POPS職人の3組ならではスペシャルライブ。
3組それぞれではなく、ほぼ全編コラボで泣かせ笑わせてくれたことに拍手です


そして嬉しかったのが、今日ゴールデンサークルのCDを開けたら、
News of Golden Circle of Friends の中にこのイベントのことも書かれてたこと!!!
いや~期せずして、私はこの両方のスペシャルなイベントを見てしまったわけですねー


…という訳で、京都で1泊した後、翌日東京に戻った私は、武道館に向かったのでしたー。
続きはまた(書けたらネ)!

31歳になって思うこと。

2010-10-03 01:45:37 | Weblog
1ヶ月たったところで、毎年恒例の「31歳になって思うこと」。

たまたまネットで「30代にしたいこと 30代だからできること」という本を見つけまして、
目次のタイトルが気になったので、買ってみました。

ま、中身は、筆者の独断と偏見に満ちた自虐的見解がちらほら出てきてイマイチ…
だったのですが、目次は良かったので、今回はこれにあやかってみます。

1.「自信を持って生きる」女性になる
2.「いつも前向き」な女性になる
3.「ひとりの時間を楽しめる」女性になる
4.「人をあてにしない」女性になる
5.「好きなことがある」女性になる
6.誰も見ていないところで「努力する」女性になる
7.「つかず離れずの距離を保てる」女性になる
8.人を「幸せな気分にさせてあげられる」女性になる

1~7は、去年このブログに書いた「30歳になって始めたこと」にも通じるというか、
依存してしまった自分への反省から、それは自信が無いからだ、どうしたら自信がつくのか
…と考えていったことと重なるのですが、今特に気になっているのが、「8」。

地に足をつけてちゃんと立っていられる女性になったら、
最後の仕上げにもう一歩必要なのが「8」なんだと思います。
自信をもとう、自分を好きになろうって一生懸命思ってると、
なんか気付けば自分のことばっかり考えちゃうんですよね。。
もっと自分を「無」にできるっていうか、
相手や周りのことを「幸せな気分にさせてあげる」ことで、
自然と自分に自信がついてくる…そんな風になれたらいいな~と最近は思うのです。

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このところ、また結婚ラッシュで、同世代の、
恋愛時代からよく知っている友人の結婚が続いています。

■先週も同い年のカズちゃんが結婚しました。
この2人はかれこれ5年くらい?の付き合いになるかと思うのですが、
ほんと、ほんわかとした穏やかな雰囲気をもったカップルなのです。
途中でお父様が亡くなったり大変な時期もあったと思うのですが、
いつも笑顔でノホホンとした、まさに人を「幸せな気分にさせてあげられる」女性。
だから、彼も癒され、穏やかな彼の支えで彼女も辛い時期も乗り越えられて、
そんな2人だから周りまでも幸せな気分にしてしまうんだよな~って。

で、そんな清い2人の姿を見ていたら、
「申し訳ない」気持ちで一杯になってしまい、ボロボロ泣けてしまいました。
自分は、あんな風に「幸せな気分にさせてあげられる」女性じゃなかったな、って。
同世代の友人たちはちゃんと道を踏み外さず長い付き合いを実らせているのに、
せっかく私にも自分に合った素晴らしい人を神様は巡り合わせてくれたのに、
私も彼を幸せにしてあげたかったのに…

彼にもごめんなさいだし、彼と巡り合わせてくれた神様にもごめんなさいだし、
素敵な2人にも、そして、「そっちはどう?」と心配してくれる結婚した友人たちにも、
ほんと皆に懺悔したい位、スイマセン!という気持ちになってしまいました。私が悪かったデス。

■数日後にも後輩の送別会の席で、近々結婚する2人がキラキラと準備などについて語り合っていました。
にこにこ一緒に聞きつつも、そういえば私も占いで31歳で結婚するなんて、
言われてたんだよな…って思い出しちゃいました(苦笑)。
そしたら今頃自分も一緒に話してたかもなんですよね。。
そうだよな、普通はみんな、この歳になったら、失敗しないよなって…

■で、翌朝。目覚めると私はある考えに行き着いていました。

てか、結婚する皆とは、そもそもレベルが違ったのだ☆☆きらーん!

