平成26年7月20日(日) 曇り
のち 雨
(行程)
八方台駐車場出発(8:48) → 中ノ湯(9:13) → 弘法清水(10:35) → 山頂(11:12 ~ 11:25) → 弘法清水(11:52) → 中ノ湯(13:15) → 八方台駐車場(13:38)
「磐梯山行ぐべ!ゴールドラインの途中からだと一番近いんだ」先輩と飲んだ時に誘われてしまいました。いつもは一人マイペースで山歩きを楽しんでいるおらですが(孤独なハイカー)、こんなおらに声をかけてくださるなんて、なんと素敵な出来事でしょう。日取りを今日と決め後輩にも声をかけたところ「お願いします」との事。なんと3人で日本百名山にアタックです、仲間と団体で山歩きなんて夢のような話です(どれだけ寂しいんだよ)。還暦の先輩のペースに合わせながら山歴の浅い後輩の面倒をみる、アレンジャー(?)として皆の安全を自分が守らねばなりません。
しかーし天気予報は雨、雷に注意と天気予報に載っています。基本的に雨の山歩きをしないおらはテンションが下がってきていました。先輩からも「どうする?」と連絡もらいましたが、後輩は「雨降ってもみんな登るみたいっすよ」と言ってるし、とりあえず駐車場に行ってから判断する事にしました。
山頂でラーメンの話を先輩にしたら乗ってきました。シメシメ、山ラー族(?)の仲間1号を確保できそうです。とりあえずアレンジャーとしてトップバリュ醤油ラーメン3袋、ノンアルコールビール3本と冷やすための凍らせた500mlの水2本、ラーメンとコーヒー用の水2リットルをリュックに入れました。そしたらリュックの中のスペースがなくなったので、自分用の水は500mlのペットボトルに水道水を詰めたものとスポーツドリンク500ml1本分なんとか確保しました。水分と食べ物で3分の2を占めるリュックは車に積む時非常に重かったです。いったい何㎏あるんだろう?
6時に山形市を出発、事前情報で八方台駐車場は8時半には満車になるとの事だったので急いで車を走らせました。途中コンビニに寄り駐車場に着いたのが8時半過ぎでした。確かに車がいっぱいですがスペースはあります、隙間に車を入れたところ警備員が来て「今入れた?大型バス来るから奥に止めて。」と、奥にはまだ駐車スペースがあるようでした。雨は降っていません、後輩のスマホ情報では昼から雨になるそうで、何とかもちそうです。先輩はカッパを持ってこなかったので傘をコンビニで買ってきました。

異常に思いリュックを背負い登山道に入ります。いきなりクマクマの連続ですが今日は仲間が2人です、余裕余裕♪。


30分は林の中を歩きます、先頭は先輩ですが次々と追い抜かれていきます。「あせらなくていいよ、自分のペースで」と心の中で思っていると「水重い時俺持ちますよ」と後ろから後輩がおらに声をかけてくれました。実はその時、おらは返事する余裕さえ少なくなっていました(見抜かれている)。途中で「ここは山頂でないからな」と標識を指差し先輩が和ませてくれようとしてくれますが、的確なツッコミを入れられませんでした。


間もなくキツい硫黄の臭いがしたと思ったら、中ノ湯に到着です。道の脇にコポコポと気泡と一緒に水が沸き出ています。「温泉だべが」と後輩が手を入れると「冷ってー!」だって。


中ノ湯を過ぎると少し木道がありますが、妙に横に傾いています。その先から急な登りになり、分岐のあたりが地獄の一丁目(死語)です。ここまでとそんなに変わらない距離で弘法清水に着くはずですがとにかくキツい!休むために展望のあるはずの場所で止まりますが何も見えません。


やがてキャッキャッという学生の様なはしゃぎ声が下から聞こえ始め、休む度にどんどん近づいてきます。そういえば大型バスが来ると駐車場で言っていたよな、とお互いに確認し合います。団体に飲まれると大変だと急ぎますが身体は正直です、休んでいる間にあっという間に追いつかれました。元気な子供達が「こんにちはー!」と燃え尽きる寸前の灰色のおんちゃんに元気に挨拶して抜いていきます、結構な長い団体です。


