アルゼンチンと私

地球の反対側(日本からみて)アルゼンチンでのへんてこな日々。

神様お願い。

2009-06-28 | 私の家族

 若いころはやりたいことがあったら、自分を信じて
がむしゃらに突っ走ってきた。

どこに自分に対する自信があるのかはわからないが、昔から

“私、メガネざるじゃないとできないことがあるはず”

と信じきっていて、その私の使命を遂行するためには「コレ!」
と思ったらすぐに行動を起こし、
突拍子もないことをいう子だ、と周りに驚かれていた。

親にも、「もうあんたが何を言うても驚かへんわ。」
と言わせてしまうほどだった。

「私、これこれこういう理由でこの学校へ行きます」
「私、これこれこういう理由でアルゼンチンへ行きます」
「私、これこれこういう理由でアメリカへ行きます」
などなど…

私が親だったら、娘を一人で、しかも何年も海外へ行かせるなんて
出来るかなぁ?
自分が親になってみて、親にかけた心配を改めて思います。

もちろん行く前や、決行する前には理解してもらうために
話し合いをして、一悶着あるんですよ。
まぁほとんどが自分で決心して決めた後での報告のような感じですが。

でも、泣いたこと、泣かれた事も何度もあります。毎回です。
説得に助っ人を呼んだことも。
長文の手紙を書いて、私がいかに真剣に考えた末での決断かと
いうことを理解してもらおうとしたりもしました。

でも最終的にはいつもOKをもらえます。
(許可は出すけど納得はしていない、と言われちゃいますが。)

どうしてだと思いますか?

母は信仰もあって、絶対に愚痴などを言葉には出さないし、
表にもほとんど現さない明るい人だけど、色々と考えてくれた上で
彼女なりの答えを出してくれてるのだと思います。

父は農家の三男で、学校の成績も良く、大学へ進むことを希望して
いましたが、経済事情から断念せざるをえませんでした。
それが生涯の後悔となっている、と聞いたことがあります。
やむを得なくっても、やっぱり後から考えちゃうものですよね。

ですから、汚い手かもしれませんが、両親を説得するときに、
「私はこれをしないと後悔する」

という言葉を使ったこともあります。

でも使うより前に、子供にやりたいことをやらせてあげたい親心が
働くのだと思います。

まぁ最後の方は私に対するあきらめに近かったですが。
「今更反対してもなぁ。もう反対する理由がないわ。」
と言われましたから…。

まぁ、それは置いといて、私を信用し、押さえつけることを絶対に
しなかった両親に本当に感謝しています。

海外にいると何かあったときにすぐに駆けつける事が出来ないのが
一番辛いことです。
祖父、祖母が亡くなった時に海外にいて、どうしようも
なかったことを思い出します。

辛くて辛くて、神様に、
「どうか私の大切な人達が亡くなったり
 しませんように。出来れば私が死んでからにして下さい」


なんて勝手な願いをしていました。


お父さん、お母さん、どうかどうか、いつまでも元気で
いて下さい。お願いします。お願いします。


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二人で一つ。

2009-06-22 | 私の国際結婚
 私は彼と結婚する前まで、“結婚”に対して

「結婚しても絶対に自分の時間が必要!そうじゃないと息が詰まっちゃう気がする。
 一人の人と一生一緒だなんて、大丈夫かな?
 飽きたりしないかな?顔を見るのも嫌、なんてことにならないかな?
 それはありえるな。でも離婚はいやだな。」


…と思っていました。よって

1、自分は自分、誰かによって変わることはない。
2、友達と遊んだり、飲みに行ったりすることだって同じくらい大事。
3、この気難しい性格の私と合う人がこの世にはいないだろう。
4、アルゼンチン人(大抵の)はお皿の洗い方も汚いし、服の洗い方も干し方も
   適当だし、ベッドに靴のまま上がったりするし、掃除の仕方も
  汚いだから、アルゼンチン人と結婚して一緒に生活するのは無理。
   絶対にイライラして嫌いになってしまうだろう。

 
と、友達にも言い切っていたぐらいです。
(4を除く。だって友達もアルゼンチン人だったから…)

その私がアルゼンチン人と結婚です。
誰よりも驚いたのは自分ですよ。
本当に。


人間、年を取ると頑固になるっていいますよね。
それ、わかります。
一人で生活しているリズムが長くなればなるほど、
それを変えるのってますます億劫になりますから。
結婚を躊躇する原因にもなっているのではないでしょうか。

私も変えないといけなかったらいやだなぁと思っていた人の
内のひとりです。
それを乗り越えて踏み切るのって勇気がいりますよね。

…で私は乗り越えたのかといいますと、

実は、乗り越える必要がなかったんです。
言い換えますと、そんなこと考える必要がなかったんです。


赤字で書かれたようなことも、
青字
で書かれた1~4のこともまったく心配いりませんでした。
それって、すごいですよね?
本当に私の為に用意された?!ような旦那さまです。


自分の時間が必要、つまり一人でいる時間が必要だ、
と思っていた時、プライベートが侵されるのが嫌だったのですが、
ずっと一緒に居ても全然厭じゃないし、プライベートを守る必要性がないんです。
後で気づいたことですが、これは驚きでした。
普通の関係じゃないですね、夫婦って。
しかも一緒にいた方が自分が落ち着いていることにも気づきました。
さすが私の運命の人!
日本&アルゼンチンという距離を超えて、世界の何憶人といる人の中から
結婚したいと心から思った唯一の人ですから。
そりゃあ普通の関係じゃないですよね。

ですから、先に書いた、

1、自分は自分、誰かによって変わることはない。

は、変わっちゃうんです。だってこの世で何にも代えがたい、たった一人の
人なんですから。何が一番大事って…決まってる!