みんな、自分なんかと違ってキレイだし、
もっと早くから色々恋愛してきたはずだし、
こんな恋愛経験も浅くて見た目もそこまででもない私が、
皆と肩を並べて結婚できたわけがないのだ!!
彼女らが30(Aランク)なら、私は35(Bランク)までかかって当然なのだ!!
よーし、これで行こう!

…と自分をおとしめることで納得させ、1日をスタートさせたのでした。
が、、、どうしたことでしょう。。余計に泣き出したい気持ちになってしまう始末。
なんか、仕事してても、自分に「×」を背負ってる気分で…
自分のことを、まだ諦めたくない、まだ期待したいと思っているのかと、
そんな自分が嫌になり、さらに、自分のことばかり考えている自分が嫌になり…

で、家に帰って大号泣してしまった後、某先輩と話をしたら言われたのでした。

「彼はAランクだからとか、Bランクだからとかで付き合った訳じゃないでしょ。
 あなたがあなただから、好きになったんでしょ。」…はい、そうでした。ごめんなさい。。

今思えば、本当に彼は、私のことを丸ごと愛してくれたと思います。
相当、ダメなとこも見せてきたし、それでも一緒にいてくれる彼が大好きでした。
そんな彼に恥じない人間でなければいけません。コイツのこと好きになってよかったなと思える人間に。
だから、皆を見習っていつか私も…そう想う自分でいいやと思いました。

■会社の人とか恋人とか、一緒にいる人であれば、
 失敗をしても、次から接し方を変え、二度としないようにしていくことで、罪を補っていける。
 だけど、離れてしまうと、自分を責め続けるばかりで償いようがない。
 しかし、過去にもそんなことがありながら、また普通に歩み寄ってきてくれた人たちもいる。
 やっぱりそれは私が(相手も)自分を(相手を)許し、一歩進んだから対等に向き合えるようになったのだと思う。

 うーん、単にこの1週間で思ったことを書き並べただけになってしまいましたが…

 で、自分のコンプレックスに対しても自分でできることをやってみようと勇気を出し、
 まあ、相変わらずで不安だけど、同先輩に「ふふ、可愛いじゃん」って言われて
 まあ、自分でもよく頑張りましたっ…ってことで、少し落ち着きました、なう的な。

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と、まあ、5月までは仕事に燃え、「これやりました!」って言えるものができた以降は、
ちょっとまだ気持ちも不安定なこともあって、
今の部署で、あまり頑張らない生活をしています。
平日も早く土日も完全休みで仕事も恋人も無い生活は、
人生の休息時間、充電期間といった感じです。
女子アナがフリーになったりする気分もわかる気がします。
仕事に追い立てられながらでは見えてこないものもある。

自分を見つめなおし、ちょっとずつ再生して、
自分よりも相手や周りのことを考えられる、そんな31歳にしていきたいと思います。

「Split the Difference」

2010-09-26 15:18:17 | Weblog
ミスチル映画について書きそびれていたら、
あれよあれよという間にCD&DVD化が決まりまして、
慌てて感想書かせていただきます。

1回目は友人と公開2日目の9/5に、
2回目は一人で9/17最終日最終回を、ピカデリーで拝見いたしました。

1回目は前から2列目!という見上げてみるような感じでして、
テンションも見る前からアゲアゲ。ライブを前でかじりつきで見るような感覚でした。
特に中盤の選曲がヤバすぎて、なんで皆大人しく見てられるの?ってくらい、
いちいちイントロで声あげるわ、思わずずっと歌っちゃうわ、身体動いちゃうわ
パンフは終わってから読むのが正解ですね(esの時と違って読み応えありまくり!)。
で、2回目は「見納めに」と、今度は後方の席でゆったりと。
ピカデリーは完全にミスチルファンで埋め尽くされておりました。
最後はプレミアシート?あたりから拍手が起こり、いい夜でした