長い登りですが、腕時計を見ると標高がそんなに上がっていません。途中、ガスが晴れて山頂らしき頂きが見えました。

地獄の三丁目(?)あたりでやっと分岐に到着しました。学生の引率の方が道を間違わないように待機していました。

ここで五分程休憩をとり、雨の心配があるので弘法清水の方へ歩き始めました。もう脚の疲労も大きくすぐにバテてしまいますが、程無くして弘法清水に到着。
水場の周りは子供の人だかり

人がいっぱいいるので山頂に向かおうと先輩が歩き始めます。後輩もそれに続きます。自分は花やかろうじて見える景色を撮りながら(疲れてついていけないのをごまかしながら)ゆっくり急な坂をついて行きました。リュックに刺した傘が木の枝に挟まってイラつきます。




人が多くすれ違いも大変で、小さい子供を連れた親子などゆっくり進んでくれて助かります。途中で息が切れたので花の写真を撮ってごまかしていると、外人さんが追いついてきました。「ドウゾ」とミョーな発音で譲ると、「先にどうぞ」と日本語で返ってきます。それでも胸を手でポンプし「イキガキレテルンダ」とジェスチャーで伝えると、「ありがとう、お先に」とカタカナで記す必要のないような日本語を話して先に行ってくれました。
頑張って、頑張って、山頂到着です。




ここでとっておきのノンアルコールビールを取り出し乾杯します。三人で乾杯の様子を写真を収めようしたところ、ポタ、ポタという音と共に雨粒が落ちてきました。五秒後には本降りです。先輩が「早ぐ下りっべ」とあせってるので防寒用のジャンバーを貸して、自分はザックカバーとカッパを初装着です。緊急下山、おらは一気にノンアルを飲み干し後輩は飲みながら下ります。濡れて滑るのと登ってくる人が多くスライドに時間がかかるので下りが長く感じます。
弘法清水に着くと、今も人がたくさんいます。


タオルに浸みこんだ汗を絞り、もう脚がツリそう。水をたくさん飲んで行動食を食べようとすると先輩が、「子供だの団体登らねで下山だど、混む前に行ぐべ!」とスクランブル発進です。
前に誰もいない下山はスピードが違います。おらといえばアレンジャーの責任感から脚の痛み(膝、大腿筋など疲労の限界)を隠しながら、ピョコピョコなんとかついていきます。後輩が帽子をとり髪をなでているのを見るとサラサラしています。それに比べおらと言えば全身汗と雨でズダズダです、もう何回かタオルを搾ったこの汗の量がキモですな。それにしても長く急な下りです。よくこんな坂を登ってこれたもんだと感心してしまいます。途中展望広場からガスがなくなって、展望の開けた場所がありました。



そこから先です、これまで右脚も左脚もツリそうなのとバテたのををごまかして来たのですが、段差の大きい石を下りる時に「ズルッ」「ドン」と滑ってしまいました。尻もちをついてその後足をついた時筋肉に力が入り、ついにツッてしまいました。先輩と後輩が見守る間で脚の痛みに苦しむおら、アレンジャーらしからぬ姿で10分近く休ませていただきました。その後も還暦の先輩も山歴の浅い後輩もどんどん下っていきます。中ノ湯の傾いた木道でさらに転びそうになり、木道に文句を言いながら(木道クレーマー)通過しました。
杖をつきながらピョコタンピョコタンと何とか駐車場までついてくることができました。全身ズダズダでドロドロでした。
帰りは五色沼に寄ってきました。昔ブルジョワな友達が持っていたぺんてる30色水彩絵の具の”コバルトブルー”みたいな色でした。磐梯山頂はガスが晴れています。

若者やカップルがボートを漕いでいるのを見て、「男同士でボート乗ったらどうでしょうね?」とビミョーな事を後輩が言います。その横顔がかわいく見えたおらもビミョーです。
その後喜多方でラーメン食べて帰ってきました。自分の体力のなさと百名山は甘くないと思い知った今日でした。靴を買い換え、ステッキをそろえなくては・・・・。