2、友達と遊んだり、飲みに行ったりすることだって大事。

彼に会ってから、友達には悪いんですが、付き合いがちょっと悪くなって
しまいました。疎遠になる、ということはありませんが。
色んなことを相談したり、お酒を飲んでストレスを発散したりということが
必要無くなってしまったからです。
お酒を飲むのが大好きだったのに、あまり飲まなくなりました。
必要なくなったのでしょうね。
誰よりも私を思い、わかってくれる人に出会ってしまいました。

友達はまた別物なんでしょうけど、友達に頼っていた部分が無くなったために
私が変わったのだと思います。

最初、その変化に私自身気づけなくて、彼と喧嘩したり、友達に寂しい思いを
させてしまったことがあります。
一人だった時の私と、伴侶がいる私はやっぱり違うのです。
その点、相手を尊重して行動しないと、やっぱり夫婦間に溝が出来てしまいます。
遊ぶなといっているわけではなく、一人ではないという自覚が当初欠けていたのだ
と思います。
今はもう落ち着いているので、彼も私も友達との時間をもつことに
問題はありません。

3、この気難しい性格の私と合う人がこの世にはいないだろう。

ありがたいことに、クリアー!

4、アルゼンチン人(大抵の)はお皿の洗い方も汚いし、…(中略)

アルゼンチン人なのに!と言ったらアルゼンチン人の方々に失礼ですが、
彼、私よりもきれい好きなんです!

・洗いたての手じゃないと、顔などには触れない。
・鍵や、お金を触った後は手を洗う。
・ベッドの中にはキレイな服かベッド用の服、もしくは、
 服無しじゃないと入らない。
 (うっかり部屋着で入ろうもんなら怒られます)
・外に出た時に着た服ではベッドの上に座らない。
 (部屋着はOK。しかしベッドカバーの上のみ)
・夜、寝る前にベビーカーやソファー等に消臭・殺菌スプレーを振りかける。
 (毎晩ではない)
・ビデが使えないところでは用は足さない。(つまりで家だけ)

などなど…すごいですよね。潔癖症ですよね、ほとんど。
でもアルゼンチン人との共同生活の時、本当にしょっちゅう
イライラさせられていたので、これくらいの人じゃないと
ストレス無しには同居は難しいと思います。


ところで、私の家には2本の歯ブラシがあります。
一本は洗面所に、もう一本はお風呂場にです。

でもどちらとも私のです。

そして彼のでもあります。


…つまり同じ歯ブラシを使っているんです。


自分の家族とも考えられません。

世界で唯一同じ歯ブラシを使える人なのです。


長くなってすみません

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生後100日 お食い初め(もどき)

2009-06-13 | わが子秀吉
なかなかブログを書くほどのまとまった時間がもてません。
ブログを見たりは授乳しながら片手で見れるんですけどね。
まとめて書こうと思うからかな?
短編でいこう、と考えました。

先日、我が息子、秀吉さんの100日目の誕生日でした。
3か月とちょっと…。
正直それだけ?って感じです。
見た目もう5・6か月くらいの大きさなので、
どうももっと経っているような…。
でもすくすくと元気に可愛く育っているのでうれしい限りです。

行事ごとはした事無いのですが、アルゼンチンにいるからこそ
彼の家族に日本文化を紹介するのも面白いかも、と思い
お食い初めを決行することにしました。

インターネットで何を準備するもんなのか先ずは検索。

先ずは意味を知らねば…。
家族に説明しないとね。

子供が一生、食べ物に困らないように願い赤ちゃんに食べ物を
食べさせる儀式が「お食い初め(おくいぞめ)」。
この時初めてお母さんのお乳以外の食べ物を口にします。
ただし口にするといっても、食べるマネをするだけ。
お食い初めの儀式は地域によって様々です。


中山 隆司(AllAboutJapan「冠婚葬祭」旧ガイド より抜粋

1、おめでタイということで鯛の塩焼き
2、良き伴侶に巡り合えるように(早!)と、ハマグリのお吸い物
3、煮物(炊き合わせ?)
4、お赤飯(目出度い食べ物の代表?)
5、石(丈夫な歯になるように)
6、梅干し(しわくちゃになるまで長生きできるように)

…などを用意するらしい。
これは個々の伝統や地方色もあるかもしれませんが。
まぁざっと調べたところです。
膳の内容は一汁三菜が基本らしいです。

100日目が平日だったのであまり手の込んだものは仕事もあるし
出来ないからということで、かな~り歪めたものとなりました。
(秀吉さんごめん)

食器を新しく揃えるなんて無理だからあるものと
借り物で。
鯛のお頭なんて無理だから、魚の味醂干しで。
赤飯なんてなんてだから、チャーハンで。
蛤なんてありえないから、永谷園のお吸い物で…。

結局煮物しかしなかったなぁ。
梅干しは運よくあったのを一粒。本当は3粒らしいが。
石はお義母さんの部屋に飾ってあったパワーストーンです。



でもお盆のおかげでかそれっぽいでしょ?
彼の家族にしたらすべてが珍しいから形だけだったけど
十分でした。
みんなに久しぶりに会ってもらえたし。
同じ建物内に住んでても
何かないとなかなか会わないですから。

それなりに面白かった初行事お食い初め(もどき)でした。

写真はその日に仮装?!した秀吉さん。
かわいすぎる~!親バカですみません。



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