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<以下、記憶を頼りになので、時系列は曖昧ですが…>

■NOT FOUND
 冒頭のレコーディング風景から、なんだか新鮮。
 そういえばミスチルは、TV等でも制作過程をあまり見せてこなかったバンドであり、
 確かにこれは貴重な作品になりそうだと予感しながら見始める。 
 で、最近、この曲が「ナウヒット」というか、すごく好きになってきてるので、
 1曲目がこれで嬉しくなってしまいました。

■2/15。この日からこのプロジェクトは始まっていたのか…と思いながら、
 会議シーンに見入る。レコーディングでもライブでもない、
 「スタジオ・ライブ・レコーディング」とは何なのか…。
 にしても、やはりコバタケの存在というのは大きいのだな。
 彼抜きで話し合いをしたらどんなミスチルになるんだろう…とも思ってしまった。

 と、ここで新曲らしき音源のレコーディング風景。
 「え、ちょっと待って、歌詞がヤバイんだけど…」と思っていると、
  JENが呟く。「歌詞がいい」
 →桜井さんもこの曲にはかなりの手応えを感じている模様w。

■Everything(IT's you)
 当時は「不倫の歌」というイメージがどうも先行してしまった曲だったのですが
 (女子高生時代、チル友がこの歌詞を見て「やばいよ、桜井さんコレ不倫してるよ!」と
  言ってきて、ウブな私はそうなの…??という感じだったのですが、
  今思うと彼女はオマセさんだったのだと思います。。)
 今聴くと、それはそれで味わい深し。

■コントロールルームでのシーン。
 どーでもいいけど、なぜ健ちゃんは、ソファに座らぬのかww!?
 ここで関係者向けパーティーという案を、さくおが嬉しそうに発案する。
 (「es」の頃は、健ちゃんや中啓ももっと喋ってたのになぁ・・・)

■SUNRISE
 イントロから、えーうそー!とテンション
 「HOME」の中でも彼が好きだって言ってた曲。
 今まで披露されてこなかったので、わーいと歌っちゃいました♪

■パーティーシーン
 KANちゃんいたー(彼らしいさりげない映り込み)!!
 2回目で気付きましたが、優香もいましたね。

■Another Mind
えーうそー!パート2いや~「ファスナー」と並ぶ、興奮度のピークでした。
 もー、カッコよす!!!ヤバす!!!感無量!!!今回、一番良かったかも!!

■Surrender
これあた通好みな1曲。ミスチル史上一番売り上げが低く、私もどちらかというと
 地味な作品として位置づけてきた、アルバム「Q」。が、最近になって、
 「Q」の曲が自分の中でも輝き始めている。同行の友人にも「Q」を買うよう薦める。

■ファスナー
 ここで、2度目のピーク。突如、シカオちゃんが現れるではないですか!!
 で、何やるのかと思ったら…「ファスナー」だーーーーーーーー!!!
 ちょうど1回目見る前夜に飲んだ人と、「ファスナー」と「隔たり」について、
 語り合ったばかりだったので、びっくりしました。
 もう、聴かなくても、この曲がスガさんにいかに合うかというのは想像つくというか…
 最高にファンキーでシニカルでノリノリな共演でした

■虜
 と、畳み掛けるように、今度はSalyu登場。もはや、ファミリー感。
 で、これまた聴かなくてもピッタリでしょという「虜」。
 ほんと天使のような歌声でした。「ファスナー」といい「虜」といい、
 こういう共演を、apでやって欲しいのだよ!!!!!!