(行程)
八方台駐車場出発(8:48) → 中ノ湯(9:13) → 弘法清水(10:35) → 山頂(11:12 ~ 11:25) → 弘法清水(11:52) → 中ノ湯(13:15) → 八方台駐車場(13:38)
「磐梯山行ぐべ!ゴールドラインの途中からだと一番近いんだ」先輩と飲んだ時に誘われてしまいました。いつもは一人マイペースで山歩きを楽しんでいるおらですが(孤独なハイカー)、こんなおらに声をかけてくださるなんて、なんと素敵な出来事でしょう。日取りを今日と決め後輩にも声をかけたところ「お願いします」との事。なんと3人で日本百名山にアタックです、仲間と団体で山歩きなんて夢のような話です(どれだけ寂しいんだよ)。還暦の先輩のペースに合わせながら山歴の浅い後輩の面倒をみる、アレンジャー(?)として皆の安全を自分が守らねばなりません。
しかーし天気予報は雨、雷に注意と天気予報に載っています。基本的に雨の山歩きをしないおらはテンションが下がってきていました。先輩からも「どうする?」と連絡もらいましたが、後輩は「雨降ってもみんな登るみたいっすよ」と言ってるし、とりあえず駐車場に行ってから判断する事にしました。
山頂でラーメンの話を先輩にしたら乗ってきました。シメシメ、山ラー族(?)の仲間1号を確保できそうです。とりあえずアレンジャーとしてトップバリュ醤油ラーメン3袋、ノンアルコールビール3本と冷やすための凍らせた500mlの水2本、ラーメンとコーヒー用の水2リットルをリュックに入れました。そしたらリュックの中のスペースがなくなったので、自分用の水は500mlのペットボトルに水道水を詰めたものとスポーツドリンク500ml1本分なんとか確保しました。水分と食べ物で3分の2を占めるリュックは車に積む時非常に重かったです。いったい何㎏あるんだろう?
6時に山形市を出発、事前情報で八方台駐車場は8時半には満車になるとの事だったので急いで車を走らせました。途中コンビニに寄り駐車場に着いたのが8時半過ぎでした。確かに車がいっぱいですがスペースはあります、隙間に車を入れたところ警備員が来て「今入れた?大型バス来るから奥に止めて。」と、奥にはまだ駐車スペースがあるようでした。雨は降っていません、後輩のスマホ情報では昼から雨になるそうで、何とかもちそうです。先輩はカッパを持ってこなかったので傘をコンビニで買ってきました。

異常に思いリュックを背負い登山道に入ります。いきなりクマクマの連続ですが今日は仲間が2人です、余裕余裕♪。


30分は林の中を歩きます、先頭は先輩ですが次々と追い抜かれていきます。「あせらなくていいよ、自分のペースで」と心の中で思っていると「水重い時俺持ちますよ」と後ろから後輩がおらに声をかけてくれました。実はその時、おらは返事する余裕さえ少なくなっていました(見抜かれている)。途中で「ここは山頂でないからな」と標識を指差し先輩が和ませてくれようとしてくれますが、的確なツッコミを入れられませんでした。


間もなくキツい硫黄の臭いがしたと思ったら、中ノ湯に到着です。道の脇にコポコポと気泡と一緒に水が沸き出ています。「温泉だべが」と後輩が手を入れると「冷ってー!」だって。


中ノ湯を過ぎると少し木道がありますが、妙に横に傾いています。その先から急な登りになり、分岐のあたりが地獄の一丁目(死語)です。ここまでとそんなに変わらない距離で弘法清水に着くはずですがとにかくキツい!休むために展望のあるはずの場所で止まりますが何も見えません。


やがてキャッキャッという学生の様なはしゃぎ声が下から聞こえ始め、休む度にどんどん近づいてきます。そういえば大型バスが来ると駐車場で言っていたよな、とお互いに確認し合います。団体に飲まれると大変だと急ぎますが身体は正直です、休んでいる間にあっという間に追いつかれました。元気な子供達が「こんにちはー!」と燃え尽きる寸前の灰色のおんちゃんに元気に挨拶して抜いていきます、結構な長い団体です。


長い登りですが、腕時計を見ると標高がそんなに上がっていません。途中、ガスが晴れて山頂らしき頂きが見えました。

地獄の三丁目(?)あたりでやっと分岐に到着しました。学生の引率の方が道を間違わないように待機していました。

ここで五分程休憩をとり、雨の心配があるので弘法清水の方へ歩き始めました。もう脚の疲労も大きくすぐにバテてしまいますが、程無くして弘法清水に到着。
水場の周りは子供の人だかり

人がいっぱいいるので山頂に向かおうと先輩が歩き始めます。後輩もそれに続きます。自分は花やかろうじて見える景色を撮りながら(疲れてついていけないのをごまかしながら)ゆっくり急な坂をついて行きました。リュックに刺した傘が木の枝に挟まってイラつきます。




人が多くすれ違いも大変で、小さい子供を連れた親子などゆっくり進んでくれて助かります。途中で息が切れたので花の写真を撮ってごまかしていると、外人さんが追いついてきました。「ドウゾ」とミョーな発音で譲ると、「先にどうぞ」と日本語で返ってきます。それでも胸を手でポンプし「イキガキレテルンダ」とジェスチャーで伝えると、「ありがとう、お先に」とカタカナで記す必要のないような日本語を話して先に行ってくれました。
頑張って、頑張って、山頂到着です。




ここでとっておきのノンアルコールビールを取り出し乾杯します。三人で乾杯の様子を写真を収めようしたところ、ポタ、ポタという音と共に雨粒が落ちてきました。五秒後には本降りです。先輩が「早ぐ下りっべ」とあせってるので防寒用のジャンバーを貸して、自分はザックカバーとカッパを初装着です。緊急下山、おらは一気にノンアルを飲み干し後輩は飲みながら下ります。濡れて滑るのと登ってくる人が多くスライドに時間がかかるので下りが長く感じます。
弘法清水に着くと、今も人がたくさんいます。


タオルに浸みこんだ汗を絞り、もう脚がツリそう。水をたくさん飲んで行動食を食べようとすると先輩が、「子供だの団体登らねで下山だど、混む前に行ぐべ!」とスクランブル発進です。
前に誰もいない下山はスピードが違います。おらといえばアレンジャーの責任感から脚の痛み(膝、大腿筋など疲労の限界)を隠しながら、ピョコピョコなんとかついていきます。後輩が帽子をとり髪をなでているのを見るとサラサラしています。それに比べおらと言えば全身汗と雨でズダズダです、もう何回かタオルを搾ったこの汗の量がキモですな。それにしても長く急な下りです。よくこんな坂を登ってこれたもんだと感心してしまいます。途中展望広場からガスがなくなって、展望の開けた場所がありました。



そこから先です、これまで右脚も左脚もツリそうなのとバテたのををごまかして来たのですが、段差の大きい石を下りる時に「ズルッ」「ドン」と滑ってしまいました。尻もちをついてその後足をついた時筋肉に力が入り、ついにツッてしまいました。先輩と後輩が見守る間で脚の痛みに苦しむおら、アレンジャーらしからぬ姿で10分近く休ませていただきました。その後も還暦の先輩も山歴の浅い後輩もどんどん下っていきます。中ノ湯の傾いた木道でさらに転びそうになり、木道に文句を言いながら(木道クレーマー)通過しました。
杖をつきながらピョコタンピョコタンと何とか駐車場までついてくることができました。全身ズダズダでドロドロでした。
帰りは五色沼に寄ってきました。昔ブルジョワな友達が持っていたぺんてる30色水彩絵の具の”コバルトブルー”みたいな色でした。磐梯山頂はガスが晴れています。

若者やカップルがボートを漕いでいるのを見て、「男同士でボート乗ったらどうでしょうね?」とビミョーな事を後輩が言います。その横顔がかわいく見えたおらもビミョーです。
その後喜多方でラーメン食べて帰ってきました。自分の体力のなさと百名山は甘くないと思い知った今日でした。靴を買い換え、ステッキをそろえなくては・・・・。
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