■終わりなき旅
 で、熱を冷ますかのように始まったこの曲。
 この曲を聴いて涙が出なかったことが無いんじゃないかというくらい、
 必ず込み上げてきてしまう。1回目はボロボロ泣き、
 2回目は噛み締めるように受け止めながら聴いた。

■TIME AFTER TIME
 この曲の途中から、いよいよ、ファンクラブ向けのイベントへと舞台を移す。
 Motion Blue YOKOHAMAは、コバタケがボソッと「やりにくかった」と呟いていたのが
 気になったのだが、この曲しか収録されていない。でも、スーツに萌え
 あ、客席に亀田さんがいましたネ。
 にしても、「TIME AFTER TIME」と「Your Song」って新曲ですか?…みたいな
 書き込みがあると、さすがに、オイオイ…と思ってしまう。
 ぜひ、ミスチルだけでなく、音楽全体を愛するミスチルファンであって欲しい。

■横断歩道を渡る人たち
 で、この映画を見て、この曲が最近頻繁に演奏されてきた意味がわかった気がする。
  
 「Split the Difference」=中間、歩み寄る、何かと何かの間

 「横断歩道を渡る人たち」は、まさにこのテーマの象徴ともいえる曲だと思う。
  この曲には、大それたメッセージも、始まりも終わりもない。
  ただ、横断歩道を渡る人たちの、今があり、想いがあり、愛がある。
  A地点からB地点へ、横断歩道は、何かの途中、間の象徴である。
 
  私はこの曲を聴きながら、一緒に最後に手をつないで横断歩道を走って渡ったことを、
  今でも思い出す。あの時、横断歩道を渡る前に手を離していたら、どんなに寂しかっただろう。
  彼があの時、ぐいっと手を引いて、一緒に走って渡ってくれたあの瞬間を、
  ピカデリーの前に来るといつも思い出す。私たちは、一緒にB地点に渡ったのだ。一緒に。

■ニシエヒガシエ
 最後は、ぐっとアレンジを変えて、アダルティな雰囲気のこの曲。
 「引き出しから古い洋服を引っ張り出して着ていく感じ」とどこかで言っていたけど、
 ほんと、曲というのは(或いは何事も?)、進化していくんだということを、示してくれた1曲でした。

■エンドロール
 そして、ここで完成された「Forever」が流れる。
 初めて聴いた時、しばらく席から立てなかった。。
 その歌詞にびっくりした。あまりにも、それは私たちの(私の?)
 今を歌ったかのような歌だった。なんでわかるの!?ってくらい。
 アラ40になっても、桜井さん、まだまだこんな歌詞を書けてしまうんですね。

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ついでに、MYパンフレット&雑誌棚から、
「es」のパンフとVHSのビデオを引っ張り出し、見直してみた。
今見ると、この作品は、「ミスチル現象」というあの瞬間を
“記憶”として切り取った作品だったことがわかる。
それに対し今回の「Split~」は、言うなれば、
記憶というより、“記録”。物語というより、日記。
なんでもない、「今」を、「過程」を、私たちに見せてくれた。

“次の彼ら”がまた楽しみになる、そんな作品でした。

「悪人」

2010-09-24 01:23:32 | Weblog
原作を4分の3まで読んで、映画見て、ラストをまた原作で読む、
この楽しみ方、正解でした。

より登場人物の背景を知った上で映画を見ることができ、
そして終盤は素直に感動し、原作のラストにまた唸りました。。


■妻夫木くんは、自らこの役を志願したというだけあって、
 タイトルバックの車の中の表情でもう、「祐一だ」と。
 彼の併せ持つナイーブさと、純粋さと、狂気を見事に演じていました。

 祐一は、本当にピュアな人なんですよね。私でも抱きしめてあげたくなっちゃうくらい。
 映画にはないのですが、ヘルス嬢を本気で愛してしまった過去があって、
 それがまたいいエピソードであり、彼の人柄を象徴するカギでもあったりするのです。

■深津っちゃんは、本当に輝いていました。彼女の代表作になりましたね。
 孤独を抱えた自信のない女性から、女であることを取り戻し、終盤は母のような愛情で包み込む。
 ああ、本気で人を愛することで、女はこうやって強くなっていけるんだ、ということを教えてくれました。

 ちなみに、妹と彼氏がいたベッドをチラッと見て引き戸を閉め、ケーキ食べる…
 というシーンは、映画オンリーです。原作は姉妹揃って男性に縁の無い設定でしたが、
 より彼女の孤独が際立って、わかるよ~(苦笑)って感じでした。

 また、祐一にお金を渡されて、自転車置き場で泣き崩れるシーンもオリジナル。
 自分も、お金まではないけど、本気のつもりだったのに…ってのは一杯あるから、
 女の私でも、彼女を抱きしめてあげたい気持ちになりました。
 原作では、最初の逢瀬で、祐一も「本気で愛せる人を探していた」と言うので、
 この最初のすれ違いはありません。長崎から謝りに行くことで、より2人の愛に説得力が出たのでは、と。

■で、2人ももちろん良かったけど、もっと評価されていいと思うのが、
 柄本明と樹木希林!主役2人よりも、この2人に私は泣かされたような…。

 柄本明の「今の世の中は、大切な人がいない人が多すぎる」という台詞が、
 一番、心に残りました。

 ホント最近、「この人、本当に人を愛したことがあるのかなあ…?」と思ってしまう人が多い気がします。
 20代の頃知り合った男の人とはもっと深い恋愛話とかをしていた気がするのに、
 最近知り合う人とか、やっぱり結婚してない人とかは、感情が「浅い」というか、
 そういう「痛み」を分かち合えない人が多い気がする(もち、そうでない人もいるけど)。
 本気で人を愛したことがある人は、本気で傷ついたこともある人で、
 そういう人の方が、ちゃんと結婚して幸せになっている気がします。
 やっぱり私は、「ちゃんと人を愛して傷ついた経験のある人」がいいです。

 話を映画に戻して、希林さんは「静」の演技が素晴らしい。
 そして、バス運転手のモロ師岡!カッコよすぎだよっ(涙)!!
 いつかちゃん(満島ひかり)もハマッてたし
 (あの亡霊の表情は、お父さん、私が悪かったの…っていう表情だったね)、
 ちょい役の余貴美子もさすがでした。

■で、映画版のラストは、光代は彼を愛した記憶を胸に、強く生きていく…
 という風に私は捉えていたのですが、原作のラストは、逮捕後の2人の供述も含め
 もう一歩、複雑で、切なくて、問題提起のある終わり方でした。む~。
 私もちょっと??だった祐一の「母親にお金をせびった」という行動と、
 最後に光代の首に手をかけた行動に、共通点があるとは…
 この行動を、そういうことだと捉えると、この供述もそーゆーことで…(ぐるぐる)
 …なので、光代には、「あの人はやっぱり悪人だったのよね」と言い聞かせて生きるより、
 私だけはあの人の本当の姿を知ってるんだ、あの時確かに愛し合ったんだと自信を持って、
 強く生きていってほしいなーと私は思います。
 
 これって、「私は愛されていたんだろうか?」とふと不安になる気持ちと似てると思う。
 でも、「愛されること」を求めると、人は誰しも悪人になってしまう。
 登場人物の全員が、最初は愛されることを求めてるから、弱くてモロイ。
 でも、愛することに目覚めた時、登場人物の全員(岡田くん以外)が強くなっていく。
 だから、私は原作の最後の祐一の供述は、彼なりの「愛」だと信じたい。
 そして、光代に、それに気付いて欲しいと思ってしまうのだ…。
 
 ほんと、人って、愛されることを求めるより、愛することが大事なんですね。 


…という訳で、原作まだの方は、原作もぜひ!

そして、最後に、俳優陣にばかりスポットあたってますが、
さすが、「フラガール」の監督!!
人間の心の機微を、本当に丁寧に描ける監督だと思います。拍手!

波乗りは人生だ。

2010-09-20 01:11:20 | Weblog
えー引き続き、この夏のトピックを書いて参りますが、

8月最後の週末、そして30歳最後の週末。人生初の波乗り体験をいたしました。
といっても、ボディーボードですが。サーフィンはとても無理だろうと思って。
でも、ボディーボードならできそうだなと思って、ずっとやってみたかったんです。
三十路になってからでも、いいじゃない!?

…という訳でいつもお世話になっている、サーファーお兄様たちの館山での合宿に、
1日目深夜から合流させて頂いたのでした。(館山のコテージ、素敵でした~♪)

とはいえ、私以外、お姉さま方も皆経験者だし、
海入るの自体何年ぶり?って感じで、泳ぐの苦手だし、大丈夫かな~とドキドキ。

が、ビキニの上に短パンと、買ったばかりのROXYのラッシュ(黒い上に着るやつ)を着たら、
きゃー♪♪なんか、ソレっぽくない!?と、テンション上がってきた私。
(とりあえず、ランニングウェアもヨガウェアも、見た目から入るw)
テキパキと準備をこなすお兄様お姉様方の横で右往左往しながら、海へと向かったのでした。

で、某お姉様が、マンツーマンで教えて下さることに(ほんとありがたかったデス!)
とりあえず、海に入ってみるも、うわー冷たい!やっぱ、海水浴の海とは全然違う。
で、浜で寝そべってまずは練習?と思いきや、じゃ、行ってみようかー!…ってマジすか。

で、まずは、ボードを抱えて、波に向かって、進んでいきます。
ボードの持ち方、波の越え方…真正面から向かってくる高い波は怖いケド、
逃げようとすると、流されてしまう。
いい波に長く乗るためには、真正面から、荒波を受けながら、
できるだけ沖に進んで行かなければいけない。

どんどん高くなってくる波に、ヒ~となったところで、
「はい、後ろ向いて!蹴ってー!」と言われ、
必死に浜の方を向いて、ボードに身を乗せ、バタ足~!!

すると、後ろから波が来て、スーーーーーーーーっと、波に乗れたじゃあーりませんか!!


ひゃーーーーーーーーー たのスィィィーーーーーーーーーー(笑笑笑)!!!!!!

「乗れてたよー!初めてにしちゃ上出来!」と言われ、すっかり上機嫌になってしまった私。

やみつきになったかのように、その後は、足ヒレをつけてみたり、
何度もやってしまいました。その度に、何度やっても、
「ひゃー」と声をあげてしまうんですよね。プールのスライダー乗ってる時みたいな。
波に乗ってる瞬間は、自分の声しか聴こえなくて。でも、超笑顔w。

で、うまくいった時には、「30秒くらい乗ってましたよね!」って言ったら、
「いや、5秒だよ(苦笑)」って。えー。自分的にはその位乗ってる気分なんです。
が、写真見ると、見ての通り、「アザラシと化した私」(苦笑)。

うーん、まだまだカッコいいサーファーまでの道のりは遠いようです。
でも、いいんです! めっちゃ、楽しめたし☆
スノボよりは、性格的にもあってるかもしれません。
重装備とか、寒いのとか苦手で、ボディーボードのが身軽だし。
1回こっきりと思ってたけど、またやりたいかもと思えました。

そして、波に立ち向かっていく時の、もうやだ、怖い、という恐怖感。
でも、それを乗り越えて波に乗った時のひゃっほーーいという解放感。
まさに人生だなと。

30歳の私は、浜辺でお休みしているような状態だったけど、
31歳は、また波に向かってみようかな。そんな気分にさせてくれました。

皆様、ありがとう。そして、大海原よ、ありがとう。